保育園で子どもといっしょに文字を使った遊びのアイデアを探している保育士さんもいるでしょう。身の回りの物や好きな物の名前をひらがなやカタカナで表現する遊びは、子どもの思考力を養うことにもつながるかもしれません。今回は、保育園で行う文字遊びのねらいや楽しみ方のアイデアについて紹介します。

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保育園で楽しむ文字遊びとは。対象年齢は何歳?
文字遊びは子どもが楽しみながら、ひらがななどの文字に興味を持つことを目的とした保育活動です。
文字遊びは言葉で何かを伝える力が必要となるため、年長クラスで取り入るとスムーズかもしれません。低年齢の子どもは、これからさまざまな言葉を覚えたり、自分が伝えたいことを言葉で表現したりする力を身につける段階でしょう。
子どもそれぞれの成長の様子を見ながら、遊びを取り入れるとよいかもしれませんね。
保育園で文字遊びを取り入れるねらい
保育園で文字遊びを行うねらいとしては、以下の内容が考えられます。
- 子どもがさまざまな文字に対して関心を持つ
- 読み書きの練習をすることで、集中力を養う
- 鉛筆の持ち方や筆圧など力のコントロールを覚える
正しい読み書きは小学校で習うため、保育園での文字遊びは子どもが楽しむことが重要なポイントといえるでしょう。
子どもが自由に文字を読んだり書いたりして、文字に対する興味を持てるよう進められるとよいですね。
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保育園で楽しむ文字遊びのアイデア

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ここでは、子どもが興味を持って学べる文字遊びのアイデアを紹介します。
どれを使う?ひらがなパズル
イラストの名前を文字パネルを使って作ってみましょう。
用意するもの
- ひらがなを一文字ずつ書いた段ボールのパネル
- 画用紙にかいた果物や動物などのイラスト
遊び方
1.保育士さんが「りんご」「いちご」「たいよう」「うさぎ」などのイラストを見せます。
2.子どもがイラストの名前を示す文字をひらがなのパネルから選びます。
3.(2)で選んだ文字を組み合わせて、イラストの名前になったら、クリアです。
ポイント
段ボールのパネルは、サイコロの形に変えてもよいでしょう。「上から【りんご】と読めるようにするには、どうやって並べる?」など、サイコロを積み上げながら文字の順番を考えることもできるでしょう。
みんなで探せ!巨大カルタ
読み上げられたお題の名前を、大きな一文字カルタを使って作りましょう。
用意するもの
- ひらがなを一文字ずつ書いた段ボールの大きなパネル
- カルタのお題になる言葉の一覧
遊び方
1.ホールなど広いスペースでパネルを並べるエリアと、回答エリアの2つに分けます。
2.パネルエリアに段ボールで作った文字パネルを並べます。
3.子どもたちを複数のチームに分けます。
4.保育士さんが出したお題の言葉になるよう、チームで協力し必要なひらがなのパネルを探します。
5.(4)で選んだパネルを回答エリアで並べ替え、完成したら保育士さんに「できた!」と伝えます。正しくお題の言葉通りに並べることができれば、クリアです。
ポイント
ゲームはチームごとで順番に参加します。一度に複数のチームが参加すると、パネルをとれなかったチームは、そのまま待機しなければなりません。
そのため、文字パネルを先にとったチームが勝ちとするのではなく、1チームずつ行いチーム内で協力して必要な文字パネルを探しましょう。
どのチームが早く言葉を作れたか、正解を出せるまでのタイムを競ってもよいかもしれません。
真似っこしよう!絵本のことば
好きな絵本を真似て、自分でお気に入りのページを作ってみましょう。
用意するもの
- 絵本
- 画用紙
- えんぴつ
- クレヨン
遊び方
1.子どもが絵本の中から一番好きなページを選びます。
2.画用紙に(1)で選んだページに載っている文字を真似て書きます。
3.全て書き終えたら、また別の好きなページを真似て、文字の練習をします。
ポイント
選ぶ絵本は、子どもが書くときに大変にならないよう文字数が少ない絵本を用意しましょう。
絵が得意な子どもは、絵本にかかれているイラストをいっしょにかいてもよいですね。
ただし、文字を書くことが目的であるため、絵をかくことは子どもが自分で決めるとよいでしょう。
大好きな人へお手紙を送ろう
覚えた文字を使って、お手紙を書いてみましょう。
用意するもの
- 紙
- えんぴつ
- 色えんぴつ、クレヨン
遊び方
1.お父さんやお母さん、おともだちなど、手紙を送りたい相手を決めます。
2.紙にえんぴつやクレヨンなど好きなものを使って、自由に手紙を書きます。
3.最後に紙を折って、〇〇さんへと宛名をかいたらできあがりです。
ポイント
絵だけの手紙にならないよう、保育士さんがサポートしながら進めましょう。書き方がわからない文字があった場合は、手本を見せて、書き方を教えながら進めるなど、状況に応じてサポートするとよいですね。
作ってみよう!みんなのカレンダー
クラスみんなで協力して、カレンダーを作ってみましょう。
用意するもの
- 日づけを記入する欄を設けたカレンダーの土台になる画用紙
- クレヨン
遊び方
1.カレンダーの土台はあらかじめ保育士さんが用意しておきます。
2.子どもをいくつかのチームに分けます。
3.チーム別に担当するカレンダーの月を決めます。
4.担当の(1)に日づけの数字を書いてカレンダーを作ります。
5.全て月が完成したら、1月から順番に並べてできがりです。
ポイント
あらかじめ数字の見本表を作っておくと、子どもが作業を進めやすいでしょう。年長クラスでも、二桁の数字を書くことが難しい子どもも多いかもしれません。
上手く書けない場合は、カレンダーの土台の数字欄に、保育士さんが薄く数字を書いておき、子どもはその下書きをなぞりながら数字を書く練習をしてもよいでしょう。
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今回は保育園の文字遊びのねらいや、年長クラスでの楽しみ方のアイデアについて紹介しました。
言葉で話している物や動物の名前を子どもが自分で文字を並べて作ることで、ひらがなの読み方を覚えて、文字の組み合わせなどを考える力を養える機会にもなりそうです。
子どもが知っているものや好きなものをお題にして、楽しみながら文字遊びができるように工夫してみましょう。
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