保育園の活動に毛糸通しを取り入れてみましょう。指先の細かい動きが必要になることから、手先の器用さにつながると言われています。だいたい2歳児頃から始められるようなので、幅広い年齢の子どもと楽しめるかもしれませんね。今回は、毛糸通しが子どもにもたらす効果や、保育に役立つ製作アイデアを紹介します。
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目次
子どもにとっての毛糸通しの効果とは?
子どもの知育遊びとして有名な毛糸通し。
手指を細かく使うことで、子どもの指先の発達を促すとともに、将来的な手先の器用さにつながると言われています。
また、じっくり穴と毛糸に意識を向けるため、集中力を育む効果も期待されているようです。さらに、穴に通すことができたときによろこびを感じ、子どもが達成感を味わうこともできるでしょう。
このように、さまざまな効果が期待できる毛糸通しは、主にボタンの留めはずしなどができるようになる2歳児以降が遊べる目安のようです。
ただし、小さなビーズを用いるアイデアもあるため、誤飲の心配がないように材料選びを行うことが大切です。子どもの年齢にあわせて、安全に遊べるアイテムを用意するようにしましょう。
また、子どもといっしょに手作りし、それを活用して毛糸通しで遊ぶのもよいですね。指先を使う練習の一環として、楽しみながら製作に取り組んでみましょう。
今回は、保育園で楽しめる毛糸通し製作を紹介します。
【日常保育】保育に役立つ毛糸通しの製作アイデア
ここでは、日常の保育に役立つ毛糸通しの製作を紹介します。
トイレットペーパーの芯で作る毛糸通し
用意するもの
- トイレットペーパーの芯 1本
- 毛糸 50cm 1本
- マスキングテープ
- はさみ
- パンチ
ポイント
2歳児や3歳児クラスの子どもの場合は、先生がトイレットペーパーの芯をカットし、パンチで穴をあける工程を行いましょう。
毛糸を穴に通せるようになったら、赤色と青色を交互にしたり、赤色2個・青色2個の順番でやってみたりと、通し方をアレンジしてみてもよいですね。(詳しい説明はこちら)
足型サンダル
用意するもの
- 色画用紙
- 絵の具
- ダンボール
- 厚紙を貼った色画用紙
- 毛糸
- パンチ
- はさみ
- のり
ポイント
子どもの力でダンボールをカットするのは少し難しいかもしれないので、先生があらかじめサンダルの土台部分を作っておきましょう。
中心でクロスさせる基本的な通し方を覚えたら、子どもオリジナルのやり方にチャレンジしてみるのもよいですね。毛糸の通し方を変えればさまざまな模様ができあがることを、実践的に学んでみましょう。(詳しい説明はこちら)
ホットドッグ
用意するもの
- 画用紙(黄色、緑、赤)
- 毛糸(赤)
- パンチ
- はさみ
- のり
ポイント
ホットドッグにケチャップをかけるように、赤い毛糸を使って毛糸通しを楽しめる製作です。
2歳児クラスで取り組むときは、大きめの穴をあけると毛糸を通しやすくなり、子どもが達成感を得やすくなるでしょう。
4歳児や5歳児クラスで行う場合は、黄色い毛糸も使ってケチャップとマスタードが重ならないように通すなど、少し難易度が高い遊び方にチャレンジしてみてくださいね。(詳しい説明はこちら)
ドリームキャッチャー
用意するもの
- 紙皿 1枚
- 毛糸
- 麻ひも
- マスキングテープ
- パンチ
- 絵の具またはペン
- はさみ
ポイント
子どものなかには、ドリームキャッチャーを知らない子もいるかもしれません。製作をする前に絵本や写真などでどんなものかを見せておくと、できあがりをイメージしやすくなるでしょう。
毛糸通しを始めたばかりの子は、まだ上手く指先を使うことができないかもしれません。
そのため、年齢によって穴の数や大きさ、毛糸の太さなどを調節し、子どもが通しやすくなるように配慮することが大切です。(詳しい説明はこちら)
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【季節・イベント】保育に役立つ毛糸通しの製作アイデア
ここでは、保育園での季節やイベントに関連した毛糸通しの製作を紹介します。
母の日のメッセージカード
用意するもの
- 厚紙 1枚
- 画用紙 1枚
- ハート型の型紙
- 毛糸
- 爪楊枝 1本
- 鉛筆
- クレヨンや色鉛筆
- テープ
- キリ
- のり
- はさみ
ポイント
キリで穴をあける工程は先生が行うようにしましょう。
また、爪楊枝の先端にテープなどを貼って補強し、万が一子どもが先端部分を触ってもケガしないように配慮しておくことがポイントです。
毛糸を通す際は、「お向かいさんにもっていくよ」などと声をかけると、子どもがスムーズに通せるようになり、きれいなハートが仕上がりそうですね。(詳しい説明はこちら)
父の日のコースター
用意するもの
- フェルト 12×12cm2枚 (色違いの方がよい)
- 無地の布 12×12cm1枚(白)
- 同じ大きさに切った画用紙
- チャコペン
- 布用接着剤
- 毛糸
- パンチ
- はさみ
ポイント
フェルトを切ったり貼り合わせたりする工程は、5歳児クラスであればできるかもしれません。年齢の低い子どもが行う場合には、毛糸を通す作業のみチャレンジしてみましょう。
なみ縫いやかがり縫いなどの縫い方を参考に、子どもでも取り組みやすい簡単な通し方を取り入れてみてくださいね。(詳しい説明はこちら)
松ぼっくりの首飾り
用意するもの
- 毛糸 1m
- 松ぼっくり 1個
- ストロー 数本
- はさみ
ポイント
子どもがスムーズに製作できるように、ストローをビーズ状にカットする工程は先生が事前に済ませておきましょう。
ビーズは小さく子どもが誤飲してしまうおそれがあるため、子どもから目を離さないようにすることが大切です。
4歳児や5歳児クラスでは、毛糸を通すだけでなく、ビーズの色や配置などデザインまでこだわって製作する姿が見られるかもしれませんね。(詳しい説明はこちら)
クリスマス
紙皿リース
<用意するもの>
- 紙皿 1枚
- 毛糸(白やピンク)
- 折り紙 1枚
- 麻ひも 20cm
- 緑色のペン
- はさみ
- パンチ
<ポイント>
先生は、あらかじめ紙皿の中心を丸くくりぬいたものを用意しておきましょう。また、2歳児や3歳児クラスが行う場合は、パンチで穴をあける工程も済ませておきます。
一人ひとり好きなように毛糸を通すよう声かけすれば、自分で仕上がりをイメージするようになり、子どもの想像力を育むことにもつながるかもしれませんね。(詳しい説明はこちら)
靴下バッグ
<用意するもの>
- 画用紙(赤) 1枚
- 画用紙(白) 1枚
- 毛糸・リボンなど
- 鉛筆
- パンチ
- はさみ
<ポイント>
毛糸を通しただけで、画用紙が簡単なバッグに変身することにびっくりする子もいるかもしれません。
4歳児や5歳児クラスであれば、毛糸通しは模様を作るだけでなく、物同士を結びつけることもできるということを伝えてみましょう。
毛糸といっしょにリボンを通せば、より豪華で特別感のあるクリスマスブーツに仕上がります。
リボンは毛糸よりも滑りやすく通しにくい素材なので、子どもの指先の練習にもぴったりかもしれませんね。(詳しい説明はこちら)
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今回は、子どもが毛糸通しの効果や、保育園で楽しめる製作アイデアを紹介しました。
毛糸通しは主に2歳児頃から始めるのに適していると言われ、子どもの集中力を高めたり指先の発達を促したりする効果があるようです。
また、子どもの頃から親しむことで、脳の動きが活発になり、将来的な手先の器用さにつながるとも言われています。
毛糸遊びは、画用紙やダンボールなどに穴をあければ、身近な素材を活用して手軽に遊ぶことができます。子どもたちと毛糸通しができる製作を取り入れ、保育園で知育遊びに取り組んでみましょう。
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