保育園で跳び箱を使った運動遊びをする際に、進め方に悩む保育士さんもいるでしょう。すぐにコツをつかんで遊べる子どももいれば、跳び箱に恐怖心を感じて積極的に取り組めない子どももいるかもしれません。今回は保育園で跳び箱の運動遊びを導入する際に、押さえておきたい知識や遊び方のポイント、指導時の注意点を紹介します。
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目次
保育園で跳び箱を使った運動遊びをするねらい
保育園で子どもが身体を動かす遊びはさまざまありますが、跳び箱もその中の1つでしょう。
保育士さんは、子どもたちが楽しめるようにサポートできるとよいですね。
跳び箱を使った運動遊びをするねらいは、以下の内容が考えられます。
- 子どもの手足の力を養うための機会になる
- 身体の重心移動をするための力の使い方を知る
- 手と足の力を使って跳ぶ感覚を知る
子どもが跳び箱を使った運動を通して自身の力の使い方を学び、跳ぶ感覚を楽しむことが大切です。
保育士さんは子どもが跳び箱への恐怖心を持たないように、注意点を押さえて進める順序や補助の入れ方を工夫するとよいでしょう。
ここからは、跳び箱を使った運動遊びの注意ポイントや進め方についてみていきましょう。
保育で跳び箱遊びをする際に準備するポイント
保育園で跳び箱を使った運動遊びを楽しむ際、事故につながることも多いようです。
そのため保護者の方からの心配があったり、保育士さんも導入方法を考える際に迷ったりすることもあるでしょう。
跳び箱はコツを掴むとあっさり跳べる場合も多いため、ただ子どもを並ばせて順番に飛ばせていくという方法で進めることも多いかもしれません。
しかし、跳び箱を使った運動を楽しみ事故を防ぐためには、まず身体の使い方や日常の保育でできる運動方法を押さえ、段階を踏んで進めていくことが必要でしょう。
ここで、跳び箱を使った運動遊びをする際に準備するポイントを紹介します。
跳び箱を跳ぶための身体の使い方を把握する
跳び箱を跳ぶためには、子どもが自身の身体を腕で支える力が必要です。
また、跳ぶときには、浮いた身体を支える腕を軸にして身体の重心移動を行います。
子どもが自身の体重を支える力がまだついていない段階で跳び箱を跳ぶと、助走の勢いに負けて手を捻挫したり、頭から落ちてしまったりと重大な事故につながる可能性が高くなるでしょう。
身体の発達には個人差があるため、無理に進めず子どもができる範囲で行うことが重要なポイントです。
日常の保育で跳び箱を跳ぶための運動を取り入れる
ここでは、子どもの手足の力や、身体を浮かせる感覚を養うために、2つの運動アイデアを紹介します。
カエル跳び競争
1.かけっこの要領でスタートとゴールのライン決めて、一例に並びます。
2.順番が回ってきた子どもは、スタートラインでしゃがみ、地面に両手をつきます。
3.「よーい、ドン」にあわせて、ついた手を軸にしておしりをもちあげるように前にむかって跳んで、繰り返しながらゴール地点を目指します。
最初に保育士さんが見本を見せると、子どもがわかりやすいでしょう。
競争をする前に、その場で何回か動きの練習をしてみてもよいかもしれません。
手押し車遊び
1.子どもが2人1組でペアを組みます。
2.1人が地面に両手をついて、もう1人が手をついている子どもの両足を持ち上げます。
3.地面につけている手の力で、前に進みながらゴールを目指して進みます。
4.1人がゴールしたら、交代して同じ要領で進んでいきます。
手をついている子どものペースにあわせて進めるように注意することが大切です。
足を持っている子どもが自身のペースで歩くともう1人がケガをする可能性があるため、必要に応じて保育士さんが補助をしたり、声をかけたりしながらゆっくり行うとよいでしょう。
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保育で行う跳び箱遊びの進め方と指導の注意点
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ここでは、実際に跳び箱を使った運動を導入するときのポイントをみていきましょう。
準備編:跳び箱に慣れよう
まずは跳び箱を使った運動遊びに慣れるように、ジャンプしたり座ったりしてみましょう。
跳び箱をジャンプしよう
1.跳び箱の前まで走ろう
スタートラインから、「よーいドン」の掛け声にあわせて子どもが跳び箱の前まで走ります。
2.跳び箱をジャンプしよう
子どもが跳び箱の前まできたら、保育士さんが子どもを抱き上げて、そのまま跳び箱を跳び越えます。
3.着地しよう
跳び箱を過ぎたら、ゆっくり子どもを降ろします。
指導のポイントは子どもが浮かぶ感覚を楽しむことや保育士さんがしっかりと抱っこすることで跳び箱を飛び越える恐怖を感じないようにすることです。
年少クラスの子どもでも楽しめるため、状況にあわせて実践してみましょう。
跳び箱に座ってみよう
1.跳び箱の前まで走ろう
スタートラインから、「よーいドン」の掛け声にあわせて子どもが跳び箱の前まで走ります。
2.跳び箱に手をつこう
保育士さんが子どもを抱っこして持ち上げた状態で、子どもが跳び箱に両手をつきます。
3.跳び箱に座ってみよう
子どもが手に力を入れた状態にして、ゆっくり跳び箱に座りましょう。
指導のポイントは、子どもが跳び箱に手をつく感覚や、座ったときの跳び箱の感覚を感じることです。
保育士さんが支えた状態で手に力を入れられるように教えたり、力を入れることがまだ難しい年齢の子どもは跳び箱に触って座る感覚だけ感じたり、その子どもの状態にあわせて進めるとよいでしょう。
カエル跳びをしよう
1.跳び箱の前まで走ろう
スタートラインから、「よーいドン」の掛け声にあわせて子どもが跳び箱の前まで走ります。
2.自分で跳び箱に乗ってみよう
カエル跳び競争のように、跳び箱に両手をつきおしりをもちあげるようにして上に跳び、両足で跳び箱に乗ります。
3.ゆっくり降りよう
跳び箱の上から、自身の力で降ります。
子どもができる限り、自身の手足の力をつかって跳び箱の上に乗ります。
手で支える力やジャンプ力が弱い子どもには、必要に応じて保育士さんが補助するとよいでしょう。
子どもが跳び箱の上に跳び乗るときに、足を踏み外さないよう隣で保育士が注意しながら進めるとよいかもしれません。
実践編:開脚跳びをしてみよう
次に開脚跳びに挑戦してみましょう。
1.跳び箱の前まで走ろう
スタートラインから、「よーいドン」の掛け声にあわせて子どもが跳び箱の前まで走ります。
2.跳び箱の奥に両手をつこう
子どもが手をつく位置が手前になりすぎないように、保育士さんが教えながら進めます。
3.跳び箱の上に乗ろう
手を軸にして、その場で地面を蹴り足を開いて身体を浮かせます。跳んだ勢いで跳び箱の上に座ります。手足の力が弱くて登れない子には、保育士さんが補助をして座らせます。
4.跳び箱から降りよう
両腕を使って重心移動しながら、身体の位置を前方向に移動させます。
腕や足の力を使い、できる限り子ども自身の力で移動して跳び箱から降りられるように見守りましょう。
年長さんや、コツをつかんで自分でできそうな子どもは、踏み切り台を使って跳び箱に乗ってみましょう。思い切り踏み切り台を踏んで、その反動で跳び箱に両手をついて座る感覚を覚えます。
もしそのまま跳べそうな子どもがいる場合は、必要に応じて保育士さんが補助をしながら跳んでもよいでしょう。
助走で勢いをつけることが恐い子どもに対しては、無理に進めようとせずに補助をしたり、助走なしで楽しんだりと、その子のペースにあわせて進めるとよいでしょう。
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今回は、保育で楽しめる跳び箱を使った運動遊びのポイントを紹介しました。
跳び箱運動は、子どもが手足の力の使い方や、自身の身体を移動させる感覚を学べるねらいがあります。子どもが運動遊びを通して、跳ぶ感覚を楽しめるように誘導できるとよいですね。
子ども一人ひとりにあわせて、進め方の順序や注意点を確認しながら進めていきましょう。
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