食育や季節の行事、誕生会など、さまざまなシーンで活躍するペープサートですが、テーマに沿った題材を選ぶのはなかなか難しいですよね。今回は、乳児から4歳〜6歳児まで喜ぶおすすめの題材選びや物語作りのポイントをご紹介していきます。歌やクイズ、絵本などを取り入れるとおもしろい内容になりますよ。
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ペープサートの題材を選ぶポイント
まずは、ペープサートの題材選びのコツをご紹介していきます。
子どもの年齢を考慮する
保育園で上演するペープサートは、子どもとの対話を重視しましょう。そのためにはまず、子どもの年齢に見合った題材を選ぶことが肝心です。例えば0歳〜1歳の乳児の場合、平仮名などを出しても読み取るのは難しいです。ペーサートの導入として子どもの好きな果物や動物などを登場させ、その名前を覚えるような単純な内容が良いでしょう。擬音や歌を取り入れると、小さな赤ちゃんでも喜んで反応してくれるかもしれません。
2歳〜3歳になると言葉の理解が少しずつ進んできます。日常生活を題材にした簡単な物語や、みんなが知っている歌を取り入れたものなら関心を持ってくれるかもしれません。
4歳以降なら、簡単なクイズを取り入れて子どもたちに参加してもらうのはいかがでしょう。クラスで人気の絵本があれば、そちらを題材にしたペープサートも喜ばれそうですね。
テーマを設定する
ペープサートを上演する際は、食育、行事、コミュニケーションなど何かしらテーマを設定しておくとよいでしょう。節分の時期は鬼の出てくる題材を選んだり、食育の一環としてたくさんの野菜が出てくる題材を選んだり、伝えたいテーマがあった方が内容を選びやすくなります。
ペープサート向きの題材を選ぶ
ペープサートは、保育士1人から演じられる簡略化した人形劇です。登場人物を多く設定してしまうと手が足りなくなってしまうので、なるべく人物の少ないシンプルなお話を選ぶとよいでしょう。かわいい動きをつけたり、反転して表情を変えられる点もペープサートの魅力です。キャラクターたちが生き生きと動く明るいお話を選ぶと、より喜ばれるかもしれません。
ペープサートの題材を探す方法
ペープサートの方向性が決まったら、次は具体的な題材を探しましょう。
保育士たちで手作りする
テーマが決まった時点で、なんとなく「こういうお話がいいかな?」というのが頭に浮かんだ保育士さんは、せっかくなので手作りしてみるのはいかがでしょうか。ペープサートの作り方は意外とシンプルです。
2枚のイラストを描いて割り箸の前後に貼りつけ、動いても取れないよう、のりやテープで補強すればできあがり。ほかの保育教材と比べても、比較的短い時間で作れそうです。まだ作ったことがないという保育士さんは、この機会に一度チャレンジしてみてもいいかもしれません。
絵本から
テーマが決まっていても、物語をイチから考えるのはなかなか骨が折れるものです。そんなときは絵本を活用してみましょう。起承転結がしっかりついた絵本を題材にすれば、子どもを飽きさせずに楽しませることができるでしょう。ペープサートを描く際も、キャラクターの表情のつけ方など参考になるかもしれません。
保育の専門雑誌から
しっかり台本があった方が演じやすいという場合は、ペープサートについてまとめられた保育の専門雑誌を探してみて下さい。具体的な作り方が紹介されているだけでなく、なかには台本とキャラクターのついたキットのようなものも販売されているそうです。ネットで手軽に購入もできるので、ペープサートを作る時間がないときにも便利です。
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行事やテーマ別のアイデア集
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季節の行事やテーマに合わせた、ペープサートのアイデアをいくつかご紹介します。
誕生会のお祝いに
保育園の誕生会でペープサートを上演するなら、シルエットクイズはいかがでしょうか。最初は動物のシルエットや食べ物のシルエットなど、普通のクイズを出していき、途中からプレゼントの箱やケーキなど誕生会に関連するものを登場させます。
そして最後に、誕生会の三角帽をかぶった子どものシルエットを出題します。はじめは誰なのか分からないかもしれませんが、先生の方から「今日で○歳になる、このお友だちの名前は誰かな?」と問いかけることで「○○ちゃん!」と答えてくれるお友だちが現れるかもしれません。その流れのまま、クラス全員で「おめでとう!」とお祝いができれば和やかで楽しい誕生会になりそうです。
季節の行事を伝える
クリスマス、節分、ひな祭り、七夕など、行事のお祝いの会でペープサートを上演するのもおもしろいかもしれません。行事の由来が子どもたちにも伝わるよう、事前に調べて物語を作りましょう。クリスマスならサンタさん、七夕なら織り姫と彦星など、おなじみのキャラクターをきちんと登場させ、行事にちなんだ歌も取り入れると子どもの心に残りやすくなるかもしれません。
食育
食育の一環として、ペープサートを取り入れるのもよさそうです。
事前に子どもたちの苦手な野菜を調査しておき、その野菜が主人公になって大活躍する物語を作るのはいかがでしょうか?お野菜のおかげでみんなが元気になる描写を描き、「このお野菜は栄養があるんだよ」「ひと口でも食べてくれたらうれしいな」とアピールすると、子どもに「がんばってみようかな」と思ってもらえるかもしれません。
みんなが知っている絵本のパロディを上演するのもおもしろそうですね。
コミュニケーションやしつけにも
自分で歯磨きができる年齢になったら、虫歯菌を登場させて歯磨きの大切さを伝えるペープサートを上演するのはいかがでしょうか。乱暴に扱われたおもちゃが悲しんでいる物語なども、幼い子どもには響くかもしれません。「歯磨きをしなさい」「おもちゃを大切にね」と口で言うより、ペープサートを通してユーモラスに伝えた方が子どもの心に届く場合があります。
4歳以降になってくるとお友だちとの関わり方も少し複雑になってきます。ケンカをしたら謝ろう、言葉遣いに気をつけよう、というのは普段の保育から伝えていることと思いますが、ペープサートを通して改めて子ども自身に考えてもらうのも意味があるかもしれません。
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ペープサートは子どもの興味にそった題材を選ぼう
ペープサートは、0歳の乳児から4歳以降の幼児まで、保育園の子どもたちみんなが楽しめる教材です。歌やクイズを入れたり、絵本の物語からヒントを得たり、題材はいろんなところから探すことができます。誕生会などの行事や、保育テーマに合わせることも大切ですが、まずは先生自身がおもしろいと思える題材を選びましょう。上演する先生と子どもたちが一体となって楽しめるペープサートにしたいですね。
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