担任を持たないフリーという立場の保育士さんがいますが、保育現場では「フリー保育士はしんどい」という声があるようです。「居場所がない」という孤独感や、雑用ばかりで保育に入れないもどかしさなど、精神的に疲れてしまう人がいるのでしょう。担任業務とは違う大変さを感じている、フリー保育士さんの現状を紹介します。
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フリー保育士に求められること
担任を持たないフリー保育士さんの主な役割は、各クラスの保育補助になるでしょう。
担任の休みなどで人手の足りないクラスに入り、保育のサポートをします。
いろいろなクラスに入るので、現場に応じた臨機応変な対応が求められますね。
その一方で、クラス配置が日々変わる中、担任の先生とゆっくりかかわる時間は少ないかもしれません。
フリーという立場が園に一人だけの場合も多く、悩みを共感できる人がいないと思うときもあるでしょう。
具体的に、どのような場面でつらい、しんどいと感じているのでしょうか。
フリー保育士がしんどいと感じる原因
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フリー保育士は、全体を把握して必要な場所に入り、担任の意向に沿った保育のサポートをしなくてはなりません。
担任もフリー保育士も、違った苦労があるでしょう。
フリー保育士さんがしんどいと感じる原因を紹介します。
いろいろなクラスに気を配る必要がある
保育園によって異なりますが、必要に応じて0歳児から5歳児までの全クラスに入る場合があるでしょう。
それぞれの保育、子どもとのかかわり方、注意点、他のクラスへの配慮など、気を配ることが多くありますね。
次々と保育に入ることを頼まれる、反対に人が足りているから必要ないと断られるなど、居場所がないと感じることがあるかもしれません。
常に臨機応変な対応が求められる
全体での連携が求められる保育園では、フリー保育士がその架け橋となる存在でしょう。
保育に入っているクラスだけではなく、体調不良などの緊急事態が発生した場合は、フリー保育士が予定外に対応することもあるのではないでしょうか。
場面に応じた臨機応変な対応が求められることにしんどいと感じる方も多いのかもしれません。
密にかかわるクラスがなく孤独を感じる
フリー保育士は、どのクラスにも入りますが、どこにも属しません。
そのため「居場所がない」「子どもともっと密にかかわりたい」「フリーという立場に肩身が狭く感じる」など、孤独感があるようです。
行事での立ち位置があいまい
各クラスが盛り上がる中、黙々と運営業務にあたることは寂しさを感じるかもしれません。
運動会など保護者参加行事では、どのような立ち振る舞いをするべきか、悩むところではないでしょうか。
掃除などの雑務ばかりで保育に入る時間が少ない
クラスの子どもに関しての責任を一番感じているのは担任保育士でしょう。
担任が保育を引っ張り、フリー保育士は掃除などの雑務を行う、という分担になることも多いです。
担任の思いを理解している一方で、掃除ばかりしていると「私、保育士なんだけど…」という疑問が芽生えることもあるかもしれません。
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フリーの保育士がしんどいと感じたときの対処法
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フリー保育士さんは大変なこともある一方で、いろいろなクラスに入る分、たくさんの子どもや保育に触れることができるというよさもあるでしょう。
フリー保育士として、楽しさや心地よさを感じながら気持ちよく保育するための対処法を紹介します。
前日にスケジュールの整理や人数配置を確認する時間を作る
スケジュールを確認し、不明点があれば担任に聞く習慣をつけましょう。
事前の心構えができれば、フリー保育士さんの気持ちが少し楽になるかもしれません。
実施する保育について知ってもらうことは、担任保育士さんも心強いでしょう。
時間を作ることはなかなか難しいかもしれせんが、園全体で取り組み、互いに協力できたらよいですね。
他の保育士さんの保育観や求めていることを聞いてみる
フリー保育士さんに限らず、園全体で共有できたらよいですね。
保育観は人によって異なりますが、共有し、同じ思いのもと保育することは大切でしょう。
フリー保育士として、クラスの意向を知れるよいきっかけとなるかもしれませんね。
場面に応じて、立ち位置や役割を固定してもらう
フリー保育士は、臨機応変に動く必要があるため、日々の保育で役割を固定することは難しいでしょう。
しかし、行事などでは役割やクラス配置を事前に固定してもらえると、事前準備や担任との打合せもでき、役割が明確になるため、居心地がよいかもしれませんね。
主任など、上司に相談してみる
フリー保育士さんの大変さを理解して、解決への糸口となるよう働きかけることは上司の役割の一つといえるでしょう。
先述にある対処法は、フリー保育士さん自ら提案することに気が引けるかもしれません。
上司に相談して、園全体に提案してもらえることが望ましいのではないでしょうか。
転職を検討する
上司にも言いづらい、相談したけど動いてもらえなかったなど、解決しない場合は転職を検討してみてもよいかもしれません。
フリー保育士として各クラスの保育をサポートしていた経歴は、大きな強みとなります。
しんどい思いをしたかもしれませんが、その経験を転職活動に活かしましょう。
フリー保育士をする中で「しんどい」「居場所がない」と感じたら
全体に気を配る毎日のフリー保育士さんは、つい自分の悩みを後回しにしてしまうこともあるかもしれません。
しかし、立場は関係なく、みんなが快適に保育することが大切ではないでしょうか。
「担任よりフリー保育士にやりがいを感じる。でも大変だからどうしたらよいのか…」と悩む人もいるかもしれません。
フリー保育士の働き方は保育園によって異なります。
フリー保育士の経験という強みを活かして、新しい活躍の場を探すこともよい選択かもしれませんね!