保育士さんの中には「仕事が忙しい」「なかなか休みが取れない」など業務の大変さを感じる方もいるかもしれません。多忙な日々が続き、心の余裕が持てないときもあるでしょう。今回は保育士さんが激務な理由、忙しさを軽減させる対策を紹介します。1日の中で多忙な時間帯に加え、行事やイベントで忙しい時期についてもまとめました。

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保育士さんの仕事が忙しい理由は?
保育士の仕事は、かわいい子どもたちに囲まれて楽しいと感じる反面「常に忙しくて大変…」と悩みを抱く方も多いよう。
業務に追われる日々が続き、精神的にも体力的にも辛さを感じることがありそうです。
そもそもなぜ保育士の仕事がこれほどまで忙しいのか、その理由について考えてみましょう。
①一人で複数の業務を担当する
保育士さんは子どものお世話だけでなく、保護者対応や会議、環境整備などさまざまな業務を行います。保育日誌や指導案、連絡帳、おたよりなどの書類作成も多く、保育活動と並行してたくさんの仕事をこなす必要があるでしょう。
複数の業務を一人で担当し「休憩時間が取れないまま夕方になってしまった…」というケースもあるかもしれません。
また、勤務時間内に業務が終わらない場合は仕事を持ち帰る保育士さんもいるでしょう。
経験を積んでも多忙な状況が改善されず、不満を感じる保育士さんも多いかもしれませんね。
②年間行事が多い
保育園では1年間にさまざまな行事を開催するため、行事の準備に追われることもあるでしょう。
<保育園の行事一覧>
4月:入園式、進級式、懇談会
5月:子どもの日製作、母の日製作、親子遠足
6月:父の日製作、虫歯予防指導
7月:プール開き、夏祭り
8月:お泊まり会
9月:敬老の日製作、芋掘り、親子遠足
10月:運動会、秋遠足、ハロウィン
11月:作品展、生活発表会
12月:クリスマス会、年末子ども会
1月:新年会、餅つき会
2月:節分・豆まき会
3月:ひな祭り会、卒園式、お別れ会
(通年行事:誕生日会)
この他にも避難訓練、交通安全教室、父母会のバザーといったイベントを開催する園もあるでしょう。
保育士さんは各行事に向けて打ち合わせや会場設営、園内装飾などのさまざまな業務を行います。特に運動会や生活発表会は子どもたちが練習できるよう、早めに指導計画を立てて取り組む園も多いでしょう。
行事の準備は保育活動の合間を縫って行うため、なかなか業務が終わらずに残業が続く保育士さんもいるかもしれません。
③スキルアップのために研修や実技練習が必要

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保育士さんは研修に参加したり子どもたちの前で披露する手遊びやピアノの練習に取り組んだりする必要があるでしょう。
保育士として成長するうえで大切な時間となる一方、自宅に帰ってから実技練習を行う方もいるため、常に忙しさを感じることもありそうです。
プライベートと仕事のバランスが取れず悩みを抱える方もいるかもしれません。
④人手が足りていない
人手が足りないことも保育士さんが多忙になる理由です。職員が足りなくなる原因について詳しく見ていきましょう。
保育士の最低配置基準の問題
保育士さんの仕事が忙しい原因に職員配置基準の問題が挙げられます。
職員配置基準とは子どもの年齢や人数に対する保育士さんの人数を表したものです。
国が定めた配置基準は以下の通りです。
- 0歳児:3人につき保育士1人
- 1~2歳児:6人につき保育士1人
- 3歳児:20人につき保育士1人
- 4歳児~5歳児:30人につき保育士1人
※常時2人以上の保育士さんを配置する必要があり
上記はあくまでも最低配置基準となりますが、人手が足りない園ではギリギリの人数で運営するケースもあるでしょう。
担当の子どもの着替えや排泄、食事のサポート、遊びの指導やケンカの仲裁などさまざまな業務を少人数で対応する保育士さんもいるようです。
多忙なあまり「手が回らない」「休めない」と考える方も多いかもしれません。
保育業界全体の人手不足
保育業界全体が人手不足の状況が続いているのも、保育士さんが多忙になる原因の一つかもしれません。
2022年4月の求人有効倍率は1.98倍と高い水準で推移しており、保育士を採用したくても「応募が集まらない」という悩みを抱える園もありそうです。
特に慢性的に人手不足が続く園では保育士さん一人ひとりの負担が多いことも考えられます。
その結果、さらに職員が辞めてしまうという悪循環に陥る場合もあるでしょう。
保育士さんが忙しい時間帯や時期は?
実際に現場で働く保育士さんの忙しい時間帯や時期について詳しくみていきましょう。
忙しい時間帯
まずは保育士さんの1日のスケジュール例を紹介します。
時間 | 仕事内容 |
---|---|
8:00~8:30 | 出勤し、園児の出迎え準備、業務内容確認を行う(会議がある場合もあり)。 |
8:30~10:00 | 園児の出迎え、保護者からの連絡事項の確認。自由保育、園児を見守る。 |
10:00~10:15 | 朝の会、体操をする。 |
10:15~11:00 | クラス別に活動する。年齢や季節に合わせて製作やゲームなどを行う。 |
11:00~11:30 | 手洗いやうがい、昼食の準備を行う。テーブルや椅子を配置し、環境を整備する。 |
11:30~12:20 | 昼食をとる。 園児の食事の様子を見守り、年齢に応じて援助する。 |
12:20~13:00 | 昼食の後片づけやお昼寝の準備を行い、絵本などを読んでから寝かしつける。 |
13:00~14:00 | 休憩(交代制で休憩を取る)連絡帳や保育日誌を記入する。 |
14:00~14:30 | 園児の起床や布団の片づけ、環境を整える。 |
14:30~15:00 | おやつを配る。食べ終わった後の後片づけを行う。 |
15:00~17:30 | 自由保育を行う。帰りの会後、保護者のお迎えにあわせて見送る。 |
17:30~19:00 | 清掃や明日の環境設定、事務作業などを行い、退勤する。 |
上記は通常勤務の例ですが、早番や遅番では仕事内容に違いがあるかもしれませんね。
時間帯別の保育士さんの業務内容を具体的に見てみましょう。
開園前~登園
開園前はミーティングや連絡事項の共有、1日のスケジュール確認などを行います。
登園時間には子どもたちを笑顔で迎え、さまざまな対応に追われることも多いかもしれません。
保護者の方と離れたくなくて泣き出す子や眠くて機嫌がよくない子などもいるでしょう。抱っこしたり励ましたり、保護者の方からの連絡事項も確認したりと忙しい時間帯になりそうです。
給食~午睡
給食の時間には子どもたちの食事のサポートを行います。離乳食の援助や片づけの仕方を伝えるなど忙しい時間帯になるでしょう。
自身の昼食を急いで食べる必要があり「保育士になってからご飯を食べるのが早くなった」という方もいるようです。
給食後は午睡の時間になります。睡眠中のSIDS(乳幼児突然死症候群)を防ぐため、5分おきに呼吸や寝姿などをチェックするという重要な役目があります。
また、午睡時間中に交代で休憩を取っても、連絡帳や保育日誌などの記入作業に追われてなかなか休めないという方もいるでしょう。
降園
降園時は子どもの見送りだけでなく、保護者の方とのコミュニケーションを取る大切な時間です。質問や相談などに対応することもあるでしょう。
また、降園後は玩具の片づけや職員間の情報共有、日案の作成などさまざまな業務に取り組むため、多忙になりそうです。
先述の通り、保育士は常に忙しく、業務量が多い仕事であることがわかります。
また、子どもたちの安全管理・健康管理も大切な業務となります。忙しさに追われながらも緊張感を持って対応しなければならないことから、気持ちに余裕がなくなると悩む方もいるかもしれません。
忙しい時期
恒常的に忙しい保育士さんですが、1年間を通じてさらに多忙になる時期もあるようです。詳しく見ていきましょう。
4月~6月
4月から6月頃までは子どもたちが新しい環境に慣れることができるよう、泣いている子をあやしたり保護者の相談にのったりと忙しさを感じる場面も多いようです。
子どもたちとの信頼関係を育むうえでも重要な時期になるため、細やかな配慮が求められます。
入園式や懇談、親子遠足などもあるため、行事の準備も大変な時期ですよね。
10月~12月

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10月から12月は運動会や生活発表会などの一大イベントが続き、忙しい時期といえそうです。
衣装作りづくりや園内装飾、会議などに追われ、業務時間内に仕事が終わらず自宅に持ち帰ることもありそうですね。
また、年末に向けて園内の大掃除など環境の整備に多忙となることでしょう。
3月
年度末は進級に向けた引継ぎや保育要録の作成があるでしょう。特に年長児の担任の方は忙しく、卒園式の準備や小学校との交流会などもありそうです。
新年度に向けた取り組みも並行して行うことから、年度末は多忙な日々が続くでしょう。
この他に収穫祭や楽器演奏会、年末年始近くはたくさんの行事を開催する園もありそうです。イベントが多い園はさらに忙しいことが考えられますね。
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保育士さんが忙しさを軽減させるための対策

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ここまで保育士さんの仕事の忙しさをさまざまな視点から紹介しました。
最後に多忙な保育士さんの仕事の効率化や削減に向けた対策を解説します。
業務リストを作る
保育士さんは一人で複数の仕事をこなし、行事が多い時期はさらに忙しくなることが考えられます。
まずはどのような業務があるのかチェックするために、リストを作成してみるとよいかもしれません。
月別・週別・日別と分けてリストを作ると予定を把握しやすくなり、優先順位を考えて効率的に取り組むことができそうです。行事が多い時期や年度末などは特に忙しくなりそうなので、それぞれの業務にどれくらい時間がかかるかも想定しておくとよいですね。
書類作成業務の効率化を目指す
保育士さんは指導案や保育日誌、連絡帳などたくさんの書類を作成します。書類作成が終わらず、自宅に持ち帰る方もいるでしょう。
書類作成業務を効率的に行うことで、忙しさを軽減できるかもしれません。
例えば、パソコンやタブレットなどを活用すると入力や修正作業がスムーズに進むでしょう。「フォーマットを利用する」「過去の参考例をもとに文章を書く」など作成方法を工夫してみるとよさそうですね。
特に指導案や保育日誌を作成する際、「ねらい」が思いつかないという方も多いようです。
「保育所保育指針解説」や「幼稚園教育要領」には5領域別のねらいについて詳しくまとめられているため、参考にするとよいですね。
仕事への考え方を変える
保育士さんの仕事は子どもたちの命を預かる大切な仕事です。そのため、責任を持って取り組む必要がありますが、完璧を目指すあまり体調を崩したり、精神的に疲れてしまったりする保育士さんもいるでしょう。
多忙なときこそ「休むことも仕事」と考え、自分自身を大切にすることも必要ですね。
転職を検討する
忙しさに追われているとなかなか思うように仕事がこなせず「自分は保育士に向いてないのではないか」と考える方もいるかもしれません。
なかなか自信が持てずに、ストレスや悩みを抱えてしまう場合もありそうですね。
その際は転職を検討するというのも一つの手段です。
例えば、小規模保育園に転職すると定員19名と少人数で保育できるため、精神的に余裕を持って子どもたちと関わることができるかもしれません。
また、パート保育士さんが多く在籍している園を選ぶと、正社員の業務負担が少ないケースもありそうです。
現職を続けることに辛さを感じたら、働きやすい職場への転職を考えてみるとよいですね。
保育士は忙しいけれどやりがいのある仕事
保育士は子どもたちの成長を見守る素晴らしい仕事です。
しかし、業務量の多さや忙しさに追われると仕事を続けられるのか不安に感じる場合もあるかもしれません。
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