【時の記念日】保育園でどう伝える?由来や意味を子ども向けに説明する方法

人々が時間の大切さを知ることを目的として制定された「時の記念日」。どのような由来があるかご存じでしょうか。保育園の活動に取り入れて、子どもが時間に親しみをもつきっかけづくりができるとよいですよね。今回は、時の記念日の日にちや由来などを紹介します。また、保育のねらいや子ども向けの説明方法もまとめました。


時計台の画像

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時の記念日の由来とは?

6月の行事の一つ、時の記念日。聞いたことはあってもくわしい内容や由来などを知らない保育士さんもいるかもしれません。

 

そもそも、どういった由来をもつ日なのでしょうか。ここでは、くわしい意味や日にちなどを、時の記念日のはじまりとともに紹介します。

 

時の記念日のはじまり

 

時の記念日のはじまりは、1920年にまでさかのぼります。

 

大正期にあたる当時は社会生活の近代化が推進されていた時代であり、時間厳守や時間の節約による効率性向上などがうたわれたようです。

 

そのようななかで、政官界において有力なメンバーであった人々によって「生活改善同盟会」が組織され、日常生活を合理的にしようという提唱がなされました。

その提唱を受けて制定されたのが、時の記念日の始まりと言われています。

 

時の記念日の意味

 

時の記念日には、「時間の大切さを知り、時間を守る意識を国民に広くもってもらう」 という意図があるようです。

 

これは、先述した大正期の時代背景が関係しています。

「時間を守り、時間割りに則って行動し、時間を節約することによって効率性を向上する」ことが重視されていたため、時の記念日には「時間の大切さを広める」という意味を持たせているようです。

 

時の記念日はいつ?

 

時の記念日は毎年6月10日と定められています。

 

これは、671年4月25日に天智天皇が「漏刻」と呼ばれる水時計を建造し、太鼓や鐘の音によって時刻を初めて人々に知らせたという「日本書紀」の言い伝えに基づいています。

 

その日を現在の太陽暦に換算すると6月10日であったため、時の記念日は同日に定められたようです。

保育に時の記念日を取り入れるねらい

おやつの時間

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時の記念日の意味や日にち、くわしい由来をふまえたうえで、保育に取り入れるねらいを2つ紹介します。

 

時間や数字に親しみをもつ

 

1つめのねらいは、時間や数字に親しみをもつことです。

 

幼児クラスのなかには時間や数字に興味を持ち始める子どももいるかもしれません。保育園で時の記念日の活動を行ない、親しみを持つきっかけづくりをしてみましょう。

 

たとえば、「10秒経ったら〇〇しよう」と声かけをして、子どもといっしょに数字を数えるようにすれば、数え方や時間の感覚を身につけることにつながりそうですね。

 

時間を守ることの大切さを理解する

 

2つめのねらいは、時間を守る大切さを理解することです。

 

たとえば、「時間を守ればたくさん遊べるけど、守らないと遊ぶ時間が少なくなってしまうことがある」など、子どもの身近なことに絡めて説明すると理解しやすいでしょう。

 

時間を守る大切さを知ることで、時間を意識した行動にもつながります。メリハリのある園生活を送るための指導のきっかけとしてもよいかもしれません。

 

保育園だけでなく、さまざまな場面で時間を守って行動することが身につく チャンスになりそうですね。

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時の記念日を子ども向けにわかりやすく伝える方法

保育園で時の記念日について説明するときは、子ども向けにわかりやすく伝えることを心がけましょう。

 

絵本を読み聞かせる

 

時間や時計をテーマした絵本の読み聞かせをしてみましょう。

 

絵本には、イラストや子ども向けの易しい言葉が使われているので、時計や時間が毎日の生活に必要であるということを理解しやすいかもしれません。

 

時間の概念を理解するのは難しいですが、読み聞かせを通して子どもたちが数字について興味や関心を持つきっかけになるとよいですね。

 

時間に合わせて子どもに声かけをする

 

時間を意識した声かけを積極的にしてみましょう。ここでは、子ども向けの簡単な声かけの例を紹介します。

例1

「長い針と短い針が12を指したから、お昼ご飯の時間だよ」

例2

「短い針が4を指したから、帰りの会の時間だね」

例3

「この長い針が6を指したら、みんなでお外で遊びましょう」

 

保育士さんが時間とともに次の活動を伝えるようにすれば、子どもが時間の感覚を身につけ、意識しながら行動できるようになるかもしれません。

 

またクラスのみんなが同じタイミングで動くことで、集団行動を身につけることにもつながりそうですね。

 

手遊びをする

 

子どもたちの前で、時計にまつわる手遊び歌を披露するのもよいかもしれません。

 

 

先生といっしょに手遊び歌を覚えることで、子どもたちはメロディや手の動きを感覚的に覚え、楽しみながら時計について学ぶことができるでしょう。

 

手遊び歌のあとにクラスで時計を見て、「大人の針と子どもの針がこんにちはしたね」など、実際の針の動きを観察してみれば、より理解が深まるかもしれませんね。

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保育園で楽しめる時の記念日の製作アイデア

保育園で時計や時間をテーマにした製作を行ない、時の記念日の由来や意味について関心を高めてみましょう。ここでは製作アイデアを4つ紹介します。

 

かたつむりの時計

 

用意するもの

  • 紙皿 2枚
  • 画用紙(クリーム色、水色)
  • 画用紙で作った長針・短針
  • ボタン
  • モール
  • のり
  • テープ
  • ペン

製作のポイント

紙皿や画用紙にキリで穴をあける工程は先生が行ないましょう。

 

また、ボタンに糸を通す工程は作業が細かく難しいので、3歳児や4歳児クラスの場合は先生が行ない、5歳児クラスであれば子どもにチャレンジしてもらうとよいかもしれません。(詳しい作り方はこちら

 

紙皿で作る亀時計

 

用意するもの

  • 紙皿
  • ボタン
  • 画用紙で作った時計の針
  • 画用紙で作った数字が書かれたパーツ
  • 画用紙で作った亀のパーツ
  • 絵の具セット
  • キリなど穴をあける道具
  • セロハンテープ
  • のり

製作のポイント

紙皿や画用紙にキリで穴をあける工程は保育士さんが行なうようにしましょう。

 

保育士さんは、子どもが糸を通しづらそうにしていたら状況を見て援助してみてくださいね。(詳しい作り方はこちら

 

手作り腕時計

 

用意するもの

  • トイレットペーパーの芯 1本
  • はさみ
  • 画用紙
  • のり

製作のポイント

ベルト部分の色や文字盤のデザインは、子どもたちの好みにあわせてアレンジしてみましょう。

 

腕時計は作ったあとに身につけることができるので、遊びながら時間や数字に親しみを持てるようになるかもしれませんね。(詳しい作り方はこちら

 

折り紙で作る時計

 

用意するもの

  • 折り紙

製作のポイント

途中、細かく折る工程があるため、保育士さんがお手本を見せながら一緒に折り進めていきましょう。

 

そうすれば、折り紙が苦手な子どもでも、つまずくことなく製作できるかもしれませんね。(詳しい作り方はこちら

 

時計をテーマにした製作を行なうことで、子どもたちが時間を身近に感じ、時の記念日の由来に興味を持つようになるかもしれません。

保育園で製作遊びをしながら、楽しく時間についての関心を高められるとよいですね。

読んでおきたいおすすめ記事

時の記念日の由来を伝え、保育園で時間の大切さを学ぼう

今回は、時の記念日のくわしい由来や日にち、子ども向けに伝える方法などを紹介しました。

 

6月10日の時の記念日は、時間の大切さや時間を守ることを意識することを目的として、今から100年ほど前に制定された記念日です。

 

保育活動に時の記念日を取り入れれば、園での集団生活のなかで日頃から時間を意識して行動する習慣が身につくかもしれません。

 

絵本を読み聞かせたり時計にまつわる製作を行なったりして、子どもたちが時間の大切さについて学ぶきっかけになるとよいですね。


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