子どもが歌いたくなる!保育園での歌の教え方。選曲の基準や指導のポイント

子どもが歌いたくなる歌の教え方を知りたい保育士さんもいるでしょう。どのように指導すれば、歌詞やメロディーを楽しく覚えられるのでしょうか。今回は、子どもに新しい歌を教える方法について、選曲の基準や導入のしかたなどを説明します。子どもが歌うときの工程に沿ってかかわり方のポイントもまとめました。


保育園で歌っている子どもの写真

maroke/shutterstock.com

 

保育園で子どもが歌を歌うねらい

保育園では季節の行事や発表会のときなど、歌を歌う場面は多いでしょう。

 

歌う活動は、声を出してストレスを緩和できたり、歌詞を覚えながら記憶力を高められたりと、子どもにとってさまざまな効果が期待できるようです。

保育園で歌を歌うことには、以下のねらいが挙げられるでしょう。

 

  • 新しい歌を覚えながら、音感やリズム感を養う
  • 歌に合わせて体を動かすことを楽しむ
  • いっしょに歌いながら、社会性や協調性を身につける

 

歌を歌うことはさまざまな力を育むことにつながるようですが、新しい歌を教えるにはどうすればよいかと悩むことがあるかもしれません。

 

次からは、子どもが楽しく歌える指導のコツをお伝えします。

子どもが歌いたくなる教え方のポイント

子どもたちに新しい歌を教えるときのポイントを、流れに沿って紹介します。

 

1.年齢にあわせた選曲をする

 

子どもに興味をもって歌ってもらうためには、年齢を考慮して選曲することが大切です。

乳児クラス

0~1歳児では、音が鳴るものを持ちながら歌ったり、手遊びを楽しめたりする選曲をすると、関心をもって歌に親しむようになるかもしれません。

 

2~3歳児では、歌詞に動物の鳴き声などの擬音語が入っている曲を選べば、リズムに乗って歌いやすいでしょう。

幼児クラス

3~5歳児になると表現力がより豊かになる子どももいるため、ダンスや楽器演奏を楽しめるような選曲がよいでしょう。

 

また、徐々に歌詞の意味を理解できるようになり始める時期なので、ストーリー性のある歌に触れる機会を作れば想像力を育むことにつながるかもしれません。

 

2.絵本やシアターを活用する

 

歌の練習に入る前に、歌詞のイメージにピッタリな絵本やシアターを導入してみましょう。

 

歌詞の内容がそのまま絵本になっているものを活用したり、保育士さんが歌詞の内容を反映させた手作りシアターを作成したりして披露するとよいですね。

 

3.歌にちなんだ小道具を用意する

 

例えば季節の歌を練習するときには花や落ち葉、どんぐりなどの自然物を使って、季節感を表す演出をするのもよいでしょう。

 

箱のなかから小道具を出すといった一工夫を加えれば、子どもたちの興味を惹くことができるかもしれません。

 

4.曲を聞かせて馴染んでもらう

 

新しい歌を子どもにひと通り聞いてもらいましょう。

 

登園時や昼食の時間のBGMとして歌を流すようにすると、自然と子どもの耳に馴染むかもしれません。

 

5.伴奏と歌でリードする

 

保育士さんが楽しそうに伴奏をしたり歌ったりしてみましょう。

 

子どもの前で歌うときは下を向かずに、子ども一人ひとりの表情を確認しながら歌うようにするとよいですね。

 

6.手遊びやダンスに発展させる

 

音楽に合わせて手や身体を動かしながら歌うようにすれば、子どもが興味を示し歌いたいという気持ちになるかもしれません。

 

保育士さん独自のアレンジで、手遊びやダンスの振りつけを考えても楽しめそうですね。

 

7.覚えた歌を披露し合う

 

幼児クラスでは、友だちの歌う曲を聞きながら学べることもあるかもしれません。

子どもが歌を覚えたら、小さな発表会を行いましょう。

 

グループごとに歌を披露するようにすれば、一生懸命曲を覚えようと前向きに取り組めるかもしれません。

乳児クラスも楽しめる季節毎の手遊び歌については、以下の記事を参考にしてくださいね。

 

関連記事:乳児に人気の手遊び歌。ねらいや演じ方、春夏秋冬の季節別のアイデア/保育士バンク!

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子どもに歌を教えるときに注意すること

保育園で歌っている子どもの写真

maroke/shutterstock.com

 

子どもに歌を指導する際に気をつけることをまとめました。

 

子どもに合った音域の曲を選ぶ

 

曲の音域に幅があると、子どもが歌いにくいと感じるかもしれません。

 

音域が子どもの歌える範囲であるか確認し、どうしても歌いにくい箇所がある場合は繰り返し指導するなど工夫しましょう。

 

楽しい曲調の曲を選ぶ

 

子どもはゆっくりとしたテンポの曲よりも、スピード感のある曲のほうが楽しく歌えるかもしれません。

 

明るくノリのよい曲を選び、保育士さんも体を動かすなどして楽しい雰囲気で指導するとよさそうですね。

 

わかりやすい歌詞の歌を選ぶ

 

保育士さんが子どもに歌詞の意味を説明できるような曲を選びましょう。

 

歌詞の内容を理解できれば、子どもはイメージを膨らませながら前向きに歌を練習できるかもしれません。

 

少しずつ教える

 

長い曲だと覚えるのが難しいと感じる子もいるかもしれません。

そのため、曲全体を小分けにして、少しずつ教えてみましょう。

 

歌詞を覚えたかクイズ形式にして確認しながら指導してみれば、楽しく覚えられるかもしれませんね。

 

褒めながら指導する

 

「もっと上手に歌おう」と伝えるよりも、「とても上手だね」と褒めながら指導することで、子どもは自信をもって歌おうとするかもしれません。

 

子どもが前向きな気持ちで「もっと歌いたい」と思えるような言葉かけができるとよいですね。

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子どもが歌いたくなる教え方を意識して楽しく指導しよう

今回は、子どもへの歌の教え方のコツや選曲のポイントなどについてお伝えしました。

 

歌う活動を通して、子どもは季節の移り変わりを感じたり、行事に親しみが持てたりするでしょう。新しい歌に触れるときは、子どもの興味を引き出せるよう手遊びやダンスを取り入れてみるのもよいかもしれません。

 

子どもが前向きに歌うためには、保育士さんが楽しそうに歌う姿を見せる事が大切です。

歌うことが好きになるように、教え方のコツをおさえて楽しい雰囲気で指導してみましょう。

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