子どもたちが自主的に好きな遊びを選んで楽しめる自由遊び。保育園で取り入れる際には、どのような環境を用意しておくとよいのでしょうか。今回は、保育園で行う自由遊びで子どもが興味を持って楽しめるネタについて、乳児クラス向けと幼児クラス向けに分けて紹介します。あわせて、自由遊びをするねらいもまとめました。

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保育園で行う自由遊びとは
保育園では、自由遊びを導入することがあるでしょう。
自由遊びとは、保育士さんが子どもたちを主導して行う設定保育とは反対に、子どもが自主的に遊びを選んで好きなように活動することです。
保育園で自由遊びの時間を設けるねらいとして、以下が挙げられるでしょう。
- 自分で工夫しながら、活動を展開させて遊ぶ
- 自由に遊ぶなかで、友だちとのかかわり方を学ぶ
- さまざまな遊びに興味を持ち、好奇心を育む
自由遊びを通して自発的に遊びを楽しみながら、好きな友だちとかかわりを持つ子どもたちの姿が見られるかもしれませんね。
保育園で自由遊びの時間を設ける際は、子どもがいろいろな遊びに関心を持って遊び込めるように環境を工夫することがポイントです。
では、自由遊びの際にどのような環境を準備するとよいのでしょうか。
次より、子どもが自ら興味を持って活動できる自由遊びのネタを、乳児クラスと幼児クラスに分けて紹介します。
【乳児編】保育園で楽しめる自由遊びのネタ

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まずは、乳児クラスの子どもが楽しめる自由遊びのネタを紹介します。
1.マット遊び
用意するものの一例
- マット
- トンネル
環境設定のポイント
保育室にマットを敷き、子どもが自由に寝転がれるスペースを作りましょう。
ダンボールなどで作ったトンネルも用意すれば、子どもが興味を示して中をくぐり抜けるなど、遊びのバリエーションが広がるかもしれません。
2.ボール・風船遊び
用意するものの一例
- ボール
- ビニールプール
- トンネル
- 風船
- ダンボール箱
環境設定のポイント
大小さまざまな大きさのボールや風船を準備します。
また、ゴム風船と紙風船を混ぜて用意しておけば子どもたちが興味を示すかもしれません。
子どもが中にボールや風船を入れて遊べるよう、ビニールプールやダンボール箱を用意しておくのもよさそうです。
保育士さんがボールを転がしたり、風船を膨らませたりする様子を示せば、子どもが遊びに興味を持つきっかけになりそうですね。
3.楽器遊び
用意するものの一例
- 鈴
- カスタネット
- マラカス
- 太鼓
環境設定のポイント
鈴やカスタネットなど、さまざまな音色の楽器を準備します。
子どもが興味を示したら、よく歌う曲や子どもの好きな音楽を流してみましょう。
曲に合わせて演奏する姿が見られるかもしれませんね。
4.布遊び
用意するものの一例
- 風呂敷
- 生地
- シーツ
- ハンカチ
- タオル
環境設定のポイント
風呂敷やハンカチなど、いろいろな素材の布を用意しておきみましょう。
大小さまざまな大きさの布があると、幅広く遊びに活用できそうです。
例えば、タオルを人形の布団として使って遊んでみましょう。
また、風呂敷をマントやスカートに見立てれば、仮装ごっこを楽しむこともできますよ。
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【幼児編】保育園で楽しめる自由遊びのネタ

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次に、幼児クラスの子どもが楽しめる自由遊びのネタをまとめました。
5.新聞紙遊び
用意するものの一例
- 新聞紙
環境設定のポイント
子どもの目のつく場所に新聞紙を配置します。
子どもが興味を示せば、新聞紙を細長く丸めて剣に見立てたり、大きな穴をあけて頭から被ったりして遊び始めるかもしれません。
また、保育室の椅子や机を並べて、新聞紙を使って秘密基地を作っても楽しそうですね。
6.廃材を使った製作遊び
用意するものの一例
- 容器(プリン・ゼリーなど)
- 牛乳パック
- 筒(トイレットペーパーやラップの芯など)
- 接着剤
- テープ
環境設定のポイント
あらかじめ、さまざまな廃材を集めておきましょう。
接着剤やテープなどの道具もいっしょに準備すると、子どもは自由な発想で製作を始めるかもしれませんね。
7.砂遊び
用意するものの一例
- 砂
- シャベル
- スコップ
- バケツ
- 容器(プリン・ゼリー)
- 棒
環境設定のポイント
廃材やシャベルなどの道具を用意すると、子どもの砂遊びのアイデアが広がるかもしれません。
例えば、砂を固めて団子を作ったり、お城やトンネルを作ったりできます。
ほかにも、容器に砂を入れてスイーツを作ったり、砂山を作り棒倒しゲームをしたりと、子どもの発想でさまざまな遊びに発展できそうです。
8.おままごと遊び
用意するものの一例
- 敷物
- エプロン
- ネクタイ
- スタイ
- おままごとセット
環境設定のポイント
敷物を敷いて、おままごとセットを設置しましょう。
エプロンやネクタイ、スタイなどを子どもが身に着けやすい場所に置いておけば、役になりきって楽しめそうです。
また、ダンボールで家やキッチンセットなどを作って用意しておけば、子どもたちの気分も高まりそうですね。
9.鬼ごっこ遊び
色鬼やひょうたん鬼など、アレンジした遊び方を楽しめる鬼ごっこ遊びもよいでしょう。
例えば鬼が特定の子どもに偏るなどした場合は、保育士さんが鬼になっていっしょに遊ぶなど、必要に応じて援助をするとよさそうです。
鬼のお面を用意すると、より盛り上がりそうですね。
保育士さんが準備するものを工夫すれば、子どもの遊び方の幅も広がるでしょう。
子どもが好きな遊びを見つけて活動できるよう、いくつか遊びのコーナーを設けるのもよいですね。
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今回は、保育園で取り入れられる自由遊びのネタを、乳児クラスと幼児クラスに分けて紹介しました。
子どもが自主的に遊べるように、保育士さんは遊びのネタにあわせてボールやマットなどを準備しておきましょう。
また、製作やおままごとなど遊びの種類ごとにコーナーを設ければ、子どもが好きな活動を見つけやすいかもしれません。
保育園で自由遊びを行う際は、保育士さんがあらかじめネタを準備し、子どもが興味を持って遊びたいと思えるような環境を整えましょう。
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