保育園を12月末で退職する場合、上司へいつ言うのがよいのでしょうか。職場に迷惑をかけない時期を見計らって伝えることができれば、円満に退職できるかもしれません。今回は、12月末に保育園を退職する方に向け、上司に伝える時期や伝え方の例、注意点を紹介します。
kimi/stock.adobe.com
目次
12月末で退職したい!退職意思はいつ伝えるべき?
職場の人間関係における悩みや労働条件が合わないなど、さまざまな理由により保育園を辞めたいと考えている保育士さんもいるでしょう。
保育園を辞めるタイミングとして、年度末まで働くべきだと思いながらも、体調不良やライフスタイルの変化などにより12月末で退職したいと決心を固めることがあるかもしれません。
12月末に保育園を退職することには、次のようなメリットが考えられます。
- 賞与が支給されてから転職できる
- 年明けに転職(活動)ができる
- 新年、新たな気持ちでスタートを切れる
12月末で退職する場合は、賞与をもらってから辞めることができます。
また、区切りの良い年明けに新たな保育園へ転職することも可能でしょう。
では12月末で離職する際、退職について上司にいつ言うべきでしょうか。
法的には2週間前に職場の旨を伝えれば問題ないとされていますが、園の就業規則によっては、退職する1〜2ヶ月前に申し出るよう定められている場合もあります。
勤めている保育園の規定に沿って保育業務の引継ぎなどを考慮し、遅くても11月中旬くらいまでに辞職する旨を伝えるのが無難でしょう。
12月末に退職する場合のシミュレーション
milatas.jpg/stock.adobe.com
保育園を年内に退職したいと考える保育士さんは、次のような流れでスケジュールを立ててみましょう。
ここでは、退職する1カ月半前に上司へ報告する場合を想定してみました。
1.退職する旨を11月中旬に上司へ伝える
2.11月中に職員へ退職の旨を伝える
3.賞与を受け取る
4.有給休暇を消化する
5.最終出社日に職員へ挨拶をする
賞与が出た後に退職の意向を告げるのは気が引ける…という方は、賞与を受け取る前に職員へ退職の旨を伝えるとよいでしょう。
最終出勤日を迎える前に、引継ぎ業務などを丁寧に終わらせておきましょう。
このようにあらかじめ退職日までのスケジュールを大まかに決めておけば、12月末に円満退職できるかもしれません。
簡単1分登録!転職相談
転職に関するご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
読んでおきたいおすすめ記事
保育士をサポート・支える仕事特集!異業種への転職も含めた多様な選択肢
保育士の経験を経て、これからは保育士のサポート役として働きたいという方はいませんか?責任の重い仕事だからこそ、人の優しさや支えが必要不可欠な仕事かもしれませんね。今回は、保育士さんをサポートする・支え...
保育士資格を活かせる在宅ワークのお仕事特集!保育関係の自宅でできる仕事を徹底解説
保育士資格を活かせる在宅ワークにはどのような仕事があるのでしょうか。保育園の事務職や保育ママ、保育園業務のサポートなど自宅でできる仕事は意外に多いもの。今回は、保育士資格を活かして働ける在宅ワークの仕...
病院内保育とは。役割や仕事内容、病院内保育士として働くメリット
病院内保育とは、病院や医療施設の中、または隣接する場所に設置されている保育園のことです。保育園の形態のひとつであり、省略して院内保育と呼ばれることもあります。転職を考えている保育士さんの中には、病院内...
子ども・赤ちゃんと関わる仕事31選!資格の有無や保育士以外の仕事を関わる子どもの年齢別に紹介
子どもと関わる仕事というと主に保育園や幼稚園を思い浮かべますが、それ以外にも意外とたくさんあります!今回は赤ちゃんや子どもと関わる仕事31選を紹介!無資格で活躍できる職場もまとめました。子どもと携わる...
保育士を辞める!次の仕事は?キャリアを活かせるおすすめ転職先7選!転職事例も紹介
保育士を辞めたあとに次の仕事を探している方に向けて、資格や経験を活かせる仕事を紹介します。ベビーシッターなど子どもと関わる仕事はもちろん、一般企業での事務職や保育園運営会社での本社勤務といった道も選べ...
保育士から転職したい!転職先としておすすめの異業種22選。保育士以外の仕事やメリット・デメリットも
保育士以外から異業種への転職を考えている際、どのような転職先がおすすめなのでしょうか。今回は、次の仕事として保育士から転職しやすいおすすめの異業種22選を紹介します。保育士から異業種に転職するメリット...
保育園運営会社の仕事内容とは?本社勤務でも保育士資格は必要?働くメリットや求人事情まで
保育園運営会社にはどんな仕事があるのでしょうか?保育園運営会社で働くことは「本社勤務」とも呼ばれ、保育園の運営に携わる仕事として、主に一般企業に就職したい保育士さんにとって人気の高い職種のようです。今...
【2024年最新】保育士に人気の転職先ランキング!異業種や選ばれる職場を一挙公開
保育士の資格を活かして働ける人気の転職先をランキング形式で紹介!企業主導型保育園や病院内保育所、ベビーシッターなど保育士経験やスキルを活かせる職場はたくさんあります!今回は保育施設や異業種別に詳しく紹...
【完全版】保育士資格を活かせる仕事・働ける企業25選!
保育園で保育士として働くのが辛いと感じて、転職を考えているという方がいるかもしれません。しかし、せっかく取得した保育士資格を活かして働きたいですよね!保育士として得たスキルや経験は一般企業や福祉施設、...
【2024年最新版】幼稚園教諭免許は更新が必要?廃止の手続きや期限、対象者をわかりやすく解説
幼稚園教諭免許は更新が必要なのか、費用や手続き方法などを知りたい方もいるでしょう。今回は、2022年7月1日より廃止された教員免許更新制について詳しく、そしてわかりやすく紹介します。幼稚園教諭免許を更...
保育士は年度途中に退職してもいいの?理由の伝え方や挨拶例、再就職への影響
「年度途中で退職したい...けれど勇気が出ない」と悩む保育士さんはいませんか。クラス担任だったり、人手不足だったりすると、退職していいのか躊躇してしまうこともありますよね。そもそも年度途中で辞めるのは...
幼稚園教諭からの転職先特集!資格を活かせる魅力的な仕事18選
仕事量の多さや継続して働くことへの不安などを抱え、幼稚園教諭としての働き方を見直す方はいませんか。幼稚園教諭の転職を検討中の方に向けて、経験やスキルを活かせる18の職場を紹介します。保育系の仕事から一...
【2024年度】放課後児童支援員の給料はいくら?年代別の年収やこの先給与は上がるのかを解説
放課後児童クラブや児童館などで働く「放課後児童支援員」の平均給料はいくらなのでしょうか。別名「学童支援員」とも呼ばれ、「給与が低い」というイメージがあるようですが、国からの処遇改善制度などにより、これ...
保育士が働ける保育士以外の仕事21選。資格や経験を活かせるおすすめの就職先
保育園以外の職場に転職・就職先を探す保育士さんもいるでしょう。今回は企業内保育所や託児施設、児童福祉施設など、保育士さんが働ける保育園以外の職場を21施設紹介!自身の働き方や保育観を見つめ直し、勤務先...
- 同じカテゴリの記事一覧へ
12月末に円満に退職するための例文
ここでは、退職の話を切り出す際の例文を簡単に紹介します。
例文①ほかの仕事に転職する場合
お忙しいなか突然お時間をいただき申し訳ございません。
保育士として働いたスキルを活かせるビーシッターの仕事に興味をもち、退職することに致しました。
勝手ではありますが、12月末で退職を考えています。
退職理由として「何か違う仕事に挑戦したい」という気持ちを伝えれば、上司に納得してもらえるかもしれません。
例文②体調不良により離職する場合
お忙しいなか、お時間を頂きましてありがとうございます。
腰痛が酷いため、身体を使わない仕事に転職することに致しました。
迷惑をかけてしまい恐縮ですが、今後は治療に専念したいため12月末で退職したいと考えています。
仕事による体調不良を改善するために、12月末で退職することを決意した保育士さんもいるでしょう。
可能であれば、診断書を提示できるとよいかもしれませんね。
例文③家庭の事情を理由に退職する場合
お忙しい中、申し訳ございません。お時間を頂きありがとうございます。
今後は祖父の介護をしている母の手伝いをしたいと思っています。
そのため恐縮ですが、12月末で退職させて頂きたくよろしくお願い致します。
家族の問題が退職理由の場合も、職場からの引き止めに合いにくいかもしれません。
いま紹介した例文を参考に、状況に合わせて自分の言葉で丁寧に伝えてみましょう。
お詫びの気持ちを込めつつも、退職する決心がついているという意思をはっきり示すことが大切です。
なお、退職理由を書面で表す際は、詳細まで書く必要はありません。
どのような理由であっても「一身上の都合により退職いたします」と記しましょう。
12月末の退職を申し出る際に注意すること
buritora/stock.adobe.com
12月末の退職について上司へ伝える際に注意するポイントをまとめました。
退職の申し出期限を確認する
先述したように、法律上では期間の定めのない雇用契約の場合、退職2週間前までに退職届を提出するとよいことになっています。
けれども保育園の場合は、後任の調整や業務を引継ぐ期間などを考慮し、申し出期限を退職する1~2カ月前までと定めているケースもあるようです。
退職する決意が固まったら、職場の就業規則に記されている申し出期限内に上司へ意思を伝えるようにしましょう。
退職の申し出時期を考慮する
11月にお遊戯会などの大きな行事を開催する場合、年末に向けて園全体が準備に追われて忙しないかもしれません。
そのため、行事が申し出期限内に行われる場合では、行事を終えたタイミングで退職の意思を伝えるよう配慮するとよいでしょう。
なお、12月にクリスマス会などの行事を控えている場合は、最後まで責任を持って仕事をやり遂げるという姿勢を示すとよいかもしれませんね。
上司へ伝える時間帯を考慮する
退職の旨を伝える日を定めたら、上司へ声をかけるタイミングにも配慮が必要です。
たとえば昼休憩中などでは、上司に打ち明けている際の姿や声を同僚に確認されやすく、退職するという噂が広まってしまう可能性があるでしょう。
忙しい時間帯を避けつつも、園長や主任と1対1で落ち着いて話ができるタイミングを見計らって伝えられるとよいですね。
もしも話を切り出した際に「今は忙しい」などと断られた場合は、上司の都合のよい日時をその場で確認できれば安心でしょう。
なお、保育士バンク!に相談すれば、円満退職するためのアドバイスやスムーズな転職のためのサポートが受けられるので、気軽に相談してみてくださいね!
保育園を12月末に辞める場合、円満に退職するために11月中には伝えよう
保育園を12月末に辞めると決意を固めたら、上司へいつ言うべきか悩みますよね。
退職の意思がはっきりしているのならば、就業規則に沿って早めに伝えることが大切です。
できる限り職場へ迷惑をかけない時期や時間帯を考慮し、遅くても11月中に上司へ報告できるよう準備しましょう。
これまでの感謝の気持ちも忘れずに伝えられるとよいですね。
退職の話をいつ言うべきか悩んでいるという方は、保育士バンク!に相談してみませんか?
保育業界に精通した専任アドバイザーがしっかりとサポートさせていただくので、少しでも気になった方はお問い合わせくださいね。