保育園や幼稚園の幼児クラスで室内遊びを楽しみましょう。今回は3歳児~5歳児の年齢別に、身体を動かす運動遊び・集団で楽しめるゲーム・集中力を高める製作遊びを紹介します!室内でできる遊びを準備しておけば、梅雨の時期や夏の暑い時期に楽しむことができるでしょう。幼児向けの室内遊びのねらいもまとめたので参考にしてくださいね。
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目次
保育園や幼稚園の幼児クラスで室内遊びを楽しむねらい
梅雨の時期や冬の寒い日などに多くなる室内遊び。
遊具で遊んだり思い切り外で走り回ったりすることが好きな子も多いでしょう。室内でも身体を動かす運動遊びを取り入れて、元気に過ごせるとよいですね。
また、幼児クラスになると、少しずつ集団生活にかかわる機会が増え、言葉を活発に使い始めたり、さまざまな物や遊びに興味を持ったりする姿が見られるようになるでしょう。
「ルール」を覚え始める時期なので、集団で楽しめるゲームを取り入れることも大切になりそうです。
そんな幼児クラスにとっての室内遊びのねらいの例は、以下の通りです。
- 3歳児:自分に合った遊びを見つけながら少しずつ友だちとかかわる楽しさを知り、簡単なルールを覚える
- 4歳児:先生や友だちとの集団遊びに親しみを持ちながら、自分の好きな遊びを見つける
- 5歳児:遊びのなかで自分の役割を見つけ、一人ひとりの力を発揮する
このようなねらいをもとに、保育園や幼稚園の幼児クラスの子どもたちが楽しめる室内遊びを取り入れていきましょう。
ここからは、年齢ごとに運動遊び・集団遊びゲーム・製作遊びの3つにわけて室内遊びのアイデアを紹介します。
【3歳児の室内遊び】運動遊び
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3歳児に取り入れる運動遊びには、自分の思いを表現しながら友だちと同じ場で遊び、簡単な集団遊びを楽しむといったねらいが挙げられます。
身体の動かし方を覚えたり大きな動きをしたりと、運動の幅が広がってくる3歳児の特徴を活かしたアイデアを保育園や幼稚園で取り入れるとよいですね。
新聞遊び
室内で行なう新聞遊びには、手を使った以下のような楽しみ方があります。
- 破る
- ねじる
- くしゃくしゃに丸める
ほかにも、応用として新聞紙の動きに合わせて身体を動かす遊びをしてみましょう。
遊び方
1.子どもと先生が協力して新聞紙を貼り合わせ、1枚の大きな新聞紙を作ります。
2.先生2人が新聞紙の両端を持ち、子どもたちに新聞紙の下に入ってもらいます。
3.先生は新聞紙を上下に動かしたり、斜めに傾けたりとランダムに動かします。
4.新聞紙が高い位置にあるときは立ち上がり、新聞紙が低い位置にあるときはしゃがむ、など子どもたちが新聞紙の動きに合わせ、身体を動かして遊びます。
新聞紙の動きに合わせて立ち上がる、しゃがむなどを繰り返すことで、子どもたちは全身を使って遊ぶことができるでしょう。
上下に動かすだけでなく、床と垂直方向に立てて左右に動かすなど、動かし方を工夫してみるとさらに盛り上がりそうですね。
ロープ遊び
ロープを使って室内で身体を動かすシンプルな遊びを楽しみましょう。
遊び方
1.先生がロープの両端を持ちます。
2.ロープの高さを自由に変えて子どもたちにくぐってもらったり、ジャンプで飛び越えてもらったりします。
この遊び方に慣れてきたら、アレンジとしてルールのある遊び方にチャレンジしてみましょう。
たとえば「くぐってはいけない」というルールを作り、子どもたちは身体がロープに当たらないようにジャンプして跳び越えます。
反対に「跳び越えてはいけない」というルールを作り、ロープを高い位置からスタートさせて子どもたちにくぐってもらうという遊びをしてみるのも面白いかもしれませんね。
フラフープ遊び
3歳児の室内遊びに、フラフープを使った運動を取り入れてみましょう。
遊び方
1.先生は床にフラフープを並べます。(くっつけたり離したりと、置き方は自由です)
2.子どもたちは輪の中をジャンプして進みます。
両足でジャンプして進んだり片足跳びをしてみたりと、ジャンプのしかたを変えてみるのもよいでしょう。
大きな輪のフラフープを用意して、友だちと手をつないでいっしょにジャンプしても楽しそうですね。
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【3歳児の室内遊び】集団遊びゲーム
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3歳児のゲーム遊びには、先生や友だちといっしょに過ごす中で、親しみをもって遊ぶというねらいがあるようです。
ここでは、簡単なルールを少しずつ覚えはじめる3歳児向けのゲーム遊びを紹介します。
色探しリレー
色探しゲームは、シンプルなルールなので3歳児の集団遊びにもぴったりです。
遊び方
1.先生は色を探せる範囲を決め、一つの色を指定します。
2.先生が「この部屋の中で◯◯色はどれでしょう、よーいドン!」と呼びかけ、子どもたちは指定された色を探します。
何回かやったら、「この音楽が鳴り終わる前に探すことはできるかな?」と音楽を流し、制限時間を設けてチャレンジしてみるのもよいでしょう。
フラフープ送りリレー
フラフープを使って、集団で楽しめるリレーをしてみましょう。
遊び方
1先生はスタートとゴールの位置を決め、目印を作ったら均等な人数でチーム分けをします。
2.チーム内で順番を決め、1人目の子どもがフラフープを持ちます。
3.1人目の子どもは頭の上からフラフープをくぐり、くぐり終えたら次の子にバトンタッチします。
4.フラフープを渡された人はくぐって次の人に渡す、という動きを繰り返していきます。
5.全員がくぐり終わり、最後の人が早くゴールしたチームが勝ちです。
チームの友だちと協力しながら競争できるゲームなので、みんなで盛り上がれるでしょう。
このゲームはフラフープの大きさによって難易度が変わるので、遊び方に慣れたらより小さなフラフープを使って挑戦してみても面白いかもしれませんね。
しっぽ取りゲーム
タオルや新聞紙をしっぽに見立てて、集団遊びでも定番のしっぽ取りゲームをしてみましょう。
遊び方
1.先生は人数分のしっぽを用意し、子どもたちが走り回れる範囲を決めます。
2.子どもたちのズボンにしっぽを入れます。
※しっぽを中に入れすぎないように注意しましょう。
3.先生が「よーいスタート!」の合図をしたら、子どもたちは自分のしっぽを取られないように走ります。しっぽを取られてしまった子どもは、範囲の外に出ます。
4.最もしっぽを多く取った子どもが勝ちです。
走り回ってよい範囲や制限時間を決めて遊ぶことで、メリハリをつけて遊ぶことができるでしょう。
大人数になるほど盛り上がるので、大きなホールなどを用意して遊んでみてくださいね。
【3歳児の室内遊び】製作遊び
3歳児の製作遊びには、自由に絵をかいたり物を作ったりすることで、表現するよろこびを味わうというねらいがあるようです。
自分で作りたいという気持ちが芽生える時期かもしれないので、できるだけ子ども自身でできるようなアイデアを取り入れるとよいかもしれません。ここでは、3歳児向けの製作遊びを紹介します。
綿棒でお絵かき
用意するもの
- 綿棒 数本
- 輪ゴム
- 画用紙
- 絵の具(3色)
- ペンや色鉛筆
ポイント
綿棒がしっかり束ねられていないと、色づけの途中で綿棒が崩れてしまう可能性があります。そのため、先生は製作を始める前にきちんと固定されているか確認しましょう。
綿棒の本数が多いほど色がつく面積も広がるので、かきたい絵やデザインに応じて変えてみるとよいかもしれません。(詳しい作り方はこちら)
ダンボールでコマ作り
用意するもの
- ダンボール
- つまようじ
- マスキングテープ
- 接着剤
- はさみ
ポイント
幅が狭いと丸めづらくなってしまうこともあるので、先生はあらかじめダンボールを広めに切っておきましょう。
接着剤をつける工程と丸める工程は子どもたちが行い、ダンボールに爪楊枝を刺す工程は先生が行なうとよいですね。(詳しい作り方はこちら)
キャンドルホルダー作り
用意するもの
- フラワーペーパー
- ビン
- LEDランプ
- のり
ポイント
カラーセロハンなどを貼りつければ、素材が光を通して幻想的な仕上がりとなるかもしれません。
また、ところどころに穴をあけた画用紙などをビンに巻きつけて、穴から漏れる光を楽しむのもよいですね。
エッグハント
<用意するもの>
- トイレットペーパーの芯
- フラワーペーパー
- あめなどのお菓子
- マスキングテープ
- ペン
- はさみ
- テープ
<ポイント>
かわいらしい卵の製作を子どもたちと楽しみましょう。春のイースター行事にあわせて取り入れてもよさそうです。
完成後は、先生が卵を園内に隠してエッグハントを楽しんでみてくださいね。(詳しい作り方はこちら)
色水遊び
絵の具や食紅、植物などを使って色水遊びを楽しんでみましょう。
3歳児クラスで取り入れると絵具の色の変化を楽しみ、色彩感覚を養うことができるでしょう。
色水を混ぜて新しい色を作ったり、ジュースに見立ててごっこ遊びをしたりと遊び方はさまざまあります。また、色水ゼリーや色氷などを作って夏らしいひんやりとした感触を楽しむのも面白いかもしれません。
【4歳児の室内遊び】運動遊び
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4歳児の運動遊びには遊びの中でルールを覚え、友だちと協力しながら遊ぶというねらいがあるようです。
保育園や幼稚園で身体を動かすことで、遊ぶ楽しさを実感できるようなアイデアを取り入れてみましょう。
縄跳び遊び
4歳児クラスで、縄跳びをへびに見立てた運動遊びをしてみましょう。
遊び方
1.先生2人で縄を持ち、床に置いてくねくねと動かします。
2.子どもたちは、縄跳びに当たらないようにジャンプして跳び越えます。
先生は、くねくねさせる動きを小さくしたり大きくしたりと変化を加えて、より子どもたちを楽しませてみましょう。
また、縄跳びを使った運動をするときは、動きやすい服装と履き慣れた運動靴で遊ぶことが大切です。靴をしっかり履いていないとジャンプしたときに転んでしまうこともあるので、気をつけて遊ぶようにしましょう。
ボール遊び
4歳児になると、ボールを上手く掴めるようになる子どもも出てくるかもしれません。
そこで、室内でキャッチボールにチャレンジしてみましょう。
遊び方
1.先生は、周囲の物や窓にぶつからないよう広いスペースを確保し、子どもが立つ位置に目印をつけます。
2.子どもは少し距離を空けて相手と向かい合い、ボールを投げます。
3.相手から投げられたボールをキャッチして、投げ返します。
はじめは床にバウンドをつけながら投げていきます。
子どもがボールを掴むのに慣れてきたら、バウンドの回数を減らしたり、バウンドなしで投げたりしてみましょう。
5分経ったら相手を交代する、などルールを決めて遊んでみてくださいね。
マット運動
4歳児の室内遊びにマットを使った運動を取り入れてみましょう。
遊び方
1.先生は跳び箱とマットを用意します。
2.跳び箱の上にマットをかぶせ、山を作ります。
3.子どもたちはハイハイや立った状態で山を登ります。
4.横になって転がったりハイハイしたりして、山を下ります。
跳び箱の高さを変えると山も高くなるので、はじめは緩やかな山を作り徐々に傾斜をつけるなど、難易度を変えながら遊んでみるとよいかもしれません。
また、いろいろな種類の山を組み合わせれば、サーキット遊びも楽しめるでしょう。
遊ぶ前に十分な準備体操をして、安全にマット運動を楽しんでみてくださいね。
【4歳児の室内遊び】集団遊びゲーム
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4歳児のゲーム遊びには、集団遊びを通して社会性を育むというねらいがあるようです。
簡単なルールを理解し、友だちと協力してゲームを達成することを楽しむようになる4歳児向けのゲーム遊びを紹介します。
アイスクリームリレー
チーム戦で友だちと協力しながら遊べるアイスクリームリレーを紹介します。
先生はあらかじめ均等な人数でチーム分けしておき、ゲームに使うアイスクリームを作っておきましょう。
用意するもの
- 画用紙
- トイカプセル
- セロハンテープ
<作り方>
1.画用紙を斜め方向に丸めて三角錐を作り、セロハンテープでとめます。
2.(1)の口があいている方にトイカプセルを置けばできあがりです。
遊び方
1.先生がスタート地点と折り返し地点を決めます。
2.チームごとに1人ずつスタートし、アイスクリームを崩さないように持ちながら走ります。
3.折り返し地点を回ってスタート地点に戻り、次の子にバトンタッチします。
4.(2)と(3)を繰り返し、一番早くゴールしたチームが勝ちとなります。
アイスクリームのコーンに見立てた画用紙の筒が小さいほど、カプセルを落とさないようにバランスを取りながら走るのが難しくなります。
筒の大きさやカプセルの大きさを変えるなど工夫して、難易度を変化させて遊んでみてくださいね。
じゃんけん列車
4歳児クラスでスムーズにじゃんけんができるようになったら、じゃんけん列車で遊んでみましょう。
遊び方
1.子どもたちは、音楽にあわせて決められた範囲のなかを動き回ります。
2.音が止まったら周囲にいる友だちとじゃんけんをします。
3.じゃんけんに負けたら、勝った子の肩に両手をかけて後ろに列車を作り、いっしょに進んでいきます。
4.(1)~(3)を繰り返し、最終的に先頭に残っていた子どもが勝ちとなります。
ゲームを繰り返していくうちに列車の列が長くなるので、ホールなどの広い場所を確保して遊びましょう。
また、走ると転んでしまう危険性があるので、歩いて動き回るよう子どもたちに呼びかけることも大切ですね。
◯✕クイズ
4歳児は、生活や遊びのなかでルールを理解するようになる頃かもしれません。そこで、◯✕クイズに挑戦してみましょう。
遊び方
1.〇の範囲と✕の範囲を作ります。
2.先生が〇か✕で答えられるクイズを出題します。
3.子どもたちが、問題が正しいと思ったら〇の範囲に移動し、間違っていると思ったら✕の範囲に移動します。
保育園にかかわることや行事などに関することを◯✕クイズのお題にすれば、子どもたちも答えやすいでしょう。
間違えてしまった場合でも、園生活のなかで大切なことについてゲーム感覚で楽しみながら学ぶことができそうですね。
【4歳児の室内遊び】製作遊び
4歳児の製作遊びには、自分のイメージや思いを自由に表現する楽しさを味わうというねらいがあるようです。
そこで、子どもが自分の好きなように作れたり、目的をもって取り組めたりするようなアイデアを取り入れてみるとよいかもしれません。
バブルアート
用意するもの
- 水
- 絵の具
- ストロー
- 画用紙(白、黄色)
- はさみ
ポイント
泡の大きさによって模様が変わるので、子どもたちの好きな模様になるよう吹き込む息を調節してみましょう。ただし、勢いよく吹くと器から液がこぼれてしまうかもしれないので、ゆっくり行なうことがポイントです。
ストローに息を吹き込んで泡を作るときは、間違えて吸い込まないように子どもたちに説明したうえで行いましょう。(詳しい作り方はこちら)
お魚釣り
用意するもの
- 乳酸菌飲料などの空き容器
- PEテープ
- モール
- ビニールテープ
- タコ糸などの紐
- 割り箸
- シールなど
ポイント
この製作は、ヨーグルトなどの乳酸菌飲料の空き容器があれば簡単に作ることができます。
魚をたくさん作ったら、制限時間内に何匹釣れるかを競うゲームに発展させてみましょう。保育園で行なう夏祭りのゲームにも活用できそうですね。(詳しい作り方はこちら)
手作りけん玉
用意するもの
- 紙コップ 2個
- 新聞紙 1枚
- タコ糸 60cm 1本
- 折り紙 1枚
- トイレットペーパーの芯 1本
- セロハンテープ
ポイント
このけん玉は、ヨーグルトのカップなど材料を変えても作ることができます。
容器が小さいと玉を入れるのが難しくなるので、難易度を変えながら製作してみましょう。
作り終わったら、友だち同士で誰が一番早く玉を入れられるか競争してみても盛り上がりそうですね。(詳しい作り方はこちら)
落ち葉でしおり作り
<用意するもの>
- 落ち葉(いろいろな色と種類、形の葉があるとよいです)
- ラミネートフィルム(貼り付けるタイプ) 1枚
- はさみ
- パンチ
- リボン
<ポイント>
お散歩に行った際に落ち葉を持ち帰り、ラミネートにして思い出として残してみましょう。貼りつけるタイプのラミネートであれば、子どもたちでも安全に作れそうですね。
動画のようにしおりにしたり、カバンにつけてストラップにしたりしてもよいかもしれません。(詳しい作り方はこちら)
【5歳児の室内遊び】運動遊び
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5歳児が行なう運動遊びには、運動器具を使って友だちと工夫しながら遊ぶことを楽しむというねらいがあるようです。
では、保育園や幼稚園で梅雨の時期や夏の暑い日も楽しめる、5歳児向けの身体を動かす遊びを紹介します。
縄跳び遊び
5歳児になると、ひとりで縄跳びをしたり、友だちといっしょに長縄跳びをしたりして遊ぶ子どももいるでしょう。
【ひとりの遊び方】
ひとりで縄跳び遊びをするときは、シンプルに両足跳びを行います。
慣れてきたら片足で跳んだり、後ろ回しに跳んでみたりといろいろな技に挑戦してみましょう。
【集団での遊び方】
集団遊びで長縄跳びをするときは、縄を持つ人と跳ぶ人を交代しながら、「何回跳んだら交代する」などルールを決めて遊びましょう。
また、クラス全員で連続して何回跳べるかの記録づくりにチャレンジしてみるのも面白いかもしれません。
縄跳びは、裾の長い洋服やズボン、スカートではなく動きやすい格好で取り組むことが大切です。また、履き慣れた運動靴で行い、ケガをしないように注意しましょう。
コロコロドッジボール
室内遊びで楽しめるコロコロドッジボールを紹介します。
遊び方
1.子どもたちを2つのチームに分けてそれぞれの動ける範囲を決め、中心のラインとしてカラーテープなどで目印を作ります。このとき、ボールが当たった子どもが集まる範囲も用意します。
2.先攻のチームがボールを相手チームに向けて転がします。
3.ボールに当たってしまった子どもは、範囲から抜けて見学します。
4.勝ち残った人数が多いチームが勝ちです。
アレンジとして、当てられた人が復活できるルールを設けてみましょう。
その場合、ボールが当たった人は相手チームの範囲の外側にまわり、外から相手チームにボールを当てます。ボールが当たれば、範囲の中に入って復活できるというルールにすると盛り上がりそうですね。
マット運動
5歳児は、自分の思うように身体を動かせる子どもも増えてくる時期でしょう。そこで、マットを使って転がったり、前転をしてみたりと自由に身体を動かして遊んでみるとよいかもしれません。
たとえば、1人が相手の足首を持ち、もう1人は床に手をついて腕の力だけで進む、ペアで行なう手押し車という遊び方にチャレンジしてみるのも楽しそうです。
マット運動は思い切り身体を動かせる定番の室内遊びですが、ケガをする危険性もあるので、十分に準備運動をしたうえで安全に配慮して遊ぶようにしましょう。
【5歳児の室内遊び】集団遊びゲーム
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5歳児が行なうゲーム遊びには、遊びを進めるなかで、友だちと遊びのイメージを共有することを楽しむというねらいがあるようです。
ここでは、自分なりに遊び方を考えて取り組むようになる5歳児にぴったりのゲーム遊びを紹介します。
ピンポン玉リレー
5歳児の室内遊びにピンポン玉リレーを取り入れてみましょう。
遊び方
1.先生は子どもたちをいくつかのチームに分けて、スタート地点と折り返し地点を決めます。
2.先頭の子どもはお玉にピンポン玉を乗せてスタートし、落とさないように折り返し地点を回ります。
3.スタート地点に戻ってきたら、お玉を渡して次の子にバトンタッチします。
4.(2)と(3)を繰り返し、最後尾の子どもが一番早くゴールしたチームが勝ちになります。
ピンポン玉を落とした場合は、スタート地点に戻って再スタートするなどのルールを決めておきましょう。
コースの途中に障害物を置いたり、ピンポン玉を乗せるものの大きさを変えたりすると難易度が変わるので、いろいろと工夫してみてくださいね。
宝探しゲーム
5歳児の室内遊びに、宝探しゲームを取り入れてみましょう。
遊び方
1.先生は、宝物を子どもたちに見せます。
2.子どもたちに30秒間目をつぶってもらい、その間に宝物を隠します。
3.隠し終わったら「目を開けていいよ。よーいスタート!」と子どもたちに呼びかけ、宝物を探してもらいます。
最初に宝物を見つけた人が勝ちとするのもよいですが、アレンジルールとして複数の宝物を用意して点数制にしたり、見つけた数を競ったりしても面白いかもしれませんね。
宝物にするアイテムは、見つけやすい色や大きさの物を用意しておきましょう。
ジェスチャーゲーム
言葉を使わずに楽しむジェスチャーゲームに5歳児クラスで挑戦してみましょう。
遊び方
1.子どもたちをいくつかのチームに分けて、回答者を1人決めます。
2.回答者以外の子どものなかでジェスチャーをする順番を決めます。
3.先生はお題が書かれた紙を回答者以外の子どもに見せます。
4.子どもは身体を使ってお題を表現し、回答者に答えてもらいます。
5.(3)と(4)を繰り返し、回答者が全員分のお題を正解できたチームが勝ちです。
アレンジとして、リレー式のジェスチャーゲームをやってみるのもよいでしょう。
リレー式の場合は全員が回答者になるので、1番目の子がジェスチャーをして2番目の子が答える、2番目の子が正解したら3番目の子に向けてジェスチャーをし、3番目の子が答える…といった流れになります。
徐々にお題の難易度を上げていけば、苦戦する子どもも出てくるため、より盛り上がるかもしれませんね。
【5歳児の室内遊び】製作遊び
5歳児向けの製作遊びには、自分が作りたいものを想像しながら、さまざまな道具を使って取り組むというねらいがあるようです。
はさみやのりなどの道具を目的に合わせて使い分けできる子どもも出てくるので、身近な廃材を使った立体製作にチャレンジしてみるとよいかもしれません。
紙コップロケット
用意するもの
- 紙コップ 2個
- 輪ゴム 2本
- 画用紙
- はさみ
- のり
- ペンなど
ポイント
この製作は、取り付ける輪ゴムの本数によってロケットの飛ぶ高さを変えられるところがポイントです。輪ゴムを1本から2本に増やすことで弾力が増し、より高く飛ばせるようになりますよ。
誰のロケットが一番高く飛ばせるか、子ども同士で勝負してみても面白そうですね。(詳しい作り方はこちら)
紙皿水族館
用意するもの
- 紙皿 2枚
- 色画用紙(青) 1枚
- 石 適量
- モール 適量
- 厚紙に描いた魚
- クリップ
- フィルム
- 磁石
- ホチキス
- 接着剤
- テープ
ポイント
ホチキスを使うときは、先生が手本を見せて使い方を説明し、指を間に挟まないように気をつけることを伝えましょう。
もし上手く使えない子がいたら、先生がいっしょにホチキスを持って手伝うとよさそうです。
子どもたちがデザインしたオリジナルの魚を並べて、世界に一つだけの水族館を作って遊んでみてくださいね。(詳しい作り方はこちら)
トイレットペーパーの芯で作る飛行機
用意するもの
- トイレットペーパーの芯 2つ
- 画用紙
- 太めのストロー 2本
- テープ
- 輪ゴム
- はさみ
ポイント
画用紙にシールを貼りつけたり絵をかいたりして、個性的なデザインの飛行機を仕上げてみましょう。
この飛行機は実際に飛ばして遊ぶことができるので、友だち同士で飛距離を競ったり、的当てゲームに活用したりと、遊び方を工夫してみてくださいね。(詳しい作り方はこちら)
フラワーペーパーでアイスクリーム作り
用意するもの
- 画用紙(オレンジ)
- フラワーペーパー(3色)
- ペン
- テープ
- はさみ
- 接着剤
ポイント
上に重ねるポンポンを小さめに作れば、バランスがとれてきれいな仕上がりになるでしょう。
完成後はごっこ遊びのアイテムに加えて、アイスクリーム屋さんごっこを楽しむとよさそうです。
保育園や幼稚園の幼児クラスで室内遊びを楽しもう
3歳児、4歳児、5歳児の幼児クラスでは、集団遊びにも慣れはじめ、自分の好きな遊びを見つけたり、友だちと協力したりする姿が見られるようになるかもしれません。
そのため、友だちと協力して楽しめる集団遊びや、ルールを理解して取り組めるゲーム遊びなどを積極的に取り入れるとよいでしょう。
梅雨の時期や夏の暑い日など外遊びが少なくなりがちなときでも、幼児クラスで身体を動かす遊びや製作遊びを取り入れて園生活を充実させていきましょう。
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