腰痛が原因で仕事を休むことができるのか悩む保育士さんもいるでしょう。なかには、気がひけるからと無理して働いている方もいるかもしれません。今回は、腰痛で休むときの職場への伝え方や、労災認定について紹介します。あわせて、腰痛になった際の対処法や、なりにくくするための対策についてまとめました。
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目次
保育士は腰痛で仕事を休むことはできる?
保育士さんの仕事はしゃがんだり立ったりと腰に負担がかかるため、腰痛で悩む方は多いかもしれません。
痛みが辛いあまりに、仕事を休みたいと思うこともあるでしょう。
気がひけるからと無理して働き続けることにより、症状が悪化することも考えられます。
そうなる前に仕事を休んで、病院や整骨院などで検査を受けることが大切でしょう。
早めの対処を心掛けるようにして、一日も早く腰痛の辛さを軽減できるとよいですね。
なお、腰痛を理由に仕事を休むときはきちんと職場に伝えて理解をもらうことが重要です。伝え方のポイントについて、次でくわしく見ていきましょう。
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保育士が腰痛で仕事を休むときの伝え方
ここでは、職場に連絡するときの伝え方で、気をつけるポイントをいくつか紹介します。
できる限り早めに伝える
仕事を休むと決めたら、出勤予定時刻よりもできる限り早い時間に伝えるようにしましょう。
早めの連絡を心掛けることで、職場はその日の態勢を整えることができるかもしれません。
なお、急な休みのときの連絡方法について事前に確認しておくと、いざというとき誰に伝えるべきかなど悩まずに済みそうです。
主任や園長に休むことを伝える
仕事上、メールやSNSで連絡を取り合うことがあるかもしれません。
しかし、仕事を休む際の連絡は電話で行うのがマナーといえるでしょう。
休む際には、主任や園長などに誠意をもって連絡をすることが大切です。
同僚の保育士に伝える
自分が休むことで、ほかの保育士さんに影響を与えることがあるかもしれません。
保育業務で引継ぐべきことがあれば、丁寧に伝える必要があるでしょう。
休みをもらっている間、周囲に迷惑をかけないようにする心配りが大切です。
簡潔に伝える
腰痛を理由に休むという旨を、分かりやすく端的に伝えましょう。
あらかじめ話す内容を整理しておくと、伝わりやすいかもしれません。
「突然お休みを頂くことになり申し訳ありません。」という謙虚な姿勢を忘れないことも大切です。
出勤日の目安を伝える
休みの連絡を入れる際は、復帰できる日について伝える必要があるでしょう。
いつまで休む状況なのか曖昧では、職員の配置の予定が立たず職場を悩ませてしまいます。
休み中でも何かあれば連絡を受けられる状況である旨も伝えられるとよいでしょう。
このように、仕事を休む際に気をつけるべきポイントについて挙げてきましたが、腰痛が辛いあまりに仕事を休む事態にならないよう、日頃から予防に努めることも大切といえそうです。
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保育士のための腰痛の対処法
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保育園で起こる一連の動作に注意を払い、腰に負担をかけないようにすることで、腰痛をある程度予防できるかもしれません。
腰痛になりにくくするために意識できることをまとめました。
保育中に腰に負担をかけないよう注意する
保育園で起こる一連の動作に注意を払うことで、腰痛をある程度予防できるかもしれません。
子どもを抱っこするとき
子どもを抱きかかえるときに腕を伸ばしたまま腕の力だけで行うと、腰を痛めてしまう可能性があります。
自分の体に子どもを引き寄せながら、体全体を使って持ち上げるようにすると腰への負担を軽減できるかもしれません。
授乳をするとき
保育室の床の上に直接座って授乳をすることがあるかもしれません。
授乳の際は、背もたれのある椅子やソファーなどに座りながら行うことで、腰への負担を軽減できそうです。
食事の介助をするとき
複数の子どもに対し、同時に食事の介助を行うことがあるかもしれません。
その際、体を斜めにひねって対応するなど、不自然な姿勢により腰を痛めてしまうこともありそうです。
担当する子どもの机の配置を工夫するなどして、楽な姿勢で介助できるようにするとよいでしょう。
トイレの介助をするとき
狭い空間のなかで行うトイレの介助では、体をねじるなど無理な姿勢をとっているかもしれません。
しゃがみながらトイレの介助をすることで、腰への負担を軽減できそうです。
おむつ交換や着替えをするとき
前かがみになる姿勢が続くと、腰に負担をかけてしまいます。
おむつ替え専用の交換台を使い高い位置でおむつ交換や着替えをするなど、腰を伸ばした姿勢を保てる工夫ができるとよいかもしれません。
ベビーカーを動かすとき
複数の子どもを乗せるベビーカーの場合、重量が重くなるため動かす際に腰に負担をかけてしまうこともあるでしょう。
できるだけ平らな道を走ることで、ベビーカーを楽に動かすことができ、腰への負担を最小限にとどめられるかもしれません。
事務的な仕事をするとき
子ども用の机や椅子で作業をすると前かがみの姿勢になりがちなので、自分の身体に合った大きさの机や椅子で作業をするようにするとよいでしょう。
保育中に前かがみになるなどして腰に負担をかけてしまった場合は、体を後ろに反らせて元に戻すよう心がけるとよいかもしれません。
重いものを持つとき
保育園では、食事の度に机を出し入れしたり人数分の布団を運んだりと、重いものを持つ機会は多いでしょう。
保育士さん同士で協力し合い、一人の保育士さんに力仕事の比重がかかり過ぎないよう配慮することが大切ですね。
こまめにストレッチをする
隙間時間などを使って簡単なストレッチを生活に取り入れてみましょう。
腰回りの筋肉をほぐすことで、疲労を和らげることができるかもしれません。
腰を反ったり伸ばしたりするだけでも、腰痛の緩和を期待できそうです。
腰痛ベルトを活用する
保育に支障なく着用できる、腰痛ベルトを身につけてみましょう。
腰の安定感を保てれば、腰にかかる負担を軽くできるかもしれません。
素材や硬さは、状態に合わせて使い分けるとよさそうです。
このように、保育士さんが腰痛になりやすい姿勢を見直したり、アイテムを取り入れたりすることで、仕事をしながらでも腰痛を予防することができるかもしれませんね。
保育士が腰痛で仕事を休むとき、労災認定はされる?
保育士さんのなかには、腰痛を患った場合に、労災として認定されるのか気になる方もいるかもしれません。
厚生労働省の資料によれば、労災認定される腰痛には2種類あるようです。
-
- 災害性の原因による腰痛
仕事中に急激な力が作用したことにより腰痛を引き起こした場合
-
- 災害性の原因によらない腰痛
日々の業務による腰への負荷が徐々に作用して発症した場合
保育士さんの腰痛が労災認定されるかどうかは個別のケースによるようですが、保育業務と腰痛との関連性を認められるかどうかがポイントになるでしょう。
いずれにしても、医師により療養の必要があると診断されることが条件になっているようです。
腰痛が辛いときは、保育士の仕事を休むことも考えてみよう
保育士さんは子どもを抱きかかえてほかの作業をするなど、腰痛を引き起こす体勢になることが多いでしょう。
痛みがひどい状態で保育をすると、自身が辛いだけでなく子どもの安全にも関わるかもしれません。
また、腰痛を患った原因が仕事にある場合は、働き続けることで悪化することも考えられます。
保育中の姿勢を意識しながら改善できれば、腰への負担を軽減できるかもしれませんが、腰痛が辛いときは思い切って仕事を休むことを検討してもよいでしょう。
その際は職場に対してマナーのある伝え方をするよう心掛け、無理せずにゆっくり療養できるとよいですね。
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