保育園から独立して働くフリーランス保育士。具体的な仕事内容や働き方、給料などが気になりますよね。今回は、特定の保育施設に勤めずに働く「フリーランス保育士」についてくわしく紹介します。あわせて、フリーランス保育士になる方法、働き方や収入、働くメリットやデメリットもまとめました。
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フリーランス保育士とは
人間関係や労働時間の長さなど、悩みを抱えながら働いている保育士さんは多いのではないでしょうか。
そこで注目を集めているのが、組織や企業に属さずに保育経験を生かして活躍できるフリーランス保育士です。
フリーランスとは社会的に独立した個人事業主のことですが、保育士さんもフリーランスや個人事業主として働くことが可能です。
自分でスケジュールを管理しながら、 好きな時間に自由な場所で働くスタイルが一般的で、これまでの保育現場で培ってきたスキルや知識を活かして独立するケースが多いようです。
保育士不足が深刻な昨今は、人手を求めている保育施設や、短時間などスポットで働ける保育士を探している施設などで必要とされる場面が多いかもしれません。
今回はフリーランス保育士になるにはどうすればよいのか、働くうえでどのようなメリットがあるのかなど、気になる点をまとめました。
フリーランス保育士の働き方
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フリーランス保育士になると、以下に挙げるような働き方が可能になります。
フリーの保育士
保育施設などに派遣されクラス担任をせずに働く、フリーの保育士としての働き方があります。
職員の手が足りないときのサポートや事務的な業務など、施設内の補助的な役割を担うようです。正職員と比べると責任が重い業務を任されることは少ないかもしれません。
スケジュールを調整すれば、複数の施設を掛け持ちして働くことも可能でしょう。
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主に利用者の自宅や施設内の一時預かりなどで一定時間の保育を行なうことが多いのが、ベビーシッターとしての働き方です。
預かる子どもは一般的に0歳から12歳頃であり幅広いため、さまざまな年齢の子どもと接しながらさらなるスキルアップを図ることができるでしょう。
兄弟姉妹を同時に保育することはあるかもしれませんが、保育施設に比べれば少人数の保育を行なうことが多いため、子どもとじっくり向き合えるのが魅力といえそうです。
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音楽やスポーツ、演劇などの興行や講演会など、イベントの時間に合わせて参加者の子どもを預かるなど、単発で働ける保育士の仕事もあるようです。
自分が興味のあるイベントであれば、保育士さんも現場の雰囲気を楽しみながら働くことができそうですね。また、保育士としてのスキルを活かし、新人保育士さんに向けた研修や養成学校などの講師として働くこともできるでしょう。
保育系メディアのライター
文章を書くことが好きな方は、保育に携わってきた実務経験を生かして保育系の記事執筆をするのもよいでしょう。保育士さんや子育て中の保護者などに向けた記事を紹介するWebサイトや雑誌など、多方面でニーズがありそうです。
ライターの仕事はリモート勤務も可能なので、フリーランス保育士と並行して働くこともできるかもしれません。
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フリーランス保育士として働くメリット・デメリット
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フリーランス保育士として働くと、どのようなメリットがあるのでしょうか。デメリットとあわせて紹介します。
メリット
ワークライフバランス重視の働き方ができる
フリーランス保育士になると、自分でスケジュール管理をしながら、自由に日程を組んで働くことができます。無理のないように時間を調整できるので、プライベートの時間を確保しやすいでしょう。
人間関係で悩む機会が減る
職員やパートとして保育園に勤務すると、職場の人間関係などで悩むことがあるかもしれません。一方、フリーランス保育士は勤務先を自由に選択でき、同じ職場で働き続けなくてもよいため、人間関係でのストレスを軽減できるでしょう。
さまざまな保育現場を経験できる
フリーランス保育士は、勤務場所を自分で設定することができます。さまざまな現場で働くことができるので、新鮮な気持ちで仕事ができるでしょう。また、あらゆる子どもと接することで、保育の知識や経験の幅が広がるかもしれません。
働き方次第で高い年収を得られる
フリーランス保育士は、スケジュールの組み方次第で収入を希望の額に近づけることも可能です。ベビーシッターとライターなど、2つの仕事を並行させることも可能なので、働き方を工夫することで年収アップにつなげることも可能です。
デメリット
自分の責任で業務を行なう必要がある
フリーランス保育士は個人事業主なので、すべてのことに対して責任を負う必要があります。問題が起きたり体調不良や急な事故などで仕事を休まなければいけなかったりなど、思わぬトラブルに見舞われることもあるでしょう。
そのような場合、組織や企業といった後ろ盾や保険・保障がないことから、すべて自身で対応して解決する必要があります。
状況やその場の対応次第では、その後の仕事の受注などに影響するケースもあるかもしれません。フリーランス保育士として働く以上、依頼主が求める水準の仕事が提供できるよう、常に緊張感をもって業務をこなす必要があります。
収入が不安定
保育園などの施設に雇用されれば毎月の給料の目安が分かりますが、フリーランス保育士は自分の働き方次第で月々の給料が変動します。
そのため、依頼が少なければ満足のいく収入が得られないこともあるでしょう。最初のうちは、アルバイトやパートなどとの両立をして、収入の安定を図るのもよいかもしれません。
またフリーランス保育士は、仕事や信頼を得るための根拠として豊富な保育経験が重要になるという面もあります。フリーランスを目指して、まずは保育園で経験を積むというのも必要なステップかもしれませんね。
フリーランス保育士になる前に考えたいこと
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フリーランス保育士として成功するためには、自身の経験やスキルを見極め、数年単位を見据えて行動することが大切でしょう。
思いつきで退職してフリーランス保育士として個人事業主になっても、仕事の依頼がなければ、結局は就職活動をしなければいけなくなるかもしれません。
収入面などで不安がある場合は、退職はせず、副業としてフリーランス保育士で働ける仕事を探して、今後の基盤を確立するのもよいかもしれません。その場合、現在の勤務先で副業についての就業規定を確認し、その規則に従いましょう。
勤続か転職か、すぐにフリーランスになるのか、どのような働き方を選ぶのかなど、今後のキャリアプランで迷っていることがあれば、転職エージェントなどを利用してプロのキャリアアドバイザーに相談してみるのもよいかもしれないですね。
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フリーランス保育士になるまでの流れ
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フリーランス保育士になるには、次のような流れを踏まえることが多いようです。
退職する
本格的にフリーランス保育士として活動する場合、現在の職場を退職する必要があるでしょう。退職する際の伝え方やタイミングなどを考慮することがポイントです。
国民健康保険・国民年金への加入
退職後は、これまで加入していた社会保険から国民健康保険へ切り替える必要があります。また、厚生年金からも抜けることになるため、国民年金の加入手続きを行ないましょう。
派遣会社やクラウドソーシング仲介サイトなどへの登録
フリーランス保育士として働くうえでの集客には、保育園でのつながりやSNS集客などさまざまな方法があるでしょう。最初のうちはなかなか仕事が集まらない現状にぶつかるかもしれません。
まずは、ベビーシッターのマッチングサイトや派遣会社、人材紹介エージェントなどに登録して仕事を探すことも大切でしょう。
個人事業の開業届出書の提出・所得税の青色申告承認申請手続き
フリーランス保育士になるには、個人事業主になるための各種書類を提出し、事務的な手続きを踏みましょう。個人事業主になる際、開業届出書を提出しなくても罰則などはありません。
しかし、開業届出書を出さないと確定申告の際に青色申告ができず、税金の負担額が多くなります。そのため、事業を開始したら1カ月以内に開業届出書を出すようにしましょう。出典：個人事業の開業届出・廃業届出等手続／国税庁
フリーランス保育士として働く可能性を視野に入れてみよう
今回は、個人事業主として働くフリーランス保育士についてまとめました。
自分の好きな日程で仕事が組め、プライベートを確保しやすいフリーランス保育士。働き方にこだわって転職を検討している保育士さんは、フリーランス保育士としての働き方を視野に入れてみるのはいかがでしょうか。
まずは、兼業しながらフリーランス保育士として独立を目指すのもよいかもしれませんね。
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