子どもといっしょに楽しめる公園遊びのアイデアを知りたい保育士さんも多いのではないでしょうか。子どもが自由に動き回りながら遊びを楽しむことで、運動能力の向上につながりそうですね。鬼ごっこなどを通してルールを守って遊ぶ力も養われるでしょう。今回は、公園で子どもと楽しめるゲームや自然遊び、道具なしでもできる遊び方のアイデアを紹介します。
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目次
保育園の公園遊びのねらい
子どもといっしょに出かけた公園で楽しめる外遊びのアイデアを探している保育士さんもいるのではないでしょうか。
公園は子どもにとって思いきり身体を動かして遊ぶことができる大切な場所でしょう。さまざまな遊びを通して、園児が外で過ごす時間を満喫できるとよいですね。
保育園で公園遊びを行うねらいとしては、以下の内容が考えられます。
- 外遊びを通して四季ごとの自然を楽しむ
- 身体を動かして遊ぶことで心身の健康を保つ
- 運動量が増え、身体の発育が促進される
公園遊びはのびのびと身体を動かしたり、外の自然に触れて草花や土などの匂いや形を知ったり、子どもにさまざまな刺激を与え、成長を促す機会につながるかもしれません。
ここからは、子どもが公園で楽しめる遊び方のアイデアをみていきましょう。
【道具なし】保育園の公園遊びのアイデア
道具なしで楽しめる公園遊びの例を紹介します。道具の準備などが不要なため、保育士さんの負担も少なく、活動に取り入れやすいかもしれません。
ゲーム遊び
鬼ごっこ
追いかけっこは、子どもが力いっぱい走り回れる代表的な遊びの一つでしょう。
公園にはカラフルな遊具もあるため、色鬼をして楽しめるかもしれません。
色鬼は、鬼が決めた色に触ることで逃げ切ることができる鬼ごっこです。花や木など自然の中から色を見つけるなど、外遊びならではの楽しみ方もできますね。
また、高さのある場所に逃げる高鬼を公園遊びに取り入れても面白いかもしれません。公園内には段差があったり、ベンチや遊具があったりと、保育園の中にはない物を利用して遊ぶことができるでしょう。
かくれんぼ
公園の中でクラス全員でかくれんぼを楽しめますね。木の影や遊具のトンネルなど、公園ならではの物に隠れて遊ぶことで、普段とは違う面白さを感じられるかもしれません。
また、見通しのよい公園ではかくれる場所が少ないと遊びの難易度が上がり、子どもの発想力を養うことにもつながるでしょう。
はないちもんめ
2つのチームにわかれて自身のチームの人数を増やしていく「はないちもんめ」は、広い場所で遊ぶことも多く、公園で楽しめそうですね。
歌を歌いながら横一例に並んで動いたり、自分のチームに呼びたい友だちの名前を決めたり、室内遊びとは異なる面白さを感じられるかもしれません。
また、はないちもんめの歌詞は地域によって違いがあるようです。
保育士さん同士で情報を交換したり、すでに子どもが知っている歌詞がある場合は子どもに質問したりして、地域ならではの歌を楽しむこともできそうです。
かげおくり
よく晴れた日はかげおくりをするとよいかもしれません。
日当たりのよい場所に立ち、自身の影を10秒程度見つめます。10秒経つとそのまま空を見上げることで、影の残像が空に浮かんだように見えるでしょう。まばたきをしないことが成功のポイントといわれています。
また、空を見上げるときは、子どもが太陽を直視しないように、あらかじめ注意するように呼びかけるとよいですね。
天気のよい日は、安全に配慮しながらかげおくりを楽しんでみましょう。
あした天気になれ
靴をつかった天気占いをご存じの方も多いのではないでしょうか。「あした天気になーれ」のかけ声にあわせて、靴を片方前に飛ばします。
地面に落ちた靴が表を向いていたら「晴れ」、裏であれば「雨」、横を向いたら「くもり」というように、靴飛ばしで天気を占って遊ぶゲームです。
周りをよく見て友だちに靴があたらないように、人がいない方向に靴を飛ばすなど、約束事を決めて遊ぶとよいかもしれません。
自然遊び
押し花さがし
花や葉っぱなど、押し花にできそうな季節の植物を探して遊びましょう。保育園では見かけない花などがあるかもしれません。
見つけた草花は園に持ち帰り、新聞や本などにはさみ、押し花にして楽しむことができますね。
クローバー探し
四葉のクローバー探しをみんなで楽しみましょう。誰が一番早く見つけられるか競争してもよいですね。
中には見つけることが得意な子どももいるかもしれません。探し方のコツなどを友だち同士で話すと、さまざまなアイデアが出て盛り上がりそうですね。
シロツメクサかんむり
さまざまな公園で見かけるシロツメでカンムリを作りましょう。ただ、シロツメクサは茎を通して編むため、低年齢の子どもには難しいかもしれません。年長さんクラスで取り入れ、保育士さんといっしょに作ってみてもよいですね。
【カンムリの編み方】
1.シロツメクサを2本手にとり、茎が十字になるように持ちます。
2.縦の茎に横にしているシロツメクサの茎を1回巻いて、縦にしている茎の上に重なるようにします。
3.新しいシロツメクサを手にとり、(2)の2本の茎と十字になるよう横向きに持ちます。
4.(3)で持った新しいシロツメクサを(2)と同様に巻きつけて、縦の茎の上に重ねます。
5.(3)と(4)を繰り返して、作りたいカンムリの大きさになるまで編みます。
6.編み終わったら、(1)で縦に持った最初のシロツメクサの茎の花のすぐ下の部分と、最後のシロツメクサの茎を重ねてカンムリの輪を作ります。
7.(6)の重ねた部分に、新しいシロツメクサの花が上にくるように重ねて茎を巻きつけたらできあがりです。
タンポポなど茎の長い花をつかうと、子どもが作りやすいかもしれません。
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【道具あり】保育園のお散歩でできる公園遊びのアイデア
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ゲーム遊び
しっぽとりゲーム
しっぽに見立てる紐を用意して、みんなでしっぽとりの追いかけっこを楽しむことができるでしょう。身体とズボンの間に紐をはさんだら、「よーいドン!」のかけ声にあわせて、追いかけっこのスタートです。
子どもがいっせいに走り出して友だちのしっぽをとるために、追いかけ合います。
しっぽをとられた子どもは、自分が他の子からとったしっぽを相手に渡して、勝ち抜き戦で遊ぶことができるでしょう。
いろはにこんぺいとう
子どもたちといっしょに、ゴム紐を使っていろはにこんぺいとうで遊ぶことができますね。
ゴム紐の両端をもった2人の鬼が、紐を縦や横などに動かしながら「いーろーはーにーこんぺいとう♪うーえか、したか、まんなかか!」と歌い、挑戦者はゴム紐に背を向けて立ちます。
歌が終わったら、挑戦者は「上・真ん中・下」の中から好きなものを選んで宣言します。
「上」を宣言した場合は紐の上を飛び込え、「真ん中」は紐の間を通り、「下」は紐の下を這ったりしながら通り抜けることにチャレンジします。
挑戦者の身体がゴム紐に触ってしまったら負けとなり、鬼を交代しましょう。高さや形を変えながら、みんなで工夫して遊べるよいですね。
道具ありの外遊び
砂遊び
スコップやバケツを用意して、砂遊びをして楽しむことができますね。砂を使って山や川を友だちと協力して作るとよいでしょう。
水を混ぜて固めるとおだんごなど食べ物に見立てた物を作り、おままごとを楽しめますね。水を多く入れた泥んこを作って、ごっこ遊びで使うカレーライスやシチューなどを作っても面白いかもしれません。
まりつき
ボールを用意して、まりつきをして遊びましょう。てまり歌は地域によってさまざまな種類があり、保育士さんがてまり歌を教えながら見本をみせると、興味を示すかもしれません。
まりつきは手の力をコントロールすることが必要になるため、ボールをつく動作を遊びながら練習することで、運動能力の向上につながるかもしれないですね。
ぽっくり
紐をつけた缶を用意して、ぽっくりの遊びを楽しみましょう。バランスをとりながら自由に移動できるようになったら、みんなでぽっくりを使ってかけっこをしても楽しめそうです。
このように、公園でできる外遊びには、たくさんの種類があるでしょう。
これまで紹介した遊びのアイデアと併せて、下記の動画で紹介している公園遊びも参考にしてみてくださいね。
保育園の公園遊びの注意点
ここでは、公園遊びを楽しむ際の注意ポイントを見ていきましょう。安全に遊べるよう、必要な約束事を決めて子どもに伝えることが大切です。
呼びかける内容の一例は以下の通りです。
- 鬼ごっこやかくれんぼをするときは、道路に跳び出さない
- 追いかけっこをするときは、友だちが怪我をしないように強く押したり、ぶつかったりしないように気をつける
- ボールなどの道具が公園の外やすぐにとれない場所に転がってしまったら、自分でとりにいかないで先生を呼ぶ
- ゴム紐を使うときは、引っ張った状態で急に離さない
- 知らない人についていかない
上記を参考に、出かける公園の設備や持っていく道具にあわせて、子どもに呼びかける内容を整理するとよいでしょう。
子どもといっしょにさまざまなアイデアを活かして公園遊びを楽しもう
今回は、子どもと楽しめる公園遊びのアイデアを紹介しました。
子どもの発想力はアイデアが満載ですよね。遊び道具なしの場合も目の前にある遊具や自然物を活用して、さまざまな遊びをうみ出すことができるでしょう。
今回紹介した遊び方についても、子どもたちの意見を参考にして、アレンジするとよいかもしれません。
いろいろな遊び方を試して、子どもといっしょに公園遊びを楽しんでくださいね。