子どものエピソード記録の書き方に悩んでいる保育士さんもいるかもしれません。そもそもエピソード記録とはどのようなものなのでしょうか。今回は保育におけるエピソード記録の書き方やポイントを解説します。0歳児と5歳児など、年齢によって記し方も異なるかもしれないので文例とあわせて見ていきましょう。
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保育園で記すエピソード記録とは
近年、エピソード記録を残すという保育園が増えてきているようです。
そもそもエピソード記録とは、保育活動のなかで保育士さん自身が感じたことや考えたことなどを記録するものをいいます。
日々事実を記録する日誌とは異なり、保育現場に立つ保育士さん自身の心境を日記のように書き記すため、同じ場面を記録しても書く保育士さんによって考察などに違いが表れるようです。
1日の保育を振り返り、感動したことや嬉しかったこと、悩んだことなど印象的な出来事をピックアップしてエピソード記録として残してみましょう。
エピソード記録を書く利点
まず保育園でエピソード記録を書くことには、どのような利点があるのかをまとめました。
日々の保育を振り返ることができる
エピソード記録では、保育活動のなかで保育士さんが感じた嬉しかったことや悲しかったことなどもそのまま書き表します。
日々の保育のなかで忘れてしまいがちなできごとを感動とともに残すことができ、あとから振り返ることでいろいろな気づきがあるかもしれません。
子どもへの理解が深まる
1人の子どもに焦点をあて、保育活動のなかで印象的な場面などを記録します。
そのとき子どもがなにを感じたのかや保育士さんがどう応えたのかなどを記すことで、子どもがなぜそのような行動をとったのかなど、理解する糸口が見つかるかもしれません。
より良い保育につながる
日誌よりも一人ひとりの子どもの個性が伝わりやすく、今後その子どもにどのような対処をするべきかなどを保育士さん同士で共有できるでしょう。
また、同じ場面を記録したとしても、保育士さんによって捉え方や心情が異なるため、それぞれ感じたことを理解しあったり、気づけないことをしれたりする機会にもなるかもしれません。
それによって、保育士さんの子どもへの対応などを見直し、反省を踏まえながら保育の質を高めることにつながっていきそうですね。
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エピソード記録を書くときのポイント
エピソード記録は、書き方のちょっとしたコツさえ覚えればそれほど難しくないかもしれません。
以下にあげたポイントを参考に記録してみましょう。
5W1H(誰が、いつ、どこで、何を、なぜ、どのように)を意識して書く
5W1Hを意識しながら記録することで、場面を文章におこしやすくなるでしょう。
また、主語や述語がはっきりすることで、そのときの場面がより伝わるかもしれません。
感じたことをそのまま書く
普段と少し違うと感じたことやおもしろいと思ったことなど、保育士さんの心が動いたことをそのまま書きましょう。
難しくとらえず場面がイメージしやすいような工夫をして、子どもの姿や自分のとった行動をそのまま記録するとよいかもしれません。
例え反省の多かったことでも他の保育士さんと事実を共有することで、保育の改善にもつなげられそうですね。
メモを活用する
保育では一日の間にいろいろなできごとがあるはずです。
印象的なことがあったとしても記憶に留めておくのはなかなか難しいことかもしれません。
小さなことでも気づいたことがあればメモに残しておくと、あとでエピソード記録に反映できそうですね。
ただし保育園によっては保育中にメモをする行動を禁止している場合もあるようなので注意しましょう。
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エピソード記録の基本的な書き方
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エピソード記録は主に、以下の3つの構成で記述することが多いようです。
- 背景
- エピソード
- 考察
書き方について項目ごとに見ていきましょう。
背景
子どものことをよく知らない保育士さんが読んでも理解できるように、子どもの家庭環境や最近の状況などを記します。
- 0歳児、1歳児、2歳児:基本的生活習慣についての行動の様子や、普段保育士さんに対してどのような反応を示しているのか。
- 3歳児、4歳児、5歳児:普段友だちとの関わりのなかでどのような行動をとっているのか。
エピソード
保育中の印象的な場面を切り取り、その場にいなかった人にも情景がわかるように書きましょう。
- 0歳児、1歳児、2歳児:子どもはどのような表情をしていたのか。
- 3歳児、4歳児、5歳児:子どもはどのようなことを考えながら話していたのか。
子どもや保育士の会話をそのままかくなどすると、保育士さんの感情も自然とのせることができるかもしれません。
考察
エピソードにかいた場面を通して今後どうしていきたいのかや、子どもにどのような思いがあるのかなどを書き記します。
- 0歳児、1歳児、2歳児:成長に向けて今後どのようにサポートしていきたいのか。
- 3歳児、4歳児、5歳児:改善に向けて今後の課題はなにか。
上記のことなどに焦点をあてて書くと、自分の保育の指針などが見えきたり、ほかの保育士さんとの話し合いに展開できたりするかもしれません。
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エピソード記録の文例
エピソード記録は、子どもの年齢によりかく内容に違いがみられるでしょう。
乳児クラスでは2歳児、幼児クラスでは4歳児にスポットをあててエピソード記録の文例を作りました。
乳児クラス(2歳児)
背景
〇〇ちゃんは普段から慎重なところがあり、トイレでおむつを替える際も便器に座るトレーニングを拒むことが多かった。
友だちがトイレでおしっこをする様子を私がほめると、1週間前からようやく便器に座れるように。
おむつ替えのときにおむつが濡れていないこともあり、「おなかでおしっこがまっているね。トイレでおしっこができたらすごいね!」と〇〇ちゃんと楽しく会話しながら便器へ誘う。
しかしなかなかトイレで排尿ができず、結局おむつを濡らしてしまうことが続いていた。
エピソード
昨日の昼寝前トイレへ行ったときにおむつが濡れていなかったので、今回はおしっこが出るまで少し粘ってみようと試みた。
〇〇ちゃんは、おしっこが出ないと諦めて便器から立とうとしたが、
「ほんと?(お腹を指さしながら)あ!もうここまでおしっこがきているよ。もう少しで出てくるかも!」
と、指を動かしながら「もう少し。もう少し。」と歌いながら粘ってみた。
私が力む様子を見せて〇〇ちゃんが真似をしているうち、初めて便器に座って排尿に成功。
「〇〇ちゃんすごい!すてきなおねえさんになったね!」とハイタッチをすると、とてもうれしそうな顔をした。
考察
便器に座れるようになったことやおむつが濡れていないことなど、その都度褒めながらトイレの時間が嫌にならないように配慮。
排尿ができなかったときにも、「頑張ったね!次はきっとできるよ!」
と、〇〇ちゃんががっかりしないよう笑顔で励まし続けた。
今回成功したことをきっかけに、日々の活動においても自信がもてるようになってほしいと願う。
幼児クラス(4歳児)
背景
〇〇くんは気持ちを言葉で伝える前に行動に出てしまうことが多く、普段から友だちとトラブルを起こしやすい。
ブロックや積み木遊びの際に、友だちの使っている玩具を何も言わずに横取りして玩具の取り合いになることもある。
けれども保育士が促せば、使いたい玩具を「貸して。」と相手に伝えることができていた。
エピソード
〇〇くんがブロックで遊んでいるときに、使いたいパーツを探している素振りをした。
私が先回りをしてそのパーツで遊んでいる子どものそばへ座っていると、案の定〇〇くんがその子どもの傍に近づいてきた。
「〇〇くん、クイズです!友だちが使っているものが欲しいときはなんて言えばいいのでしょうか?」
少し考えてから、
「貸してです。」
「すごい!さすが!大正解!」
褒めるとニコニコして嬉しそうな〇〇くん。
しばらく様子をみていると、
「貸して。」
きちんと友だちに伝えて希望のブロックを手にした〇〇くん。
「ちゃんと貸してって言えてえらいね!かっこいい!」
〇〇くんが保育園で自ら「貸して。」
と伝えられたことは初めてだったのでうれしかった。
考察
今までは保育士に促されて気持ちを伝えるということが多かった。
今回のように〇〇くんが自分で気づいて相手に伝えることができたと思えるような場面をたくさん作っていきたい。
これからも〇〇くんの次にとりそうな行動を予測しながら、〇〇くんが自主的に考えて相手に言葉を伝えられるようサポートしていければと思う。
このように保育で心を動かされた場面を日記のように率直に書き記すことで、ほかの保育士さんと感動を共有することができたり、保育についての改善点がみえたりするかもしれません。
保育に活かせるエピソード記録をかこう
今回は、保育の様子を記すエピソード記録の書き方について説明しました。
一場面に焦点をあてて書き記すエピソード記録は、子どもや保育士のセリフや感情などをそのままかくことで臨場感が増すかもしれません。
文章で表わすのが苦手な場合は、要所を箇条書きで記すなどしてもよいでしょう。
エピソード記録は日誌と異なり子どもと保育者の心境も細かく伝えることができます。 記録した内容を保育士さん同士で共有し、よりよい保育につなげていきましょう。
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