転職活動をするなかで、履歴書の趣味・特技欄の書き方に頭を悩ませている保育士さんもいるでしょう。アピールできる趣味が思い浮かばなかったり、書いてもよい内容なのか判断できなかったりすることもあるかもしれません。今回は、履歴書の趣味・特技欄の基本的な書き方や、読書・音楽鑑賞など内容別の例文を紹介します。
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目次
履歴書の趣味・特技欄で採用側が見ていることとは?
転職活動において、必ずと言っていいほど必要になる履歴書。
学歴や職歴、志望動機などさまざまな記入項目がありますが、「趣味・特技欄」では採用側はどんなことを確認しているのでしょうか。
考えられる意図として、以下が挙げられます。
- 応募者の人柄
- 園の雰囲気に合いそうかどうか
また、面接で緊張を和らげるためのアイスブレイクとして、趣味や特技について軽く聞かれることもあるかもしれません。
記入欄がきちんと埋まっていることで転職意欲が高いとみなされることもあるので、自分自身を知ってもらうチャンスだと捉えてきちんと書くことが大切です。
内容によっては、自分の人柄やスキルのアピールにつながる可能性もあるので、これから紹介する書き方やポイントを押さえて、魅力的な履歴書を作成してみてくださいね。
履歴書の趣味・特技欄の基本的な書き方
まずは、履歴書における基本的な趣味・特技欄の書き方について見ていきましょう。
箇条書きで端的にまとめる
採用側にとっての見やすさを意識して、内容は箇条書きで端的にまとめるようにしましょう。
採用側は何枚もの履歴書に目を通しているため、1枚1枚をじっくり読み込めない可能性があります。
1~2文程度で簡潔に書かれている方が、採用側に伝わりやすいと言えるでしょう。
嘘の内容は書かない
体裁をよくしようとして、嘘の内容を記入することは控えましょう。
保育士さんの場合、特技として「ピアノ」「工作」などと書くことがあるかもしれません。万が一これらが得意ではなかった場合、入職後に嘘をついていたことがばれてしまうので、嘘を書くのはNGです。
また、面接で尋ねられた際にも、一貫性のない回答となってマイナスな印象を与えてしまう恐れがあります。
趣味や特技の内容は、基本的に選考に直接影響することは少ないと言われているため、本当に得意なことや好きなことについて書くようにしましょう。
「特になし」や空欄は避ける
これといった趣味や特技が思い浮かばない場合でも、記入欄を空欄にしてしまったり、「特になし」と書いたりするのは避けましょう。
履歴書の記入欄はすべて埋めるのが原則となります。また、記載がないと転職の意欲が低いと捉えられてしまうかもしれません。
好きなことや得意なことを見つけて記入しておけば、採用側に「〇〇が得意な△△さんだ」と関連づけて覚えてもらえるなど、印象に残りやすくなることもあるので、しっかり書くようにしましょう。
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履歴書の趣味・特技欄でアピールするときのポイント
次は、保育士の履歴書の趣味・特技欄で、自身をアピールするための書き方のポイントを紹介します。
自己PRにつながる文章を1文程度入れる
趣味や特技の内容だけでなく、どんな風に打ち込んでいるのか、力を注いでいるのかなどを補足として書きましょう。
たとえば水泳が趣味の場合、スピードや距離を意識して泳いでいることやその成果を簡単に説明すれば、「向上心のある人だ」といった印象を持ってもらえるかもしれません。
また、成果がでないタイプの趣味や特技の場合、「同じ趣味の人と定期的に交流を深めている」などを書けば、「協調性をもって物事に取り組める」という自己PRにつなげることもできそうですね。
保育士の仕事に活かせそうなものを書く
保育士の仕事に活かせそうな事柄に絞って書くのもよいでしょう。
たとえば、「身体を動かすことが好きで、ジムに通っています」と書けば、体力があることをアピールできそうです。
また、「手先が器用なため、ハンドメイドアクセサリーを作っています」と書けば、細かい作業が得意なことを伝えられるでしょう。
さらに、直接的に関係がなさそうでも、「旅行に行って、現地でいろいろな人と交流するのが好きです」などは、コミュニケーション能力をアピールすることができます。
記入する前に、自分の好きなことがどのように仕事に活かせそうか考えてみるとよいですね。
履歴書の趣味・特技欄に活かせる例文
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ここでは、保育士の履歴書の趣味・特技欄に活かせる例文を、内容別にまとめました。
読書
履歴書に書く趣味の一つに、読書が挙げられるでしょう。
小説やビジネス書などさまざまなジャンルがありますが、採用側はどんな本を読んでいるのかよりも、読書を通してどんなことを学んでいるのかを知りたいと考えているようです。
趣味として書く場合、読破した冊数や本から得た知識などをアピールできるとよいかもしれませんね。
読書:学生の頃から〇〇という作家の心理描写の表現がとても好きで、これまでに△冊ほど読んでいます。
一人の作家に対して熱意を注いでいることや読んだ本の数から、集中して物事に取り組む姿勢や知的探求心を感じ取ってもらえるかもしれません。
旅行
趣味として旅行を楽しむ方もいるでしょう。
旅行が好きな場合、採用側はアクティブな人や、好奇心が旺盛な人という印象を持つようです。
趣味として書く場合は、これまでに訪れた地域や国の数、旅先での楽しみ方などを記載すると行動力や明るい人柄が伝わりやすくなりそうですね。
旅行:国内旅行が好きで、これまでに〇地域ほど訪れたことがあります。現地のお店で地元ならではの料理を楽しみ、地域の特色に触れるのが好きです。
伝え方によっては、計画性や探求心などさまざまな長所をアピールすることにも役立つかもしれません。
音楽鑑賞
趣味として、音楽鑑賞を挙げる方もいるでしょう。
直接的な仕事のスキルに結びつきにくいため、どうアピールしたらよいのかわかりづらいかもしれません。
採用側は好んでいるジャンルよりも、どうして音楽鑑賞を趣味としているのかを知りたいと考えるようです。
そのため、好きなジャンルのみを紹介するのではなく、自分にとってどんなメリットがあるのかなども書けるとよいかもしれません。
音楽鑑賞:クラシック音楽が好きで、月に1回程度演奏会に足を運んでいます。音楽鑑賞をすることで、落ち込んだり失敗したりしたときでも、気持ちを切り替えることができます。
音楽鑑賞は一般的に挙げられやすい内容なので、他の応募者と差別化を図るためにより具体的に説明し、どんな目的をもって取り組んでいるのかまで明確にできるとよいですね。
映画鑑賞
映画鑑賞を趣味として書きたいと考える方もいるでしょう。
読書や音楽鑑賞のケースと同じように、採用側は好きなジャンルではなくどうして趣味としているのかを知りたいと考えています。
そのため、好きな理由や、映画鑑賞を通して得られた経験などをきちんと説明できるとよいですね。
映画鑑賞:〇〇監督の作品が好きで、幼いころから繰り返し観ています。〇〇監督の作品には△△といった一貫したテーマがあり、自分自身の生き方や考え方も深く影響を受けています。
映画鑑賞も多くの方が趣味として挙げやすい内容なので、「楽しいから」「面白いから」といった単純な理由に帰結せず、映画から受けた影響や自分にプラスになったことについて書くと、印象に残りやすいかもしれません。
料理
料理が好きという方は、趣味や特技として書くことがあるでしょう。料理に関する資格を持っていれば、あわせてアピールできるかもしれません。
採用側は、料理が得意ということに関して、計画的に物事に取り組める人や、目標を明確に見据えて動ける人であるという印象を持つことがあるようです。
自分なりに工夫して作ったり、一からレシピを編み出したりした経験があれば、創造性や好奇心などを評価してもらえるかもしれませんね。
料理:旅先で食べた料理と同じ味を再現しようと何度も試行錯誤を繰り返し、料理が得意になりました。再現できたときの喜びを糧に、現在もさまざまな料理に挑戦しています。
料理を通して、手際よく効率的に済ませることの大切さや、衛生・環境面への気づきがあったことなどを書いてみれば、些細なことから学習できる人物であるという印象につながりそうですね。
食べ歩き
「食」が好きな方の趣味として、食べ歩きが挙げられるでしょう。
食べ歩き自体に対して採用側からマイナスな印象を持たれることはなく、むしろ行動力や探求心がうかがえる趣味として評価されるようです。
そのため、開拓しているお店の数や地域などを具体的に伝えられるとよいですね。
食べ歩き:現在住んでいる地域に引っ越してから、近所や隣接する市の〇〇屋さんを10軒開拓しました。
新しいお店を見つける楽しさや魅力についても説明できれば、好奇心をもとに積極的に行動できる人であるという印象を持ってもらえるかもしれませんね。
ライブ
音楽が好きな場合、コンサートやライブに足を運ぶことを趣味として書きたい方もいるでしょう。
一見仕事に結びつきそうな内容ではないため、書いてもよいのか迷うかもしれませんが、記入しても問題ないそうです。
ライブを趣味として書いた場合、音楽の種類にもよりますが、採用側は元気で活発な人という印象を持つことが多いようです。
生演奏のどんな点に魅力を感じているのか、好きなジャンルなどもくわしく書いておくと、面接時の話題にもなりそうですね。
ライブ:ロック音楽が好きで、よくライブ演奏を聴きに行きます。気分が落ち込んでいるときに聴くと元気になり、リフレッシュできます。
もしライブ鑑賞と書くことに抵抗がある場合は「音楽鑑賞」と書き、好きなジャンルやアーティストについて説明するとよいでしょう。
ゲーム
ゲームをすることも趣味の一つとして挙げられます。しかし、なかにはゲームと書いてもよいのか悩んでしまう方もいるかもしれません。
一般的に、ゲームは一人で楽しむものというイメージが強いため、採用側は「人付き合いが苦手なのかな?」という印象をもってしまう可能性もあるようです。
また、ゲームに熱中しすぎるあまり、仕事に支障が出るのではないかといった懸念を持たれることもあるかもしれません。
そのため、何人かで協力しながらゲームを進めていることや、時間に区切りをつけてあくまでも余暇として楽しんでいることを伝えるとよさそうです。
ゲーム:帰宅してから1時間程度、オンラインで友人といっしょにゲームをすることが好きです。ちょうどよい気分転換になり、とてもリフレッシュできます。
他にも、ゲームを効率的にクリアするために行った努力やチームプレーを通して学んだことを盛り込めば、仕事へ活かせる積極性や協調性などをアピールすることにつながるかもしれませんね。
カラオケ
音楽や歌うことが好きな場合の趣味として、カラオケを挙げる方もいるでしょう。
ゲームやライブなどと同様に余暇活動であるため、履歴書に書いてもよいのか気になるかもしれません。
実際、趣味としてカラオケを書くことは問題ないようです。
採用担当者によっては、「ストレス発散をきちんとできている」といった評価につながり、アクティブな印象を持ってもらえることもあるかもしれません。
ただし、「カラオケが好き」という説明のみで終わらせず、自分なりの楽しみ方や魅力などを具体的に書くことが大切です。
カラオケ:週末によく友人を誘ってカラオケに行きます。好きな歌を歌うだけでなく、より高い得点を取るために、歌い方のコツを掴もうと練習しています。
ほかにも、カラオケを通じて人々と交流を深めていることや、「いっしょに歌を歌うことで一体感を感じられる」といった魅力について書くと、協調性や明るい人柄が伝わりやすくなりそうです。
履歴書の趣味・特技欄に書くことが思いつかない場合の対処法
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ここまでさまざまな趣味・特技の例を紹介してきましたが、なかには書く内容が思いつかない場合もあるでしょう。
そのとき、どんなことをすれば見つけることができるのか対処法をまとめました。
習慣的に行っている行動を振り返る
日々を過ごすなかで習慣的に行っている動作や行動がないか振り返ってみましょう。
例えば、花や植物が好きで観葉植物を育てていたり、簡単なガーデニングをしていたりすれば、「園芸」と書くことができます。趣味を通して、コツコツと取り組む姿勢をアピールできるかもしれません。
また、スイーツを食べるのが好きでカフェによく行くのであれば、「カフェ巡り」などとするのもよいでしょう。リフレッシュや気分転換が上手な人というイメージにつながるかもしれません。
日頃行っていることを思い出してみれば、自分の人柄や長所をアピールできる事柄が見えてくるでしょう。
友人や家族に聞いて、得意なことを洗い出す
自分ではなかなか思いつかない場合、家族や友人などに聞いて自分が楽しんでいることや得意なことをリストアップしてみるのもよいでしょう。
自分ではそこまで熱心に取り組んでいなかったつもりでも、第三者からみるととても上手に見えていることもあります。
「歴史にくわしいよね」「映画の知識が豊富だよね」など、他者から評価してもらうことで、自分では気づいていなかった好きなことや得意なことを知るきっかけになるかもしれません。
履歴書の趣味・特技欄に書かない方がよい内容
履歴書に書く趣味や特技は、基本的に人それぞれであり、選考に影響することは少ないと言われています。
しかし、なかにはあえて書かないほうがよい内容もあるようです。
ギャンブルについて
パチンコや競馬、競艇などのギャンブルや賭け事について書くのは控えた方がよいでしょう。
金銭が絡む趣味は、採用側にトラブルや計画性のなさ、衝動性をイメージさせてしまう恐れがあります。
どうしても書きたいという場合には、「選手が一生懸命競技をしている姿がとてもかっこいいと思うため」など、お金は関係しないということをはっきりさせるとよいでしょう。
飲酒について
お酒を飲むことや飲み会が好きといった内容について書くのも控えた方がよいかもしれません。
飲酒について採用側は、依存性や不健康なイメージを抱いてしまうこともあるようです。
趣味として書く場合は、ワインのソムリエ資格を取ろうとしているなど、お酒を嗜んでいる程度であることが伝わる説明を加えると、採用側もプラスな印象を持ってくれるかもしれません。
政治や宗教的なことについて
政治や宗教に関する事柄について書くのは控えましょう。
これらの思想的なものは個人の自由であり、人によって考え方もさまざまです。
また、採用担当者によって受け取り方が異なるうえに、面接の場でもこれらの話題に触れるのはタブーとされているので、アイスブレイクにも用いりづらくなります。
他に趣味や特技があれば、そちらを書くようにしましょう。
履歴書の趣味・特技欄で自身を効果的にアピールしよう
今回は、保育士の履歴書における趣味・特技欄の書き方や例文などを紹介しました。
採用側は、趣味・特技欄から応募者の人柄や園の雰囲気とマッチするかなどを見ていると言われています。そのため、自分自身を少しでも伝えられるように、しっかり書くことが大切です。
趣味や特技は人それぞれであり、よい悪いはありません。
ゲームやライブなどを趣味として書いてもよいのか迷ってしまうかもしれませんが、説明文を工夫すれば自己アピールにつながることもあるでしょう。
趣味・特技欄の書き方を押さえて、より人柄や長所が伝わる履歴書を作成してみてくださいね。