大規模園と小規模園、どちらで働くのが自分に合っているのでしょうか。それぞれの特長をおさえて就活すれば、自分にとって働きやすい保育園を見つけやすいかもしれません。今回は、大規模園と小規模園それぞれ働くうえでのメリットとデメリットを紹介します。また、転職先を決めるときのポイントもまとめました。
maroke/stock.adobe.com
目次
「大規模園」「小規模園」どちらで働くのがよい?
大規模園と小規模園とでは、どちらで働くのが自分にとってよいのでしょうか。
保育士としての実務経験がこれまであまりなかったり、大規模園または小規模園でしか働いたことがなかったりする保育士さんは、このように質問を受けたところで悩むかもしれません。
まずは大規模園と小規模園を比べたときに、どちらで働く方が自分に合っているのかをおさえておけば、転職の際にもきっと役立つでしょう。
今回は大規模園と小規模園それぞれの特長や、働いた場合のメリットとデメリットを紹介するので、就活する際の参考にしてくださいね。
「大規模園」「小規模園」それぞれの特長は?
まずは大規模園と小規模園それぞれの特長を押さえ、違いを知っておきましょう。
大規模園の特長
大規模園の特長としては、以下のような内容が挙げられます。
- 0~5歳の園児が対象
- 定員100名以上
- 職員30人以上の園も有
- 指導案に沿った保育
大規模園では、100名以上の子どもを預かります。
なかには定員200名以上という保育園もあり、職員の数も30名を超える保育園がほとんどのようです。
保育内容は、月案、週案、年間カリキュラムなど、指導案に沿って進めるのが一般的です。
小規模園の特長
小規模園の特長としては、以下のような内容が挙げられます。
- 0~2歳の園児が対象
- 定員6名以上19名以下
- 家庭保育室や病院内保育園、企業内保育園など
近年増加傾向にある小規模園は、家庭保育室や病院内保育園、企業内保育園などさまざまな施設があります。
預かる子どもの定員は19名以下と少なく、年齢は3歳未満と定められています。
大規模園と小規模園、それぞれどのような特長なのかを理解すると、自分が働きやすい保育園を見つけやすいかもしれません。
次より、大規模園と小規模園それぞれのメリットとデメリットをまとめました。
出典:地域型保育事業/内閣府
簡単1分登録!転職相談
転職に関するご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
読んでおきたいおすすめ記事
保育士をサポート・支える仕事特集!異業種への転職も含めた多様な選択肢
保育士の経験を経て、これからは保育士のサポート役として働きたいという方はいませんか?責任の重い仕事だからこそ、人の優しさや支えが必要不可欠な仕事かもしれませんね。今回は、保育士さんをサポートする・支え...
保育士資格を活かせる在宅ワークのお仕事特集!保育関係の自宅でできる仕事を徹底解説
保育士資格を活かせる在宅ワークにはどのような仕事があるのでしょうか。保育園の事務職や保育ママ、保育園業務のサポートなど自宅でできる仕事は意外に多いもの。今回は、保育士資格を活かして働ける在宅ワークの仕...
病院内保育とは。役割や仕事内容、病院内保育士として働くメリット
病院内保育とは、病院や医療施設の中、または隣接する場所に設置されている保育園のことです。保育園の形態のひとつであり、省略して院内保育と呼ばれることもあります。転職を考えている保育士さんの中には、病院内...
子ども・赤ちゃんと関わる仕事31選!資格の有無や保育士以外の仕事を関わる子どもの年齢別に紹介
子どもと関わる仕事というと主に保育園や幼稚園を思い浮かべますが、それ以外にも意外とたくさんあります!今回は赤ちゃんや子どもと関わる仕事31選を紹介!無資格で活躍できる職場もまとめました。子どもと携わる...
保育士を辞める!次の仕事は?キャリアを活かせるおすすめ転職先7選!転職事例も紹介
保育士を辞めたあとに次の仕事を探している方に向けて、資格や経験を活かせる仕事を紹介します。ベビーシッターなど子どもと関わる仕事はもちろん、一般企業での事務職や保育園運営会社での本社勤務といった道も選べ...
保育士から転職したい!転職先としておすすめの異業種22選。保育士以外の仕事やメリット・デメリットも
保育士以外から異業種への転職を考えている際、どのような転職先がおすすめなのでしょうか。今回は、次の仕事として保育士から転職しやすいおすすめの異業種22選を紹介します。保育士から異業種に転職するメリット...
保育園運営会社の仕事内容とは?本社勤務でも保育士資格は必要?働くメリットや求人事情まで
保育園運営会社にはどんな仕事があるのでしょうか?保育園運営会社で働くことは「本社勤務」とも呼ばれ、保育園の運営に携わる仕事として、主に一般企業に就職したい保育士さんにとって人気の高い職種のようです。今...
【2024年最新】保育士に人気の転職先ランキング!異業種や選ばれる職場を一挙公開
保育士の資格を活かして働ける人気の転職先をランキング形式で紹介!企業主導型保育園や病院内保育所、ベビーシッターなど保育士経験やスキルを活かせる職場はたくさんあります!今回は保育施設や異業種別に詳しく紹...
【完全版】保育士資格を活かせる仕事・働ける企業25選!
保育園で保育士として働くのが辛いと感じて、転職を考えているという方がいるかもしれません。しかし、せっかく取得した保育士資格を活かして働きたいですよね!保育士として得たスキルや経験は一般企業や福祉施設、...
【2024年最新版】幼稚園教諭免許は更新が必要?廃止の手続きや期限、対象者をわかりやすく解説
幼稚園教諭免許は更新が必要なのか、費用や手続き方法などを知りたい方もいるでしょう。今回は、2022年7月1日より廃止された教員免許更新制について詳しく、そしてわかりやすく紹介します。幼稚園教諭免許を更...
保育士は年度途中に退職してもいいの?理由の伝え方や挨拶例、再就職への影響
「年度途中で退職したい...けれど勇気が出ない」と悩む保育士さんはいませんか。クラス担任だったり、人手不足だったりすると、退職していいのか躊躇してしまうこともありますよね。そもそも年度途中で辞めるのは...
幼稚園教諭からの転職先特集!資格を活かせる魅力的な仕事18選
仕事量の多さや継続して働くことへの不安などを抱え、幼稚園教諭としての働き方を見直す方はいませんか。幼稚園教諭の転職を検討中の方に向けて、経験やスキルを活かせる18の職場を紹介します。保育系の仕事から一...
【2024年度】放課後児童支援員の給料はいくら?年代別の年収やこの先給与は上がるのかを解説
放課後児童クラブや児童館などで働く「放課後児童支援員」の平均給料はいくらなのでしょうか。別名「学童支援員」とも呼ばれ、「給与が低い」というイメージがあるようですが、国からの処遇改善制度などにより、これ...
保育士が働ける保育士以外の仕事21選。資格や経験を活かせるおすすめの就職先
保育園以外の職場に転職・就職先を探す保育士さんもいるでしょう。今回は企業内保育所や託児施設、児童福祉施設など、保育士さんが働ける保育園以外の職場を21施設紹介!自身の働き方や保育観を見つめ直し、勤務先...
- 同じカテゴリの記事一覧へ
大規模園で働くメリット&デメリット
Matthieu Tuffet.jpg/stock.adobe.com
まずは、大規模園で働くうえでのメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
多くの子どもと触れ合える
大規模園で働けば、5歳までの多くの子どもと関わることができます。
乳児と幼児がいっしょに遊んだり、クラスで一致団結して物事を成し遂げたりする姿に触れながら、保育士としてのスキルアップにもつながるでしょう。
業務を協力し合える
大規模園は職員の人数も多いので、行事に向けての準備なども大勢で協力し合える環境でしょう。
単独で業務をこなすのが難しいと感じる場合は、ほかの保育士さんと分担することで、仕事を軽減できるかもしれません。
いっしょに業務をこなすなかで、ベテランの保育士さんから学べることもありそうですね。
行事にやりがいを感じられる
大規模園は、小規模園と比べると行事数が多く、イベントに力を入れている保育園が多いことも特徴としてあげられます。
発表会や運動会などで演技や競技を仕上げる際にも、子どもの人数が多いぶん迫力が増すでしょう。
大きな行事に向けての準備は大変かもしれませんが、子どもの成長を実感したり保護者から感謝されたりすれば、保育士として達成感を得られそうです。
急な休みにも対応してもらいやすい
大規模園では余裕を持った人員配置を実践していることが多く、休みの希望が通りやすいかもしれません。
例えば、子どもの体調不良などが原因で急に欠勤することになっても、臨機応変に対応してもらえる可能性があるでしょう。
デメリット
業務量が多い
大規模園は小規模園と比較すると子どもが大勢いる分、誕生日カードの作成や連絡帳の記入など、事務的にこなす業務量も多いことが考えられます。
行事に向けた準備でも、大道具など大掛かりな製作をする必要があれば、残業や持ち帰りの仕事をすることがあるかもしれません。
日頃から保育士さん同士の信頼関係を築き、協力し合って業務を進めることができるとよいですね。
多くの子どもに目を配る必要がある
大規模園では、子どもが安全に過ごせるかどうか人数分の注意を払う必要があります。
また、子ども一人ひとりとじっくり触れ合う時間を確保することに難しさを感じるかもしれません。
毎日少しずつでも子ども全員と個別に話せる時間を作れるよう、意識することが大切でしょう。
人間関係に悩む
さまざまな職員や保護者がいるため、よりよい人間関係を保つことが難しいと感じることもありそうです。
例えば複数担任のクラスに、自分が苦手とする保育士さんといっしょに配属されることがあるかもしれません。
子どもだけでなく同僚の保育士さんに対しても、日々愛情を持って関わることができるとよいですね。
「小規模園で働く」メリット&デメリット
yamasan/stock.adobe.com
次に、小規模園で働くうえでのメリットとデメリットを紹介します。
メリット
一人ひとりの子どもとじっくり向き合える
小規模園は大規模園と比べると子どもの人数が少ないので、きめ細かい対応ができるでしょう。
子ども全員の顔と名前も覚えやすく、一人ひとりと深く関わることができそうです。
子どもの状況に合わせて保育ができる
大規模園と比較すると、小規模園はアットホームな雰囲気です。
カリキュラムにしばられることも少なく、その日の子どものペースに合わせて保育士さんが工夫しながら過ごせる環境かもしれません。
それほど体力を使わない
小規模園は3歳未満の子どものみ預かるため、体を激しく動かすような活動を行うことは少ないでしょう。
そのため、大規模園で働くよりも体力的に楽だと感じるかもしれません。
自分のやりたい保育を提案しやすい
小規模園は職員の人数が少ないので、職員同士で意見を出しやすい環境の保育園もあるでしょう。
園に対する意見やアイデアなどを上司に提案しやすい保育園であれば、思い描く保育を実現することができそうです。
保護者との信頼関係を築きやすい
小規模園は保護者の人数も少ないため、子どもの様子を共有するなど話す機会を作りやすいでしょう。
保護者の持つ悩みの相談に親身になれば、保育士として頼られる存在になれるかもしれません。
デメリット
勤務時間や休日の融通がききにくい
小規模園は職員が少ないので、保育士さんの希望で自由に休みをとることが難しい職場もありそうです。
また、急に欠員が出た場合には、しわ寄せが大きく感じるかもしれません。
3~5歳児の保育ができない
小規模園は0〜2歳の子どもを預かるので、3~5歳児と関わることができません。
幼児と乳児の合同保育をする機会もないため、入学前までの子どもの成長を見守りたいと考える保育士さんにとっては物足りなさを感じることもあるでしょう。
行事に物足りなさを感じることも
大規模園と比較すると、発表会や運動会などの行事の規模はコンパクトでしょう。
園児数が少なく預かる子どもの年齢も2歳までと定められているので、遊戯や競技など迫力が足りないと感じるかもしれません。
大規模園?小規模園?転職先を決めるときのコツ
maroke/stock.adobe.com
それぞれの園の特長などが分かったところで、転職する際のコツをまとめました。
やりがいを感じるポイントを知る
大規模園と小規模園それぞれの特長をまとめ、自分なりのメリットとデメリットを挙げてみましょう。
自分が何にやりがいを感じるのかが分かれば、大規模園と小規模園どちらで働きたいのか気持ちを整理するきっかけになるかもしれません。
それぞれの園を見学する
大規模園と小規模園どちらで働くべきか迷ったら、それぞれ足を運んで見学してみましょう。
園舎や子どもの様子に触れることで、どちらの雰囲気が自分に合っているのか見極めることができそうです。
複数園の特長などを比較する
大規模や小規模に関わらず、保育方針なども保育園によってさまざまな特長があるでしょう。
自分の希望に沿っているか複数の園を比較することで、働きたいと思える保育園を絞れるかもしれませんね。
大規模園と小規模園の特長を知って自分に合った保育園で働こう
大規模園と小規模園とでは、預かる子どもの定員や年齢など特長が異なります。
それぞれのメリットやデメリットを考慮し、保育園を決める際の参考にしてみてくださいね。
「大規模園と小規模園、どちらが自分に合っているのか分からない」
「小規模園で働いてみたい」
など、あなたの悩みやご希望をぜひ保育士バンク!にご相談ください。
専任アドバイザーがぴったりの求人をご提案します。
情報収集だけでも大歓迎!登録から転職サポートまで完全無料なので、少しでも気になった方は下記よりご登録くださいね。