1歳児クラスで片づけの仕方を伝えるにはどうすればよいのだろう…と悩む保育士さんはいませんか?この時期は言葉の理解度も個人差があるため、声かけの仕方に迷う場面も多いかもしれません。今回は、1歳児に片づけを楽しくしてもらえる方法を詳しく紹介します。保育士さんが子どものやる気を引き出す声かけポイントもまとめました。

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目次
【保育士さんの悩み】1歳児に片づけを教えるのが難しい…
1歳児といえば、歩き始めて行動範囲が広がり、さまざまな遊びに興味を持つ時期かもしれません。
保育士さんの中には「そろそろおもちゃの片づけの方法を伝えたいけれど、どうしたらいいのだろう」と悩む方もいるでしょう。

保育士さん
遊びを楽しんでいるときに、片づけの時間だと伝えてもなかなか動いてくれない

保育士さん
言葉の意味を少しずつ理解し始めているけれど、声かけしても片づけの仕方をわからない子が多い
子どもに「片づけの時間だよ!」と伝えても、遊びに夢中になっていたら片づけをスタートしてもらうのは難しいですよね。
保育士さんは具体的な片づけのポイントや子どもへの声かけ方法をおさえて、普段の活動に活かしていきましょう。
【保育士さん向け】1歳児が楽しく片づけをする方法5選

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保育園で1歳児に楽しく片づけをしてもらうための方法を紹介します。
片づけしやすい環境を作る
まずは、子どもたちが片づけしやすいような環境を作りあげることが大切です。
注意点は以下の通りです。
- 子どもの目線に立って片づけやすい場所に収納を作る
- おもちゃの量にあわせて収納箱を用意する
- 色分けした箱におもちゃの写真を貼る
子どもたちがどこに何を片づければよいのか視覚的にわかるようにするのがポイントです。
環境を整えた後は、片づけやすいかどうか繰り返しチェックして、収納場所を見直すことも大切ですね。
ゲームを取り入れる
子どもに片づけの大切さを伝えることも必要ですが、1歳児の場合は言葉の理解度に個人差があるため、説明してもわからない子がいるかもしれません。
そのため、まずは片づけが「楽しい時間」だと思ってもらえるよう、ゲーム感覚で取り組めるような工夫をしてみましょう。
例えば「さあ、お片づけゲームのスタートです。おもちゃをそろそろお家にかえしてあげましょう。よーいスタート!」などと声をかけてもよいでしょう。
また、ときにはパペットを用いて「〇〇組のみんな、僕を手伝って!」と声をかけ、パペットの片づけを手伝ってあげようと話してみるのもひとつの方法。
導入を工夫することで、子どもたちが率先して片づけを始めるきっかけになりそうです。
BGMを流す
毎回片づけの時間には同じBGMを流すようにしましょう。
子どもたちが繰り返し音楽を聞くと「あっ、片づけの時間だ!」と気づきやすくなります。
保育士さんがピアノを弾き「音楽が終わるまでに片づけをがんばってみよう」と伝えてもよさそうです。
一方、流行りの歌や子どもたちが好きな歌を使用すると、踊ったり歌ったりしてしまい、片づけに集中できないケースも…。
落ち着いて片づけができそうなBGMを流すとよいでしょう。
具体的に褒める
子どもたちが楽しく片づけをするためには、保育士さんからの声かけが重要です。
「〇〇くん、たくさんの車のおもちゃを箱の中に入れてくれてかっこいいな」「〇〇ちゃん、お人形の髪をきれいにとかしてから棚に戻してくれて優しいね」などと、具体的に褒めるとよいですね。
褒められると子どもたちは片づけに対して、ポジティブな印象を持ってくれそうです。
感謝を伝える
具体的に子どもたちを褒めた後は「ありがとう」「みんなのおかげでお部屋がきれいになったよ」ときちんと感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。
保育士さんがお手本となって繰り返し感謝を表すことで、子どもたち同士でありがとうを伝える場面が増えていきそうです。
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【保育士さん向け】子どものやる気を引き出す!片づけの声かけポイント
片づけのときに子どものやる気を引き出す声かけの仕方についてまとめました。
笑顔で楽しく声かけをする
片づけの時間になると、次の活動の準備や手順などのことで頭がいっぱいになる保育士さんもいるでしょう。
ただ、片づけの時間は、保育室をきれいにすることの大切さを伝える重要な時間。
子どもたちが前向きに片づけに取り組むことができるよう、明るいトーンを意識して笑顔で声をかけていきましょう。
子どもがわかりやすい言葉で伝える
子どもにただ「人形を片づけよう」「時間だから車を片づけよう」と伝えても、どう行動すればよいのかわからない子もいるでしょう。
「この人形はこの箱がおうちだよ」「車が壊れないように、そっとこの箱に入れようね」と保育士さんが片づけのお手本を見せながら伝えるとよさそうです。
1歳児は言葉の理解度に個人差が大きいため、その子一人ひとりの様子にあわせて、わかりやすい言葉で話す工夫をしてみましょう。
次はいつ遊べるのかを伝えて活動にメリハリをつける
子どもたちの中には片づけの時間になっても「まだ遊びたい」「片づけはしたくない」という子もいるでしょう。
そんなときは「そうだよね。まだ遊びたいよね」と遊びたい気持ちに共感したうえで、「次はお昼ご飯を食べた後に遊べるよ」などと話してみましょう。
次にいつ遊べるのかを伝えると、子どもたちも安心して他の活動に移れそうです。
もし、なかなか切り替えができない子がいる場合は、対応をフリーの先生やペアの先生にお願いするのもひとつの方法です。役割を分担して、協力しながらクラス活動を進めていきましょう。

保育士さんへ
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保育士さんは1歳児の片づけをサポートしよう
1歳児に片づけが楽しい時間だと思ってもらえるように、保育士さんは環境を整えたり、声かけの方法を工夫してみたりするとよいでしょう。
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