日々の体調管理が大変だと悩んでいる保育士さんは多いでしょう。保育の疲れやこなす業務の多さなどが、体調不良に陥る原因はさまざまあるようです。今回は保育士さんの体調管理について、体調不良にならないための6つの対策を紹介します。あわせて、体調を整えるのが困難な理由もまとめました。
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保育士の仕事は体調管理が大変!
保育士の仕事は、早番や遅番があるなど生活リズムを崩しやすいうえ、園の人員不足により簡単に休めず、体調不良に陥りやすい職業といえるかもしれません。
また、鼻水や咳の出ている子どもと関わることが多く、子どもの風邪がうつるリスクも高いといえるでしょう。
保育士さんの体調不良が原因で保育園の集団感染につながる可能性もあるため、日頃から意識して体調管理を行うことが大切かもしれません。
保育士の体調管理が困難な理由
では、具体的に保育士さんが体調不良になる原因はどういったものなのか見ていきましょう。
不規則な業務時間・長時間労働
保育士さんの仕事は早番や遅番に対応しなければならず、生活が不規則になりがちです。
生活リズムの乱れから、体調不良に陥ってしまうこともあるかもしれません。
膨大な仕事量
行事の前には残業が続いたり、持ち帰り業務が増えたりすることもあるでしょう。
行事の決まった日程に向けて間に合うようにと、作業に追われることもあるかもしれません。
こなす仕事量の多さに、体がついていけないということも考えられそうです。
体温調節の怠り
保育園では寒さの厳しいときでも、子どもと元気に外へ出掛けたりするでしょう。
保育用のアウターなどはあらかじめ保育士さん自身で用意するケースもあるものの、急な気候の変化に準備が遅れてしまうこともあるようです。
保育士さんが気候に見合った服装でない場合は、体温調整がうまくいかず、体調を崩すということもあるかもしれません。
人間関係によるストレス
保護者や保育士さん同士の関わりに気を遣い、気苦労をしてしまうこともあるでしょう。
先生という立場の責任の重さから精神的に病み、ストレス性の体調不良に陥ることもあるかもしれません。
無理な姿勢
子ども相手の仕事は、子どもの目線に合わせて無意識にも中腰になっていることが多いかもしれません。
子どもを抱いたりおぶったりしたときの無理な態勢から、腰痛などに悩む保育士さんも少なくないようです。
子どもからの感染
保育士さんの仕事は子どもと密接にかかわるため、鼻や喉の風邪をひいている子どもからうつってしまったというケースもあるようです。
とくに妊娠中の保育士さんは日頃から免疫力を高めるなど、気をつける必要があるでしょう。
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保育士の体調管理を整えるための「6つ」の対策
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保育士さんがひどい体調不良に陥らないために、簡単に実践できるような対策をまとめました。
1週間のシフトを把握し、計画を立てる
早番や遅番が不定期にある場合、その生活リズムに沿って無理のないよう保育計画を立てるとよいでしょう。
プライベートの時間の過ごし方も、早番の前日は予定を控えるなど工夫することで、身体への負担を軽減できるかもしれません。
手洗い、うがいを徹底する
子どもにも毎日のように伝えている当たり前のことかもしれません。
それでもつい日々の慣れから、疎かになってしまうこともあるでしょう。
急な気候の変化など、体調不良になりがちな時期はとくに意識し、手洗いやうがいなどの基本的な予防法を怠らないよう意識したいですね。
こまめに水分補給をする
普段より体調が少し優れないと感じたときには、水分を多めに摂取することも効果的なようです。
水分の不足は風邪などの治りが遅くなることも考えられるので、日頃から意識して水分補給をするとよいかもしれません。
ビタミンCを摂取する
ビタミンCが大切な栄養素だということは聞いたことがあるでしょう。
ビタミンCを摂取することで風邪を予防したり緩和したりする働きがあるようです。
野菜や果物からの摂取が難しい場合は、サプリメントで補うなど工夫してみてもよいですね。
充分な睡眠時間を確保する
免疫力を高めるために、毎日しっかり眠ることは大切です。
とくに心身の疲労が激しいと感じるときには、普段より長く睡眠時間を確保するとよいかもしれません。
休日はリフレッシュする
仕事が休みの日に持ち帰りの仕事をこなすという生活が当たり前になると、精神的に病んでしまうかもしれません。
保育園の仕事は可能な限り出勤日に済ませ、休日は仕事のことを考えないようにできるとよいですね。
また、休日を趣味の時間にあてるなどして、ストレスを溜め込まないように工夫することも大切です。
このように保育士さんができる体調管理の方法はいろいろありますが、休みがとりにくいなどの理由から無理して出勤をし、体調を崩してしまうことも考えられます。
職場環境により体調管理が難しいようであれば、転職を検討してみるのも視野に入れるとよいかもしれません。
保育士として体調管理に気を配り、日頃からしっかり対策をしよう
今回の記事では、体調管理を徹底するために明日からでもすぐに実行できる対策をお伝えしました。
保育士さんが正義感を持って働く故に、体調不良に陥ってしまうケースは珍しくないようです。
体調不良を引き起こす原因はさまざまなようですが、子どもに移してしまう可能性も思慮しながら日常的にも体調管理をすることが大切です。
また、迷惑かけたくないという思いからできるだけ仕事を休みたくないと思うかもしれませんが、辛いときは早めに対処してしっかり休養することも重要になります。
規則正しい生活を心がけるなど日頃から体調管理に気をつけ、無理なく日々元気に保育に臨めるようにしていきましょう。