担当制保育のメリットとデメリットとは?子どもとの愛着や食事などについて

    保育園で行われる担当制保育には、さまざまなメリットやデメリットがあるようです。子どもの遊びが活発になったり愛着が形成されたりする反面、保育士さんにとって懸念される点もあるかもしれません。今回は、0歳児などの乳児保育で取り入れられる担当制保育について、メリットとデメリットをくわしく紹介します。


    子どもを抱っこしている女性ふたり

    maroke/shutterstock.com

     

    保育園の担当制保育とは

    保育園によっては、乳児クラスに担当制保育を取り入れているところもあるかもしれません。

     

    子どもや保育士さん双方にとってさまざまなメリットがあると言われていますが、そもそも担当制保育とはどのようなものなのでしょうか。

    まずは、概要や基本的な保育のやり方について見ていきましょう。

     

    概要

     

    担当制保育とは、子ども一人ひとりに担当の保育士さんを決めて保育することです。

     

    同じ保育士さんが1人の子どもを受け持って毎日の世話をすることで、子どもが家庭で保護者と過ごすのと同じように、保育園でも落ち着いて生活できるようにするというねらいがあると言われています。

     

    保育のやり方

     

    主に0歳児クラスなどで、1人の子どもにつき1人の保育士さんが保育を担当しているようです。

     

    遊びの時間だけでなく、オムツ替えや授乳、食事の介助、寝かしつけなど、子どもの基本的な生活の援助も、全て同じ保育士さんが行います。

     

    では、概要や保育のやり方をふまえたうえで、担当制保育のメリットやデメリットについて見ていきましょう。

    担当制保育のメリット

    保育士さんにとって、担当制保育をすることにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

     

    愛着関係を結べる

     

    1人の保育士さんが密接に関わることで、子どもの性格や心境などを理解しやすくなり、愛着関係を結ぶことにつながるでしょう。

     

    子どもとの間に愛着が形成されることで、信頼関係を築くことも期待できそうです。また、子どもにとっても、家庭と同じように保育園で落ち着いて生活できるというメリットがあるかもしれません。

     

    安心感を与えられる

     

    同じ保育士さんが1対1で接することで、子どもにとって安心できる存在となれるでしょう。

     

    また、子どもも保育園の環境に慣れやすくなるかもしれません。

    保育の流れを統一することで、子どもが食事の時間を落ち着いて過ごしたり、楽しく遊びに入れたりする手助けになるでしょう。

     

    発達について知ることができる

     

    特定の保育士さんが1人の子どもを担当することで、子ども一人ひとりと丁寧に向き合うことができるかもしれません。

     

    前回と比べてできるようになったことなど、子どもの細かな変化にも気づけるようになりそうです。

     

    情緒を安定させることができる

     

    担当制保育を導入することで、担当保育士さんの遊び方の手順や話し方の特徴などを子どもが覚えやすくなるでしょう。

     

    行動パターンを予測することで子どもの情緒の安定につながり、保育士さんにとって日々の保育活動が進めやすくなるかもしれません。

     

    内面の発達を促すことができる

     

    特定の保育士さんに対して子どもが自己主張しやすくなるなど、素直に行動で表す姿も見られるかもしれません。

     

    保育士さんは、日々1人の子どもと接することで個々の成長を見極め、必要な援助や言葉がけをすることができそうです。

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    担当制保育のデメリット

    一方で、保育士さんにとって担当制保育をすることにはどのようなデメリットがあるのでしょうか。

     

    ほかの保育士では対応しづらい

     

    特定の保育士さんとの愛着関係が築かれることで、担当以外の保育士さんが保育した際に、子どもが懐かないなど苦労することが考えられるでしょう。

     

    たとえば、0歳児クラスのなかには、お気に入りの抱っこの姿勢などが決まっているという子どももいるかもしれません。

     

    ほかの保育士さんが担当しても問題なく保育できるように、些細な情報について、こまめに共有しておくことが大切になるでしょう。

     

    休みがとりにくい

     

    特定の子どもを担当することで、病欠や有給休暇などを取りにくいと感じることがあるかもしれません。

     

    子ども1人ひとりの情報を職員同士で互いに把握しておき、体調不良のときなどは、無理のない体制が保てるようにしておくとよいでしょう。

     

    相性が合わないときにストレスを感じることも

     

    1対1で保育をするため、通常よりも担当する子どもや保護者との関わりが密接になるでしょう。そのため、それぞれとの接し方に戸惑い、ストレスを感じることがあるかもしれません。

     

    不安なことや心配なことがある場合には、ほかの保育士さんに相談するなどして、1人で抱え込まないようにすることが大切ですね。

     

    担当制保育のメリットとデメリットを知り、乳児保育に役立てよう

    今回は、保育園で行われる担当制保育のメリットやデメリットについてまとめました。

     

    担当制保育は、個々の子どもの成長や発達に応じた保育を行うことを目的とした保育で、1人の子どもにつき1人の保育士が担当します。

     

    0歳児クラスでは子どもの世話をする際、オムツの替え方や寝かしつけの仕方、食事の介助など、保育士さんごとに多少の違いがあるかもしれません。

     

    担当制保育には、1対1で子どもと向き合い保育をすることで、子どもの成長に必要なサポートをすることができるというメリットがあるようです。

    また、特定の保育士さんと愛着関係を結ぶことができ、子どもの情緒が安定するという利点もあるでしょう。

     

    1人の子どもとじっくりと向き合う保育に魅力を感じる方は、担当制保育を導入している保育園で働くことを検討してみてもよいかもしれませんね。

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