保育園を彩る壁面装飾ですが、いらないのでは?と思う方もいるようです。製作が保育士さんの負担になることがあるかもしれませんが、子どもにとってプラスになるように取り組めるとよいですね。今回は、保育園に壁面装飾を行うことのメリットとデメリットをまとめました。あわせて、製作を時短できるアイデアも紹介します。

polkadot/stock.adobe.com
目次
保育園に壁面装飾はいらない?
保育園をかわいらしく彩る壁面装飾。
玄関や保育室など園内至る場所に施されていて、毎月モチーフを変えているという保育園もあるでしょう。
しかしながら、一から手作りしたり必要以上にこだわりすぎたりすると、時間や手間がかかってしまいますよね。
ただでさえ仕事量が多い業界のため、中には「壁面製作って必要?」と思う保育士さんもいるようです。
そもそも、なぜ保育園で壁面装飾を行うのでしょうか。
「時間がかかるため必要ない!」と考える前に、壁面装飾をする意味やメリット、デメリットを改めて認識しましょう。
保育園に壁面装飾はいらない?行うメリット&デメリット

Monet/stock.adobe.com
保育園で壁面装飾を行うことのメリットとデメリットをまとめました。
メリット
園の雰囲気が明るくなり親しみやすい環境になる
園内を装飾することにより、子どもが親しみを持てるような雰囲気を作ることができるでしょう。
玄関や保育室、廊下や階段、トイレなど、何も無ければ殺風景な場所でも華やかに装飾することで明るくなりますよね
子どもの好きな乗り物やキャラクターなどを取り入れれば、子どももよろこぶでしょう。
子どもが四季毎の事象に興味を持つ
春は桜、秋はとんぼなど、壁面に使うモチーフに季節感を取り入れることで、子どもが四季毎に見られるさまざまな花や生き物を知るきっかけになるでしょう。
カラフルな色合いで装飾すれば、子どもがいろいろな色にも興味を持つかもしれませんね。
行事について知る
春には入園、夏には七夕、秋にはハロウィン、冬にはクリスマスなど、行事にちなんだ壁面装飾を施すことがあるでしょう。
保育園の装飾を通して子どもが一年間に行われる行事について知ることができ、室内にいながらそれぞれの雰囲気を味わえるでしょう。
言葉を覚えるきっかけにつながる
まだうまく話せない乳児でも、壁面装飾を見て笑ったり指を差したりするかもしれません。
保育士さんが「花がきれいに咲いているね。」「車が走っているね。」などと話しかけコミュニケーションを図ることで、子どもが言葉を覚えるきっかけになるでしょう。
デメリット
保育士の業務負担になる
保育園によっては、毎月季節感溢れるモチーフを使った壁面装飾を行う必要があるかもしれません。
壁面の大きさに合わせてデザインを考えたり、モチーフを張り替えたりと、準備から製作まで保育士さんにとって負担になることがあるでしょう。
ほかの業務に追われていれば、持ち帰って製作するという保育士さんもいるかもしれません。
子どもが落ち着かないという考えも
保育園の壁面装飾により、子どもの集中力が続かないなどの懸念を感じている保育士さんもいるようです。
あまり質素でも寂しい雰囲気になってしまいますが、カラフルな色やさまざまな形を使って華美に装飾しすぎれば子どもが落ち着かない要素につながることも。
子どものための壁面装飾に仕上げることが大切ですね。
簡単1分登録!転職相談
保育士・幼稚園教諭・看護師・調理師など
保育関連の転職のご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
保育園に壁面装飾はいらない?製作を時短できるアイデア

sima-box/stock.adobe.com
壁面装飾により持ち帰りの仕事が生じるなど、保育士さんの負担が大きいと感じる場合は、工数を減らす工夫が必要でしょう。
壁面装飾の製作時には、次のアイデアを取り入れてみましょう。
子どもといっしょに製作をする
子どもと保育士さんの共同で壁面装飾を作ってみましょう。
保育活動に取り入れれば、時間外に行う仕事を減らすことができそうです。
製作段階で難しいところだけ保育士さんがフォローするとよいでしょう。
子どもの作品を飾る
日々の保育活動で、子どもが製作するものをその都度飾るというスタイルを取り入れてみてはいかがでしょうか。
子どものオリジナリティー溢れる空間が広がりそうです。
自分の作品が装飾されていることに喜ぶ子どももいるかもしれません。
保護者にも子どもの作品を見てもらえる機会が増え、成長を感じてもらえるでしょう。
一定期間使えるモチーフを活かす
保育士さんの工数を減らすために、季節を問わず使えるメインの動物を決めて一定期間固定で装飾するという方法も有効でしょう。
季節感を出すために、メインの動物の周りに施す花や昆虫を変えたり、動物の服装や手に持つ小物をアレンジしたりしてみましょう。
あらかじめ月毎に使えるモチーフや行事などを考えておけば、より余裕をもって準備できるかもしれませんね。
便利な文房具を活用する
製作に使える実用的な文房具に注目して、時短を試みてみましょう。
例えば、ハートや星型のパンチを活用すれば、いちいちかたどりしなくても簡単にそれぞれの模様を作ることができるでしょう。
ほかにも、ギザギザや波型に切れるハサミ、キレイな円を作れるカッターなど、さまざまな文房具がありますよね。
製作時に便利な道具を取り入れれば、作業工程が楽になるうえ見映えもきれいに仕上がりそうです。
ラミネート加工して使いまわす
画用紙などで製作した壁面装飾のパーツは、張り替える度にボロボロになりかねません。
例えば、作ったあとパーツ毎にラミネート加工をしておけば、その後何回もキレイな状態で再利用できますよ。
パソコンを用いて作成する
パソコンで壁面装飾に使えそうな画像を検索し、製作に活用してみましょう。
インターネットで検索をすると、保育園向けにフリーで使えるイラスト素材がありますよ。
作るパーツに合わせて拡大コピーすれば、型紙として使えるでしょう。
壁面装飾のアイデアを考える際にも、さまざまな情報が役立ちそうですね。
壁面装飾を準備する際には、今回紹介したこれらのアイデアを取り入れてみましょう。
製作に費やす時間を短縮することで、保育士さんの負担が和らぐとよいですね。
保育園に壁面装飾はいらない?と感じたら必要性を考えてみよう
保育園に壁面装飾はいらないのでは?と感じることがあるかもしれません。
保育士さんにとって負担に感じることもあるようですが、子どもが壁面装飾を通して季節毎の事象や行事に興味を持つなど、目的を踏まえれば製作するモチベーションが高まるかもしれませんね。
業務負担を軽減する工夫を取り入れながら、保育士さんも子どもも笑顔になるような壁面装飾を施しましょう。
保育士バンク!では日々の保育に役立つ情報を毎日更新中。
また、キャリアアドバイザーがあなたのご希望を伺いながら転職をサポート致します。
もし製作物が多く持ち帰り残業が続いていたり、事務作業により長時間労働になっていたりと働き方に悩んでいる方がいれば、保育士バンク!にご相談してみませんか?
相談のみ、情報収集のみでも大歓迎です。少しでも気になった方は気軽にご登録くださいね。
保育士バンク!の新着求人
お住まいの地域を選択して、最新の求人情報をチェック!