保育士をしていると、同じ子どもたちを2年連続で持ち上がり、担任をすることがあるでしょう。また一年いっしょにすごせることをよろこぶ保育士さんがいれば、持ち上がりの大変さを懸念している保育士さんもいるかもしれません。今回は、クラス持ち上がりで感じることや気を付けること、年度末や年度初めの挨拶について紹介します。
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目次
保育士さんがクラスを持ち上がりすることは珍しい?
保育士さんが同じクラスの子どもたちを持ち上がりすることは、珍しくないでしょう。
特に乳児クラスでは、新年度を迎えてからの気持ちの安定や引き継ぎのため、複数担任の中の一人が前年度に引き続き担任になることが多いかもしれません。
また一年間同じ子どもたちとすごせることは、やりがいが大きい一方で、保育士さんの負担が増える場合もあるでしょう。
クラスを持ち上がりする保育士さんが感じていることを紹介します。
クラス持ち上がりの保育士が感じるやりがい
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保育士さんは、毎日いっしょにすごす子どもたちに対して特別な想いがあるのではないでしょうか。
クラスを持ち上がり、また一年間成長する姿を見られることに、やりがいを感じられる場面も多くあるようです。
愛着が増す
保育士さんは、担任した子どもたちに大きな愛着が湧くのではないでしょうか。
クラスを持ち上がり、すごす時間が長くなるとさらに子どもとの関係も深まっていくでしょう。
一年ごとの成長を感じられる
子どもは、日々成長する姿を見せてくれるでしょう。
昨年度には見られなかった姿や、できなかったことができるようになったなど、継続して担任をしてきたからこその発見があるかもしれません。
卒園式への期待が大きい
4歳児から担任を受け持ったり、数年持ち上がったりした子どもたちが卒園することは感慨深いことでしょう。
長い時間を過ごした子どもたちの卒園を見届けることは、保育士として大きな財産となるかもしれませんね。
保護者との信頼関係も深まる
保育士として大切なことの一つが、保護者とのかかわりでしょう。
信頼関係を築くには時間もかかり、難しく感じる保育士さんもいるかもしれません。
一年間クラス担任を務めて信頼関係がある状態だと、保育士さんも保護者の方も安心感があるのではないでしょうか。
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クラス持ち上がりの保育士が感じる苦労、大変さ
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保育士さんの中には、クラス担任を持ち上がることに大変さを感じる人もいるでしょう。
時間が経つにつれ慣れていきますが、新年度を迎えてしばらくの間は少し大変かもしれませんね。
どういった部分に苦労するのかを知り、来年度に向けて備えておきましょう。
子どもから求められることが増える
乳児の場合、複数担任になるでしょう。
新年度のはじめは特に、抱っこを求められたり、他の担任の保育士を拒否したりする姿があるかもしれません。
子どもが不安定になることもある時期のため、できる限り対応してあげたいですが、少し大変なときもあるかもしれないですね。
昨年度と今年度での保育の違いに戸惑う
年度が変われば、少しずつ保育のやり方や保育士さん自身のかかわりも変わってくるでしょう。
複数担任の場合、役割分担などで立ち振る舞いも少し変わってくるかもしれません。
保育士さんだけではなく、子どもたちも戸惑わないように配慮しなければならないでしょう。
新しい担任との保育観のすり合わせが難しい
一年間のクラス担任を経て、子どもたちの姿に合った保育観が作られていくでしょう。
複数担任の場合、保育のやり方などをすり合わせる必要がありますが、昨年度も担任を務めたからこそ譲れない部分がでてくるかもしれません。
昨年度大変だったことが今年度も…
たとえば昨年度、かかわりを難しく感じる子どもや、対応に困った保護者がいたかもしれません。
「その苦労をまた今年も…」と思うと、憂鬱になる人もいるでしょう。
特に保護者対応などは、信頼関係が大切であるため不安も大きいかもしれませんね。
こうした理由から、同じクラスを持ち上がりたくないと思う人もいるのかもしれません。
ちなみに、職員配置は上司の判断になる場合が多いでしょう。
意向調査などのタイミングで希望を伝えたとしても、必ずしも叶うとは限りません。
もし、持ち上がりになり憂鬱な気持ちが続くようなら、早いうちから上司に相談したり、転職なども視野に入れたりして、一年間どうすごすかの対策をしていきましょう。
クラス持ち上がりの保育士さんが気を付けること
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クラス持ち上がりの場合は、子どもたちの様子もしっかり把握できているため、新年度に入ってもやりやすいと感じることもあるでしょう。
しかし、継続して担任を受け持つからこそ、気を配る必要もあります。
クラスを持ち上がるとき、気をつけることとはなんでしょうか。
昨年度を参考にしつつ、新たなスタートとして考える
昨年度からの生活を継続しつつ、新しいスタートだという考え方も大切でしょう。
新年度だからと区切りをつける必要はないかもしれませんが、新しい生活の中でどのように保育を進めていくのかを考えていくとよいですね。
担任を公表するタイミングは保育園によって異なる
新年度を迎える前の年度末には、現在のクラスの保護者に挨拶をするでしょう。
しかしその際、勝手に来年度もクラスを持ち上がることを公表してはいけません。
保育園の意向に沿ったタイミングにしましょう。保護者へ挨拶するときのポイントを紹介します。
年度末の挨拶はきちんと行う
クラス持ち上がりでも、年度末の挨拶はきちんと行いましょう。
まずは、「今のクラスですごすのは、今日が最後になります」と伝え、クラスでの思い出や、子どもの成長した姿などを振り返られるとよいですね。
最後は、一年間お世話になったお礼を伝えましょう。
年度初めは新しい始まりとしての挨拶を行う
新年度の始まりには、改めて挨拶をするようにしましょう。進級式などがあるかもしれません。
新入園児がいる場合もあるので、昨年度ではなく、新しいクラスをどのようなものにしたいかなどを伝えられるとよいですね。
クラス持ち上がりの捉え方は保育士さんによって異なる!
保育士さんが、クラスを持ち上がりする際に感じることや気を付けることを紹介しました。
同じ子どもたちと長い時間すごすことは、愛情が増し、保育士としてのやりがいを感じられる経験のひとつかもしれません。
配慮しなければならない点もありますが、信頼関係の深い子どもやご家庭と、また一年間すごせることを楽しんでいきましょう!