保護者の方に選ばれる保育園を作り上げるためにはどのような要素が必要なのでしょうか。少子化が進む今、多くの入園希望者が集まる人気園を目指すことも大切になります。今回は選ばれる保育園作りに必要な5つの条件を徹底解説。今から取り組むことができる具体策をまとめたので、これからの園作りに役立ててみてくださいね。
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目次
待機児童問題の解消の時代へ!選ばれる保育園作り
以前から取り沙汰されていた待機児童問題。
2022年4月時点の待機児童は2944人と過去最少を記録しており、問題は解消されつつあります。
その一方、少子化についてはいまだ解決策が見いだせず、厚生労働省から発表された2022年の出生率は80万人を割っています。
全国的には保育園の定員も充足状況が続いていますが地方の中には少子化の影響から「なかなか園児が集まらない」といった課題を抱える園もあるようです。
いずれは人気の保育園のみが残り、経営難に陥る園が増える可能性も。
今から保護者や子どもから選ばれる保育園作りを意識して取り組む必要があるでしょう。
そもそも「選ばれる保育園」になるためには、現場で働く保育士さんはどのような点を意識して仕事に臨めばよいのでしょうか。5つのポイントを詳しく紹介します。
出典:2022年4月1日時点の待機児童数について/厚生労働省
出典:人口動態統計速報(令和4年(2022)12月分)/厚生労働省
選ばれる保育園になるためには:①温かな雰囲気
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選べる保育園になるために、まず大切なのは園全体の雰囲気。
入園前に見学に訪れた方々から「なんだか雰囲気が暗い」「子どもたちが楽しそうに過ごしていない」といった印象をもたれてしまうのは避けたいですよね。
保護者から選ばれる温かな雰囲気の園の特徴は以下の通りです。
- 子どもが活き活きと遊び、心地よく過ごしている
- 職員の表情が豊かで子どもに対して愛情を注いでいる
- 職員同士が和気あいあいと働いている
普段から風通しのよい職場づくりを心がけていなければ、訪れた方々が不穏な雰囲気を感じ取ってしまうこともあるでしょう。
職員同士が良好な人間関係を築きあげていることも大切なポイントになりそうですね。
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選ばれる保育園になるためには:②魅力的な保育方針
保育方針や特色が魅力的な園は自然と人気が高く、入園希望者も多いでしょう。
園見学などで行う保護者説明会ではしっかりとした保育方針・理念のもとで保育を行っていることをわかりやすく説明することが重要ですね。
また、インターネットの情報を頼りに園を選ぶご家庭も多いもの。
ホームページでは園の魅力が伝わるような写真を掲載したり、明確に保育方針を伝えたりと内容を工夫することも大切です。
保育士さんも普段から子どもたちが活き活きと遊ぶ様子や行事を楽しむ姿などを撮影し、残しておくとよさそうです。
選ばれる保育園になるためには:③安心・安全な環境
子どもたちの安心・安全な環境を作り上げることも重要な要素。
集団生活の中でときには子どものケガをしたり、ヒヤッとすることが起こったりすることもあるでしょう。
その際に真摯に対応し、原因を把握したうえで未然の防止策を立てる必要があります。
しかし、保育士さんが一人で問題を抱えてしまったり、職員同士の連携が上手くいかなかったりすると対応が杜撰になってしまう可能性もあるかもしれません。
その結果、保護者の方が不信感を抱き、周囲に悪い評判が回ってしまうことも…。
子どもたちの安全な環境を作り上げるためには、
- 園の実情に合わせた環境マニュアルの作成
- 職員同士のヒヤリハット事例の共有
- 定期的な環境点検
などに取り組むことも大切ですね。
選ばれる保育園を作り上げるためにも子どもたちの園生活を守り、安全意識を高めていきましょう。
選ばれる保育園になるためには:④充実したプログラム
子どもたちは幼少期からさまざまなことをスポンジのように吸収していくことでしょう。
英語教育やリトミック、運動遊び、自然遊びなど充実したプログラムを用意することで子どもたちの可能性を引き出すきっかけになるかもしれません。
園の特色が明確だと保護者の方もどのようなプログラムのもとで子どもたちが過ごすのかイメージすることができそうです。
普段から現場で子どもたちの様子を見ている保育士さんだからこそ、提案できるアイデアもあるでしょう。どのようなプログラムを用意すると子どもたちが豊かな園生活を送ることができるのか、考えることも必要ですね。
選ばれる保育園になるためには:⑤保護者・子どもへの対応が誠実
保護者の方や子どもへの対応が誠実で丁寧だと自然にその評価が広まり、園児が集まる園になることが考えられます。
保護者の方は大切なお子さんを預けるため、園の対応や雰囲気などを見て、信頼関係を育める環境なのか判断するものでしょう。
保育士さんは子育て相談にのったり子どもが泣いているときに寄り添ったりと真摯に向き合うことが大切ですね。
また、これから入園を考えられている保護者の方や子どもが園に訪れた場合、以下の点に気をつけて対応しましょう。
- はきはきと挨拶をする
- 園見学に来ていただいた感謝の言葉を伝える
- 質問や疑問を投げかけられたらきちんと応対する
園見学の日程なども全体に周知して丁寧な対応を心がけましょう。
保護者の方から選ばれる保育園を目指そう
「選ばれる保育園」を目指すためには、普段から子どもたちと誠実に向き合い、職員同士が協力しやすい、風通しのよい環境を作り上げることがポイントになりそうです。
中には多忙なあまり理想とする保育が実現できない保育士さんもいるかもしれません。
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