保育士10年目といえば節目の年。これからの働き方に迷いや不安を抱くこともあるかもしれません。中には「辞めたい」「責任と給与が見合わない、辛い」など退職を考えるケースも。今回は保育士10年目の方が現場を離れたいと感じる理由やお悩みの解消法を詳しく紹介します。経験を活かして新しいスタートをきることも考えてみましょう。

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保育士10年目、頑張ってきたのに辞めたいのはなぜ?
保育士になってもう10年目。
一生懸命仕事と向き合う中で「辞めたい」「ずっと今の職場を離れるか考えてしまう…」と退職しようか迷っている方はいませんか?
10年目と言えばベテランとして、リーダーや主任業務を任されている方もいるかもしれません。
なぜ節目の年に辞めたいと感じるのか、まずはその理由を見ていきましょう。
仕事にやりがいを見いだせない

保育士さん
保育士10年目です。業務にすっかり慣れた反面、新鮮な気持ちで仕事と向き合うことができなっています。子どもはかわいいのですが…このまま今の園で働き続けるか悩んでいます。

保育士さん
最近、仕事に対してやる気が出ないです。保育士として一生懸命頑張ってきたというのに10年目の節目にこんな気持ちになるなんて…辞めるべきか考えてしまいます。
10年目ともなると園の中心人物として活躍されている方も多いでしょう。ただ、仕事に慣れたことで変化がない毎日にやりがいを感じられず、悩む方もいるかもしれません。
責任と給料が見合わない

保育士さん
保育士として長く働いているのに責任だけが重くなり、給料は低いまま。低賃金で働き続けることに不安を感じています。

保育士さん
主任を任されているのに手当が少ないのが悩みです。ずっとこのままこの園で主任を続けていても責任だけが重くなり、昇給は期待できないので辛い気持ちになります。
園によって給与制度はさまざま。
経験年数を積み重ねれば定期的に昇給する園もあれば、主任になっても少額の手当しかつかない園もあるようです。ベテラン保育士として頑張っているのに、責任と給与が見合わないと不安を抱くこともあるでしょう。
後輩への指導が辛い

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保育士さん
新人さんを指導していますがすぐに辞めてしまい、またいちから教え直しています。10年目なので後輩の指導をしなければならないのはわかっているのですが、退職が続いてしまい…辞めたいと思うことが増えてきました。

保育士さん
後輩が私よりも年上なのでどう接してよいかわからないです。態度があまりよくないので指導するべきか迷うことも多いです。最近は、楽しく仕事ができていません。
10年目と言えば、ベテランとして後輩の指導を任されることもあるでしょう。指導が上手くいかなかったり関係がこじれてしまったりするとストレスが溜まってしまいますよね。
人間関係がよくない

保育士さん
主任として頑張ってはいるのですが、いつも職員と副園長の板挟みになって嫌な気持ちになります。5年後もきっと同じような状況なんだろうなあと考えると辞めたくなります。
どの仕事も人間関係に辛さを感じることはあるでしょう。ただ、10年働いていても人間関係が悪い状況が続いていると、変わらない現状にうんざりすることもありそうですね。
昇進できない

保育士さん
15年以上勤めている人が学年主任をしているので、10年働いても昇進できていません。このままキャリアアップもせずにずっと担任を持ち続けると考えると辛いです。

保育士さん
保育学生時代の友だちは主任になっているのに私はいまだに学年リーダーをしています。友だちに『10年も働いているのに昇進できないなんて辛いね』と言われてしまい、泣きそうになりました。
長年勤めている方に囲まれて仕事をしていると、昇進の機会が回ってこない可能性もありそうです。役職に就きたくても見通しが立たないと仕事へのモチベーションも下がってしまいますよね。
精神的にも体力的にも辛い

保育士さん
保育士10年目で慣れてくるはずなのに、精神的にも体力的にも辛い状況が続いています。このまま15年、20年とやっていけるのか不安になってしまいます。
保育士は子どものお世話や書類作成、保護者対応など忙しい仕事ですよね。
10年目になっても多忙な状況が続いていると「体調を崩さないか」「年度末まで仕事を全うできるか」など不安になる方もいるでしょう。
人生の転機を迎えた

保育士さん
10年目となると結婚や出産で退職する方が多いです。私も結婚を機にそろそろやめようと思うのですが退職するべきか、妊娠・出産までは働くべきか悩んでいます。
ライフスタイルに変化が起きると辞めることもあるでしょう。激務の方も多いため、家庭と仕事との両立に難しさを感じて退職を選ぶ保育士さんもいるようです。
保育士10年目のお悩み解決法

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保育士として10年頑張ってきた中で、仕事へのやりがいを感じられなかったり待遇に不満があったりする中で退職を考えることもあるでしょう。
不安や悩みを抱えたまま仕事を続けていくのは辛いですよね。
ここからはお悩みの解決法を紹介します。
辞めたい理由と向き合う
10年目だからこそ、自分がこれからどのように働いていきたいか悩むものでしょう。
辞めたいと思うことに罪悪感を感じることはありません。
なぜ退職したいのか、その理由と向き合い自分の気持ちを整理することが大切です。
まず、今の職場を離れたい理由を書き出してみましょう。
そのうえで自身が気持ちを切り替えることで解決できる問題なのか、環境を変えることで解消されるものなのか、冷静に考えてみるとよさそうです。
辞めたい理由を明確にすると気持ちがスッキリして、継続か退職かを判断しやすくなるでしょう。
辞めるメリット・デメリットを考える
辞めたい気持ちがあってもなかなか退職に踏みきれない方もいるかもしれません。
ずっと悩み続けていると疲れてしまいますよね。
そんな時は退職したときのメリット・デメリットについて考えてみましょう。
辞めるメリット・デメリットの一例は以下の通りです。
<メリット>
- 現職で悩み続けた問題を解決できる
- 保育士として働く意欲を取り戻すことができる
- 精神的に安定する場合がある
<デメリット>
- 収入が途絶えてしまう可能性がある
- 職場に迷惑をかける場合がある
- 職場でのキャリアが中断される
後悔しない選択をするためにも辞めたときのメリット・デメリットを書き出したり家族に話したりと考えを整理してみましょう。
また、精神的に辛くて体調も崩している方は早めの退職を考えてみましょう。自分の体調を第一優先にして決断することが大切ですね。
転職をして新しいスタートを切る
退職すべきか迷っている方は、転職するのも一つの手段です。
お住まいの地域にどのような転職先があるのか調べてみましょう。保育士として10年の経験があれば、有利に転職活動を進められるでしょう。
主任やリーダーなど重要なポストも狙えるかもしれません。
また、フリー保育士としてさまざまなクラスに入って補助的な役割を行うこともできそうです。
ただ、10年の経験があるからこそ「自分らしく働ける職場をきちんと見つけたい」という想いで転職活動を進めたい方もいるでしょう。
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保育士10年目という節目に自分自身を見つめ直そう
保育士10年目に進退に悩むことは多いよう。
「辞めたい」と退職を検討する方は自分の気持ちを整理したり転職先を探してみたりと、一歩踏み出してみましょう。
また、転職先を探すときに注意したいのが求人の探し方。
転職後に「あれ?思った園と違った」と後悔しないような転職活動を行いましょう。
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