兵庫県の南東部に位置する神戸市。兵庫県の中で人口が最も多い神戸市の保育施設に転職しようと考えている保育士さんもいるのではないでしょうか。実際に働くなら、事前にその地域の保育士さんの給料や求人などを知っておきたいですよね。今回は、神戸市を含む兵庫県の給料事情や保育士不足を解消するために市が行なっている取り組みなどを詳しく解説します。
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神戸市の保育施設数や待機児童数
まずは神戸市内の保育施設数や待機児童数のデータを押さえておきましょう。
保育施設数
神戸市には、2024年4月時点で認可保育施設が785園、認可外保育施設が280園あります。
待機児童数
神戸市の待機児童は、2024年4月時点で0人です。
待機児童対策として受け入れ枠の確保など保育施設の整備に取り組んだことが、3年連続で待機児童ゼロを維持していることにつながっているようです。
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兵庫県の保育士の現状
正社員やパートで保育士として働く際は、職場の年齢層や年収などに注目して求人情報を確認するのではないでしょうか。
ここでは、厚生労働省が発表した令和5年賃金構造基本統計調査をもとに、神戸市を含む兵庫県の保育士さんの平均年収や賞与、勤続年数などを全国平均と比較してみました。
兵庫県 | 年齢(歳) | 勤続年数(年) | 労働時間(時間) | 給与 (万円) |
賞与 (万円) |
平均年収(万円) | 労働者数(人) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
男性保育士 | 37.4 | 6.6 | 167 | 34.35 | 120.12 | 532 | 980 |
女性保育士 | 35.9 | 5.3 | 169 | 26.09 | 76.67 | 389 | 5740 |
全国 | 年齢(歳) | 勤続年数(年) | 労働時間(時間) | 給与 (万円) |
賞与 (万円) |
平均年収(万円) | 労働者数(人) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
男性保育士 | 35.4 | 7.3 | 168 | 30.66 | 80.60 | 448 | 18160 |
女性保育士 | 38.1 | 8.6 | 167 | 26.20 | 70.55 | 393 | 255990 |
兵庫県の保育士の平均年齢
兵庫県の保育士さんの平均年齢は、男性が37.4歳、女性が35.9歳です。
全国の保育士さんの平均年齢は、男性が35.4歳、女性が38.1歳であるため、兵庫県では男性は全国平均よりも年齢層の高い保育士さんが、女性は全国平均よりも若い世代の保育士さんが働いていることがわかります。
兵庫県の保育士の平均勤続年数
兵庫県の保育士さんの平均勤続年数は、男性が6.6年、女性が5.3年です。
全国の保育士さんの平均勤続年数は、男性が7.3年、女性が8.6年であるため、兵庫県では男女ともに全国平均よりも勤続年数が短いことがうかがえます。
兵庫県の保育士の所定内労働時間(残業時間は除く)
兵庫県の保育士さんの月平均労働時間は、男性が167時間、女性が169時間です。
全国の保育士さんの月平均労働時間は、男性が168時間、女性が167時間であるため、兵庫県では男性が全国平均とほぼ同じで、女性が全国平均よりもやや長い傾向にあるようです。
兵庫県の保育士の「決まって支給する現金給与額(給料)」
兵庫県の保育士さんの平均給料は、男性が34万3500円、女性が26万900円です。
全国の保育士さんの平均給料は、男性が30万6600円、女性が26万8900円であるため、兵庫県の保育士さんの平均給料は男性が全国平均よりも多く、女性が全国平均よりも若干少ないことがわかります。
兵庫県の保育士の年間賞与その他特別給与額
兵庫県の保育士さんの年間賞与は、男性が120万1200円、女性が76万6700円です。
全国の保育士さんの年間賞与は、男性が80万6000円、女性が70万5500円であるため、兵庫県では男女ともに全国平均を上回っていることがわかります。
兵庫県の保育士の平均年収
平均給料と賞与額をもとに平均年収を算出したところ、兵庫県の保育士さんの平均年収は男性が532万3200円、女性が389万7500円です。
全国の保育士さんの平均年収は、男性が448万5200円、女性が393万2300円であるため、兵庫県では男性が全国平均を上回っており、女性が全国平均をやや下回っていることがわかります。
兵庫県の保育士の労働者数
兵庫県の保育士さんの労働者数は、男性が980人、女性が5740人です。
全国の保育士さんの労働者数は、男性が1万8160人、女性が25万5990人であるため、兵庫県で働く保育士さんが全国に占める割合は男性が約5.39%、女性が約2.24.%であることがわかります。
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神戸市が実施する保育士向けの支援や取り組み
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ここでは、神戸市が実施する保育士さん向けの支援をまとめました。どのような事業があるのか確認しておきましょう。
保育人材の確保・定着促進にかかる一時金
神戸市は、保育士確保・定着の促進を目的として一時金を支給しています。市内の公立園を除く保育園や認定こども園などで働く保育士が対象です。
支給金額は勤務年数で異なり、1~2年目には最大30万円、3~7年目には最大20万円とされています。
保育士等宿舎借り上げ支援事業
神戸市は、民間の保育園などを運営する法人に対し、保育士用の宿舎借り上げ費用の補助を行なっています。
対象となるのは採用後7年以内の保育士で、神戸市に住民登録していること、勤務時間が週30時間以上であることなどが条件です。
対象となる経費は賃借料や共益費、管理費、礼金、更新料で、月額最大10万円の家賃補助を受けられます。
保育士奨学金返還支援事業
神戸市では、市内に住む保育士に対し、奨学金の返還費用を月額5000円まで補助する取り組みを実施しています。
対象となるのは、私立保育園や認定こども園などに勤める採用後7年目までの保育士で、1日につき6時間以上かつ1カ月につき20日以上勤務する方です。
未就学児を持つ保育士に対する保育料一部貸付
神戸市では、新たに保育士として勤務する、もしくは産後休暇・育児休業から保育士に復帰する人たちに対し、子どもの保育料の一部を補助する取り組みを実施しています。
私立の保育施設に勤め、週20時間以上勤務する保育士が対象で、1人につき月額2万7000円を上限に最大1年間補助しています。
潜在保育士等職場復帰支援一時金
神戸市では、新たにパート職員として復帰した保育士に対し、一時金として10万円を支給する事業を実施しています。
これまで市内の保育施設で勤務経験がない方や、離職してから半年以上経過した方のうち、新たに非正規で対象施設に採用された保育士が対象です。
なお、一時金を受け取れるのは、対象となる保育士のうち、朝や夕方の時間帯、または日常日や祝日に勤務を行なう方です。
保育士資格取得をサポート(学費補助)
神戸市では、保育士試験を受けて資格を取得した保育士に対し、保育士試験受験講座の受講にかかった費用の半額を補助する事業も実施しています。
保育士証の交付を受けてから、1年以内に私立保育所などに新しく勤務する保育士が対象で、補助額の上限は15万円です。
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神戸市が実施する子育て支援の取り組み
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神戸市で実施している子育て支援についてまとめました。お子さんがいらっしゃる保育士さんは、どのような支援が行なわれているのか確認しておきましょう。
親子の学び教室
神戸市では、1~3歳までの子どもとその保護者を対象に、さまざまなテーマを設けて定期的に講座や体験を実施しています。
文化センターや福祉センターなどで開催されており、リトミックや体操、工作など、親子で楽しめるプログラムが組まれています。
神戸っ子のびのびひろば(放課後子供教室推進事業)
神戸市では、小学校1~6年生までの子どもが放課後の時間を安全に過ごすための場所を設けています。
具体的には、学校の空き教室や図書室などです。読書をしたり宿題をしたりして過ごせます。
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手厚い支援を行なう神戸市で保育士として働こう
今回は、神戸市の保育士さんの平均年収などとともに、神戸市が取り組む保育士さん向けの支援制度などを紹介しました。
神戸市は家賃補助や一時金の支給などを通して、保育士確保・定着に努めています。豊富な支援策を揃えている神戸市で、保育士として働いてみてはいかがでしょうか。
保育士バンク!は、全国の保育士さんの転職のお手伝いをしております。神戸市で働きたいと考える保育士さんの転職も手厚くサポートいたしますので、この機会にぜひご登録ください。
出典:施設一覧/神戸市
出典:保育所等利用待機児童数(2024年4月1日時点)/神戸市
出典:令和5年賃金構造基本統計調査/政府統計の総合窓口(e-Stat)
出典:神戸市のサポート | 神戸で保育士・幼稚園教諭になろう。
出典:親子の学び教室/神戸市
出典:神戸っ子のびのびひろば(放課後子供教室推進事業)/神戸市
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