神奈川県で保育施設に転職しようと考えている保育士さんもいるのではないでしょうか。実際に働くなら、事前にその地域の保育士さんの給料や求人などを知っておきたいですよね。今回は、神奈川県の給料事情や保育士不足を解消するために道が行なっている取り組みなどを詳しく解説します。
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神奈川県の待機児童数
2023年4月時点で、神奈川県では222人の待機児童が確認されています。2018年4月時点の待機児童が867人であったことを考えると、たった5年で4分の1まで減少していることがわかるでしょう。
神奈川県は、各市町村と連携して保育施設の整備を進め、定員を拡充するなどして、今後も保育ニーズの受け皿確保に努めていくとしています。
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神奈川県の保育士の現状
正社員やパートで保育士として働く際は、職場の年齢層や年収などに注目して求人情報を確認するのではないでしょうか。
ここでは、厚生労働省が発表した令和5年賃金構造基本統計調査をもとに、神奈川県の保育士さんの平均年収や賞与、勤続年数与などを全国平均と比較してみました。
神奈川県 | 年齢(歳) | 勤続年数(年) | 労働時間(時間) | 給与 (万円) |
賞与 (万円) |
平均年収(万円) | 労働者数(人) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
男性保育士 | 34 | 6.1 | 160 | 31.82 | 75.69 | 457 | 2260 |
女性保育士 | 37.4 | 7.1 | 164 | 28.87 | 66.49 | 412 | 24190 |
全国 | 年齢(歳) | 勤続年数(年) | 労働時間(時間) | 給与 (万円) |
賞与 (万円) |
平均年収(万円) | 労働者数(人) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
男性保育士 | 35.4 | 7.3 | 168 | 30.66 | 80.60 | 448 | 18160 |
女性保育士 | 38.1 | 8.6 | 167 | 26.20 | 70.55 | 393 | 255990 |
神奈川県の保育士の平均年齢
神奈川県の保育士さんの平均年齢は、男性が34歳、女性が37.4歳です。
全国の保育士さんの平均年齢は、男性が35.4歳、女性が38.1歳であるため、神奈川県では男女ともに全国平均よりも若手の保育士さんが活躍していることがわかりました。
神奈川県の保育士の平均勤続年数
神奈川県の保育士さんの平均勤続年数は、男性が6.1年、女性が7.1年です。
全国の保育士さんの平均勤続年数は、男性が7.3年、女性が8.6年であるため、神奈川県では男女ともに全国平均よりも勤続年数が短い傾向にあることがわかります。
神奈川県の保育士の所定内労働時間(残業時間は除く)
神奈川県の保育士さんの月平均労働時間は、男性が160時間、女性が164時間です。
全国の保育士さんの月平均労働時間は、男性が168時間、女性が167時間であるため、神奈川県では男性が全国平均よりも短く、女性が全国平均より短いことがわかります。
神奈川県の保育士の「決まって支給する現金給与額(給料)」
神奈川県の保育士さんの平均給料は、男性が31万8200円、女性が28万8700円です。
全国の保育士さんの平均給料は、男性が30万6600円、女性が26万8900円であるため、神奈川県では男女ともに全国平均よりも高い傾向にあることがわかります。
神奈川県の保育士の年間賞与その他特別給与額
神奈川県の保育士さんの年間賞与は、男性が75万6900円、女性が66万4900円です。
全国の保育士さんの年間賞与は、男性が80万6000円、女性が70万5500円であるため、神奈川県では男女ともに全国平均よりも少ないようです。
神奈川県の保育士の平均年収
平均給料と賞与額をもとに平均年収を算出したところ、神奈川県の保育士さんの平均年収は、男性が457万5300円、女性が412万9300円となりました。
全国の保育士さんの平均年収は、男性が448万5200円、女性が393万2300円であるため、神奈川県では男女ともに全国平均よりも高いようです。
神奈川県の保育士の労働者数
神奈川県の保育士さんの労働者数は、男性が2260人、女性が2万4190人です。
全国の保育士さんの労働者数は、男性が1万8160人、女性が25万5990人なので、神奈川県で働く保育士さんが全国に占める割合は男性が約12.4%、女性が約9.4%であることがわかります。
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神奈川県が実施する保育士向けの支援や取り組み
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ここでは、神奈川県が実施する保育士さん向けの支援をまとめました。どのような事業があるのかを確認しておきましょう。
神奈川県保育士試験
神奈川県では、全国共通の保育士試験とは別に県独自の保育士試験を実施しています。この試験に合格することで、神奈川県内でのみ働ける地域限定保育士という保育士資格を取得できます。
地域限定保育士として登録し、3年経過したあとは全国で保育士として働けるようになります。
貸付事業
神奈川県では、保育士人材を確保するために以下の貸付事業に取り組んでいます。
修学資金貸付
保育士資格取得を目指して指定の保育士養成施設に通学する学生さんを対象に、学習に必要な資金を貸し付ける事業です。
神奈川県内在住もしくは県内にある養成施設に在学している学生さんを対象としており、最大2年間無利子で貸付を行ないます。
具体的には、月額5万円以内の貸付の他に、入学時や卒業時のみ、それぞれ20万円の準備金が貸し付けてもらえます。
卒業後に保育士登録を行ない、県内の保育施設において週20時間以上、5年間保育士として勤務すれば貸付金の返還が免除となるようです。
就職準備金貸付
保育士として働き始める方に、就職に必要な準備金を貸し付ける制度です。
具体的には、保育士資格を持ちながらも勤務経験がない方や現在離職している方のうち、期間内に対象の保育施設で保育士として週20時間以上の勤務を開始する方が対象となります。
1回に限り40万円以内が無利子で貸し付けられ、神奈川県内の保育施設で保育士として2年間、週20時間以上働いた場合に返還が免除されます。
未就学児を持つ保育士に対する保育料の一部貸付
未就学児を持つ方が保育士として働き始める方を対象に、就職に必要な準備金を貸付ける制度です。
これは、未就学児をもつ保育士さんのうち、新しく神奈川県内で保育士として働き始める方や、産後休業・育児休業から復帰し、県内の保育施設で再び勤務を始める方を対象としています。
月額2万7000円を上限として保育料の半額が無利子で貸し付けられ、神奈川県内の保育所などで2年間、週20時間以上保育士として勤務を続ければ、返還が免除される仕組みです。
かながわ保育士・保育所支援センター
神奈川県は、横浜市・川崎市・相模原市・横須賀市と共同で保育の仕事に特化した公共の無料職業紹介所「かながわ保育士・保育所支援センター」を設置しています。
同センターには保育士資格を保有する再就職支援コーディネーターが在籍しており、求職者と事業所をつなぐお手伝いをしてくれます。施設見学の調整や面接支援などのサポートを無料で受けられます。
他にも、潜在保育士さんや保育士資格を取得したばかりの方に向けた就職支援、就職相談会・セミナーの開催を行なっています。
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神奈川県が実施する子育て支援の取り組み
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神奈川県で実施している子育て支援についてまとめました。お子さんがいらっしゃる保育士さんは、どのような支援が行なわれているのか確認しておきましょう。
子育て支援情報サービスかながわ
神奈川県では、神奈川県内の子育てに関する情報を集約したサイト「子育て支援情報サービスかながわ」を運営しています。
サイト内では、行政サービス情報、保育所・幼稚園等の施設情報、企業・職場の情報、イベント情報などを調べられます。
かながわ子育てパーソナルサポート
神奈川県は、子育てに関する情報を配信する「かながわ子育てパーソナルサポート」という公式のアカウントをトークアプリにて運用しています。
友だち登録をすることで、子育て支援情報や登録内容に合わせた地域の情報を配信してもらえます。
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支援が充実している神奈川県で保育士として働こう
今回は、神奈川県の保育士さんの平均年収などとともに、神奈川県が取り組む保育士さん向けの支援制度などを紹介しました。
神奈川県では、地域限定保育士試験や各種貸付制度をはじめ、さまざまな事業に取り組んでいます。気になった制度があれば転職を検討してみてはいかがでしょうか。
保育士バンク!は、全国の保育士さんの転職のお手伝いをしております。神奈川県で働きたいと考える保育士さんの転職も手厚くサポートいたしますので、この機会にぜひご登録ください。
出典:令和5年賃金構造基本統計調査/政府統計の総合窓口(e-Stat)
出典:LINE公式アカウント「かながわ子育てパーソナルサポート」/神奈川県
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