保育園で作る年間指導計画の書き方について知りたい保育士さんもいるでしょう。0歳児から5歳児それぞれの特長を踏まえて、子どもの姿や保育士の援助など各項目の記入のしかたを押さえられるとよいですね。今回は、保育園で必要な年間指導計画を作成するときのポイントを紹介します。また、作る目的や必要性もまとめました。
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保育園で必要な年間指導計画とは
年間指導計画は、厚生労働省が設定した「保育所保育指針」に沿って、保育園で1年間に行う活動内容を記録するものです。年度始めの4月頃に、翌年3月までに行う保育を見据えて作成します。
まずは、年間指導計画とはどのようなものなのかを押さえておきましょう。
目的
年間指導計画は、1年間の保育の見通しを立てて、子どもの健全な育成を図ることを目的として作成します。
年度末に、計画通りに保育を進めることができたかどうかなどを反省し振り返りを行うことで、子どもの成長に役立てることができます。
必要性
先述したように、年間指導計画は保育のねらいなどを定めた「保育所保育指針」に沿って作成します。
厚生労働省の保育所保育指針では、年間指導計画について以下のように記述されています。
保育所は、全体的な計画に基づき、具体的な保育が適切に展開されるよう、子どもの生活や発達を見通した長期的な指導計画と、それに関連しながら、より具体的な子どもの日々の生活に即した短期的な指導計画を作成しなければならない。
出典:保育所保育指針P9/厚生労働省から抜粋
このように、子どもの発達状況を把握しながら、1年間活動に取り組む様子などを見据えて年間指導計画を作成する必要があるといえるでしょう。
基本項目
年間指導計画の基本項目は保育園によって違いがあるようですが、基本的には次に挙げるような内容となっています。
- 年間目標
- ねらい
- 年間区分
- 行事
- 子どもの姿
- 環境構成
- 保育者の援助
0歳児から2歳児の乳児クラス、3歳児から5歳児の幼児クラスの、各年齢の特長を意識しながら作成しましょう。
前年度の子どもの様子を参考にしながら、これからの子どもの成長を見据えた内容にまとめられるとよいかもしれません。
次より、それぞれの項目別に基本的な書き方や作成ポイントを解説します。
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保育園で作成する年間指導計画の書き方
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これから紹介する書き方やポイントを参考に、年間指導計画を作成してみましょう。
年間目標
まずは、子どもの生活面や遊びの面での1年間の目標を設定します。
子どもが1年後に成長してほしい姿を想定することで、目標が立てやすくなるでしょう。保育園の理念や方針を参考にするとよいかもしれませんね。
また、乳児クラスと幼児クラスでは成長に違いがあるため、年齢に沿った目標を掲げることが大切です。
年度末には打ち立てた目標が達成できたかどうかを反省し、翌年の目標設定へつなげるとよいでしょう。
ねらい
0歳児から5歳児それぞれの年齢に沿った発達段階を意識しながら、保育所保育指針の内容を参考に、季節や行事などを考慮してねらいを定めてみましょう。
例えば「友だちに興味を示すようになる」など、主語を子どもにしながら成長が伝わるような内容にするとよいですね。
子どもの姿
0歳児から2歳児の乳児クラスや、3歳児から5歳児の幼児クラス、それぞれの子どもの特長を押さえましょう。
子ども一人ひとりの姿を丁寧に観察し、友だちとのかかわり方や好きな遊びなどを把握しておくとよいかもしれません。
保育所保育指針を参考にしながら、保育士さん自身の言葉で記すことが大切です。
環境構成
子どもが保育活動を安全に楽しく取り組めるようにするために何が必要なのかを考え、準備などを具体的に記載しましょう。
例えば「絵の具遊びの際には服が汚れないようスモックを着用してもらう」など、保育がスムーズに行えるような環境構成を記載するとよいかもしれません。
保育士の援助
子どものあらゆる行動を予測し、保育士さんがどのような援助をするとスムーズに楽しめるのかに着目して書きましょう。
また、食事や排泄、衣類の着脱などの生活面においても、子どもが自分でできるようになるために、保育士としてどんなサポートができるかを考えてみるとよいですね。
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