保育園で調理師として働くうえで必要になる面接。聞かれることや受け答えの仕方など気になることが多いかもしれません。服装やマナーなど基本的なポイントを押さえて、自信をもって当日を迎えられるとよいですね。今回は、保育園調理師の面接対策について、よく聞かれる質問事項や答え方の例文などを紹介します。
metamorworks/shutterstock.com
目次
保育園調理師の面接ではどこを見られている?
面接は、転職活動のなかで必ずといっていいほど行われる選考ステップの一つですよね。
なかでも保育園調理師や調理補助の面接では、具体的にどこを見られているのでしょうか。
まずは、園側がチェックしているポイントを3つ紹介します。
身だしなみ
日々食べ物を扱う調理師さんは、高い衛生意識が求められる職業です。
そのため、身だしなみを整えて、清潔感のある格好で面接に臨みましょう。
服装については、スーツが無難かもしれません。色は黒や紺などで、無地または控えめなストライプ模様のものを選ぶとよいですね。
しかし、なかには子どもが怖がることを考えて、スーツ以外の服装を指定する保育園もあるようです。その場合は、シンプルできれいめなオフィスカジュアルを心がけるとよいかもしれません。
調理の技術
調理師さんは給食やおやつの調理がメイン業務となるため、調理技術を重視されるようです。これまでに調理師の経験がある方は、施設の規模や具体的な業務内容を伝えましょう。
未経験の方や調理補助として働いていた場合、保育園での就職に向けて勉強していること・自宅で調理の練習をしていることを伝え、前向きな姿勢を見せると好印象につながりそうです。
コミュニケーション能力
調理師の面接において、コミュニケーション能力を重要視している園もあるようです。
同僚となる他の調理師さんや栄養士さんとコミュニケーションを取りながら、円滑に業務を進められるかどうかを判断されていると考えられます。
明るくはきはきと話すことはもちろん、園ですれ違う人に挨拶をしたり丁寧にお辞儀をしたりといった基本的なマナーを意識するとよさそうです。
特に前職でマネジメント経験がある場合は、その旨を伝えると、人をまとめたりうまく協力したりする力があると評価してもらえるかもしれません。
保育園調理師の面接でよく聞かれる質問
保育園で働く調理師さんが面接で見られているポイントはさまざまありました。
では、人柄や熱意などを判断するために、どのような質問を聞かれることが多いのでしょうか。
自己PR
自己PRは、面接で聞かれることが多い質問の一つのようです。
保育園調理師の面接における自己PRでは、以下の内容を盛り込みましょう。
- 調理師としてのこれまでの経験
- 過去の経験をどのように保育園での業務に活かすのか
転職活動では、自身の長所やスキル、経験がどのように仕事に活かせるかが重要になります。
そのため、自己PRでは根拠となるエピソードとともにしっかりとアピールポイントを伝えましょう。
そうすることで、採用したあとのイメージを持ってもらいやすいかもしれません。
志望動機
志望動機では、園に対する熱意や保育園調理師としての適性を見られているため、面接で聞かれることが多いでしょう。
志望動機を答えるときは、以下のようなポイントを押さえれば、入職意欲の高さをアピールできそうです。
- なぜ保育園で調理員になりたいか
- なぜこの保育園を志望しているか
また、子どもや料理に関する具体的なエピソードや思いを交えながら話せば、「本当に保育園の調理師になりたいのだな」「この人なら熱意を持って働いてくれそうだ」と感じてもらえるかもしれません。
どんな調理師になりたいか
この質問では、業務に対する理解度や就職後の目標を問われていると言えそうです。
また、受け答えの内容と実際の業務がかけ離れていないかをチェックするためでもあるでしょう。
面接でなりたい調理師像を答えるときは、以下のポイントを絡めて答えると将来像をしっかり持っている印象を与えられるかもしれません
- 食育
- 保護者のサポート
- 保育士さんとの連携
園で実施している活動などとあわせて具体的に答えると、説得力が増しそうですね。
就職後にやりたい食育活動について
この質問では、保育現場との適性を見られるようです。
就職後にやりたい食育活動を答えるときは、以下のようなことを交えればその保育園にマッチした人材であるとアピールできそうです。
- 自分が興味のある内容
- その保育園ならではの活動
インターネットで食育活動の例について調べたり、その園や市町村が実施している食育について知っておいたりすればスムーズに答えられるかもしれません。
この他にも面接の最後には、「何か聞きたいことはないですか」と逆質問されるケースもあります。
求人票やホームページではわからない、職場の雰囲気や職員の年齢層などの質問を用意しておくとよいでしょう。
簡単1分登録!転職相談
転職に関するご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
読んでおきたいおすすめ記事
保育士をサポート・支える仕事特集!異業種への転職も含めた多様な選択肢
保育士の経験を経て、これからは保育士のサポート役として働きたいという方はいませんか?責任の重い仕事だからこそ、人の優しさや支えが必要不可欠な仕事かもしれませんね。今回は、保育士さんをサポートする・支え...
保育士資格を活かせる在宅ワークのお仕事特集!保育関係の自宅でできる仕事を徹底解説
保育士資格を活かせる在宅ワークにはどのような仕事があるのでしょうか。保育園の事務職や保育ママ、保育園業務のサポートなど自宅でできる仕事は意外に多いもの。今回は、保育士資格を活かして働ける在宅ワークの仕...
病院内保育とは。役割や仕事内容、病院内保育士として働くメリット
病院内保育とは、病院や医療施設の中、または隣接する場所に設置されている保育園のことです。保育園の形態のひとつであり、省略して院内保育と呼ばれることもあります。転職を考えている保育士さんの中には、病院内...
子ども・赤ちゃんと関わる仕事31選!資格の有無や保育士以外の仕事を関わる子どもの年齢別に紹介
子どもと関わる仕事というと主に保育園や幼稚園を思い浮かべますが、それ以外にも意外とたくさんあります!今回は赤ちゃんや子どもと関わる仕事31選を紹介!無資格で活躍できる職場もまとめました。子どもと携わる...
保育士を辞める!次の仕事は?キャリアを活かせるおすすめ転職先7選!転職事例も紹介
保育士を辞めたあとに次の仕事を探している方に向けて、資格や経験を活かせる仕事を紹介します。ベビーシッターなど子どもと関わる仕事はもちろん、一般企業での事務職や保育園運営会社での本社勤務といった道も選べ...
保育士から転職したい!転職先としておすすめの異業種22選。保育士以外の仕事やメリット・デメリットも
保育士以外から異業種への転職を考えている際、どのような転職先がおすすめなのでしょうか。今回は、次の仕事として保育士から転職しやすいおすすめの異業種22選を紹介します。保育士から異業種に転職するメリット...
保育園運営会社の仕事内容とは?本社勤務でも保育士資格は必要?働くメリットや求人事情まで
保育園運営会社にはどんな仕事があるのでしょうか?保育園運営会社で働くことは「本社勤務」とも呼ばれ、保育園の運営に携わる仕事として、主に一般企業に就職したい保育士さんにとって人気の高い職種のようです。今...
【2024年最新】保育士に人気の転職先ランキング!異業種や選ばれる職場を一挙公開
保育士の資格を活かして働ける人気の転職先をランキング形式で紹介!企業主導型保育園や病院内保育所、ベビーシッターなど保育士経験やスキルを活かせる職場はたくさんあります!今回は保育施設や異業種別に詳しく紹...
【完全版】保育士資格を活かせる仕事・働ける企業25選!
保育園で保育士として働くのが辛いと感じて、転職を考えているという方がいるかもしれません。しかし、せっかく取得した保育士資格を活かして働きたいですよね!保育士として得たスキルや経験は一般企業や福祉施設、...
【2024年最新版】幼稚園教諭免許は更新が必要?廃止の手続きや期限、対象者をわかりやすく解説
幼稚園教諭免許は更新が必要なのか、費用や手続き方法などを知りたい方もいるでしょう。今回は、2022年7月1日より廃止された教員免許更新制について詳しく、そしてわかりやすく紹介します。幼稚園教諭免許を更...
保育士は年度途中に退職してもいいの?理由の伝え方や挨拶例、再就職への影響
「年度途中で退職したい...けれど勇気が出ない」と悩む保育士さんはいませんか。クラス担任だったり、人手不足だったりすると、退職していいのか躊躇してしまうこともありますよね。そもそも年度途中で辞めるのは...
幼稚園教諭からの転職先特集!資格を活かせる魅力的な仕事18選
仕事量の多さや継続して働くことへの不安などを抱え、幼稚園教諭としての働き方を見直す方はいませんか。幼稚園教諭の転職を検討中の方に向けて、経験やスキルを活かせる18の職場を紹介します。保育系の仕事から一...
【2024年度】放課後児童支援員の給料はいくら?年代別の年収やこの先給与は上がるのかを解説
放課後児童クラブや児童館などで働く「放課後児童支援員」の平均給料はいくらなのでしょうか。別名「学童支援員」とも呼ばれ、「給与が低い」というイメージがあるようですが、国からの処遇改善制度などにより、これ...
保育士が働ける保育士以外の仕事21選。資格や経験を活かせるおすすめの就職先
保育園以外の職場に転職・就職先を探す保育士さんもいるでしょう。今回は企業内保育所や託児施設、児童福祉施設など、保育士さんが働ける保育園以外の職場を21施設紹介!自身の働き方や保育観を見つめ直し、勤務先...
- 同じカテゴリの記事一覧へ
保育園調理師の面接の受け答え例文
T.TATSU/shutterstock.com
先ほど紹介した保育園調理師の面接で聞かれることが多い質問をもとに、答え方の例文を紹介します。
質問①ご自身の自己PRを教えてください。
私は、以前調理補助として病院内の食堂に勤めておりました。その際、実際の調理に携わるだけでなく、食材の下ごしらえや後片付けなど幅広い業務を経験し、対応力を磨いていました。
貴園では基本的に2人の調理スタッフで業務を回すと伺っております。私は、限られたリソースのなかで、調理だけでなく食材の準備からお皿洗い、調理場の掃除に至るまで、さまざまな仕事に対応できる自信があります。これまでの経験を活かし、貴園にてさらに幅広い業務をこなせる調理師として働いていく所存です。
質問②あなたが保育園の調理師を志望した理由は何ですか?
子どもとかかわることが好きで、自分の得意な料理で子どもたちの笑顔を作りたいと考えたからです。
子ども会が主催する餅つき大会のボランティアに参加した際、自分が作ったお汁粉や豚汁などの料理を子どもたちがよろこんで食べてくれたときのうれしさや、ボランティア仲間と協力して調理に取り組んだときに得た達成感から、子どもの食に携わりたい気持ちがさらに強まりました。
調理技術を高めることはもちろん、子どもとかかわる機会をたくさん持ち、食事の面から子どもに寄り添ってサポートしていきたいと考えています。
質問③どんな調理師になりたいと考えていますか?
同僚となる調理師さんや栄養士さんと協力することはもちろん、保育士さんとの連携を大切にする調理師になりたいと考えています。
子どもの食を支えるため、子どものことをよく理解している保育士さんとしっかりコミュニケーションを取って調理に活かすとともに、充実した食育支援を行なっていきたいです。
質問④やってみたい食育活動などはありますか?
子どもたちが野菜に親しみを持てるよう、野菜を育てたり収穫したりといった活動を行いたいと考えています。
こちらの園では、月に一回食育活動の時間を設け、さまざまな食育を行っているとお聞きしました。子どもたちが好き嫌いなく食べて元気に成長できるよう、楽しい活動を考案したいと考えています。
以上の例文を参考に、自分らしさが伝わる受け答えの内容を考えてみてくださいね。
保育園調理師の面接におけるポイント
保育園調理師や調理補助の面接を受ける際に気をつけたいポイントを紹介します。
身だしなみをきちんと整える
身だしなみを整え、清潔感のある服装で面接に臨みましょう。
爪は短く切り、マニキュアは落としておく、髪の毛はお辞儀をしたときに顔にかからないようにまとめておくなどの配慮が必要です。
また、靴のかかとのすり減り具合やカバンの汚れ、衣服のシワやホコリなどもチェックされているポイントなので、前もって確認しておきましょう。
明るくはきはきと話す
面接では、採用担当者の顔を見ながら、明るい声ではきはきと受け答えをしましょう。
あわただしい調理現場でも職員さんと連携するためには、はっきりとした声で会話することや、笑顔でコミュニケーションを取ることが大切です。
面接の場では緊張してしまうかもしれませんが、相手が聞き取りやすい声の大きさや少しゆっくりめのテンポを意識しながら、落ち着いて話すよう心がけましょう。
なぜ保育園で働きたいかを明確にする
調理師さんが働ける場所には、レストランや病院、学校など多くの職場があります。
他の場所ではなく、保育園に就職したい理由をしっかり伝えることで、志望度の高さが伝わりやすくなるでしょう。
自分が子どもとかかわった経験を話したり、園で行う食育や子育て支援と交えて答えたりと、受け答えの内容を工夫するとよさそうです。
なお、保育施設での採用面接は対面以外にもWEB面接に対応している保育園もあります。WEB面接OKの求人を知りたいという保育士さんは、以下のボタンからチェックしてみてくださいね。
WEB面接OKの求人はこちら
▼保育士バンク!キャリアアドバイザー直伝!転職対策はこちら
しっかり対策をして、保育園調理師の面接に臨もう
今回は、保育園で働く調理師の面接対策について、よく聞かれることや受け答えの例文などを紹介しました。
保育園調理師さんには、調理技術の他にも、清潔感や同僚と連携できるコミュニケーション能力が求められることが多いようです。そのため、面接に臨むときは適切な服装を選んで身だしなみを整えるとともに、明るくはきはきと話すのもポイントになります。
また受け答えのときは、なぜ他の職場ではなく保育園を選んだのか、園の特色や食育に関することを交えながら答えると、保育園調理師として働きたい気持ちが伝わりやすいかもしれません。
よく聞かれる質問や受け答えの例文を参考にしながら、保育園調理師の就職・転職に活かしてみてくださいね。
保育士バンク!は、保育園調理師や事務、保育士さんの転職をサポートするお仕事紹介サービスです。
- 保育園調理師の求人状況の説明
- 保育園調理師の面接対策・条件交渉
などを行い、あなたにぴったりの職場を紹介します!
情報収集だけでももちろんOK!登録無料の保育士バンク!に相談してみませんか?