転職を考えている保育士さんの中には、転職先が早く決まる人の特徴や、仕事探しのポイントを知って効率的に転職活動をしたい方もいるでしょう。転職活動の方法としては、求人サイトに登録したり、転職サービスを利用したりなど、さまざまな方法がありますよね。今回は、スムーズに転職活動を進めるためのポイントや、仕事が早く決まる人の特徴について紹介します。
Liza888/shutterstock.com
保育士が転職を早く決めるためには?
転職活動中の保育士さんの中には、次の仕事が早く決まる人とそうではない人の差について疑問を感じる方もいるでしょう。
「早く決めたい」「早くしたい」と気持ちが焦ってしまい、不安を感じることもありますよね。しかし、早く決めたいという一心で、焦って行動することは避けた方がよいかもしれません。
気持ちの焦りから、勤務条件や就労環境の詳細をよく確認しないまま、採用になった応募園に転職して、入職後に「想像と違った」と後悔するケースもあるようです。
まずは、スムーズに転職活動を進めるために、転職が早く決まる人の特徴について整理していきましょう。
転職先が早く決まる人とは
polkadot_photo/shutterstock.com
ここでは、転職が早く決まる人の行動や考え方など、仕事が決まる際のポイントについて紹介していきます。
行動の仕方
フットワークが軽い
気になる保育園や、希望する条件に合う園があった場合、迷うことなく積極的に応募する方は、仕事が早く決まりやすいといえるでしょう。
説明会や職場見学などに出向く回数が多いことも、大切なポイントといえそうです。
自宅で求人情報を見ているよりも、実際の職場環境を見たり、説明会で話を聞いたりすることで、入職後のイメージがつきやすく、応募に積極的になれることもあるでしょう。
転職に対するフットワークが軽い人は、「応募数が多いほど、チャンスが増える」ということをよく理解しているため、情報収集を積極的に行い、早い段階で応募して選考に進むケースが多いのかもしれません。
また、応募前の「〇〇だったらどうしよう」「〇〇できないかもしれない」という心配や迷いは、自身の中だけで想像している事柄であるため、解決できない可能性が高そうです。
迷いが生じた場合は、直接、保育園に尋ねた方が早いといえるでしょう。
応募に際して事前に問い合わせをしたり、説明会で質問の機会を得るなど、積極的に行動することが重要です。
時間を効率的に使っている
事前に、履歴書の志望動機の書き方や自己PRの内容など、ある程度決まったフォーマットを作っておくことも、効率的に転職活動を進める方法のひとつでしょう。
全ての応募園に同じ内容を転用するのではなく、応募先にあわせてカスタマイズする方法をとることで、応募毎に一から書類を作成する時間を削減できそうです。
また、移動中などの隙間時間を使って求人情報の検索をしたり、応募書類の作成を少しづつ進めたりすることも時間を有効に活用するポイントといえるかもしれないですね。
スケジュール管理が上手い
複数の応募園がある場合、面接日の設定や時間調整を上手に行えることも、早く仕事が決まる人の特徴でしょう。
応募園の位置やアクセス方法などを事前に確認し、近隣の保育園の面接や見学会を同じ日にまとめてもよいですね。
また、書類作成や面接の準備を行うためのスケジュールを立てて、計画的に実行することができる人は、時間のロスが少なくなり、スムーズに転職活動を進めることができるでしょう。
自分のアピールポイントを把握している
自分の長所や経験談など、自己分析をしっかり行うことができる人は、選考に通る可能性が高そうです。
事前に自分の売り込みポイントを精査しているため、的確に自己アピールをすることができるでしょう。応募園に自分の魅力をしっかり伝えられるため、採用になりやすいといえるかもしれません。
簡潔な話し方ができる
話の内容が明確な方、わかりやすい話し方ができる人は好印象を与えやすいでしょう。
実務では、子どもに作品作りの工程や、ゲームのルールを説明する機会も多くあります。
そのため、わかりやすい話し方ができることは、大きなアピールポイントとなるでしょう。
一方で、話が長い、または話す内容が整理されていない人は、採用担当者が「何が言いたいのかわからない」「子どもと話すときに、理解しにくい言い方をする可能性がある」などと感じ、不採用になる可能性もあります。
志望動機や自己PR、希望条件などを簡潔に伝えることができると、採用担当者も理解がしやすく、早い段階で採否の判断がしやすくなるでしょう。
考え方
相手の心情や意図を汲み取ることを意識している
採用担当者が感じていることを表情や言葉から察知したり、想像したりできると、転職の場でも円滑なコミュニケーションが図れるでしょう。
日常生活の中でも、自分の気持ちや言いたいことが伝わる方やすぐに理解してくれる人とは、話しやすいですよね。
面接の場面でも、採用担当者の話の意図や心情を汲み取りながら話ができる人は、「もっと話を聞きたい」「協力して働いていけそう」と感じてもらいやすいかもしれません。
相手の気持ちを察知してコミュニケーションをとることを意識している人は、採用担当が好印象を持ってもらいやすいため、あっさりと仕事が決まることもあるでしょう。
前向きな思考をしている
「明るい」「優しい」「楽しい」「安心する」など、プラスの雰囲気が感じられる人は、周囲から好かれることも多くあるのではないでしょうか。
転職活動においても、明るい・楽しいなど、よい雰囲気が感じられる保育士さんは、「子どもに好かれそう」「人気のある先生になりそう」など、好印象を与え仕事が早く決まりやすいといえそうです。
また、前向きな気持ちで転職活動をする場合と、ネガティブな気持ちで仕事探しをするのとでは、話す言葉や雰囲気にも違いが出るかもしれません。
例えば、「今の保育園をすぐ辞めたい」「人間関係が悪いから転職を早くしたい」という気持ちが大きいと、次の仕事を早く決めたい思いが、より強くなるでしょう。
そのため、「礼儀正しく振る舞う」「ネガティブな発言をしない」などの注意事項にばかり意識が集中して、表情がかたい、明るさが感じられないというマイナスの印象を面接官に持たれてしまうこともありそうです。
一方で、「新たな保育経験を積めるかもしれない」「前の園にはなかった行事がたくさんあって面白そう」という考え方をしている場合は、仕事探しに対する気持ちも明るくなりますよね。
その結果、面接でも前向きな質問が自然とできて、ポジティブな雰囲気を感じてもらいやすいかもしれません。「前向きな思考を持つ」ことは早く仕事が決まりやすい人の特徴といえるでしょう。
転職に対する考え方が整理されている
理想と現実の区別がしっかりできていることは、早期に仕事を決めるための重要なポイントになります。
転職活動を続けるうちに「給与がもう少し高ければ応募した」「できれば電車の沿線の方がよい」など、「もっと〇〇だったら」という気持ちが出てきて、理想に近い応募園を求めてしまいがちです。
転職をする目的が明確な人ほど、迷いが少なく優先条件と妥協点の判断を早期につけられるため、転職先が早く決まりそうですね。
簡単1分登録!転職相談
転職に関するご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
読んでおきたいおすすめ記事
保育士をサポート・支える仕事特集!異業種への転職も含めた多様な選択肢
保育士の経験を経て、これからは保育士のサポート役として働きたいという方はいませんか?責任の重い仕事だからこそ、人の優しさや支えが必要不可欠な仕事かもしれませんね。今回は、保育士さんをサポートする・支え...
保育士資格を活かせる在宅ワークのお仕事特集!保育関係の自宅でできる仕事を徹底解説
保育士資格を活かせる在宅ワークにはどのような仕事があるのでしょうか。保育園の事務職や保育ママ、保育園業務のサポートなど自宅でできる仕事は意外に多いもの。今回は、保育士資格を活かして働ける在宅ワークの仕...
病院内保育とは。役割や仕事内容、病院内保育士として働くメリット
病院内保育とは、病院や医療施設の中、または隣接する場所に設置されている保育園のことです。保育園の形態のひとつであり、省略して院内保育と呼ばれることもあります。転職を考えている保育士さんの中には、病院内...
子ども・赤ちゃんと関わる仕事31選!資格の有無や保育士以外の仕事を関わる子どもの年齢別に紹介
子どもと関わる仕事というと主に保育園や幼稚園を思い浮かべますが、それ以外にも意外とたくさんあります!今回は赤ちゃんや子どもと関わる仕事31選を紹介!無資格で活躍できる職場もまとめました。子どもと携わる...
保育士を辞める!次の仕事は?キャリアを活かせるおすすめ転職先7選!転職事例も紹介
保育士を辞めたあとに次の仕事を探している方に向けて、資格や経験を活かせる仕事を紹介します。ベビーシッターなど子どもと関わる仕事はもちろん、一般企業での事務職や保育園運営会社での本社勤務といった道も選べ...
保育士から転職したい!転職先としておすすめの異業種22選。保育士以外の仕事やメリット・デメリットも
保育士以外から異業種への転職を考えている際、どのような転職先がおすすめなのでしょうか。今回は、次の仕事として保育士から転職しやすいおすすめの異業種22選を紹介します。保育士から異業種に転職するメリット...
保育園運営会社の仕事内容とは?本社勤務でも保育士資格は必要?働くメリットや求人事情まで
保育園運営会社にはどんな仕事があるのでしょうか?保育園運営会社で働くことは「本社勤務」とも呼ばれ、保育園の運営に携わる仕事として、主に一般企業に就職したい保育士さんにとって人気の高い職種のようです。今...
【2024年最新】保育士に人気の転職先ランキング!異業種や選ばれる職場を一挙公開
保育士の資格を活かして働ける人気の転職先をランキング形式で紹介!企業主導型保育園や病院内保育所、ベビーシッターなど保育士経験やスキルを活かせる職場はたくさんあります!今回は保育施設や異業種別に詳しく紹...
【完全版】保育士資格を活かせる仕事・働ける企業25選!
保育園で保育士として働くのが辛いと感じて、転職を考えているという方がいるかもしれません。しかし、せっかく取得した保育士資格を活かして働きたいですよね!保育士として得たスキルや経験は一般企業や福祉施設、...
【2024年最新版】幼稚園教諭免許は更新が必要?廃止の手続きや期限、対象者をわかりやすく解説
幼稚園教諭免許は更新が必要なのか、費用や手続き方法などを知りたい方もいるでしょう。今回は、2022年7月1日より廃止された教員免許更新制について詳しく、そしてわかりやすく紹介します。幼稚園教諭免許を更...
保育士は年度途中に退職してもいいの?理由の伝え方や挨拶例、再就職への影響
「年度途中で退職したい...けれど勇気が出ない」と悩む保育士さんはいませんか。クラス担任だったり、人手不足だったりすると、退職していいのか躊躇してしまうこともありますよね。そもそも年度途中で辞めるのは...
幼稚園教諭からの転職先特集!資格を活かせる魅力的な仕事18選
仕事量の多さや継続して働くことへの不安などを抱え、幼稚園教諭としての働き方を見直す方はいませんか。幼稚園教諭の転職を検討中の方に向けて、経験やスキルを活かせる18の職場を紹介します。保育系の仕事から一...
【2024年度】放課後児童支援員の給料はいくら?年代別の年収やこの先給与は上がるのかを解説
放課後児童クラブや児童館などで働く「放課後児童支援員」の平均給料はいくらなのでしょうか。別名「学童支援員」とも呼ばれ、「給与が低い」というイメージがあるようですが、国からの処遇改善制度などにより、これ...
保育士が働ける保育士以外の仕事21選。資格や経験を活かせるおすすめの就職先
保育園以外の職場に転職・就職先を探す保育士さんもいるでしょう。今回は企業内保育所や託児施設、児童福祉施設など、保育士さんが働ける保育園以外の職場を21施設紹介!自身の働き方や保育観を見つめ直し、勤務先...
- 同じカテゴリの記事一覧へ
転職先を早く決めるための進め方のコツ
metamorworks/shutterstock.com
ここでは、転職を早くしたい保育士さん向けに、転職活動の進め方のポイントを紹介します。
複数の転職サイトを利用する
転職活動を行う際に、応募する園や法人側から声をかけてもらうために間口を広く設けることは需要なポイントのひとつでしょう。
より多くの情報収集を行える よう、複数の転職サイトに登録するなど、行動してみるとよさそうです。
また、WEB上で確認できる履歴書・職務経歴書を登録するサイトも多いでしょう。
作成した履歴書などを保育園側が見て、登録者にオファーをする仕組みを設けている転職サイトがほとんどですよね。
求人情報を探すだけでなく、オファーを受けやすくなるよう自身の情報登録を万全に行って、できる限り多くの転職のチャンスを手にするために、準備するとよいでしょう。
転職エージェントを利用する
早期に仕事を決めるために転職エージェントのサービスを利用することも、有効な手段のひとつでしょう。
転職エージェントは、求人を募集している保育園が求めていることや、保育に対する考え方、園の雰囲気などを把握しているため、自身に合った転職先を紹介してもらえる可能性も高いのではないでしょうか。
また、書類選考や面接対策のサポートを受けることもできるようです。自身の強みや経験を活かした自己PR、志望動機を作るアドバイスをもらうことで、選考も通りやすくなるかもしれないですね。
スムーズに転職活動を進める方法として、転職支援のプロの力を利用することを検討してみましょう。
不採用理由を分析する
過去に不採用になった応募園がある場合は、採用に至らなかった点を自己分析して問題解決を図ってみてもよいでしょう。
直接、不採用の理由を園に問い合わせることは難しいため、提出した書類を見返したり、面接時の対応を思い返したりして、自身の改善点を探すとよさそうです。
大きな問題点が見当たらなかった場合にも、「もっとこうしたらよかったかもしれない」「次は〇〇について、こう言ってみよう」など、自身の中でブラッシュアップして、次の面接に活かすことも重要でしょう。
面接に行くことをためらわない
転職活動がスムーズに進まない場合、「また落ちるかもしれない」など自信をなくして面接に行きたくないと感じる方もいるようです。
しかし、面接の辞退は転職のチャンスを自ら放棄してしまうことになるため、しっかり考える必要があるかもしれません。
気持ちの整理をしながら準備を整え、一つひとつの機会を大切にできるとよいですね。
口コミや想像を重視して応募園を限定しない
応募園に関する情報を調べているうちに、ネガティブな内容が記載されている口コミを目にすることもあるでしょう。
参考として見るのであれば問題はありませんが、口コミの内容に影響されすぎて、悪い想像ばかりが浮かんでくることもあるかもしれません。その結果、応募を見送ったり面接を辞退したりという行動につながり、転職活動の期間が長くなる方もいるでしょう。
どの保育園にも、自身の希望に見合う部分と、異なる点があるといえそうです。
口コミなどに惑わされず、自身の目で見たり、面接で感じたりしたことを一番の判断材料として、転職先を決められるとよいですね。
転職先が早く決まる方の特徴をふまえて、スムーズに転職活動を進めよう
今回は、早く転職先を決めるための方法や、仕事が早く決まる方の特徴、転職活動の進め方について紹介しました。
なかなか新しい仕事が決まらず、転職活動が長引いてしまうと悩んだり、気持ちが落ち込んだりする保育士さんもいるでしょう。仕事が早く決まる方の特徴を知り、取り入れやすいものから実践してみるとよいかもしれません。
転職先が早く決まる人のよい部分を真似して、スムーズに転職活動を進めていきましょう。
保育士バンク!は保育業界に特化した転職エージェントです。
仕事探しのポイントや希望する勤務条件など、転職に関する疑問や不安に感じることもぜひご相談ください。
保育業界で働くことが初めて、またはブランクがあるという方も保育士バンク!専任アドバイザーがしっかりとサポートさせていただきます。
保育士バンク!に登録して、自分に合った職場を見つけませんか?