9月になるとお月見にちなんだ製作を行うこともありますよね。3歳児になるとはさみが使えるようになったり、折り紙ができるようになったりと製作の幅も広がるため、特徴を生かした内容を取り入れるといいでしょう。今回は、3歳児が楽しめるお月見製作について、うさぎや団子をモチーフにしたアイデアを紹介します。
Kuzina Natali/shutterstock.com
3歳児にとってのお月見製作とは
保育園や幼稚園では、9月ごろになるとお月見にちなんだ製作をすることもあるでしょう。
保育でお月見製作を行うのには、
- はさみや手先を使って製作を楽しむ
- できあがった製作物を使ってお月見のごっこ遊びや見立て遊びに展開する
などのねらいがあるようです。
3歳児の幼児クラスになると、はさみを上手に使えるようになってきたり、折り紙で色々な形を折れるようになってきたりするでしょう。またごっこ遊びや見立て遊びを友だち同士で楽しむ姿も見られるかもしれません。
お月見製作を行うときも、3歳児の特徴を活かして自身がイメージして表現できる、うさぎや団子をモチーフにしたアイデアを取り入れるといいですね。
今回は、保育園や幼稚園で3歳児が楽しめるお月見製作について紹介します。
3歳児向けのお月見製作のアイデア:折り紙
折り紙を使った3歳児が楽しめるお月見製作のアイデアを見ていきましょう。
すすき
秋の訪れを感じられるすすきの作り方を紹介します。
折り紙を細く切る工程は子どもによっては難しく感じてしまうこともあるかもしれません。
そのため、助けが必要そうな子どもには先生が手を添えながら細かく切れるようにサポートしたり、折り紙に線を引いておいたものを用意して、子どもたちに線をなぞって切ってもらうようにしたりするといいでしょう。
うさぎ
お月見には欠かせないうさぎを折り紙で作ってみましょう。
簡単うさぎ
折り紙で簡単に作れるうさぎを紹介します。
この製作はそこまで複雑な工程がないため、3歳児の幼児クラスの子どもでも取り組めそうです。
いろいろな折り紙を使ったり自由に顔をかいたりすれば、子どもたちのオリジナルなうさぎを作ることができるでしょう。
このうさぎはお月見にちなんだ壁画製作にも応用することができます。
立体うさぎ
立体的なうさぎを折り紙で作ってみましょう。
この折り紙製作には少し複雑な工程があるため、先生が見本を見せてから行ったり、一つひとつの工程を子どもたちといっしょに進めたりすると、子どもたちも自力で作ることができるかもしれません。立体的なうさぎを作ったあとはごっこ遊びに展開することもできそうです。
お月見団子
折り紙を使ったお月見団子の作り方を紹介します。
用意するもの
- 折り紙(白)
作り方
1.折り紙を三角形になるように折り、さらに半分に折ります。
2.(1)を開いて、長方形になるように折り、さらに半分に折ります。
3.(2)を開き、色がついた面を表にして折り目に沿って三角形になるように折り込みます。
4.三角形の上部の頂点に向かって両端を折り、裏返して同様に両端を折ります。
5.左右の両端を中心に向かっており、裏返して同様に両端を折ります。
6.上部の2つの頂点を(5)で折った部分に沿うように少し折ります。
7.(5)で折った部分に重なるようにもう一度折ります。
8.(7)で折ったものを(5)で折った部分に入れ込み、裏も同様に行います。
9.頂点の穴から空気を吹き込んで膨らませたらできあがりです。
この製作には少し複雑な工程もありますが、先生が見本を見せながらいっしょに進めれば、3歳児の子どもたちも十分取り組むことができそうです。
お団子を作ったあとは、三方の上にのせてお月見ごっこを楽しんだり、お茶屋さんごっこに発展させたりしても楽しいかもしれませんね。
この製作は、保育士バンク!で公開している「折り紙でお団子の折り方」の動画での作り方を参考にお月見バージョンとして紹介しています。詳しい説明を知りたい方は以下を参考にしてみてくださいね。
関連記事:折り紙でお団子の折り方/保育士バンク
三方
お月見団子を乗せる三方を折り紙で作ってみましょう。
用意するもの
- 折り紙
作り方
1.折り紙を長方形に折り、さらに半分に折って折り目をつけます。
2.(1)を開き、4つの頂点を中心に向かって折ります。
3.(2)を裏返し、頂点が手前に来るように半分に折ります。
4.端を開いてつぶすように折り、裏側も同じようにします。
5.表の部分を左右に開いて、上下の頂点を重ねるようにつぶしながら折ります。裏側も同様に折ります。
6.(5)で折ったものをさらに縦に半分に折ります。
7.(6)の両端を中心に向かって折ります。裏側も同じように折ります。
8.(7)で手前にある頂点が上部の辺に重なるように折り、裏側も同様に折ります。
9.(8)で折った部分を両手に持って左右に開けば、三方のできあがりです。
この三方と先ほど紹介したお団子と組み合わせればお月見セットができあがります。お月見の気分を味わいながら、飾って遊んでみてもいいかもしれませんね。
この折り方はお月見の三方としてだけでなく、節分用の豆入れなどちょっとした小物入れとしても使えるので、折り紙の色を変えてさまざまな製作に取り入れてみてくださいね。
簡単1分登録!転職相談
保育士・幼稚園教諭・看護師・調理師など
保育関連の転職のご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
3歳児向けのお月見製作のアイデア:身近な素材(廃材)
Littlekidmoment/shutterstock.com
紙皿や紙コップなどの身近な廃材を使ってできる、3歳児向けのお月見製作のアイデアを見ていきましょう。
紙皿お月さま
お月見といえば満月ですよね。ここでは、紙皿を使って簡単に作れる満月を紹介します。
用意するもの
- 紙皿
- 絵の具
- 絵筆
- ペン
作り方
1.紙皿の表面に黄色い絵の具を塗ります。
2.絵の具が乾いたのを確認し、ペンでお月さまの顔をかいたらできあがりです。
紙皿を絵の具で塗る以外にも、黄色い折り紙を小さくちぎって、ちぎり絵のようにして満月を作ってみると、オリジナリティのある製作になるでしょう。
また、餅つきをしているうさぎを画用紙で作っておき、紙皿に貼り付ければよりお月見らしい製作になりそうです。
紙皿でできたお月さまはそのまま大きな紙などに貼って壁画製作にすることもできるほか、キリで穴をあけてリボンを通せば壁に掛けることもできるので、アレンジを楽しんでみてくださいね。
紙コップうさぎ
紙コップを使ってできるお月見にちなんだうさぎの製作を紹介します。
用意するもの
- 紙コップ2個
- はさみ
- ペンや色鉛筆
作り方
1.紙コップの上部のふちを丸くはさみで切ります。
2.(1)で切ったふちに、2~3cm程度の間隔をあけて紙コップの3分の1くらいまで3カ所切り込みを入れます。
3.(2)で切り込みを入れた部分を残してあとはすべて切ります。
4.(3)で切り込みを入れてできた部分を外側に広げて、ふちの先端を丸く切ります。
5.もう1つの紙コップを半分に切ります。
6.(5)で切った紙コップの底にうさぎの顔をかきます。
7.色鉛筆などでそれぞれのパーツに色を塗り、(4)と(6)を組み合わせればできあがりです。
ふちに切り込みを入れる工程では、あける間隔に気を付けて切り込みを入れましょう。細すぎたり太すぎたりするとうさぎに見えなくなってしまうため、太さには注意する必要があります。
はさみを使う工程がそこまで多くないうえに、紙コップはやわらかく切りやすいため、3歳児からでもチャレンジすることができそうです。
この製作は、保育士バンク!で公開している「紙コップで作る動物お菓子入れ♪」の動画での作り方を参考にお月見バージョンとして紹介しています。詳しい説明を知りたい方は以下を参考にしてみてくださいね。
牛乳パックうさぎ
牛乳パックを使って、うさぎの小物入れを作ってみましょう。
用意するもの
- 牛乳パック 1本
- 画用紙(ピンク)
- PEテープ
- えんぴつ
- はさみ
- キリ
- のり
作り方
1.牛乳パックをフタの部分が残るように箱型に切ります。
2.画用紙を(1)の外側と内側に貼ります。
3.フタの内側にうさぎのシルエットを書き、線に沿って切ります。
4.(3)に色鉛筆などでうさぎの顔をかきます。
5.牛乳パックの両端部分にキリで穴を開けます。
6.(5)であけた穴にPEテープを通して結びます。
7.画用紙でうさぎの手足を作り、箱本体に貼り付けたらできあがりです。
この製作には、キリで穴をあける工程があります。安全に配慮して、その工程になったら先生に渡してもらうように子どもたちに声掛けをし、先生が行うようにしましょう。
また、牛乳パックは厚みがあるため、切るのが難しいと感じる子どももいるかもしれません。助けが必要そうな子どもには、先生が切り込みをいれて切りやすくしたり、先生が行ったりするようにしましょう。
できあがったうさぎの箱の中に折り紙で作ったお団子を入れてアレンジすれば、よりお月見の雰囲気を感じられる製作になりそうですね。
この製作は、保育士バンク!で公開している「牛乳パックを利用して、イースターのたまご入れを作ってみましょう!」の動画での作り方を参考にお月見バージョンとして紹介しています。詳しい説明を知りたい方は以下を参考にしてみてくださいね。
関連記事:牛乳パックを利用して、イースターのたまご入れを作ってみましょう!/保育士バンク
フラワーペーパーでお団子づくり
白いフラワーペーパーで作るお月見団子を紹介します。
用意するもの
<お団子>
- フラワーペーパー
- ティッシュ
- セロハンテープ
<三方>
- 牛乳パック
- 紙皿
- 画用紙(茶色)
- フラワーペーパー
- セロハンテープ
- のり
- はさみ
作り方
<お団子>
1.ティッシュを小さく丸めます。
2.(1)をフラワーペーパーで包み、裏側をセロハンテープでとめたらできあがりです。
<三方>
1.牛乳パックを半分に切り、底がある方を残しておきます。
2.(1)で切ったもう片方の牛乳パックを正方形に切ります。
3.(1)の口が空いている部分に、(2)を蓋するようにセロハンテープで貼り付けます。
4.(3)に茶色い画用紙を貼ります。
5.紙皿を(4)に貼り、その上に正方形に切ったフラワーペーパーを乗せます。
6.最後に、三方の上にお団子を乗せればお月見団子のできあがりです。
お団子を作るときは、ティッシュを少しきつく丸めるのがポイントです。お団子が小さい場合には、丸めたティッシュの上からさらにもう1枚ティッシュをかぶせて大きさを調節してみてくださいね。
三方にペンやクレヨンなどで自由に絵をかいて、アレンジを楽しむのもいいかもしれません。
紙皿で作る餅つきうさぎ
紙皿を動かすとお餅をついているように見えるうさぎを作ってみましょう。
用意するもの
- 紙皿
- 画用紙
- タコ糸
- 色鉛筆
- セロハンテープ
- キリ
- はさみ
作り方
1.はさみで紙皿を半分に切ります。
2.(1)で切った紙皿に、黄色い画用紙やすすきの形に切った画用紙を貼り付けます。
3.(2)の上に細長く切った画用紙を2つ並べて貼り、紙皿と画用紙が重なっている箇所にキリで上下2カ所ずつ穴をあけます。
4.(3)であけた穴に表側からタコ糸を通し、裏側をセロハンテープでとめます。
5.白い画用紙に色鉛筆で餅つきをしているうさぎをかき、動く部分に貼り付けたらできあがりです。
キリで穴をあける工程は、素材がやわらかい紙皿であっても、助けが必要そうな子どもには先生がサポートするようにしましょう。いっしょにキリを持ったり紙皿を押さえたりすると、製作がスムーズに進むかもしれません。
この製作は、保育士バンク!で公開している「【工作あそび】動く姿に子どもたちも惹きつけられる、紙皿で作るもも太郎」の動画での作り方を参考にお月見バージョンとして紹介しています。詳しい説明を知りたい方は以下を参考にしてみてくださいね。
関連記事:【工作あそび】動く姿に子どもたちも惹きつけられる、紙皿で作るもも太郎/保育士バンク
保育士・幼稚園教諭・看護師・調理師 etc.無料転職サポートに登録お月見製作を通して、3歳児が季節の行事に親しめるきっかけを作ろう
今回は、保育園や幼稚園で行う3歳児向けのお月見製作のアイデアについて紹介しました。
幼児クラスになるとはさみが上手に使えるようになったり、自分のイメージを膨らませて製作に取り組んだりする姿が見られるようになるかもしれません。
紙皿や紙コップなどの素材を使えば、お月見にちなんだすすきやうさぎ、立体的なお月見団子などを作ることができます。また、折り紙を使えば壁画製作にも応用できるので、9月のお月見製作を3歳児の子どもたちと楽しんでみてくださいね。
保育士バンク!の新着求人
お住まいの地域を選択して、最新の求人情報をチェック!