京都府の保育士転職事情。給料や求人事情、保育士向けの支援や取り組みをチェック

京都府の保育施設に転職しようと考えている保育士さんもいるのではないでしょうか。実際に働くなら、事前にその地域の保育士さんの給料や求人などを知っておきたいですよね。今回は、京都府の給料事情や保育士不足を解消するために府が行なっている取り組みなどを詳しく解説します。

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京都府の保育施設数や待機児童数

まずは京都府内の保育施設数や待機児童数のデータを押さえておきましょう。

保育施設数

京都市を除く京都府には、認可保育施設が2023年4月時点で243園、認可外保育施設が2024年2月時点で114園あります。

待機児童数

京都府の待機児童は、2023年4月時点で17人でした。2018年4月時点で86人いたことを考えると、改善傾向にあります。

京都府は、今後も保育士・幼稚園教諭などの処遇改善や働き方改革を通じて担い手の確保を進め、待機児童ゼロを目指していくとしています。

京都府の保育士の現状

正社員やパートで保育士として働く際は、職場の年齢層や年収などに注目して求人情報を確認するのではないでしょうか。

ここでは、厚生労働省が発表した令和5年賃金構造基本統計調査をもとに、京都府の保育士さんの平均年収や賞与、勤続年数などを全国平均と比較してみました。

京都府の保育士の平均年齢

京都府の保育士さんの平均年齢は、男性が36.6歳、女性が41.7歳です。

全国の保育士さんの平均年齢は、男性が35.4歳、女性が38.1歳であるため、京都府では男女ともに全国平均より年齢層の高い保育士さんが活躍しているようです。

京都府の保育士の平均勤続年数

京都府の保育士さんの平均勤続年数は、男性が13.3年、女性が14.7年です。

全国の保育士さんの平均勤続年数は、男性が7.3年、女性が8.6年であるため、京都府では男女ともに全国平均よりもかなり長く勤める傾向にあることがわかります。

京都府の保育士の所定内労働時間（残業時間は除く）

京都府の保育士さんの月平均労働時間は、男性が175時間、女性が169時間です。

全国の保育士さんの月平均労働時間は、男性が168時間、女性が167時間であるため、京都府では男女ともに全国平均よりも長いことがうかがえます。

京都府の保育士の「決まって支給する現金給与額（給料）」

京都府の保育士さんの平均給料は、男性が42万5400円、女性が29万600円です。

全国の保育士さんの平均給料は、男性が30万6600円、女性が26万8900円であるため、京都府では男女ともに全国平均よりもかなり高いことがわかります。

京都府の保育士の年間賞与その他特別給与額

京都府の保育士さんの年間賞与は、男性が117万5000円、女性が86万8300円です。

全国の保育士さんの年間賞与は、男性が80万6000円、女性が70万5500円であるため、京都府では男女ともに全国平均を大きく上回っています。

京都府の保育士の平均年収

平均給料と賞与額をもとに平均年収を算出したところ、京都府の保育士さんの平均年収は男性が627万9800円、女性が435万5500円です。

全国の保育士さんの平均年収は、男性が448万5200円、女性が393万2300円であるため、京都府では男女ともに全国平均を大幅に上回っていることがわかります。

京都府の保育士の労働者数

京都府の保育士さんの労働者数は、男性が410人、女性が4140人です。

全国の保育士さんの労働者数は、男性が1万8160人、女性が25万5990人なので、京都府で働く保育士さんが全国に占める割合は男性が約2.25%、女性が約1.61%であることがわかります。

京都府が実施する保育士向けの支援や取り組み

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ここでは、京都府が実施する保育士さん向けの支援をまとめました。どのような事業があるのかを確認しておきましょう。

貸付事業

京都府では、保育人材の確保や保育の質を向上させるため、5つの貸付制度を実施しています。

保育士修学資金貸付事業

京都府内の保育士養成施設に通う学生さんを対象に、修学資金を無利子で貸し付ける事業です。貸付期間は養成施設に在学している期間で、貸付金の内容は以下の通りです。

なお、生活費加算の対象となる修学費の貸付額は2年間分が限度です。

保育士就職準備金貸付事業

保育士資格を持っているものの現在保育士として働いていない方の就職を支援するために、就職に必要な資金を貸し付ける事業です。

保育施設を離職後1年以上経過した方や勤務経験のない保育士が対象で、新たに京都府内の保育施設で週20時間以上勤務する場合に準備金を貸し付けます。

準備金の貸し付けは、40万円以内を限度に1人1回限り、無利子で行なわれます。京都府内の保育施設に就職後、2年間業務を継続すれば返還が免除される仕組みです。

未就学児を持つ保育士に対する保育料の一部貸付事業

未就学児を育てている保育士が支払う保育料の一部を貸し付ける事業です。

対象は未就学児を持つ保育士さんのうち、京都府内の保育施設で新たに週20時間以上の勤務を開始する方や、産後休業・育児休業から復帰する方です。

府内の保育施設で勤務を開始してから最長1年間、勤務している期間中に限って、月額2万7000円を限度として保育料の半額を無利子で貸し付けてもらえます。

なお、こちらも府内の保育施設に継続して2年間勤務すれば返還が免除されます。

未就学児を持つ保育士の子どもの預かり支援事業利用料金の一部貸付事業

未就学児を持つ保育士に対し、子どもの預かり支援事業を利用する際の料金の一部を貸し付ける事業です。

対象となるのは、京都府内の保育施設に勤めており、すでに保育施設に通所している未就学児を持つ保育士のうち、自身の勤務時間の関係でファミリーサポート事業などの預かり支援を利用する方です。

2年を限度として、子どもの預かり支援事業の利用にかかった料金の半額分となる年額12万3000円以内の貸し付けを無利子で受けられます。

この事業でも、府内の保育施設で保育士として2年間継続して業務に従事することで返還が免除されます。

ほいなび（京都保育士支援ナビ）

京都府では、京都市・京都府保育協会・京都市保育園連盟と共同で、保育士向けの就職支援をするポータルサイト「ほいなび（京都保育士支援ナビ）」を運営しています。

このサイトでは、保育の仕事をしたい人向けのイベントや研修、各種相談窓口などの情報を調べられます。さらに府内の保育施設の施設情報なども細かく掲載されています。

京都府が実施する子育て支援の取り組み

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京都府で実施している子育て支援についてまとめました。お子さんがいらっしゃる保育士さんは、どのような支援が行なわれているのか確認しておきましょう。

子育て世帯に対する住宅の負担軽減

京都府では、子育て世帯に対する住宅・土地の不動産取得税の負担軽減措置を実施しています。

なお、取得時期や世帯構成、住宅の面積などによって要件は異なります。詳しくは京都府の公式Webサイトをご確認ください。

子育て応援パスポートサイト・アプリ「まもっぷ」

京都府では、子育てに役立つ情報を掲載する子育て応援パスポートサイト・アプリ「まもっぷ」を運営しています。

18歳未満のお子さんや妊娠中の方がいる家庭であれば誰でも使用でき、地域のイベントやお出かけスポット情報も掲載されています。

支援が充実した京都府で保育士として働いてみよう

今回は、京都府の保育士さんの平均年収などとともに、京都府が取り組む保育士さん向けの支援制度などを紹介しました。

京都府は、保育士さんの人材確保や質の向上を目的に貸付事業や就職支援などを実施しています。気になった制度があれば利用して、転職を検討してみてはいかがでしょうか。

保育士バンク！は、全国の保育士さんの転職のお手伝いをしております。京都府で働きたいと考える保育士さんの転職も手厚くサポートいたしますので、この機会にぜひご登録ください。

出典：保育所・認定こども園一覧 ［子育て支援情報 未来っ子ひろば］/京都府

出典：認可外保育施設一覧表/京都府

出典：京都府子育て環境日本一推進戦略/京都府

出典：令和5年賃金構造基本統計調査/政府統計の総合窓口（e-Stat）

出典：保育士確保のための貸付事業/京都府

出典：京都保育士支援ナビ ほいなび

出典：子育て世帯の不動産取得税を軽減します/京都府

出典：まもっぷとは/まもっぷ