大規模園と小規模園、どちらで働くのが自分に合っているのでしょうか。それぞれの特長をおさえて就活すれば、自分にとって働きやすい保育園を見つけやすいかもしれません。今回は、大規模園と小規模園それぞれ働くうえでのメリットとデメリットを紹介します。また、転職先を決めるときのポイントもまとめました。

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目次
「大規模園」「小規模園」どちらで働くのがよい?
大規模園と小規模園とでは、どちらで働くのが自分にとってよいのでしょうか。
保育士としての実務経験がこれまであまりなかったり、大規模園または小規模園でしか働いたことがなかったりする保育士さんは、このように質問を受けたところで悩むかもしれません。
まずは大規模園と小規模園を比べたときに、どちらで働く方が自分に合っているのかをおさえておけば、転職の際にもきっと役立つでしょう。
今回は大規模園と小規模園それぞれの特長や、働いた場合のメリットとデメリットを紹介するので、就活する際の参考にしてくださいね。
「大規模園」「小規模園」それぞれの特長は?
まずは大規模園と小規模園それぞれの特長を押さえ、違いを知っておきましょう。
大規模園の特長
大規模園の特長としては、以下のような内容が挙げられます。
- 0~5歳の園児が対象
- 定員100名以上
- 職員30人以上の園も有
- 指導案に沿った保育
大規模園では、100名以上の子どもを預かります。
なかには定員200名以上という保育園もあり、職員の数も30名を超える保育園がほとんどのようです。
保育内容は、月案、週案、年間カリキュラムなど、指導案に沿って進めるのが一般的です。
小規模園の特長
小規模園の特長としては、以下のような内容が挙げられます。
- 0~2歳の園児が対象
- 定員6名以上19名以下
- 家庭保育室や病院内保育園、企業内保育園など
近年増加傾向にある小規模園は、家庭保育室や病院内保育園、企業内保育園などさまざまな施設があります。
預かる子どもの定員は19名以下と少なく、年齢は3歳未満と定められています。
大規模園と小規模園、それぞれどのような特長なのかを理解すると、自分が働きやすい保育園を見つけやすいかもしれません。
次より、大規模園と小規模園それぞれのメリットとデメリットをまとめました。
出典:地域型保育事業/内閣府
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大規模園で働くメリット&デメリット

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まずは、大規模園で働くうえでのメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
多くの子どもと触れ合える
大規模園で働けば、5歳までの多くの子どもと関わることができます。
乳児と幼児がいっしょに遊んだり、クラスで一致団結して物事を成し遂げたりする姿に触れながら、保育士としてのスキルアップにもつながるでしょう。
業務を協力し合える
大規模園は職員の人数も多いので、行事に向けての準備なども大勢で協力し合える環境でしょう。
単独で業務をこなすのが難しいと感じる場合は、ほかの保育士さんと分担することで、仕事を軽減できるかもしれません。
いっしょに業務をこなすなかで、ベテランの保育士さんから学べることもありそうですね。
行事にやりがいを感じられる
大規模園は、小規模園と比べると行事数が多く、イベントに力を入れている保育園が多いことも特徴としてあげられます。
発表会や運動会などで演技や競技を仕上げる際にも、子どもの人数が多いぶん迫力が増すでしょう。
大きな行事に向けての準備は大変かもしれませんが、子どもの成長を実感したり保護者から感謝されたりすれば、保育士として達成感を得られそうです。
急な休みにも対応してもらいやすい
大規模園では余裕を持った人員配置を実践していることが多く、休みの希望が通りやすいかもしれません。
例えば、子どもの体調不良などが原因で急に欠勤することになっても、臨機応変に対応してもらえる可能性があるでしょう。
デメリット
業務量が多い
大規模園は小規模園と比較すると子どもが大勢いる分、誕生日カードの作成や連絡帳の記入など、事務的にこなす業務量も多いことが考えられます。
行事に向けた準備でも、大道具など大掛かりな製作をする必要があれば、残業や持ち帰りの仕事をすることがあるかもしれません。
日頃から保育士さん同士の信頼関係を築き、協力し合って業務を進めることができるとよいですね。
多くの子どもに目を配る必要がある
大規模園では、子どもが安全に過ごせるかどうか人数分の注意を払う必要があります。
また、子ども一人ひとりとじっくり触れ合う時間を確保することに難しさを感じるかもしれません。
毎日少しずつでも子ども全員と個別に話せる時間を作れるよう、意識することが大切でしょう。
人間関係に悩む
さまざまな職員や保護者がいるため、よりよい人間関係を保つことが難しいと感じることもありそうです。
例えば複数担任のクラスに、自分が苦手とする保育士さんといっしょに配属されることがあるかもしれません。
子どもだけでなく同僚の保育士さんに対しても、日々愛情を持って関わることができるとよいですね。
「小規模園で働く」メリット&デメリット

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次に、小規模園で働くうえでのメリットとデメリットを紹介します。
メリット
一人ひとりの子どもとじっくり向き合える
小規模園は大規模園と比べると子どもの人数が少ないので、きめ細かい対応ができるでしょう。
子ども全員の顔と名前も覚えやすく、一人ひとりと深く関わることができそうです。
子どもの状況に合わせて保育ができる
大規模園と比較すると、小規模園はアットホームな雰囲気です。
カリキュラムにしばられることも少なく、その日の子どものペースに合わせて保育士さんが工夫しながら過ごせる環境かもしれません。
それほど体力を使わない
小規模園は3歳未満の子どものみ預かるため、体を激しく動かすような活動を行うことは少ないでしょう。
そのため、大規模園で働くよりも体力的に楽だと感じるかもしれません。
自分のやりたい保育を提案しやすい
小規模園は職員の人数が少ないので、職員同士で意見を出しやすい環境の保育園もあるでしょう。
園に対する意見やアイデアなどを上司に提案しやすい保育園であれば、思い描く保育を実現することができそうです。
保護者との信頼関係を築きやすい
小規模園は保護者の人数も少ないため、子どもの様子を共有するなど話す機会を作りやすいでしょう。
保護者の持つ悩みの相談に親身になれば、保育士として頼られる存在になれるかもしれません。
デメリット
勤務時間や休日の融通がききにくい
小規模園は職員が少ないので、保育士さんの希望で自由に休みをとることが難しい職場もありそうです。
また、急に欠員が出た場合には、しわ寄せが大きく感じるかもしれません。
3~5歳児の保育ができない
小規模園は0〜2歳の子どもを預かるので、3~5歳児と関わることができません。
幼児と乳児の合同保育をする機会もないため、入学前までの子どもの成長を見守りたいと考える保育士さんにとっては物足りなさを感じることもあるでしょう。
行事に物足りなさを感じることも
大規模園と比較すると、発表会や運動会などの行事の規模はコンパクトでしょう。
園児数が少なく預かる子どもの年齢も2歳までと定められているので、遊戯や競技など迫力が足りないと感じるかもしれません。
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