保育士の面接時のマナー。入退室の仕方やお辞儀のポイント、言葉遣いの注意点

転職活動中の保育士さんの中には、応募園での面接を控えている方もいるでしょう。入室やお辞儀の仕方、言葉遣いなど面接時のマナーには意識することがたくさんありますよね。今回は、面接の際に活用できるマナーのポイントについて紹介します。受付から面接会場を退出するまでに注意する点を整理していきましょう。


スーツの女性

milatas/shutterstock.com


保育士の面接マナーとは?

面接時のマナーは、転職活動中の保育士さんが気になる要素のひとつでしょう。


何分前に会場に到着するとよいか、入室や退室の仕方、お辞儀や言葉遣いの注意点など動作に迷うことも多いですよね。


面接時のマナーを意識できると、保育園側によい印象を与えることができそうです。今回は、カバンやコートなどのアイテム選びなどもあわせて、面接マナーについてみていきましょう。

【アイテム別】面接の身だしなみマナー

カバンを持つ女性

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転職の面接に向けて身だしなみを整える際、髪型やメイク、スーツなどに気を配ることは多いでしょう。ただ、カバンやコート、靴などの選び方に迷うこともあるかもしれません。


ここでは、面接時のマナーを考慮して、どのようなアイテムを選ぶべきか詳しく紹介します。



カバン


面接に持っていくカバンは、自立するものが望ましいでしょう。床に置いたときに倒れてしまうものは、見栄えが悪く、だらしない印象を与える可能性がありそうです。


色は、黒・紺・茶が一般的に多く選ばれているようです。リュックなどはカジュアルな印象を与えるため、面接では避けた方が無難でしょう。



コート


面接の際に着用するコートは、落ち着きが感じられる色を選ぶとよさそうです。黒・紺・ベージュなどが望ましいでしょう。


素材は、ウールやカシミヤなどが選ばれることが多いようです。デザインは、トレンチコート、チェスターコート、ステンカラーコートが一般的でしょう。


フォーマルな印象を与えるデザインであるため、面接に活用しやすいといえそうです。冬のダウンやブルゾンなどは、カジュアルな印象を与えやすいため避けましょう。




足元の身だしなみは、見落としやすい部分のひとつですが、面接官の目にとまりやすい箇所のため注意しましょう。


面接時の靴は「清潔感」が感じられることが大切なポイントです。汚れや傷が目立つものは避けるとよいですね。


色は、黒や茶が一般的ですが、女性であればスーツの色に合わせてもよいでしょう。ベージュや淡いピンクなど、服装にあわせて選ぶこともできそうです。


ただし、落ち着いた印象を与える色であることが重要です。淡いパステルカラーであってもイエローやグリーン、ブルーなど目立つ色は避けましょう。

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【シーン別】面接時のマナーで意識するポイント

面接中の女性

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ここでは、面接当日の流れに添って、受付から退室までのマナーを整理していきましょう。



受付


面接会場には、何分前に到着するとよいか迷うこともありますよね。目安としては、面接時間の10分前に会場に入れるように、意識するとよさそうです。


15分前など早めに着くと、応募園によっては保育活動中の場合もあり、担当者の方が「到着が早すぎる」と感じることもあるかもしれません。


早めに到着した場合は近くで待機するか、「少し早めに着いてしまったのですが、こちらでお待ちしてもよろしいでしょうか?」など、先方の都合を配慮するとよいでしょう。


また、面接は応募園での実施だけではなく、ビルの貸会議室などを使用するケースもあるようです。その際は、会場がある階を確認したり、化粧室で身だしなみの最終チェックをしたりすることもあるでしょう。


ビルに到着してから会場に入るまでの時間を考慮し、遅くても、開始時間の10分前には「受付を済ませる」という意識でいるとよいかもしれないですね。


受付の際は、「本日〇時から面接のお時間を頂戴しております〇〇と申します。ご担当の〇〇先生はいらっしゃいますでしょうか(ご担当の方へお取次ぎをお願いできますでしょうか)」と挨拶をしましょう。


11:00前なら「おはようございます」と一言添えてもよいですね。


面接前の受付であっても、笑顔で明るく話すよう意識することが必要です。

受付での態度が、後々面接官に伝わる可能性もあるため、常にマナーを意識するように心掛けましょう。


何かしらの事情でやむを得ず遅れる場合は、必ず園に電話を入れて、到着予定時間を連絡しましょう。



入室


ノックの回数や会場への入り方のポイントについてみていきましょう。

入室方法

1.部屋へ入室するように指示があったら、3回ノックします。

2.「どうぞ」と言われたら「失礼します」と言って入室します。

3.面接官の前に立ち「〇〇と申します、本日はよろしくお願いします」と挨拶し、一礼します。

4.着席をうながされてから「失礼します」と言って座りましょう。


ドアの開閉は、できるだけ静かに行いましょう。ドアを閉める際は、後ろ手で行わずにきちんとドアの方向を向き直して丁寧に閉めます。


ドアの重みでゆっくりと自動で閉まるタイプのドアでも、手を添えて閉めるようにするとよさそうです。


ただし、面接官から「そのままで結構です」と言われた場合は、「ありがとうございます」と一言添えて手を離してよいでしょう。

お辞儀の仕方

次に、入出後のお辞儀の仕方を紹介します。

立って頭を下げる「立礼」のお辞儀は、一般的に3つに分けられることが多いようです。


お辞儀の種類を、以下にまとめました。


  • 会釈:角度は15度。軽く頭を下げる。
  • 敬礼:角度は30度。背筋を伸ばして上半身を倒して頭を下げる。
  • 最敬礼:角度は45度。背筋を伸ばして自分のつま先を見るように頭を下げる。

会釈は、軽い挨拶をするイメージが近いかもしれません。敬礼は、入室や自己紹介など、ビジネスの場では使用される頻度が高いお辞儀です。また、最敬礼は感謝やお詫びなどの場面で使用されることが多いようです。


ドアをノックした後、入室するときは「失礼いたします」と一言添えて会釈します。ドアを閉めた後に面接官の前に進み、「よろしくお願いいたします」と敬礼で頭を下げましょう。


面接終了時は、45度の最敬礼でお辞儀をして、面接を実施して頂いたことへの感謝を伝えます。お辞儀をする際、女性は体の前で手を重ねてそろえましょう。


面接の最中や退室時にも、この点に意識して対応できるとよいですね。

座り方

入室後は、椅子の座り方に気をつけましょう。もし、椅子が複数あった場合は、指示がなければ下座の席の横に立ちます。


すぐに腰をかけるのではなく、面接官から「どうぞお座りください」と言われてから着席するように注意しましょう。


座り方は、浅めに腰をかけて背筋を伸ばし、姿勢を正すことを意識するとよさそうです。女性は膝をそろえて座り、手は両手を重ねて膝の上に置きましょう。


面接会場に入室した際に、案内をしてくれた先生から「座ってお待ちください」と言われることもあるかもしれません。


その際は、椅子に座って待ち、面接担当の先生がきたら立ち上がって挨拶するとよさそうです。



面接時


面接を受ける女性

metamorworks/shutterstock.com


ここでは、面接中に気をつけるとよいポイントについて整理していきましょう。

名刺の受け取り方

転職の面接では、面接官から名刺を渡されるケースもあるでしょう。基本的に面接では名刺交換をする必要はないため、受け取り方のポイントのみ意識するとよさそうです。


受け取り方のマナーを、以下にまとめました。


  • 机を挟まずに、相手の正面に立つ
  • 両手で受け取る
  • 「ありがとうございます」「頂戴いたします」など一言添えて一礼する

受け取った名刺は、自分から見て机の左側に置きます。まず、名刺入れを置いて、その上に相手の名刺をのせます。


複数の先生から頂いた場合は、園長先生など役職が上の方の名刺を名刺入れの上に置きましょう。

役職がわからない場合は、先生方が座っている位置にあわせて並べるとよいですね。

言葉遣い

面接での言葉遣いは、相手の記憶に残りやすいポイントのひとつといえるでしょう。

間違った敬語や話し方の癖を見直し、意識するとよいですね。


一人称は「わたし」「わたくし」、応募先は「貴園」「〇〇保育園」とするとよいでしょう。語尾は「です。」「ます。」で終わらせることを意識して、「~ということかと。」「~ですね、はい。」などは使わないように注意が必要です。


中には、語尾を伸ばしたり、語尾を上げたりする癖がある方もいるようです。普段の話し方に癖がないか、家族や友人などに確認してみるとよいかもしれません。


また、面接の際に、間違った言い回しや敬語の誤用をしてしまうケースもあるでしょう。


誤って使いやすい言葉を、以下にまとめました。


1.「了解しました」

2.「なるほどですね」

3.「頂戴できますでしょうか」

4.「よろしかったでしょうか」

5.「おっしゃられる」「お聞きになられる」

6.「~と申しますと」


ここで言葉遣いについての注意点を紹介します。


1.「了解しました」

「分かった」と伝えたいときに使用する言葉ですが、「分かった」の謙譲語は「承知ししました」「かしこまりました」とされているため、そちらを使うとよいでしょう。



2.「なるほどですね」

所説ありますが、「なるほど」は副詞に分類されるため「です」など他の言葉と組み合わせずに独立して使う、あるいは他の言葉を修飾する際に使われる言葉とされています。


そのため、「なるほどですね」は、誤用にあたるといわれることも多く、面接などビジネスの場では避けた方が無難でしょう。



3.「頂戴できますでしょうか」

内容によって使用を避けた方がよい言葉でしょう。「頂戴する」は「もらう」の謙譲語であるため、物をもらう際には使用します。


「お名前を頂戴できますでしょうか」という表現を耳にしたことがある方もいるかもしれません。


「名前」「住所」「詳細」などは、物理的に「もらう」ことはできないため、「お名前(住所・詳細)を頂戴できますでしょうか」は誤りとされているようです。


何かを教えてほしいときは「伺えますでしょうか」「ご教示頂けますでしょうか」などに言い換えるとよいでしょう。



4.「よろしかったでしょうか」

「よろしかったでしょうか」は過去形になるため、面接官が話した内容を確認するときなど、「現在」の話をしている際には使わないように注意しましょう。



5.「おっしゃられる」「お聞きになられる」

 

「おっしゃられる」「お聞きになられる」は、二重敬語のため誤った言葉遣いです。敬語の重複は、誤用してしまうケースが多いとされているため注意するとよいですね。



6.「~と申しますと」

「~と申しますと」は相手の言葉を聞き返すときに使用する方もいるようです。しかし、「申す」は「言う」の謙譲語のため、主語が自分であるときに使用します。


そのため、相手が言ったことを聞き返す際は「~を仰いますと」と、尊敬語を使用するようにするとよいですね。


今回紹介した例の中には、「つい使ってしまう」「癖で話してしまう」という言い回しもあるでしょう。面接の前に一度言葉の整理をしてみてもよいかもしれないですね。

表情

面接時は表情に注意して、笑顔で対応します。口角を上げることを意識するとよいでしょう。


また、目線はできる限り相手の目をみると、向き合う姿勢が伝わりそうです。視線をそらしたり、下を向いたりすると「落ち着きがない」「自信がない」「暗い」などマイナスな印象につながるかもしれません。


目をあわせることが苦手な場合、相手の目に近い鼻や眉間の部分を見ると、視線をあわせているように見えるといわれることもあるようです。


ただ、終始視線をあわせないでいることは、相手に不自然な印象を与える可能性が高いでしょう。

適度に視線をそらすことは問題ありませんが、基本は相手の目を見て話すとよさそうです。



退室


面接が終了した後、会場から退出する際のポイントを整理していきましょう。


1.椅子に座ったまま「本日はお時間を頂き、ありがとうございました」とお礼を述べてから、席を立ちます。

2.椅子の横で一礼をしてからドアの前に進み、面接官の方を向いて「失礼します」と伝えて、お辞儀をします。


面接が終了すると、すぐに立ち上がってしまう保育士さんもいるかもしれません。まずは面接をしてくれた先生にお礼を述べましょう。


また、退出する際に真顔になってしまったり、目線が下に向いてしまったりする方もいるでしょう。最後まで気を抜かずに「ありがとうございました」「失礼します」と相手を見て、笑顔で伝えることが大切です。


最後は、入室時と同じように、ドアの開閉はできるだけ静かに行ないましょう。

面接のマナーのポイントを整理して、よい印象を与えられるように準備しよう

今回は、面接時の入室方法や言葉遣い、椅子の座り方など気をつけるポイントについて紹介しました。


身だしなみの整え方や、会場には何分前に着けばよいかなど当日になってから細かい点が心配になることもあるようです。また、ノックの回数など普段無意識に行っている動作は、あらかじめ注意しておかなければ、マナー違反になってしまうことも考えられます。


事前に基本的なマナーのポイントを整理して、自信をもって面接に臨みましょう。


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