保育士さんのなかには、転職回数が多いことで面接などが不利になってしまうのではと不安に思う方もいるかもしれません。しかし、対策や園選びのポイントを押さえれば、安心して臨むことができるでしょう。今回は、保育士の転職は何回からが多いと思われるのか、また就職活動を成功させるためのポイントなどを紹介します。
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目次
保育士の転職が多いと思われるのは何回から?
何度か転職を繰り返している場合、新しい園に転職したくても書類選考や面接などで不利なのかと悩むこともあるかもしれません。何回転職していれば多いと思われるのでしょうか。
実際、転職回数の明確な線引きはなく、保育士としての経験年数や年齢によって変わるのかもしれません。
特に最近では転職に対する抵抗感が少なくなっているため、保育士に限らず2~3回ほど転職を経験している方が多いようです。
一概には言えないものの、3回程度の転職であれば不利とは言えないのかもしれません。
ただし、20代で何回も転職を繰り返している、働いている期間が短い場合などは、採用側にいい印象を与えないかもしれません。
では、なぜ転職が多いと不利になるのでしょうか。考えられる理由を見ていきましょう。
転職の多い保育士が不利になる理由
忍耐力がない
採用側は、転職が多い応募者に対して忍耐力がない人物だという印象を抱きやすいようです。
短期間にいくつもの園を転々としていることによって、自園でも不満があった場合にすぐに辞めてしまうのではないかと捉えられてしまうでしょう。
保育園は長く働き続ける保育士さんを採用したいと考えるため、転職が多いと採用に躊躇してしまうのかもしれません。
計画性がない
何度も転職を繰り返していると、計画性がない人物だと思われてしまうようです。
転職した理由にもよりますが、実現したい保育や保育士としての目標などがなく、なんとなく保育士の仕事を続けているのではないか、という印象を与えてしまうかもしれません。
保育士の仕事に限らず、計画性がなく仕事への熱意が感じられない人物と働きたいと考える可能性は低いため、採用が見送られることも考えられるでしょう。
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保育士の転職回数が多いことによるデメリット
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転職の回数が多いことで、保育士にとってどのようなデメリットがあるのでしょうか。
キャリアアップがしにくくなる
本来であれば、一つの職場で長く働き続けることで、主任保育士や副主任保育士としてキャリアアップを目指すことができるでしょう。
しかし、何回も転職をしていると勤続年数が少なくなるため、一つの園でのキャリアアップが難しくなってしまいます。
また、新しい園に転職する場合新人としてのスタートになるため、管理職などの役職へのキャリアアップもしにくくなるようです。
書類選考で落とされてしまうことも
人気のある保育園などでは、応募数が多いため採用の第一段階として書類選考を行うことがあるでしょう。
先ほど説明したように、採用側は転職が多い保育士さんに対して「忍耐力がない」「計画性がない」といった印象を抱きがちです。
そのため、もし応募者の中に同じ経験年数でかつ転職回数が少ない保育士さんがいた場合、履歴書や職務経歴書の段階で落とされてしまうことも考えられます。
つまり書類選考を通過するために、経験年数やキャリア以外の面で採用したいと思ってもらうことが重要となるでしょう。
そのためには、履歴書で自分の強みや働きたいという熱意をきちんとアピールすることが大切になりそうですね。
【シーン別】転職が多い保育士の就職活動におけるコツ
何回も転職を繰り返している保育士さんが就職活動で意識したいポイントをシーン別に紹介します。
園・求人選びのとき
新規園や規模拡大園などをねらう
新規園や規模拡大園などは、短期間に多くの保育士を採用したいと考えている場合も多いようです。
そのため、退職者が出たことによる欠員募集の求人よりも、採用のハードルが低いかもしれません。
特に新規園は一からの人間関係を築き上げていく必要があります。
そのため、人間関係を理由に転職を繰り返している方は、新規園で働くことを視野に入れるとよさそうです。
自身の軸をしっかりと定めて求人を探す
転職回数が多い理由の一つとして、保育方針の違いや職場の雰囲気など入職前後のギャップの大きさが挙げられるかもしれません。
自身の希望や条件などを明確にしてから園選びをすれば、働きはじめてからもあまり違和感を覚えずに仕事ができるでしょう。
転職における自身の軸を定めるためには、自己分析をしっかりと行うことが大切です。
園見学に参加する
人間関係や園の雰囲気などになじむことができず、転職してしまう保育士さんもいるかもしれません。
そういったことを防ぐために、園見学に参加して職場環境を確認しておくといいでしょう。
前もってどんな園なのかを知っておけば、自身が働いている姿をイメージしやすくなり、入職後にギャップを感じにくくなるかもしれません。
転職サービスを利用する
転職回数が多いことを後ろめたく感じていたり、どのような園で働けばいいのか分からなかったりすることもあるかもしれません。
そういったときは、転職サービスを利用してみるといいでしょう。
転職サービスによっては業界に精通したアドバイザーがいることもあるため、悩みや退職理由を相談すれば、自分に合った求人を探してくれるかもしれません。
面接・選考のとき
転職理由は誠実かつ前向きに伝える
転職回数が多い場合、採用面接でその理由や退職理由などを聞かれることが多いようです。
その際マイナスな理由を伝えると、採用側に「またすぐに辞めてしまうのではないか」という不安を与えてしまう可能性があります。
嘘をつく必要はありませんが、転職理由を前向きな言葉に言い換えて説明できれば、面接官も納得しやすくなり、採用において不利にならないかもしれませんね。
即戦力であることをアピールする
いくつかの園で働いた経験を活かし、即戦力になることをアピールしましょう。
小規模園や大規模園、乳児保育などいろいろな園で働いた経験があれば、新しい園でスキルを活かせるかもしれません。
また、転職を繰り返したことで、職場環境の変化にも柔軟に適応する力が身についていることなどもアピールできそうですね。
転職回数が多い保育士こそ、慎重に就職活動に取り組もう
今回は、どうして転職が多い保育士は面接等で不利になるのか、その理由や転職を成功させるためのポイントなどを紹介しました。
転職回数が多いことは必ずしも不利になるわけではないようです。
しかし、理由が明確でなかったり、短期間のうちに何回も繰り返したりしていると、採用側にマイナスなイメージを与えやすいのかもしれません。
また、キャリアアップがしにくかったり給与が上がりにくかったりと、回数の多さが自身の将来に影響が出てしまうことも考えられます。
状況に応じて転職サービスを利用するなど慎重に求人探しを行って、長く働き続けられる園を見つけられるといいですね。