保育士として日々子どもと関わるなかで、自然とNGワードを使ってはいないでしょうか。正しいと思っていても実際誤っていた、ということもあるかもしれません。今回の記事では、子どもに言ってはいけない保育士のNGワードについて、理由とともに解説します。また、変換できる言葉や使わないための対策も考えてみました。
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目次
保育士が子どもに言ってはいけないNGワードとは
普段の保育のなかで言葉を使ったコミュニケーションは欠かせないものでしょう。
しかし、無意識に子どもを傷つけてしまうこともあるかもしれません。
具体的に次のような言葉を子どもに対して使っていないか確認してみましょう。
- 子どもを威嚇する言葉
- 頭ごなしに命令をする言葉
- ほかの子どもと比較をする言葉
子どもが保育士さんから言われたときにどのような気持ちになるのか、考えながら言葉がけをするとよいかもしれませんね。
今回は、保育士さんが子どもにうっかり使いがちなNGワードをいくつか挙げ、なぜ言ってはいけないのかの理由と言い換えできる言葉をお伝えします。
子どもへ言ってはいけない「12」のNGワードと理由
子どもに言ってはいけないNGワードの具体例を見ていきましょう。
「どうして~できないの?」「いつも~できないよね。」
理由
園生活のなかで毎日行う、玩具の片付けや着替えなどができない日が続くこともあるかもしれません。
そんなときに、できない子どもだと断言するような言葉をかけると、子どもはやる気や自信を損なってしまうかもしれません。
子どもなりにがんばっている気持ちを否定するような言葉は、使わないようにしましょう。
言い換え例
「~のようにしたらできるんじゃないかな?」
のように、どうしたらできるのか方法を提案してみると子どもは努力するようになるかもしれません。
子どもができるようサポートする言葉をかけられるよう意識したいですね。
「なんで~するの!」「~してはだめ。」
理由
子どもは好奇心旺盛なあまりに、なぜいけなのか納得がいかないと保育士さんの忠告が聞けずに繰り返してしまうかもしれません。
かといって保育士さんが否定的な言葉を繰り返し使うと、子どもは自分に自信がもてなくなったり、叱られている物事に向き合うことがますます嫌になったりすることも考えられます。
言い換え例
「~だから、してはいけないよね。」
「~ではなくて~をしよう。」
などのように、してはいけない理由を子どもに根気よく伝えたり、正しい行動を促す言葉に置き換えたりしてみましょう。
また、
「~してもいいのかな?」
と伝え、子ども自身で気づけるような言葉をかけて一旦考えさせたり、子どもといっしょになぜいけないことなのか理由を確認し合ったりしてもよいかもしれません。
「怒りんぼ〇〇くん」「泣き虫〇〇ちゃん」
理由
保育士さんが親しみをもって子どもにあだ名を使っていたとしても、子どもは不快に思っていることもあるでしょう。
保育士さんの真似をして友だちからもあだ名で呼ばれるようになると、子どもは悲しい気持ちになるかもしれません。
言い換え例
基本的なことではありますが、あだ名ではなく、
「〇〇さん」 「〇〇ちゃん」 「〇〇くん」
のように、子どもの下の名前で呼ぶなど呼び方を統一させると平等になるでしょう。
「先生がもらうよ。」「置いていくよ。」
理由
子どもに罰を与えるなど威嚇するよう言葉を使うと、子どもが保育士さんに恐れを抱いてしまうかもしれません。
また、そうした保育士さんの発言を真似して、友だちに使ってしまうことも考えられます。
言い換え例
「~楽しいもんね。また遊ぼうね。」
「~できたらカッコイイよね。」
などのように、子どもの気持ちに寄り添って共感したり、きちんとできる自分を想像してうれしくなるような言葉を使ったりしてみましょう。
「これは違うよ。」「こうではないよ。」
理由
製作などで保育士さんの思い通りの作品にならないこともあるかもしれません。
かといって子どもの自由な発想を否定するような言葉は、子どもの創造性や感性の芽をつんでしまう可能性があります。
言い換え例
「そうか。こういう方法もあるよね。」
「もっと~のようにするには、どうしたらよいと思う?」
などと伝えて、提案したいときには子どもの作品を認めたうえでアドバイスしてみましょう。
「ちゃんと~しなさい」「早くしなさい。」
理由
子どもを威圧してせかすような言葉は、かえって子どものがんばろうという気持ちをなくしてしまうかもしれません。
また、頭ごなしに命令することで子どもが例え動いたとしても、保育士さんから強く言われないと行動に移せなくなるなど、自主性が育まれなくなる恐れもあるでしょう。
言い換え例
「片づけが早く終わったらたくさん外で遊べるね。」
「昨日~できたよね。すてきだったよ。」
などと、子どものやる気につながるような言葉がけを考えてみましょう。
「あとでね。」「我慢しなさい。」
理由
子どもがなにか訴えてきたとき、保育士さんが手を離せず、一方的に子どもを待たせるような言葉を言い放ってしまうことがあるのではないでしょうか。
子どもは急いで保育士さんに対応してほしくて、辛い気持ちになっているかもしれません。
言い換え例
「~が終わるまで待っていてね。」
のように、すぐに対応できない理由を子どもにしっかり伝えましょう。
「〇〇ちゃんはもうできたよ。」
理由
ほかの子どもと比較をするような言葉は、子どもが自分は劣っていると自信を失ってしまうかもしれません。
人と比べて自分はだめなんだと劣等感をもってしまうでしょう。
「〇ちゃん、すごい!」
と言ってできている子どもを褒めると、競争心が働いて自分はもっとがんばろうと思えるかもしれません。
また、
「~というふうにしてごらん。〇〇くんならできるよ。」
のように子どもの支援をしつつ自信につながるような言葉を使うと、子どものやる気を引き出せるかもしれませんね。
「悪い子だね。」「いじわるだね。」
理由
ルールに違反したり友だちになにかしてしまったりしたときなど、子どもにレッテルを貼るような言葉を言ってしまうことがないでしょうか。
子どもは自分が悪い子だと思い、むしろ暗示にかかるかのようにいけない行動に拍車がかかってしまうかもしれません。
言い換え例
よくない行動をとってしまっても、子どもなりの理由があるかもしれません。
「〇〇はいけないことだよね。」
などと子どもの気持ちに耳を傾け気持ちに寄り添ったうえで、なぜいけないのかや正しいことを伝えるとよいでしょう。
「そういうことする子は嫌い。」「好きじゃない。」
理由
子どもは保育士さんからがんばったことなどを認めてもらいたいはずです。
それなのに嫌い、嫌などという言葉を使うと、保育士さんから嫌われていると感じ、子どもは悲しくなるでしょう。
言い換え例
「~できる〇〇くんが先生は大好きだよ。」
のように、子どもに対する愛情を表すような言葉に変換することで、子どもは保育士さんから愛されているという安心感を得ることができるかもしれません。
その際は具体的に、
「~してはいけないよね。~しようね。」
などと伝えて、正しいことがわかるように工夫できるとよいですね。
「いつまでも泣いているの。」「泣き止みなさい。」
理由
泣き止むよう保育士さんが促しても、子どもは自分の気持ちを分かってくれないとますます悲しくなるかもしれません。
言い換え例
「そうだよね。~だから悲しいよね。」
のように、子どもがなぜ泣いているのかの理由を汲み、悲しい気持ちに共感しましょう。
また、
「いっぱい泣いていいよ。」
というように伝えると、子どもは気持ちが落ち着いて早く泣き止むこともあるかもしれません。
「〇〇くんは背が高いね。」「〇〇ちゃんは小さいね。」
理由
何気なく言ってしまいがちな、子どもの身体の特徴を説明するような言葉。
子ども自身が気にしている場合、保育士さんから言わると不快に思ってしまうかもしれません。
言い換え例
「ニコニコ笑顔がかわいいね。」
「友だちに優しくできてすてきだね。」
のように、行動と紐づけすながら子どもがよろこぶ言葉をつけるとよいでしょう。
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保育士が子どもにNGワードを言わないための対策
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子どもに言ってはいけない言葉を使わないようにするにはどうしたらよいのでしょうか。
NGワードをほかの言葉へ言い換えるポイントなどをまとめました。
理由を具体的に伝える
子どもが保育士さんから言われた言葉に対し、なぜそのように言われたのかと疑問が残ると、また繰り返してしまうこともあるでしょう。
「~だから~してはいけないよね。」
「~が終わるまでまってね。」
のように、子どもが納得するように具体的な理由を添えられるとよいですね。
子どもの気持ちに寄り添う
子どもの気持ちに共感することを忘れずに、子どもの言動を受け止める言葉を使うようにしましょう。
保育士さんが理解してくれているという安心感を与えられるとよいですね。
子どもの自発性を引き出す
子どもを否定しないように気をつけ、子どもの言動を認めるという姿勢が大切です。
子どもの発想を活かしたり、子どもが提案したことを次の遊びへ発展させるような工夫をしたりすると、子どもは積極的に活動を楽しめるかもしれません。
子どもにとってプラスになる言葉がけを意識する
子どもを傷つけるような言葉など、マイナスになることは言わないように気をつけましょう。
子どもが保育士さんに言われたとき、うれしいと感じるような言葉を伝えられるとよいですね。
子どもが自分で気づけるよう導く
「どうして~をしたのかな。」
「~してもよいのかな。」
などと、子どもに振り返る時間を与えてみましょう。
保育士さんが一方的に伝えるより自分で答えを見出したという自信から、徐々に気をつけることができるようになるかもしれません。
子どもの失敗を責めない
子どもの失敗したことだけを見て咎めるようなことをせず、それまでの過程に注目してみましょう。
これまで頑張ってきたことを認めて褒めることで、次へのステップにつながるかもしれません。
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今回は子どもへのNGワードについて、使ってはだめな理由と言わないための対策などを紹介しました。
保育士さんとして、子どものやる気を損なうような言葉は避けたいと思うでしょう。
けれども、悪影響を与えるとわからずに使っていた言葉もあるかもしれません。
子どもに言ってはいけない言葉とはなにかを知り、日々子どもが前向きになれるような愛情のある言葉がけができるとよいですね。
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