卒園に向けた行事に、異年齢交流の場を設けましょう。卒園児と在園児がいっしょに楽しめるようなふれあい遊びを導入すれば、かけがえのない思い出になりそうですね。今回は、お別れ会などで異年齢交流が楽しめるゲームなどのアイデアを紹介します。また、導入する際に保育士さんが配慮することもまとめました。
hinata815/stock.adobe.com
卒園にむけて異年齢交流の場を設けよう
保育園で卒園式を迎える、3月。
お別れ会や卒園記念パーティーをどのように盛り上げようかと考えている保育士さんもいるでしょう。
イベントのなかで、卒園児と在園児が楽しく触れ合えるような異年齢交流の場を設けてみませんか?
卒園児が在園児といっしょに過ごす最後のシーンとして、保育園のかけがえのない思い出になるかもしれません。
とはいえ0歳児から5歳児まで一斉に遊ぶとなれば、どの年齢の子どもも楽しめるよう保育士さんの配慮が必要となります。
年齢によって遊び方が違うため、保育士さんが子どもの成長に合わせてフォローしながら進められるとよいですね。
まずは、お別れ会や卒園記念パーティーなどにピッタリな、異年齢交流ができるふれあい遊びを紹介します。
異年齢交流を楽しめるふれあい遊びのアイデア
yamasan/stock.adobe.com
卒園に向けて0歳児から5歳児がいっしょに楽しめる、簡単なルールのゲームや音遊びなどをまとめました。
1.手つなぎ鬼
鬼に触れられた子どもは鬼と手をつないでいっしょに追いかけ、どんどん鬼の仲間が増えていくという鬼ごっこ。
異年齢の子ども同士が、自然に手をつないで楽しめますよ。
卒園児が在園児のスピードに合わせながら走る姿など、微笑ましいシーンが見られるかもしれませんね。
2.裏表ゲーム
裏表で色が異なるダンボールを用意して、床に並べます。
2チーム一斉に自分のチーム色が多く見えるようひっくり返し続け、最終的にチーム色の数の多い方が勝ちというゲームです。
卒園児と在園児が協力し合えるように、異年齢同士のチームを作るとよいでしょう。
3.これは嘘?本当?
保育園にまつわる出題をして、〇✖クイズの要領で遊びましょう。
例えば、「〇〇先生の下の名前は花子です。」「園長先生には子どもが2人います。」のように、保育士さんや園長先生が本当のことを言っているのかどうか当てるのもよいですね。
また、「この声は〇〇先生です。」と、卒園児の担任保育士さんの声を使った問題も盛り上がりそうです。
卒園児と在園児がペアになって参加し、本当だと思った時は手をつないでいっしょに立つなど、異年齢交流ができるようなルールを導入して楽しんでみてくださいね。
4.誰の写真かな?
モニターに卒園児の赤ちゃんの頃の写真を映し出し、誰の写真か当ててみましょう。
例えば、3人の卒園児が前に立ち、在園児は写真と同じだと思う子どもにハイタッチをするというルールにしてもよいでしょう。
また、卒園児が円の中心に立ち、答えだと思う円に在園児が集まるというルールにすると、卒園児が4歳児までの子どもに自然に囲まれるので、異年齢交流を深められるかもしれませんよ。
5.懐かしい曲でダンス
卒園児が発表会で使った音楽を流します。
卒園児は音楽を通して、行事のことを懐かしく思い出すことでしょう。
振付を忘れている子どものために、保育士さんが見本を示して踊れるとよいですね。
在園児は卒園児や保育士さんの真似をしながら、自由に体を動かして楽しみましょう。
6.合奏発表会ごっこ
子どもが保育園で歌った曲など馴染みのある音楽を使って、自由に音を鳴らすスタイルの合奏を楽しみましょう。
カスタネットや鈴などを用意すれば、乳児もいっしょに参加できますよ。
さまざまな年齢のまとまりでグループを作れば、異年齢交流しながら楽しめるでしょう。
他のグループの前で披露し合えば、卒園児も保育園の発表会で合奏をしたことを思い出すかもしれませんね。
7.プレゼント交換
身近な素材を使って、ペンダントを作ってみましょう。
紙皿に、絵をかいたり折り紙やシールを貼り合わせたり。
素材ごとにコーナーを設けると、子どもが自由に製作しやすいかもしれません。
素敵なデコレーションを施した紙皿に紐を通せば、個性溢れるペンダントのできあがりです。
在園児と卒園児で、首にペンダントをかけあってプレゼント交換を楽しみましょう。
簡単1分登録!転職相談
転職に関するご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
読んでおきたいおすすめ記事
保育士をサポート・支える仕事特集!異業種への転職も含めた多様な選択肢
保育士の経験を経て、これからは保育士のサポート役として働きたいという方はいませんか?責任の重い仕事だからこそ、人の優しさや支えが必要不可欠な仕事かもしれませんね。今回は、保育士さんをサポートする・支え...
在宅ワークで保育士資格を活かせる仕事とは?自宅でできる保育関係の仕事を徹底解説
通勤時間なく働ける在宅ワークをしたいと考えても「保育士は無理なんじゃないか……」とあきらめている方はいませんか?保育園の事務職や保育ママ、保育園業務のサポートなど、保育士の経験や資格を活かして自宅でで...
病院内保育とは。役割や仕事内容、病院内保育士として働くメリット
病院内保育とは、病院や医療施設の中、または隣接する場所に設置されている保育園のことです。保育園の形態のひとつであり、省略して院内保育と呼ばれることもあります。転職を考えている保育士さんの中には、病院内...
子ども・赤ちゃんと関わる仕事31選!資格の有無や保育士以外の仕事を関わる子どもの年齢別に紹介
子どもと関わる仕事というと主に保育園や幼稚園を思い浮かべますが、それ以外にも意外とたくさんあります!今回は赤ちゃんや子どもと関わる仕事31選を紹介!無資格で活躍できる職場もまとめました。子どもと携わる...
保育士を辞める!次の仕事は?キャリアを活かせるおすすめ転職先7選!転職事例も紹介
保育士を辞めたあとに次の仕事を探している方に向けて、資格や経験を活かせる仕事を紹介します。ベビーシッターなど子どもと関わる仕事はもちろん、一般企業での事務職や保育園運営会社での本社勤務といった道も選べ...
保育士から転職したい!転職先としておすすめの異業種22選。保育士以外の仕事やメリット・デメリットも
保育士以外から異業種への転職を考えている際、どのような転職先がおすすめなのでしょうか。今回は、次の仕事として保育士から転職しやすいおすすめの異業種22選を紹介します。保育士から異業種に転職するメリット...
保育園運営会社の仕事内容とは?本社勤務でも保育士資格は必要?働くメリットや求人事情まで
保育園運営会社にはどんな仕事があるのでしょうか?保育園運営会社で働くことは「本社勤務」とも呼ばれ、保育園の運営に携わる仕事として、主に一般企業に就職したい保育士さんにとって人気の高い職種のようです。今...
【2024年最新】保育士に人気の転職先ランキング!異業種や選ばれる職場を一挙公開
保育士の資格を活かして働ける人気の転職先をランキング形式で紹介!企業主導型保育園や病院内保育所、ベビーシッターなど保育士経験やスキルを活かせる職場はたくさんあります!今回は保育施設や異業種別に詳しく紹...
【完全版】保育士資格を活かせる仕事・働ける企業25選!
保育園で保育士として働くのが辛いと感じて、転職を考えているという方がいるかもしれません。しかし、せっかく取得した保育士資格を活かして働きたいですよね!保育士として得たスキルや経験は一般企業や福祉施設、...
【2024年最新版】幼稚園教諭免許は更新が必要?廃止の手続きや期限、対象者をわかりやすく解説
幼稚園教諭免許は更新が必要なのか、費用や手続き方法などを知りたい方もいるでしょう。今回は、2022年7月1日より廃止された教員免許更新制について詳しく、そしてわかりやすく紹介します。幼稚園教諭免許を更...
保育士は年度途中に退職してもいいの?理由の伝え方や挨拶例、再就職への影響
「年度途中で退職したい...けれど勇気が出ない」と悩む保育士さんはいませんか。クラス担任だったり、人手不足だったりすると、退職していいのか躊躇してしまうこともありますよね。そもそも年度途中で辞めるのは...
幼稚園教諭からの転職先特集!資格を活かせる魅力的な仕事18選
仕事量の多さや継続して働くことへの不安などを抱え、幼稚園教諭としての働き方を見直す方はいませんか。幼稚園教諭の転職を検討中の方に向けて、経験やスキルを活かせる18の職場を紹介します。保育系の仕事から一...
【2024年度】放課後児童支援員の給料はいくら?年代別の年収やこの先給与は上がるのかを解説
放課後児童クラブや児童館などで働く「放課後児童支援員」の平均給料はいくらなのでしょうか。別名「学童支援員」とも呼ばれ、「給与が低い」というイメージがあるようですが、国からの処遇改善制度などにより、これ...
保育士が働ける保育士以外の仕事21選。資格や経験を活かせるおすすめの就職先
保育園以外の職場に転職・就職先を探す保育士さんもいるでしょう。今回は企業内保育所や託児施設、児童福祉施設など、保育士さんが働ける保育園以外の職場を21施設紹介!自身の働き方や保育観を見つめ直し、勤務先...
- 同じカテゴリの記事一覧へ
異年齢交流の場で保育士が配慮すること
hinata815/stock.adobe.com
先述したように、異年齢交流の場において配慮すべきポイントがいくつかあるので、一つひとつ心に留めておきましょう。
安全に遊べるよう注意する
異なる年齢の子どもが同じ空間で遊ぶ、異年齢交流の場。
幼児にとって心配のいらないような場所や玩具でも、乳児にとっては転倒や誤飲など危険な要素が含まれていることも。
そのため異年齢交流の場では、乳児の遊ぶ様子などに配慮しながら、全園児に危険のないような環境を準備する必要があります。
例えば、乳児にとって誤飲の危険を伴うような小さなパーツの玩具は使用しないようにしましょう。
保育士さんは、子どもが安全に遊べるよう目を離さずに見守ることが大切です。
年長児の負担にならないよう気を配る
保育士さんが「年下の面倒を見てあげようね。」などと年長児に要求すれば、子どもにとって負担になるでしょう。
例えば、「〇〇ちゃんといっしょに遊んであげて、すてきなお姉さんだね。」というように子どもの良い姿を見つけて褒めるようにすると、ほかの年長児も見習おうとするかもしれません。
子どもの年齢に応じて遊び方を工夫する
子どもの年齢や成長段階によって、遊び方にも差が生じるでしょう。
どの年齢の子どもでも楽しめるよう、例えばゲームの場合では難易度を臨機応変に変えながら行うなど、全員が楽しめるよう工夫するとよいかもしれません。
子どもの状況に応じて保育士さんがいつでもフォローできるような体制を整えて、異年齢交流が楽しめるような遊びを導入できるとよいですね。
卒園シーズンには異年齢交流の場を設けて保育園の思い出作りをしよう
異年齢交流が楽しめる遊びを取り入れる際には、保育士さんが子どもの成長差を踏まえながら注意深く行動することが大切です。
お別れ会や卒園記念パーティーといった行事のなかで、卒園児と在園児が自然にふれあい遊びを楽しめるとよいですね。
保育士バンク!では日々の保育に役立つ情報を毎日更新中!
加えて、キャリアアドバイザーがあなたにぴったりな保育園を紹介するなど転職のサポートも行っています。
情報収集だけでも大歓迎なので、この機会にぜひご相談くださいね。