保育園で働く非常勤保育士について気になる保育士さんもいるでしょう。常勤保育士との違いや仕事内容などを知って、転職に活かせるとよいかもしれません。今回は、非常勤保育士という働き方について解説します。働くうえでどのような資格が必要なのかや魅力などもまとめました。
yamasan0708/shutterstock.com
非常勤として働く保育士とは
保育園での働き方は主に、常勤保育士と非常勤保育士の2つのパターンがあるでしょう。
そもそも非常勤保育士とは、正規職員以外の働き方をしている保育士さんのことで、主に以下のような方々を指します。
- パート
- アルバイト
- 臨時職員
- 契約社員
- 派遣保育士
では、非常勤と常勤で働く保育士さんの働き方にはどのような違いがあるのでしょうか。
それぞれの特徴を知っていると、転職の際に役立つことがあるかもしれません。
順にみていきましょう。
非常勤と常勤で働く保育士の違い
非常勤保育士と常勤保育士とでは、主に以下のような違いがあるようです。
- 仕事内容
- 給料、待遇
- 勤務時間、働き方
一つずつ解説します。
仕事内容
常勤保育士の場合
<保育業務>
主にクラスの担任や副担任につき、保育に従事します。
子どもや保護者と直接関わる仕事が中心となるでしょう。
<事務的な業務>
常勤保育士は担任を任されることが多いため、保育以外の仕事として保育日誌や日案、月案などの記録業務も合わせてするのが一般的です。
そのほかにも園便りやクラス便りなど、保護者へ配布するお便りなどを作成することもあるようです。
このように子どもの保育以外の仕事も多岐に渡り、そのため非常勤保育士と比べると残業が多い傾向にあります。
<雑務>
担任としての業務が中心の場合、非常勤保育士に比べると掃除や玩具の消毒などの雑務をすることは少ないかもしれません。
それでも保育室の整理整頓や園内を清潔に保つ工夫などは常に意識する必要はあるでしょう。
非常勤保育士の場合
<保育業務>
常勤保育士が担任につくことが多いのに比べ、非常勤保育士は保育補助やフリーという立場で働くことが多いようです。
担任業務につく常勤職員の保育をサポートすることが主な仕事といえるでしょう。
<事務的な業務>
常勤保育士に比べると、日誌などの記録をする業務はほとんどないかもしれません。
それでも特定の子どもと遊んだときなどは、その子どもの様子を連絡ノートにかくなどの業務をお願いされることもあるようです。
<雑務>
常勤保育士に比べると、活動の準備や後片付け、玩具の消毒、掃除などのあらゆる雑務を任されることが多いかもしれません。
季節ごとの壁面製作や、行事で使う道具の製作などの手伝いをお願いされることもあるでしょう。
給料
常勤保育士の場合
求人情報によると、常勤保育士の給料額は月々固定されている場合が多いようです。
月給制で福利厚生がつき、ほとんどの保育園ではボーナス支給もあるでしょう。
非常勤保育士の場合
非常勤保育士にボーナス支給はなく、時給制で働くケースが一般的のようです。
福利厚生は常勤保育士と比べて充実していないものの、保育園ならではの待遇があったり働く時間数などにより社会保険に加入できたりするかもしれません。
勤務時間
常勤保育士の場合
常勤保育士は1日8時間で週休2日制などのフルタイム勤務が基本なようです。
有休もあるので、保育に差し障りのない範囲で休暇をとることができるでしょう。
非常勤保育士の場合
非常勤保育士の場合は求人情報の内容も幅広くあり、1日3時間など短時間からでも働くことが可能なようです。
パートやアルバイトとして働く場合は、週1日など月数回の勤務でも可能な保育園も見つかるかもしれません。
一方、契約社員などでは常勤保育士と変わらず、フルタイム勤務をすることもあるようです。
その場合には有給がもらえることもあるかもしれません。
簡単1分登録!転職相談
転職に関するご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
読んでおきたいおすすめ記事
保育士をサポート・支える仕事特集!異業種への転職も含めた多様な選択肢
保育士の経験を経て、これからは保育士のサポート役として働きたいという方はいませんか?責任の重い仕事だからこそ、人の優しさや支えが必要不可欠な仕事かもしれませんね。今回は、保育士さんをサポートする・支え...
保育士資格を活かせる在宅ワークのお仕事特集!保育関係の自宅でできる仕事を徹底解説
保育士資格を活かせる在宅ワークにはどのような仕事があるのでしょうか。保育園の事務職や保育ママ、保育園業務のサポートなど自宅でできる仕事は意外に多いもの。今回は、保育士資格を活かして働ける在宅ワークの仕...
病院内保育とは。役割や仕事内容、病院内保育士として働くメリット
病院内保育とは、病院や医療施設の中、または隣接する場所に設置されている保育園のことです。保育園の形態のひとつであり、省略して院内保育と呼ばれることもあります。転職を考えている保育士さんの中には、病院内...
子ども・赤ちゃんと関わる仕事31選!資格の有無や保育士以外の仕事を関わる子どもの年齢別に紹介
子どもと関わる仕事というと主に保育園や幼稚園を思い浮かべますが、それ以外にも意外とたくさんあります!今回は赤ちゃんや子どもと関わる仕事31選を紹介!無資格で活躍できる職場もまとめました。子どもと携わる...
保育士を辞める!次の仕事は?キャリアを活かせるおすすめ転職先7選!転職事例も紹介
保育士を辞めたあとに次の仕事を探している方に向けて、資格や経験を活かせる仕事を紹介します。ベビーシッターなど子どもと関わる仕事はもちろん、一般企業での事務職や保育園運営会社での本社勤務といった道も選べ...
保育士から転職したい!転職先としておすすめの異業種22選。保育士以外の仕事やメリット・デメリットも
保育士以外から異業種への転職を考えている際、どのような転職先がおすすめなのでしょうか。今回は、次の仕事として保育士から転職しやすいおすすめの異業種22選を紹介します。保育士から異業種に転職するメリット...
保育園運営会社の仕事内容とは?本社勤務でも保育士資格は必要?働くメリットや求人事情まで
保育園運営会社にはどんな仕事があるのでしょうか?保育園運営会社で働くことは「本社勤務」とも呼ばれ、保育園の運営に携わる仕事として、主に一般企業に就職したい保育士さんにとって人気の高い職種のようです。今...
【2024年最新】保育士に人気の転職先ランキング!異業種や選ばれる職場を一挙公開
保育士の資格を活かして働ける人気の転職先をランキング形式で紹介!企業主導型保育園や病院内保育所、ベビーシッターなど保育士経験やスキルを活かせる職場はたくさんあります!今回は保育施設や異業種別に詳しく紹...
【完全版】保育士資格を活かせる仕事・働ける企業25選!
保育園で保育士として働くのが辛いと感じて、転職を考えているという方がいるかもしれません。しかし、せっかく取得した保育士資格を活かして働きたいですよね!保育士として得たスキルや経験は一般企業や福祉施設、...
【2024年最新版】幼稚園教諭免許は更新が必要?廃止の手続きや期限、対象者をわかりやすく解説
幼稚園教諭免許は更新が必要なのか、費用や手続き方法などを知りたい方もいるでしょう。今回は、2022年7月1日より廃止された教員免許更新制について詳しく、そしてわかりやすく紹介します。幼稚園教諭免許を更...
保育士は年度途中に退職してもいいの?理由の伝え方や挨拶例、再就職への影響
「年度途中で退職したい...けれど勇気が出ない」と悩む保育士さんはいませんか。クラス担任だったり、人手不足だったりすると、退職していいのか躊躇してしまうこともありますよね。そもそも年度途中で辞めるのは...
幼稚園教諭からの転職先特集!資格を活かせる魅力的な仕事18選
仕事量の多さや継続して働くことへの不安などを抱え、幼稚園教諭としての働き方を見直す方はいませんか。幼稚園教諭の転職を検討中の方に向けて、経験やスキルを活かせる18の職場を紹介します。保育系の仕事から一...
【2024年度】放課後児童支援員の給料はいくら?年代別の年収やこの先給与は上がるのかを解説
放課後児童クラブや児童館などで働く「放課後児童支援員」の平均給料はいくらなのでしょうか。別名「学童支援員」とも呼ばれ、「給与が低い」というイメージがあるようですが、国からの処遇改善制度などにより、これ...
保育士が働ける保育士以外の仕事21選。資格や経験を活かせるおすすめの就職先
保育園以外の職場に転職・就職先を探す保育士さんもいるでしょう。今回は企業内保育所や託児施設、児童福祉施設など、保育士さんが働ける保育園以外の職場を21施設紹介!自身の働き方や保育観を見つめ直し、勤務先...
- 同じカテゴリの記事一覧へ
非常勤保育士として働くメリット
非常勤保育士として働くとどのような利点があるのでしょうか。
まとめてみました。
資格がなくても働ける
非常勤保育士の場合は、たとえ保育士資格がなくても働ける場合があるようです。
現場での経験を積みたい方や保育の仕事に興味のある方など、無資格でも歓迎している募集している求人も多くあります。
そのなかでも子育て経験があると、保育士として未経験でも優遇してくれる園もあるようなので、探してみるとよいかもしれません。
子どもから慕われる
非常勤保育士でも子どもにとって保育士であることに代わりはありません。
そのため非常勤でも常勤と同等の責任感をもって子どもと接することが大切となりますが、常勤保育士と同じように子どもと関わることができるのはうれしいポイントでしょう。
プライベートと両立ができる
常勤保育士に比べると、非常勤保育士は残業が少ない傾向にあるようです。
休みの希望もとりやすく時間の融通がきくので、プライベートの充実をはかれる点は非常勤保育士として最もうれしいポイントでしょう。
非常勤の特徴を知り、保育士として働く選択肢を広げよう
今回は常勤保育士の働き方と比較もしながら、非常勤保育士さんの働き方や特徴について紹介しました。
非常勤保育士の場合はたとえ保育士資格がなくても、子育て経験などを活かして保育園で働けるケースもあるようです。
パートやアルバイト、臨時職員などの非常勤保育士として働く場合は、給料が時給制となる可能性はあるものの、保育士免許を取得したり実務経験を積んだりすることで時給アップにつながるかもしれません。
結婚や出産など、ライフステージに変化があった方でも、自分のライフスタイルに合わせて働ける非常勤保育士を視野に入れてみてくださいね。