熊本市の保育士転職事情。給料や求人事情、保育士向けの支援や取り組みをチェック

熊本県の県庁所在地である熊本市。熊本県の中で人口が最も多い熊本市の保育施設に転職しようと考えている保育士さんもいるのではないでしょうか。実際に働くなら、事前にその地域の保育士さんの給料や求人などを知っておきたいですよね。今回は、熊本市を含む熊本県の給料事情や保育士不足を解消するために市が行なっている取り組みなどを詳しく解説します。

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熊本市の保育施設数や待機児童数

まずは熊本市内の保育施設数や待機児童数などのデータを押さえておきましょう。

保育施設数

熊本市には、2024年4月時点で認可保育園が268園あります。

待機児童数

熊本市の待機児童は、2024年4月時点で0人でした。

熊本市は今後も保育の受け皿の確保など、子どもを安心して預けられる環境の整備に取り組んでいくとしています。

熊本県の保育士の現状

正社員やパートで保育士として働く際、職場の年齢層や年収などに注目して求人情報を確認するのではないでしょうか。

ここでは、厚生労働省が発表した令和5年賃金構造基本統計調査をもとに、熊本市を含む熊本県の保育士さんの平均年収や賞与、勤続年数などを全国平均と比較してみました。

熊本県の保育士の平均年齢

熊本県の保育士さんの平均年齢は、男性が27.3歳、女性が37.2歳です。

全国の保育士さんの平均年齢は、男性が35.4歳、女性が38.1歳であるため、熊本県では男女ともに全国平均よりも若い世代の保育士さんが活躍していることがわかります。

熊本県の保育士の平均勤続年数

熊本県の保育士さんの平均勤続年数は、男性が5.5年、女性が6.6年です。

全国の保育士さんの平均勤続年数は、男性が7.3年、女性が8.6年であるため、熊本県では男女ともに全国平均よりも勤続年数が短いことがわかります。

熊本県の保育士の所定内労働時間（残業時間は除く）

熊本県の保育士さんの月平均労働時間は、男性が183時間、女性が172時間です。

全国の保育士さんの月平均労働時間は、男性が168時間、女性が167時間であるため、熊本県では男女ともに全国平均よりもかなり長いようです。

熊本県の保育士の「決まって支給する現金給与額（給料）」

熊本県の保育士さんの平均給料は、男性が24万700円、女性が25万1400円です。

全国の保育士さんの平均給料は、男性が30万6600円、女性が26万8900円であるため、熊本県では男女ともに全国平均を下回っていることがわかります。

熊本県の保育士の年間賞与その他特別給与額

熊本県の保育士さんの年間賞与は、男性が119万7300円、女性が74万8800円です。

全国の保育士さんの年間賞与は、男性が80万600円、女性が70万5500円であるため、熊本県では男女ともに全国平均を上回っているようです。

熊本県の保育士の平均年収

平均給料と賞与額をもとに平均年収を算出したところ、熊本県の保育士さんの平均年収は男性が408万5700円、女性が376万5600円となりました。

全国の保育士さんの平均年収は、男性が448万5200円、女性が393万2300円であるため、熊本県では男女ともに全国平均をかなり下回っていることがわかります。

熊本県の保育士の労働者数

熊本県の保育士さんの労働者数は、男性が690人、女性が6050人です。

全国の保育士さんの労働者数は、男性が1万8160人、女性が25万5990人なので、熊本県で働く保育士さんが全国に占める割合は男性が約3.79%、女性が約2.36%であることがわかります。

熊本市が実施する保育士向けの支援や取り組み

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ここでは、熊本市を含む熊本県が実施する保育士さん向けの支援をまとめました。どのような事業があるのかを確認しておきましょう。

保育士修学資金貸付事業

熊本市を含む熊本県では、保育士養成施設に通う学生さんを対象に、修学資金を無利子で貸し付ける事業を実施しています。貸付期間は養成施設に在学している期間で、貸付金の内容は以下の通りです。

なお、熊本県内の保育施設において保育業務に5年間（過疎地域は3年間）従事すれば、返還が免除されます。

保育士就職準備金貸付事業

熊本市を含む熊本県では、保育士資格を保有しており、離職後3カ月以上経過した潜在保育士向けに再就職に必要な資金を貸し付ける事業を実施しています。

対象となるのは、2024年度より県内の保育施設において新たに週20時間以上勤務する人です。

準備金の貸し付けは40万円以内を限度に1人1回限り、無利子で行なわれます。なお、熊本県内の保育施設に就職後、2年間保育業務を継続すれば返還が免除される仕組みです。

熊本市が実施する子育て支援の取り組み

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熊本市が実施している子育て支援についてまとめました。お子さんがいらっしゃる保育士さんは、どのような支援が行なわれているのか確認しておきましょう。

ようこそ赤ちゃんプロジェクト

熊本市では、妊娠時から出産・子育てまで一貫した伴走型相談支援と経済的支援を行なうため、対象者に現金10万円を給付する取り組みを実施しています。

対象者は2022年4月以降に妊娠の届出をされた方、もしくは出生した児童を養育する方です。妊娠届出時に5万円、出生届出後に5万円が給付されます。

総合子育て支援センター

熊本市では、市内に「総合子育て支援センター」という親子が過ごせる場所を開設しています。

子育てに悩んでいたり誰かと話したくなったりしたときに未就学児とその保護者が利用できます。

なお、月曜日から金曜日の午前中を手遊びや絵本、紙芝居の読み聞かせ、親子ふれあい遊び、体操などを行なう「おあつまりタイム」としています。

さまざまな支援制度を活用して熊本市で保育士として働いてみよう

今回は、熊本県の保育士さんの平均年収などとともに、熊本県が取り組む保育士さん向けの支援制度などを紹介しました。

熊本市を含む熊本県では、保育士の人材確保のためにさまざまな貸付制度を用意しています。これらを活用しながら、保育士として働いてみてはいかがでしょうか。

手厚い支援を活用しながら、保育士として働くことを選択肢のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。

保育士バンク！は、全国の保育士さんの転職のお手伝いをしております。熊本市で働きたいと考える保育士さんの転職も手厚くサポートいたしますので、この機会にぜひご登録ください。

出典：令和6年（2024年）4月　保育施設入所可能情報一覧/熊本市

出典：待機児童の状況について（令和６年(2024 年)4月1日現在）/熊本市

出典：令和5年賃金構造基本統計調査/政府統計の総合窓口（e-Stat）

出典：保育士修学資金貸付事業/熊本県社会福祉協議会

出典：保育士就職準備金貸付事業/熊本県社会福祉協議会

出典：保育研修ガイド/熊本県

出典：「ようこそ赤ちゃんプロジェクト」（伴走型相談支援及び出産・子育て応援給付金）について/熊本市

出典：親子であそべる施設「総合子育て支援センター」のご案内/熊本市