転職するべきかどうか迷う保育士さんもいるでしょう。「新しい職場で現在の悩みが改善されるのかな」「環境を変えて後悔しない?」など気持ちが揺れることもありますよね。今回は保育士さんが転職しようか迷うときの判断基準となるポイントを紹介します。あわせて、転職活動をスムーズに進めるコツやエージェントの活用法もまとめました。
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目次
保育士が転職しようか迷ったときの確認すべきポイント
保育園で働いているなかで、人間関係が辛かったり給料に不満を感じたりして、転職しようかと悩んでいる保育士さんがいるかもしれません。
転職したい気持ちはあるものの、「本当にやめたほうがいい?」「環境を変えて後悔しないのか」と不安になり、あと一歩踏み出せないこともありますよね。
まずは自分の気持ちを整理するためにも転職をする目的や迷う理由を一度確認していきましょう。
①転職への目的を明確にする
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第一に、転職によって果たしたい目的はなんでしょうか。
例えば、次のような内容がよく挙げられます。
- 現状より環境をよくする
- 悩みや不安を取り除いて前向きな気持ちを持つ
- 仕事へのモチベーションを高める
- 福利厚生の改善を図る
- 年収を上げる
- キャリアアップを目指す
転職の目的を簡単に書き出してみましょう。
なかには人間関係に悩み、自分らしい保育ができなくなっている方もいるかもしれません。
新たな保育園でどんな風に働きたいのかを整理すれば、転職せずに課題を解決できる方法があるかどうかも見えてきそうです。
一方転職によって叶えたい目的が見出せない場合は、なんとなく環境を変えてみたいなど転職自体が目的になっている可能性があるため、一度必要性を検討してみることも大切です。
転職を迷う理由を確認する
今の保育園に不満を持ちながらも、なぜ転職しようか迷うのでしょうか。
理由として、次のようなことが考えられます。
- 新たな保育園でも悩みが改善されないことへの心配
- 転職しても後悔するかもしれないという不安
- 転職しなくても環境がよくなることへの期待
- 現在の園でのキャリアがなくなることへの不安
中には年度途中に転職を迷い始める方もいるでしょう。特に担任や副担任を担当している方は、最後まで職務を果たせないことに後ろめたさを感じる場合もあるかもしれません。
ただ、転職を迷っていても、行動に移さなければいつまでも状況は変わらないでしょう。
むしろ先延ばしにすることで、年齢面で選択肢が狭まるなどのデメリットがあるかもしれません。
転職を決断するにはどうしたらよいのでしょうか。その際の判断基準について考えてみましょう。
保育士が転職しようか迷うときに知っておきたい判断基準
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3つの判断基準に基づいて、自分自身を見つめ直してみましょう。
職場の在籍期間
今の保育園に入職して数カ月の方は仕事環境や人間関係に不慣れなため働きにくさを感じることがあるでしょう。
また、「子どもへの接し方がわからない」「クラス運営が上手くいかない」など、経験が浅いことが原因で悩みを抱えるケースもありそうです。
そういった場合、在籍期間が伸びるにつれて居心地がよくなったり、対応方法が身についたりすることも考えられます。
今の保育園に入職して間もない保育士さんは、転職について冷静に考え直してもよいかもしれませんね。
職場の環境
現在の職場の人間関係に悩み、自分に合っている保育園を探したいと思う方もいるでしょう。
もちろん、職場の環境も転職する際の判断基準として大切ですが、現状の不満をすべて環境のせいにしていると、新しい園でも同様の悩みが起きる可能性があります。
周りを変えることだけでなく自身の振る舞いや対応を見つめ直し、周囲の人と関係を築いていく意識を持つことも大切かもしれませんね。
待遇の内容
今の待遇に不満を抱え、転職を考えている保育士さんもいるかもしれません。
そのようなときは、まずは自分が希望する待遇を実現できる保育園を探してみるのもよいでしょう。
中には好待遇の園が見つかることもありそうです。または求人状況を知り、今の園でがんばろうと思えることもあるかもしれません。
また、家族や友人、信頼できる同僚などの第三者に「現在の園をやめたほうがいいのか」相談してみることで、自分の気持ちの整理できそうですね。
▼「どうしてこんなに辛いの?」現在の園で人間関係にお悩みの方はこちら
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辞めたいという気持ちが続いて辛いときには、転職すると決断することで少し楽になれることがあるかもしれません。
最後に、転職を決断した保育士さんに向けて就職活動をスムーズに進めるための注意点をまとめました。
在職しながら転職活動を行う
今の保育園に在職しながら新たな園を探せば、収入が途切れないため経済面で安心感を得られるでしょう。焦らずに落ち着いて転職先を探せるというのは精神的にも安定するものです。
また、就活を進めるなかで「やはり今の保育園の方がよい」と思い直す可能性も考えられるため、転職先の目途がたってから退職を考えてもよいかもしれませんね。
転職・就職フェアに参加する
転職すべきか迷ったら、各地で開催される就職・転職フェアに足を運んでみるとよいでしょう。
多くの園が参加しているため、自分の保育観にあった園を見つけられるかもしれません。
また、毎日の業務に追われて自分が目指していた保育士像がわからなくなってしまった方もいるでしょう。フェアに参加するとさまざまな保育方針や理念を知るきっかけになるため、視野も広げることができそうです。
エージェントに相談する
いざ転職しようと決めても、どのように自分に合った園を見つければよいのか悩むこともありそうです。
自身で求人票を見比べて転職先を探す方法もありますが、保育士専門のエージェントに相談するのもひとつの方法です。在籍するキャリアアドバイザーは各地域の保育事情に詳しいことから、園の特色や勤務条件だけでなく、人間関係や園の雰囲気なども熟知している可能性があります。
そのため、求人票だけではわからない内容も聞くことができ、ひとりで新たな保育園を探すよりもスムーズに就活できるでしょう。
また、履歴書や面接対策などのフォローもしてくれるので、在職中の方も安心して転職活動ができそうです。
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