保育士から転職!おすすめの異業種22選≪あなたの資格・経験を活かせる次の仕事とは?≫

保育士以外から異業種への転職を考えている際、どのような転職先がおすすめなのでしょうか。今回は、次の仕事として保育士から転職しやすいおすすめの異業種22選を紹介します。保育士から異業種に転職するメリット・デメリットや、退職時の注意点、おすすめの面接対策まで詳しくまとめました。

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保育士から異業種へは転職できる?

このまま「保育士」という仕事を続けるべきか悩みを抱える方はいませんか?

ただ、転職先を見つけるときにどう探せばよいのか、迷うこともありますよね。

保育士から違う仕事を考えているけれど、資格を活かして働けるおすすめの転職先はあるかな?

保育士の仕事をしているけれど一般企業で働いてみたい。保育士経験を活かして働ける職場はあるのかな?

専門性の高い保育士という職種から違う仕事に転職するのは勇気がいることから、不安を抱く方もいますよね。

しかし、保育士さんは子どもたちのお世話や遊びのサポート、事務作業、行事の企画・運営など、幅広い業務を扱う仕事です。

そんなマルチタスクを日々こなしている保育士さんは異業種に転職してもきっと大丈夫!

今まで培ったスキルや経験を活かすためにはどんな職場を選べばよいのか、考えてみることが大切です。

そもそもなぜ保育士さんが異業種に転職しようと思うのか、その理由について詳しく見ていきましょう。

保育士さんが異業種への転職を考える理由

2022年の東京都保育士実態調査報告によれば「保育士退職意向の理由」は以下の通りです。

保育士退職意向の理由ランキング
ランキング 理由
1位 給料が安い(61.6%)
2位 仕事量が多い(54%)
3位 労働時間が長い(35.4%)
4位 職場の人間関係(30.1%)
5位 他業種への興味(28.9%)
6位 職業適性に対する不安(24.3%)
7位 保護者対応の大変さ(22.1%)
8位 健康上の理由(21.8%)※体力含む
9位 子育て・家事(19.8%)
10位 自身の昇格などのキャリアアップが見通せない(16.7%

※複数回答可

出典:2022年度東京都保育士実態調査結果/東京都福祉保健局を参考

約6割の保育士さんが「給与が安い」ことへの不満を抱えて保育士を辞めていることがわかります。

確かに保育士は「給与の低さ」や「労働時間が長い」などマイナスなイメージが多いよう。

また、子どものお世話をする中でチームワークが大切になりますが、人間関係が上手くいっていないとやりづらさを感じることもありますよね。

このような状況の中で責任の重い仕事を任されていることで労働環境に疑問を感じてしまう方もいるでしょう。

真面目に仕事をしていてもなかなか給与が上がらない。他の職種で働いている同級生が、定期的に昇給があり、わたしよりもかなり給与が高いという話を聞くと悲しくなる。

子どもは好きだけど、毎日の業務が多過ぎて…この状況がずっと続くのかと思うと、異業種への転職を考えてしまう。

このように、労働環境に不安を抱いてしまうと継続して勤務するべきか、迷ってしまいますよね。

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保育士から異業種へと転職した場合のメリット・デメリット

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保育士から異業種へ転職したときのメリットやデメリットを考えてみましょう。

メリット

  • 仕事へのモチベーションが上がる場合がある
  • シフト制から固定勤務(勤務時間9時〜18時など)になるケースがある
  • リフレッシュできる可能性がある
  • 環境が変わり気持ちが楽になることがある
  • 人間関係をリセットできる
  • 収入upが期待できる
  • 新しいスキルや経験が身につく

保育士の仕事を通して疲労が蓄積されている方は、異業種への転職を通して心身の負担が軽減され、仕事に対してのモチベーションが上がる可能性があります。

また、新しい職場でチャレンジすることで、前向きな気持ちで仕事と向き合えるケースもあるでしょう。

デメリット

  • 内定を獲得するのに難しい職種がある
  • 新しい職場に慣れるまで時間がかかる可能性がある

保育士の経験を活かせる職場もある一方、全く関係のない仕事の場合は、いちからキャリアを積み上げる必要があるでしょう。

また、待遇についても新卒と同じ給与からスタートするケースもあります。

やっぱり転職しなければよかった」と後悔しないよう、きちんと自分の考えを整理したうえで転職先を探すとよいですね。

【保育士からのおすすめの転職先】保育に関わる仕事

保育士の資格を活かして保育に関わる職場へ転職したい場合のおすすめの転職先を紹介します。

小規模保育園

0歳~2歳児を中心に預かる小規模保育園は、定員19名の家庭的な環境の中で子どもと関わることができる職場です。

一般的な保育園の業務内容とほとんど変わりませんが、園児数が少ないことで日々の業務や行事前の準備による残業が少ないことが考えられます。

乳児保育がメインなので「低年齢の子どものお世話が好き」「赤ちゃんの成長をサポートしたい」という方にはおすすめの転職先かもしれません。

大規模な園で働いていた方の中には、転職してから「小規模保育園での勤務の方が向いていたんだ」と気づくこともあります!

子どもとじっくり関われるというメリットもあるので、自宅周辺にどのような求人があるかチェックしてみるとよいでしょう。

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病院内保育所

病院内の保育所は、その病院で勤務しているお医者さんや看護師さんの子どもを預かる施設です。

病院内や病院に併設されており、一般的な保育園とは違った雰囲気で仕事ができるでしょう。

主に少人数制で、じっくり子どものお世話ができるのも魅力のひとつ。

大病院が院内保育所を運営している場合は、その病院の水準に合わせて給与や福利厚生が設定されている場合もあり高待遇が期待できます。

企業内保育所

企業のオフィス内や企業に併設された保育施設で働く方法もあります。

運動会やお泊まり会などの大きな行事がない施設も多いよう。

お休みは企業の定休日に合わせるため、毎週「土日」が休日になるというケースもあります。

小規模でゆったり保育できるため、子どもとじっくり関わりながら仕事をしたいという方におすすめの働き方かもしれません。

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子育て広場

子育て広場とは、0歳から小学校就学前までの家庭が集い、交流できる場です。

全国各地の子育て支援センターに設置されており、保護者同士の交流会を企画したり育児相談に乗ったりと、地域の子育て支援に貢献できます。

保育士の経験を活かして「もっと保護者の方の悩みに寄り添った対応がしたい」という方は子育て広場への転職を考えてみましょう。

また、持ち帰り残業などがなく、定時で帰れることが多いことから働きやすさを感じられるでしょう。

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本社勤務

本社勤務は、保育園の事務作業や採用などさまざまな業務を担う運営をサポートする仕事です。主な仕事として、総合職保育士スーパーバイザーなどがあります。時には、系列園に保育士としてヘルプで呼ばれることもあるかもしれません。

デスクワークに取り組みながら、子どもと接することもできる仕事として、人気が高い職種といえそうです。

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児童養護施設

児童養護施設は、1歳以上18歳未満の子どもが生活を共にする入所施設です。

何らかの事情で保護者との生活が困難な子どもたちに安心できる生活環境を提供しています。

保育士は、日々の生活支援や学習サポートを行ない、子どもたちの健全な成長を見守る大切な役割を担います。家庭の問題を抱える子どもに寄り添いながら、心理的なケアや生活習慣のサポートを行なうやりがいのある仕事でしょう。

24時間体制のシフト制で働く場合が多く、職員と連携を図りながら子どもの生活を支えていきます。

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児童発達支援施設

児童発達支援施設は、障がいのある0歳〜6歳児までの子どもに寄り添いながら、療育を行なう仕事です。

個別の計画を立て、保護者と協力しながら生活や遊びのサポートを行なうため、やりがいを感じられる場面も多いでしょう。障がい児の療育に興味のある方におすすめの転職先といえるでしょう。

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母子生活支援施設

母子生活支援施設は、貧困や家庭内暴力などの問題を抱える母親と子どもが安心して生活できる場所を提供する施設です。

保育士が母子生活支援施設で働く場合、主に2つの働き方があります。

1つ目は、施設内で母親の就職や生活支援を行ない、福祉事務所と連携して自立をサポートする「母子支援員」としての仕事です。母子家庭の自立を支えながら、深い信頼関係を育むことにやりがいを実感できる場面が多いでしょう。

2つ目は、施設内の保育室や併設の保育園で子どものお世話を担当する仕事です。子どもの成長を見守る中で母親の育児相談役として重要な役割を担うことから、今までの培った保育士の経験やスキルを活かせる魅力的な仕事といえそうです。

施設や担当する業務によってそれぞれの働き方に違いがありますが、シフト制で柔軟な働き方が可能でしょう。

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放課後等デイサービス

障がいのある6歳〜18歳までの子どもの療育を行なうのが、放課後等デイサービスです。

※条件によって20歳までの療育の可能性もあり

個別の計画を立て、子どもの自立に向けてさまざまなサポートを行ないます。

長期的に障がい児の成長を見守りたい、じっくり関わっていきたいという方にはおすすめですね。

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児童館

児童館は、放課後や夏・冬休みの長期間のお休みに、小学生以上の子どもを預かる施設です。

夏祭りやクリスマス会といった行事の企画や運営などを行ない、子どもたちが楽しく過ごせるようにサポートします。

未就学児を中心に預かっていた保育士さんにとって、児童館は新たな経験を詰めるチャンス!

6歳以上の子どもと関わることで、さまざまな発見がありそうですね。

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幼児教室

保育士経験を活かし、幼児に向けたダンス、英語、ピアノ教室などの講師として働くのも選択肢のひとつでしょう。

幼児教室にはさまざまな種類があるため、自身の得意分野を活かして仕事をしたいという方におすすめかもしれません。正社員求人もあれば短時間のパート求人もあるので、求人情報をしっかりと探してみるとよさそうです。

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ベビーシッター

保育士の新たな選択肢として注目されるベビーシッター。

少人数での保育、より家庭と密接した保育をしたい人に向いているのではないでしょうか。

場合によっては、ご自身のプライベートに合わせた働き方も可能かもしれませんよ。

また、ベビーシッターを経験してみたい!という方はキズナシッターに登録してみませんか?

働くスケジュールやお仕事をお受けする料金はご自身で自由に設定可能!仕事の合間時間を使って活躍されている方もいるため、「副業を探している」という方にもおすすめです。興味のある方はまずは登録してみてくださいね。

ベビーシッターに興味がある

託児スタッフ

保育園や幼稚園での激務に耐えられず退職する場合、転職先のひとつとして多いのが託児所ではないでしょうか。

託児といっても働く場所の選択肢はさまざまです。ホテル、ショッピングモール、美容室、歯医者さんなど、保育をしながら全く別の業界を知ることができるおすすめの転職先かもしれません。

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ベビーホテル

ベビーホテルは、夜20時以降の保育や宿泊に対応している保育施設です。

主に0歳~6歳までの子どもを預かり、子どもの食事のお世話や寝かしつけ、入浴のサポートなどを行ないます。

より家庭的な雰囲気の中で子どもと接することができ、気持ちにゆとりを持ちながら保育ができそうです。

早朝や夜勤手当の支給により給与が高い可能性があるため、興味のある方は求人を確認してみるとよいでしょう。

保育ママ

保育ママとは、区市町村により認定された家庭的保育者のことをいいます。定められた条件を満たした方は自宅やその他の施設で子どもを保育することができます

保育士の経験を活かして独立を目指している方は、開業する際に補助金を受けとることができるかもしれません。

ただ、保育ママになるには、各自治体が制定した年齢制限や就業時間などのさまざまな条件を満たす必要があるため、内容を確認することが大切です。

【保育士からのおすすめの転職先】異業種の仕事

保育経験を活かせる異業種の職場を紹介します。

事務

事務職も選択肢のひとつでしょう。業界的に今後はより一層、電子機器で情報処理を行うICT化が進んでいきます。

パソコン操作が得意な方コツコツ作業にとりくむのが得意な方は、これまでの業務経験も活かしながら働けそうですね。

介護

介護士は、人手不足や低賃金など保育士の労働条件と似ている部分も多くあるでしょう。

しかし、保育士と同じ福祉の分野であり人の役に立つ、やりがいのある仕事でもありますね。

保育士養成校の講師

保育士の経験やスキルを活かして、保育士の養成校の講師に就く方法があります。

大学や短大、専門学校などで求人を募集している可能性があります。

これから保育業界で活躍する人材を育てることにやりがいを感じられそうです。保育士の養成に尽力されたいという方におすすめの働き方でしょう。

アパレル

アパレルスタッフの接客では、保育園の保護者対応などで培った対人スキルが活かされるのではないでしょうか。

元保育士さんの中には、子ども服売り場の店員さんへ転身している方もいるかもしれません。

営業

営業は、さまざまな場所に訪問する体力、相手と良好な関係を築く対人スキルなどが必要でしょう。

大変そうなイメージがあるかもしれませんが、保育士も、他業種の人から見たら同じように大変な仕事に思われているでしょう。

必要なスキルが似ている分、保育士を頑張ってきた経歴が、採用活動で有利に働くかもしれませんよ。

IT関連

パソコンで保育日誌や指導案などを作り、ドキュメント作成や表計算ツールなどを取り扱うスキルが身についた方はIT関連への転職も考えてみましょう。

中には、人と接することが少ない職場もあるため「人間関係に疲れた…」という保育士さんには特に向いているかもしれません。立ち仕事ではなく、主にデスクワーク中心の勤務先を探す方におすすめです。

保育士から異業種への転職:退職時の注意点

退職を決意した場合は注意点をおさえて、早めに行動することが大切です。

保育士さんの中には来年度の進退の意向調査が行なわれる9月〜10月に、退職の意向を伝える方が多いでしょう。

ただ、年度途中に退職を考える場合もありますよね。その際に気をつけるポイントは以下の通りです。

  • 後任の人選や引き継ぎが必要なのでできるだけ早めに伝える
  • 就業規則で退職意向の申請期間を確認する(例:退職の1カ月前に申請するなど)
  • まず主任に相談し、園長先生に伝えるなど報告の順番を考える
  • 噂などが流れないように、職場で退職関係の話をしないように注意する

法律上は2週間前までに退職を申し出ればよいという規定があるので、早めの転職を考えている方はその点もおさえておくとよいですね。

保育士から異業種への転職対策

保育士から異業種へ転職する際に必要な対策を紹介します。

履歴書・経歴書作成の場面

履歴書や経歴書は自分自身をアピールするチャンスです。

転職する意思があることを前向きな気持ちで伝えることが大切です。

書類の書き方に悩んだ場合は、自身の経験やスキルを箇条書きにしてから文章でつなげると、アピールポイントを簡単にまとめられるかもしれません。

例えば、以下のように自己PRするのもひとつの方法です。

乳幼児の成長を見守る中で細かな気配りやチームワークの大切さを学びました。その知識や経験を活かして円滑に業務を進められるように取り組んでいきたいです。

保育活動の他に保育計画やカリキュラムの作成、イベントの企画運営など多種多様な業務をこなしてきました。計画的に取り組む力を身につけたので、スキルを活かしていきたいです。

また、志望動機や自己PRの欄は半分以上を埋めて空欄にならないように注意しましょう。

保育士さん向けの履歴書の作成方法は以下の記事をご覧ください。保育業界向けですが、異業種への転職の際も役立つポイントを紹介しているのでおすすめですよ。

面接の場面

転職のときに特に心配になるのが、面接対策ですよね。

なぜ保育士を辞めて別の職種に就きたいのか聞かれることもあるでしょう。

面接では保育士の経験を活かして、新しい職場で取り組めることを前向きに伝えられるとよいですね。

転職の意向をポジティブに伝える例文を紹介します。

<保育士から事務職へ転職する場合>

前職では、保育士として大規模な園で勤務していました。仕事にはやりがいを感じていましたが、その一方で『保育士として働いた経験を大切にしながら、違う仕事に挑戦したい』という思いを抱いていました。

前職ではパソコンで保育計画やお便りなどの書類作成を行なっていました。今まで培ったPCスキルを活かして事務職に就きたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

上記のように保育士の経験を次の業種にどう活かせるか具体的に説明すると、転職先に仕事への意欲や熱意が伝えられるでしょう。

また、転職する際に志望動機の例文をチェックしたい方はこちら をご覧ください。

面接では笑顔でハキハキ話すことを意識して、面接官の話をきちんと聞く姿勢を見せることも大切です。

在職中の方は多忙でなかなか面接の練習する時間がないかもしれませんが、面接で聞かれそうな質問への答えを用意して、しっかり練習しておきましょう。

保育士さん向けの面接対策は以下の記事をご覧ください。保育系の職場への転職の際は、活用してみてくださいね。

面接対策の相談をしたい

出典:2022年度東京都保育士実態調査結果/東京都福祉保健局
出典:参照条文等/厚生労働省

保育士から異業種への転職を考えてみよう

保育士として頑張った経験は、保育以外のさまざまな分野で活かすことができるでしょう。

異業種転職や現在の園で働くことに迷っている場合はぜひ一度、保育士バンク!にご相談くださいね。

「保育士の経験しかないけれど、違う仕事に転職できるのかな?」と不安がある方もあなたらしく働ける職場がきっとあるはず!あなたが培ったスキルや経験を活かせる職場をいっしょに探していきましょう。

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また、記事の内容はひとつの見解を示すものであり、皆様が思考を更に深める材料としてご活用いただくことを目的としております。
実際には多様な見解があり得、必ずしも唯一絶対の真理を示すものではありません。これらの点につき、本記事の内容を参考にしていただく際は念のためご留意ください。

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