縄跳びは子どもたちに人気の遊びですが、上手く跳ぶにはコツが必要なため、教え方に悩む保育士さんもいるでしょう。また、子どもにとって縄跳びが難しい理由を知ることで、指導がしやすくなるかもしれません。今回は縄跳びの教え方とポイントを紹介します。子どもが跳びやすいロープの長さや、縄の選び方、姿勢などもまとめました。
Purino/shutterstock.com
子どもにとって縄跳びが難しい理由
3歳児や4歳児くらいの子どもから興味を持ち始める縄跳び。
前飛びから挑戦する子どもも多いでしょう。
しかし、うまく縄を回せなかったり、タイミングよく跳べなかったりと、縄跳びを難しいと感じる子どもも多いようです。
子どもにとって縄跳びが難しいと感じる理由には、どんなものが挙げられるのでしょうか。
両足跳びが難しい
一点目に、両足跳びが難しいということが挙げられます。
子どもがジャンプをしたとき、着地するときに足がそろわなかったり、何度も飛ぶうちに段々位置がずれていったりするかもしれません。
腕を回す動きが難しい
次に、子どもには腕を回すのが難しいという問題もあるでしょう。
縄跳びでは、ロープを回すために腕を後ろから前に動かす必要があります。また、上手く回すには右と左の動きを一致させることも重要です。
これらは普段の生活ではやらない動きであるため、縄跳びに慣れるのに時間がかかってしまうのかもしれません。
腕の動きとジャンプの動きが一致しない
3点目に、腕の動きとジャンプの動きが一致しないことも難しさの要因です。
ロープを回せても適切なタイミングでジャンプしなければ成功しません。そもそもタイミングが掴めなかったり、どちらかの動きに集中してしまったりといった問題がありそうです。
これらの主な原因をもとに、保育士さんは子どもがどの工程でつまづいているかをしっかり観察するようにしましょう。
教えるときは、つまづきに対して適切なアプローチができるとよいですね。
子どもに縄跳びを教える前に確認すること
縄跳びを始める前に、保育士さんが確認しておくとよいポイントがあるようです。詳しく見ていきましょう。
縄の長さ
子どもの身長によって、跳びやすいロープの長さは異なるため、まずはその子に合ったロープの長さを測ってみましょう。
足でロープの真ん中を踏み、持ち手が子どもの脇の下から胸あたりの高さにくる長さがちょうどよいとされています。
縄跳びの素材と重さ
うまくロープを回せない子どもの場合、ビニール製の軽いロープだとより回しにくくなってしまうようです。
ある程度重さがある布製ロープだと、空気抵抗が生まれて回しやすくなるほか、ロープを目視しやすくなるという利点があります。
ビニール製のロープしかない場合、ロープにトイレットペーパーの芯を通して錘にするという方法もあるようです。微量ではあるものの、錘になることで回しやすくなるうえ、ロープの動きを目で追いやすくなるでしょう。
姿勢
子どもに教える前に、跳ぶときの正しい姿勢についても知っておくとよさそうです。
縄跳びをしているときにありがちなのが、足元ばかり見て背中が丸まってしまうことでしょう。
背筋を伸ばして前を見るようにすると、ジャンプがしやすくなるだけでなく、跳ぶタイミングも掴みやすくなるかもしれません。
簡単1分登録!転職相談
転職に関するご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
読んでおきたいおすすめ記事
保育士をサポート・支える仕事特集!異業種への転職も含めた多様な選択肢
保育士の経験を経て、これからは保育士のサポート役として働きたいという方はいませんか?責任の重い仕事だからこそ、人の優しさや支えが必要不可欠な仕事かもしれませんね。今回は、保育士さんをサポートする・支え...
保育士資格を活かせる在宅ワークのお仕事特集!保育関係の自宅でできる仕事を徹底解説
保育士資格を活かせる在宅ワークにはどのような仕事があるのでしょうか。保育園の事務職や保育ママ、保育園業務のサポートなど自宅でできる仕事は意外に多いもの。今回は、保育士資格を活かして働ける在宅ワークの仕...
病院内保育とは。役割や仕事内容、病院内保育士として働くメリット
病院内保育とは、病院や医療施設の中、または隣接する場所に設置されている保育園のことです。保育園の形態のひとつであり、省略して院内保育と呼ばれることもあります。転職を考えている保育士さんの中には、病院内...
子ども・赤ちゃんと関わる仕事31選!資格の有無や保育士以外の仕事を関わる子どもの年齢別に紹介
子どもと関わる仕事というと主に保育園や幼稚園を思い浮かべますが、それ以外にも意外とたくさんあります!今回は赤ちゃんや子どもと関わる仕事31選を紹介!無資格で活躍できる職場もまとめました。子どもと携わる...
保育士を辞める!次の仕事は?キャリアを活かせるおすすめ転職先7選!転職事例も紹介
保育士を辞めたあとに次の仕事を探している方に向けて、資格や経験を活かせる仕事を紹介します。ベビーシッターなど子どもと関わる仕事はもちろん、一般企業での事務職や保育園運営会社での本社勤務といった道も選べ...
保育士から転職したい!転職先としておすすめの異業種22選。保育士以外の仕事やメリット・デメリットも
保育士以外から異業種への転職を考えている際、どのような転職先がおすすめなのでしょうか。今回は、次の仕事として保育士から転職しやすいおすすめの異業種22選を紹介します。保育士から異業種に転職するメリット...
保育園運営会社の仕事内容とは?本社勤務でも保育士資格は必要?働くメリットや求人事情まで
保育園運営会社にはどんな仕事があるのでしょうか?保育園運営会社で働くことは「本社勤務」とも呼ばれ、保育園の運営に携わる仕事として、主に一般企業に就職したい保育士さんにとって人気の高い職種のようです。今...
【2024年最新】保育士に人気の転職先ランキング!異業種や選ばれる職場を一挙公開
保育士の資格を活かして働ける人気の転職先をランキング形式で紹介!企業主導型保育園や病院内保育所、ベビーシッターなど保育士経験やスキルを活かせる職場はたくさんあります!今回は保育施設や異業種別に詳しく紹...
【完全版】保育士資格を活かせる仕事・働ける企業25選!
保育園で保育士として働くのが辛いと感じて、転職を考えているという方がいるかもしれません。しかし、せっかく取得した保育士資格を活かして働きたいですよね!保育士として得たスキルや経験は一般企業や福祉施設、...
【2024年最新版】幼稚園教諭免許は更新が必要?廃止の手続きや期限、対象者をわかりやすく解説
幼稚園教諭免許は更新が必要なのか、費用や手続き方法などを知りたい方もいるでしょう。今回は、2022年7月1日より廃止された教員免許更新制について詳しく、そしてわかりやすく紹介します。幼稚園教諭免許を更...
保育士は年度途中に退職してもいいの?理由の伝え方や挨拶例、再就職への影響
「年度途中で退職したい...けれど勇気が出ない」と悩む保育士さんはいませんか。クラス担任だったり、人手不足だったりすると、退職していいのか躊躇してしまうこともありますよね。そもそも年度途中で辞めるのは...
幼稚園教諭からの転職先特集!資格を活かせる魅力的な仕事18選
仕事量の多さや継続して働くことへの不安などを抱え、幼稚園教諭としての働き方を見直す方はいませんか。幼稚園教諭の転職を検討中の方に向けて、経験やスキルを活かせる18の職場を紹介します。保育系の仕事から一...
【2024年度】放課後児童支援員の給料はいくら?年代別の年収やこの先給与は上がるのかを解説
放課後児童クラブや児童館などで働く「放課後児童支援員」の平均給料はいくらなのでしょうか。別名「学童支援員」とも呼ばれ、「給与が低い」というイメージがあるようですが、国からの処遇改善制度などにより、これ...
保育士が働ける保育士以外の仕事21選。資格や経験を活かせるおすすめの就職先
保育園以外の職場に転職・就職先を探す保育士さんもいるでしょう。今回は企業内保育所や託児施設、児童福祉施設など、保育士さんが働ける保育園以外の職場を21施設紹介!自身の働き方や保育観を見つめ直し、勤務先...
- 同じカテゴリの記事一覧へ
子どもへの縄跳びの教え方
Purino/shutterstock.com
それでは、子どもへの縄跳びの教え方を手順ごとにみていきましょう。
1.両足でのジャンプを練習する
まずは両足のジャンプが上手にできるように練習してみましょう。
大人が両足でジャンプする姿をお手本と見せ、「2つの足をくっつけてジャンプだよ」など子どもにわかりやすい表現を使うとよさそうです。
どうしても難しい場合は、段差の上など少し高いところから両足で踏み切って跳ぶ練習をしてみると効果的かもしれません。
2.ジャンプのリズムを掴む
両足ジャンプができたら、リズムよくジャンプする練習をしてみましょう。
保育士さんが拍手でリズムを取りながら、子どもたちに跳んでもらうとよさそうです。
大人と1対1で手をつなぎながらジャンプして、飛ぶときの間隔を掴むのもよいでしょう。
3.跳び越える練習をする
次に、縄跳びのロープを飛び越える練習をやってみましょう。
地面に置いた縄などを、両足でジャンプして跳び越えます。
注意するポイントとしては、このときに片足跳びにならないことです。
長縄の要領で、左右に揺らしたロープを飛ぶこともよい練習になるかもしれません。
4.ロープの回し方に慣れる
ロープ回しを練習することも大切になります。
縄を半分に折り、片手で持って身体の横で回してみましょう。
右手でできたら左手で回す、というように両方の手で練習するとよいですね。
練習するときは、子どもたちがロープを振り回さないように見守りましょう。
5.実際に跳んでみる
跳び方やロープの回し方がわかったら、実際に跳んでみましょう。
初めて縄跳びをするときは、腕を斜め上に向かって上げ、ロープを担ぐ姿勢から始めるとよいですね。
跳ぶタイミングが掴めない子どもには、「目の前をロープが通ったら跳んでごらん」と声かけするとやりやすいかもしれません。
子どもへの縄跳びの教え方のコツ
子どもに縄跳びを教えるときのコツをまとめました。子どもの様子に合わせて取り入れてみてくださいね。
ジャンプと縄の動きを別々に練習する
ロープを回しながら跳ぶという組み合わせた動きが難しい場合は、それぞれ1つずつ練習するとよさそうです。
保育士さんは、子どもがどの動きで引っかかっているのかをしっかり見ておくことが大切と言えるでしょう。
楽しみながら練習できるよう工夫する
子どもは集中力を継続させるのが少し難しいかもしれません。そのため、なかなか長い時間練習することができないことも考えられます。
楽しみながら練習できるような工夫ができると、子どもたちも意欲を持って練習することができそうです。
縄跳びの得意な年長の子どもにお手本を見せてもらったり、跳べたら保育士さんが思い切り褒めたりすることで、子どもたちも縄跳びを楽しめるかもしれませんね。
目印や合図などを活用する
ジャンプの練習をする際は、目印や合図などを工夫するのもよいでしょう。
着地の位置がずれていってしまう場合は、地面に丸をつけておき、そこに着地できるような目印をつけるよいかもしれません。
ジャンプのリズムがずれる子どもには、保育士さんが拍手でリズムを取りながら跳ぶ練習をしてみましょう。
教え方のコツを知って、子どもといっしょに縄跳びを楽しもう
今回は、子どもに対する縄跳びの教え方を紹介しました。
子どもにとって縄跳びは、そもそも両足跳びができないことや、腕を回す動きがやりにくいことなど難しいと感じる理由がさまざま挙げられます。
ジャンプのみ、ロープを回すのみなど工程ごとにじっくり練習することで、跳びやすくなるでしょう。
また、教え方のポイントとして子どもが楽しく練習できることや、目印や合図など子どもにとってわかりやすくする工夫も大切となるようです。
教え方のポイントを参考に、子どもと縄跳びを楽しんでみてくださいね。