保育園の生活発表会で行う劇で、どのような題材を選ぶとよいのか知りたい保育士さんもいるでしょう。子どもたちが楽しめて、保護者の方も感動できるアイデアがあるとよいですよね。今回は、生活発表会で行う劇の題材を、乳児から年長クラスまで紹介します。また、題材の選び方や、本番に向けた練習方法などもまとめました。
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目次
保育園での生活発表会とは?
歌や合奏、ダンスや劇などを発表する生活発表会。
日頃の保育の様子を保護者の方に見てもらい、子どもの成長を共によろこぶことができる貴重な機会ですよね。
1年間の集大成として、毎年の恒例行事となっている保育園も多いかもしれません。
保育園での生活発表会には以下のようなねらいがあるようです。
- 歌を歌ったり、リズムに合わせて体を動かしたりすることを楽しむ
- 友だちと一緒によろこんで練習に取り組み、達成感を味わう
- 合奏やダンス、劇などを通して表現力を養う
生活発表会では歌やダンスなどさまざまな演目を披露しますが、子どもたちの成長を感じられる劇をクラスみんなで取り組みたいと考える保育士さんも多いかもしれません。
では、子どもが楽しく練習に取り組むことができ、かつ保護者の方に感動が伝わるような劇の題材は、どのようなポイントを意識して選ぶとよいのでしょうか。次からくわしく見ていきましょう。
生活発表会で行う劇の題材を選ぶときのポイント
生活発表会で披露する劇の題材を選ぶときのポイントを紹介します。
子どもたちの好みを重視して選ぶ
生活発表会で行う劇の題材は、子どもたちの好みを尊重して選ぶとよいでしょう。
たとえば、以下のようなものを参考にして物語を決めるとよいかもしれません。
- 保育で日頃読んでいる童話や絵本
- 誰もが知っている昔話
子どもが好きな物語や慣れ親しんだ絵本をテーマにした劇にすれば、楽しみながら発表できそうですね。
また、ストーリーをある程度知っているため、セリフなども覚えやすいかもしれません。
年齢に沿ったものを選ぶ
子どもが意欲的に劇の練習に取り組めるよう、年齢に見合った題材を選ぶとよいでしょう。
背伸びをした内容にすると、子どもが難しいと感じて練習に身が入らなくなってしまうかもしれません。
日頃から子どもたちの姿を観察し、子どもが無理なく楽しめるようなものを選びましょう。
クラスの人数と登場人物のバランスを考慮して選ぶ
子どもの人数と登場人物が同じくらいの人数になるような題材を選ぶようにしましょう。
クラスの人数と題材の登場人物の数に差があると、配役を決めるときにも苦労してしまうかもしれません。
上手く人数を調整できない場合は、ストーリーをアレンジしたり、保育士さんがオリジナルに創作したりして、子どもの人数に合わせて配役を考えるとよさそうです。
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【年齢別】生活発表会の劇の題材
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生活発表会にぴったりな劇の題材を、年齢ごとに紹介します。
乳児クラス
乳児クラスの子どもにとって、演技をすることは難しいかもしれません。
そこで、乳児クラスでは劇遊びのなかに、
- お名前呼び
- リズム遊び
- 体操・手遊び
など、子どもが保育士さんの真似をしながら楽しく体を動かしたり擬音を言ったりする遊びなどを組み込むとよいかもしれません。
普段の保育で慣れ親しんでいるものであれば、本番でもいつも通りの姿を見せられそうですね。
3歳児クラス
年少クラスの劇の題材には、ストーリーが分かりやすく、セリフが短めのシンプルな話を題材にするとよいでしょう。長いセリフの場合は台本をアレンジしてもよいですね。
また、子どもたちが好きなアニメを題材にした劇も楽しいでしょう。
人気の曲や流行りの歌などを劇の導入として使えば、保護者の方も盛り上がるかもしれません。
4歳児クラス
年中になると、年少よりも少し長いセリフを覚えられるようになったり、役になりきったりするようになるでしょう。
そのため、年中クラスの劇では、しっかりと起承転結のある童話や昔話などを題材にするよいかもしれません。
また、劇のなかに歌や合奏などを取り入れても楽しそうです。
鈴やカスタネットのほか、振ったり叩いたりして音を鳴らすタンバリンやトライアングルなどを使って、シーンに合わせて楽器を使い分けても見応えがある演奏になるかもしれません。
セリフと音楽演奏の両方があるオペレッタに挑戦してみてもよいですね。
5歳児クラス
5歳児になると、役になりきって喜怒哀楽を表現できるようになる頃でしょう。
そのため年長クラスでは、子どもの成長を感じられるような、少し長めの物語に挑戦してもよいかもしれません。
歌やダンスを取り入れたミュージカル風の台本に仕上げても見応えがありそうです。
保育士が介入せず最初から最後まで子どものみで演じることができると、「さすが年長さんの劇だね」と見ている保護者の方にも感動を与えられることでしょう。
フィナーレでは、5歳児クラス全員で感動的な歌を歌って締めくくると、よりいっそう盛り上がるかもしれませんね。
劇の披露に向けて生活発表会までに準備すること
劇の発表を迎えるまでに、次のような流れで準備を進めましょう。
1.劇の題材を決め、台本を用意する
2.登場人物と衣装、小道具や大道具を把握する
3.子どもの配役を決める
4.劇の練習をする
5.小道具や大道具、衣装を用意する
台本が一通りできあがったら、音楽や効果音、照明なども考えます。演出担当の保育士さんにも伝わるように台本を作成しましょう。
また、保護者の方に衣装などの用意を協力してもらう場合は、事前におたよりなどで知らせたり説明会を設けたりして詳細を伝えておくと、余裕を持って準備することができそうです。
年中クラスや年長クラスの場合、保育活動のなかで劇に使う大道具や小道具などを子どもといっしょに作ると、劇をみんなで作りあげるという団結力が高まるかもしれませんね。
生活発表会で行う劇の練習方法
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ここでは劇を練習する際のコツについてまとめました。
劇中歌を保育活動のなかで練習する
劇のなかに、クラスみんなで歌を歌う場面などがあるかもしれません。
その場合は、日常の保育のなかで劇中歌をBGMとして流してみましょう。
そうすれば、子どもたちが歌に親しめるうえに、歌詞やメロディーを早く覚えられるかもしれません。
子どもを観客に見立てる
出番待ちしている子どもを観客に見立て、セリフの練習をするのもよいでしょう。
その際、粘土遊びや絵本を読むなどして静かに出番待ちができるような工夫をすると、劇の練習もスムーズに進められるかもしれません。
ときどき保育士さんが観客の子どもに「セリフ聞こえたかな?」と確認するなどして、大きな声ではっきりとセリフを伝えられるように子どもが意識できるとよいですね。
ペアやチームになりセリフを言う
子ども同士でペアを組んだりチームを作ったりして、友だちに向かってセリフを話してみるのも効果的かもしれません。
本番で観客にセリフがはっきり伝わるように、ゆっくりと言うことを意識して練習しましょう。
ほかのクラスと劇を発表し合う
劇が仕上がってきたら、ほかのクラスの子どもの前で披露してみましょう。
子どもや保育士さんから劇を観た感想を聞いてみると、新たな気づきがあるかもしれません。
また、子どもたちに人前で演じてみた感想を聞いてみると、本番に向けて改善できることなどが見つかりそうですね。
保育園の生活発表会で、思い出に残る劇を披露しよう
今回は、生活発表会で劇をするときの題材や選び方、当日に向けた準備の流れなどを紹介しました。
生活発表会の主役はあくまでも子ども。保育園の劇では、子どもたちが楽しみながら演じることができる題材を選ぶようにしましょう。
また、日頃の保育で子どもたちが好んでいる歌や絵本を選ぶと、本番に向けて楽しく練習できそうです。
劇を通して子どもの成長を感じ、保護者の方に感動してもらえるような生活発表会になるとよいですね。