保育園で勤めていれば、クラスをまとめられない…と悩むことがあるかもしれません。なぜ子どもが落ち着かなかったり、保育士さんの思惑通りに進行できなかったりするのでしょうか。今回はまとめられないクラスへの対処法として、保育士さん向けのアドバイスや、すぐに取り入れたい保育のコツなどを紹介します。

milatas/stock.adobe.com
保育士がクラスをまとめられない原因は?
懸命に保育をしていても、子どもたちが落ち着いてくれない…と悩むことがあるでしょう。
クラスをまとめられないと精神的に辛いですよね。
新人保育士さんに限らなくても、新年度に新たなクラスを迎えたらまとめられなくなった…と戸惑う保育士さんもいるようです。
クラスがまとまらない原因としては、以下のような要因が考えられるでしょう。
- 子どもに舐められている
- 子ども同士の喧嘩が頻繁に起こる
- 目が離せない子どもがいる
- 特別な補助の必要な子どもがいる
- 保育士が不足している
クラスをまとめられない要因として人手不足も考えられますが、子どもを惹きつけられる保育ができればスムーズに活動を進められるかもしれません。
今回は、クラスをまとめられないときに覚えておきたい小技などを紹介するので、できることから日々取り入れてみてくださいね。
クラスをまとめられない時に使える保育のコツ

hanack/stock.adobe.com
子どもが保育士さんの言動に集中できれば、クラスのまとまりに繋がるでしょう。
まずは、子どもの興味を惹きつける小技をまとめました。
ごっこ遊びを取り入れる
保育士さんの話に集中してほしい時には、ちょっとした楽しい遊びを取り入れてみましょう。
手品師
簡単な手品を用意して子どもの前で披露すると、子どもはビックリして保育士さんに注目するかもしれません。
例えば、製作で使う素材も意外な場所から登場するなどの仕掛けを散りばめれば、不思議な気分で楽しく活動できるかもしれませんね。
コック
保育士さんがコックになって料理をするふりをして、子どもたちにスプーンで食べさせるジェスチャーをしてみましょう。
子どもが食べる真似をすれば自然と口が閉じて、無駄話をしなくなるかもしれません。
魔法使い
あらかじめ紙を細長く丸めるなどして魔法の杖を準備し、「チチンプイプイ、みんな眠くなあれ!」「みんな笑顔になあれ!」などと杖をふります。
最後に「〇〇クラスの子どもたち、静かになーれ!えい!」と魔法をかけるふりをしてみましょう。
大きな耳
大きな耳のペープサートを手作りしておき、子どもの耳にあてながら「耳が大きくなっちゃった!」と伝えてみましょう。
「大きな耳だから先生の内緒話も聞こえるかな?」と少しずつ声のボリュームを下げて話せば、子どもが一生懸命に耳を傾けてくれるかもしれません。
楽器で音を出す
鈴やタンバリン、カスタネットなど、いろいろな楽器を鳴らしてみましょう。
リズムに合わせて、子どもに馴染みのある歌を導入したり「〇〇先生はどーこかな?〇〇ちゃんはどーこかな?」などと即興の歌詞をつけて歌ったりしてもよいですね。
絵本や玩具を活用する
子どもの大好きな絵本をひろげて、小声で読み始めてみましょう。
また、人形などを動かしながら抑揚をつけて話しかけても、子どもが興味を持つかもしれません。
手遊びやシアターを導入する
馴染みの手遊びの最後を「手はおひざ」「口はチャック」などとアレンジすることも、子どもの聞く姿勢を整えるのに効果的でしょう。
また、ペープサートなどでシアターを披露するなど、視覚的な要素を用いれば子どもが集中しやすそうです。
簡単1分登録!転職相談
保育士・幼稚園教諭・看護師・調理師など
保育関連の転職のご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
クラスをまとめられないと悩む保育士へのアドバイス

maroke/stock.adobe.com
ここでは、クラスをまとめるために日々意識したい改善策をまとめました。
一日のスケジュールを知らせる
朝の会などで、子どもに1日の流れを伝えましょう。
「先生、次は〇〇の時間だよね」と、子どもが次の活動を楽しみにするかもしれません。
また、「次は何をするのでしょうか?」などとクイズ形式で子どもに答えを求めれば、保育士さんの指示を待たずに自主性を育むことが期待できそうです。
子どもと積極的に関わる
クラスをまとめたいと考えるあまり、子どもに命令口調で伝えるなど威圧的な保育になってはいないでしょうか。
自由保育の際などは、子どもと対等になって積極的に関わる姿勢を持ちましょう。
子どもといっしょに鬼ごっこを楽しんだり、ままごと遊びに参加したり。
日頃から子ども1人ひとりに寄り添い、信頼関係を築くことが大切です。
悪いことは悪いと叱る
子どもにとって何が良くて何が悪いのか、保育士さんがメリハリを持って伝えるようにしましょう。
叱るべき場面ではきちんと注意をし、子どもが良いことをしたら精一杯褒める姿勢を示せば、子どもは「いま何をするべきなのか」を理解しながら行動できるようになるかもしれません。
同僚に協力してもらう
何をしてもクラスをまとめられない…と困ったら、同僚の保育士さんに相談してみましょう。
自分の改善点を見出せたり、良い知恵を頂けたりするかもしれません。
もし職場に頼れるような保育士さんがいなければ、人間関係が良好な保育園に転職することも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
クラスをまとめられない時は自分の保育を見直してみよう
クラスをまとめられないと悩む時は、子どもを惹きつけるような小技を保育に取り入れてみましょう。
また、一人ひとりに寄り添って信頼関係を築ければ、子どもが保育士さんの言動に集中するかもしれません。
どうしても改善されないようであれば、先輩保育士さんに相談して協力を得られるとよいですね。
「同僚に頼りにくい」などとお悩みの方は、職場を変えることを視野に入れてみませんか?
人間関係が良好な保育園など、あなたにおすすめの求人をご提案いたします。
キャリアアドバイザーがあなたのご希望を伺いながら転職をサポートするので、少しでも気になった方は保育士バンク!に相談してみてくださいね。
保育士バンク!の新着求人
お住まいの地域を選択して、最新の求人情報をチェック!