認可外保育園や無認可保育園と、認可保育園は保育施設として何が違うのでしょうか。「認可」とは?定義や違いは?など、分かりやすく知りたい方は多いようです。今回は、保育園における認可・認可外施設の定義、保育料や無償化の範囲などを解説します!それぞれの園で働くメリットや転職活動に役立つポイントもまとめました。
milatas/stock.adobe.com
目次
認可外保育園(無認可保育園)とは
認可外保育園(無認可保育園)について解説する前に、認可保育園と認可外保育園(無認可保育園)それぞれの施設の定義について簡単に見ていきましょう。
認可保育園とは
認可保育園とは、児童福祉法において「保育所」という名称で定められている保育施設です。
保護者の就労や傷病などで保育を必要とする乳児や幼児を、保護者のもとから通わせて保育を行なうことを目的としており、厚生労働省とこども家庭庁が管轄する「児童福祉施設」と定義されます。
認可保育施設として運営するには、国が定めたさまざまな設置基準をすべてクリアし、都道府県知事からそれを認可される必要があります。
認可外保育園(無認可保育園)とは
認可外保育園とは、設置・運営に関して認可保育園よりも緩やかな基準が設けられている保育施設です。
「認可外保育施設」や「無認可保育園」と呼ばれることもあり、東京都など自治体独自の基準をクリアした「認証保育園」もこの認可外・無認可保育施設に含まれます。
施設の広さや設備などに関して国が定める「認可」に準ずる基準を満たしていないため、認可外保育園や無認可保育園と定義されますが、保護者の多様化するニーズに応えている施設や特色ある保育を提供している施設などが多いようです。
認可保育園と認可外保育園の定義について理解したところで、次からは両施設の違いについて解説します。
【認可外・無認可保育園と認可園の比較】施設の概要
Paylessimages/stock.adobe.com
認可外保育園(無認可保育園)と認可保育園の主な違いは以下の4つです。
- 設置基準
- 補助金の有無
- 保育料
- 無償化の範囲
これらの具体的な違いについて以下の表にくわしくまとめました。
上記で示した施設としての違いに関する項目以外に、認可外保育園(無認可保育園)と認可保育園とは、保育環境や運営方針なども異なります。次で具体的に見ていきましょう。
簡単1分登録!転職相談
保育士・幼稚園教諭・看護師・調理師など
保育関連の転職のご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
【認可外・無認可保育園と認可園の比較】項目別の違い
認可保育園と認可外保育園の違いについて、項目ごとに一つずつ解説します。
設置基準
認可保育園 | 認可外保育園(無認可保育園) |
---|---|
厚生労働省によって年齢ごとに必要な保育士の配置基準や、子ども1人あたりの設備の広さが決められている。 | 「認可外保育施設指導監督基準」によって、職員数や設備に関して一定の基準が設けられている。 |
認可外保育園(無認可保育園)は国の基準を満たしていないものの、厚生労働省の指針に基づいて定期的に自治体の立ち入り調査が実施されているため、適正な保育環境が整備されているようです。
保育士の配置基準については、以下の記事をご覧ください。
補助金制度
認可保育園 | 認可外保育園(無認可保育園) |
---|---|
国や自治体から補助金が支給されるため、保育園の運営や設備、保育士さんの給料面において安定が見込める。 | 国や自治体からの補助金はないものの、独自の基準を満たした園に認証を与えて補助金を支給する自治体もある。 |
国は保育の受け皿確保策の一環として、既存の認可外・無認可保育施設の認可化を推進しています。
そのため、認可を目指す施設に対して設備の改修費や移行費などが補助される仕組みが整っているようです。
保育料
認可保育園 | 認可外保育園(無認可保育園) |
---|---|
国が定める上限の範囲内で世帯収入などによって各自治体が設定する。保育園が保育料を自由に設定することはできない。 | 原則として保護者が支払う保育料で園を運営しているため、独自に料金を設定している園もある。 |
認可外保育施設(無認可保育施設)では、早朝や深夜の預かりをしていたり、独自の保育プログラムを実施していたりするケースがあるため、なかには認可保育園よりも保育料が高くなる園もあるかもしれません。
無償化の範囲
認可保育園 | 認可外保育園(無認可保育園) |
---|---|
3歳から5歳までの子どもの保育料は無償化、0歳から2歳までの子どもは住民税非課税世帯を対象として無償化が適用される。 | 保育の必要性の認定を受けた3歳から5歳までの子どもは月額3万7000円、0歳から2歳までの住民税非課税世帯の子どもは月額4万2000円までが無償化される(2024年10月以降は施設により無償化が一部撤廃)。 |
無償化の対象となる認可外保育施設には、一般的な認可外保育園(無認可保育園)のほか自治体独自の認証保育施設、事業所内保育などが含まれます。
保育環境や規模
認可保育園 | 認可外保育園(無認可保育園) |
---|---|
子どもを適切に保育するために必要な一定の水準が保たれている。十分な敷地面積が必要となるため、駅から離れた場所などに立地していることが多い。 | 都市部では駅から近い場所に立地している小規模の保育施設が多い傾向にある。園庭がなかったりビルの一室を使っていたりと、施設面積がややコンパクトな園もある。 |
認可外保育園(無認可保育園)は、保護者のニーズに沿って運営されている園が多いため、園によって施設環境はさまざまです。
しかし、保育室の広さや設備などは「認可外保育施設指導監督基準」を満たしているため、保育の質は保たれていると言えるでしょう。
運営方針
認可保育園 | 認可外保育園(無認可保育園) |
---|---|
公立保育園は、各自治体で決められた保育計画に沿って保育を行なう。私立保育園は、運営母体が独自に保育方針を定め、その方針に沿ったカリキュラムに基づいて保育を実施する。 | 株式会社や社会福祉法人など、運営母体によって保育理念や運営方針が大きく異なる。リトミックや幼児教育、英語教育など特色ある活動を行う園があるため、オリジナリティを求める保護者から人気がある。 |
運営方針は園によってさまざまです。
認可保育園と認可外保育園(無認可保育園)のどちらに転職するか迷ったときは、施設としての違いだけでなく保育内容に注目してみるのもよいですね。
認可外保育園(無認可保育園)で働くメリット
polkadot/stock.adobe.com
認可保育園と認可外保育園(無認可保育園)の違いをふまえたうえで、それぞれの園で保育士として働くメリットを見ていきましょう。
認可保育園で働くメリット
(1)経営が安定的
認可保育園で働く1つめのメリットとして、経営が落ち着いていることが挙げられます。
国から補助金が支給されるため基本的に経営不振に陥りにくく、運営が安定している傾向があるようです。
施設管理費や人件費のほとんどが公費でまかなわれているので、保育士さんの雇用も安定しやすいでしょう。一つの園で長く働き続けたい保育士さんにとっては魅力的なポイントかもしれませんね。
(2)行事やイベントが豊富
2つめのメリットとして、行事やイベントが豊富にあることが挙げられるでしょう。
一般的な認可保育園は園児の定員が20人以上とされており、なかには60人以上となる大規模な園も。
そういった園ではクラスも多く、広いホールや園庭があるなど施設環境が整っているため、季節ごとの園行事が豊富な傾向にあるでしょう。
イベントや行事を子どもたちと楽しみ、成功させることにやりがいを感じる保育士さんにとっては、メリットとなりそうですね。
認可外保育園(無認可保育園)で働くメリット
(1)得意分野を発揮しやすい
認可外保育園(無認可保育園)で働くメリットの1つめとして、自身の得意分野を活かして働けることが挙げられます。
認可外保育園(無認可保育園)のなかには、独自のカリキュラムを重視して運営するために、あえて認可を受けていないケースもあるようです。
英語やリトミック、ダンス、スポーツなど施設によってさまざまな分野に力を入れているため、認可外保育園(無認可保育園)であれば自分の理想とする保育を実現できるかもしれませんね。
(2)小規模な園ならゆったりとした保育ができる
2つめのメリットとして、ゆったりとした環境で保育できることが挙げられます。
院内保育や病児保育、企業主導型保育など、認可外保育施設(無認可保育施設)は、小規模で運営されることが多いでしょう。施設規模が小さい分、子どもも保育士さんの人数も少ない傾向が強いかもしれません。
一人ひとりの子どもとじっくりかかわり、落ち着いた保育をしたい方にとっては魅力的なポイントと言えそうですね。
読んでおきたいおすすめ記事
保育士資格やスキルを活かしてデスクワークがしたい!仕事の種類やメリット
保育士さんは、デスクワークで働くことができるのでしょうか。保育士資格やこれまでのスキルを活かせるような職場があるのかも気になりますよね。今回は、保育士さんが働けるデスクワークの仕事にはどのようなところ...
乳児院で働くには?必要な資格や仕事の魅力、給料などを徹底解説
乳児院で働くには、必要な資格や仕事内容、給料などを把握することが大切です。1日の流れや求人の探し方などを知り、転職活動の参考にしてみてくださいね。今回は、乳児院について徹底解説します。乳児院の仕事の魅...
在宅ワークで保育士資格を活かせる仕事とは?自宅でできる保育関係の仕事を徹底解説
通勤時間なく働ける在宅ワークをしたいと考えても「保育士は無理なんじゃないか……」とあきらめている方はいませんか?保育園の事務職や保育ママ、保育園業務のサポートなど、保育士の経験や資格を活かして自宅でで...
保育園運営会社の仕事内容とは?本社勤務でも保育士資格は必要?働くメリットや求人事情まで
保育園運営会社にはどんな仕事があるのでしょうか?保育園運営会社で働くことは「本社勤務」とも呼ばれ、保育園の運営に携わる仕事として、主に一般企業に就職したい保育士さんにとって人気の高い職種のようです。今...
子どもと赤ちゃんに関わる仕事31選!必要な資格や保育士以外の異業種、子ども関係の仕事の魅力
子どもや赤ちゃんと関わる仕事というと保育士や幼稚園の先生を思い浮かべますが、子どもに関係する仕事は意外とたくさんあります!今回は赤ちゃんや子どもと関わる仕事31選をご紹介します。職種によって対応する子...
企業内保育所とはどんな施設?保育士として働くメリットや仕事内容、転職先の選び方
企業内や企業に併設された企業内保育所とは、どんな保育所なのでしょうか。仕事内容などを知りたい保育士さんは多いようです、今回は、少人数制でアットホームな環境で保育ができる施設が多い企業内保育所について、...
保育士が保育に集中できる職場「託児所」の特徴や仕事内容とは?
託児所とは子どもを預かる施設を指しますが、保育園や国の一時保育とどのような点が違うのでしょうか。託児所は夜間保育や短時間の預かりなどの保護者の多様なニーズに対して柔軟に応えられるため、需要の増加が予想...
保育士をサポート・支える仕事特集!異業種への転職も含めた多様な選択肢
保育士の経験を経て、これからは保育士のサポート役として働きたいという方はいませんか?責任の重い仕事だからこそ、人の優しさや支えが必要不可欠な仕事かもしれませんね。今回は、保育士さんをサポートする・支え...
保育士を辞める!次の仕事は?キャリアを活かせるおすすめ転職先7選!転職事例も紹介
保育士を辞めたあとに次の仕事を探している方に向けて、資格や経験を活かせる仕事を紹介します。ベビーシッターなど子どもと関わる仕事はもちろん、一般企業での事務職や保育園運営会社での本社勤務といった道も選べ...
病院内保育とは?働くメリットや1日のスケジュール、一般的な保育施設との違いについて紹介!
病院内保育とは、病院や医療施設の中、または隣接する場所に設置されている保育園のことです。保育園の形態のひとつであり、省略して院内保育と呼ばれることもあります。転職を考えている保育士さんの中には、病院内...
フリーランス保育士として自分らしく働くには。働き方、収入、仕事内容からメリットまで解説
保育園から独立して働くフリーランス保育士。具体的な仕事内容や働き方、給料などが気になりますよね。今回は、特定の保育施設に勤めずに働く「フリーランス保育士」についてくわしく紹介します。あわせて、フリーラ...
保育園の調理補助に向いてる人の特徴とは?仕事内容ややりがい・大変なこと
保育園で働く調理補助にはどのような人が向いてるのでしょうか。子どもや料理が好きなど、求められる素質を押さえて自己PRなどに活かしましょう。また、働くうえでのやりがいや大変なことなども知って、仕事への理...
子どもと関わる看護師の仕事10選!保育園など病院以外で働く場所も紹介
子どもに関わる仕事がしたいと就職・転職先を探す看護師さんはいませんか?「小児科の経験を活かして保育園に転職した」「看護師の資格を活用してベビーシッターをしている」など保育現場で活躍している方はたくさん...
保育士から転職!おすすめの異業種22選≪あなたの資格・経験を活かせる次の仕事とは?≫
保育士以外から異業種への転職を考えている際、どのような転職先がおすすめなのでしょうか。今回は、次の仕事として保育士から転職しやすいおすすめの異業種22選を紹介します。保育士から異業種に転職するメリット...
【保育士の意外な職場10選】こんなにあった!保育園以外の活躍できる場所
保育士の経験やスキルが、実は意外な職場で活かすことができるのを知っていますか?転職を検討しつつも、子どもとかかわりたい、資格や経験を活かしたいと考えている人は多くいるでしょう。保育園や幼稚園以外で保育...
【完全版】保育士資格を活かせる仕事・働ける企業25選!
保育士資格を持っていたら、保育園で保育士として働くのが当たり前だと思っていませんか? 実は現役の保育士さんの転職先としては、保育園や幼稚園などの保育現場以外にも一般企業や福祉施設、ベビーシッターなど、...
【2024年最新】保育士に人気の転職先ランキング!異業種や選ばれる職場を一挙公開
保育士の資格を活かして働ける人気の転職先をランキング形式で紹介!企業主導型保育園や病院内保育所、ベビーシッターなど保育士経験やスキルを活かせる職場はたくさんあります!今回は保育施設や異業種別に詳しく紹...
【2024年最新版】幼稚園教諭免許は更新が必要?廃止の手続きや期限、対象者をわかりやすく解説
幼稚園教諭免許は更新が必要なのか、費用や手続き方法などを知りたい方もいるでしょう。今回は、2022年7月1日より廃止された教員免許更新制について詳しく、そしてわかりやすく紹介します。幼稚園教諭免許を更...
保育士が児童発達支援管理責任者(児発管)になるには?実務経験や要件など
保育士の実務経験を活用して目指すことができる「児童発達支援管理責任者(児発管)」は、多くの障がい児施設で人材不足の状況が続いています。今回は保育士が児童発達支援管理責任者(児発管)になるための方法を徹...
保育士は年度途中に退職してもいいの?理由の伝え方や挨拶例、再就職への影響
「年度途中で退職したい...けれど勇気が出ない」と悩む保育士さんはいませんか。クラス担任だったり、人手不足だったりすると、退職していいのか躊躇してしまうこともありますよね。そもそも年度途中で辞めるのは...
幼稚園教諭からの転職先特集!資格を活かせる魅力的な仕事18選
仕事量の多さや継続して働くことへの不安などを抱え、幼稚園教諭としての働き方を見直す方はいませんか。幼稚園教諭の転職を検討中の方に向けて、経験やスキルを活かせる18の職場を紹介します。保育系の仕事から一...
【2024年度】放課後児童支援員の給料はいくら?年代別の年収やこの先給与は上がるのかを解説
放課後児童クラブや児童館などで働く「放課後児童支援員」の平均給料はいくらなのでしょうか。別名「学童支援員」とも呼ばれ、「給与が低い」というイメージがあるようですが、国からの処遇改善制度などにより、これ...
保育士が働ける保育士以外の仕事21選。資格や経験を活かせるおすすめの就職先
保育園以外の職場に転職・就職先を探す保育士さんもいるでしょう。今回は企業内保育所や託児施設、児童福祉施設など、保育士さんが働ける保育園以外の職場を21施設紹介!自身の働き方や保育観を見つめ直し、勤務先...
【2024年最新】保育士の給料は上がる?いつから?9000円賃上げの処遇改善によって数万円の加算も期待
保育士の給料が上がる国の施策として、2022年2月からの「保育士・幼稚園教諭等処遇改善臨時特例事業(保育士の処遇改善Ⅲ)」で、2年にわたり月9000円の賃上げが行なわれました。また勤続年数などで加算さ...
私って保育士に向いていないかも。そう感じる人の7つの特徴や性格、自信を取り戻す方法
せっかく保育士になったのに「この仕事に向いていないのでは?」と不安を抱いてしまう方は多いようです。子どもにイライラしたり、同僚や保護者と上手くコミュニケーションが取れなかったりすると、仕事に自信が持て...
ベビーシッターとして登録するなら「キズナシッター」を選びたい理由トップ5
ベビーシッターとしてマッチングサービスに登録する際に、サイト選びに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。収入や働き方の安定性、サービスごとの特徴や魅力も気になりますよね。本記事ではそんななか「キズナ...
子育て支援センターとは?保育士の役割や必要な資格をわかりやすく解説!
子育て支援センターとは、育児中の保護者と子どもをサポートする地域交流の場です。保育士経験者は資格を活かして働けるため、転職を考える方も多いよう。また、子育て経験を活かして相談員として勤務したい方もいる...
ベビーシッターになるには?資格や仕事内容、向いている人の特徴
ベビーシッターになるにはどうすればいいのでしょうか?まずは必要な資格やスキルをチェックしましょう。ベビーシッターは働く時間や場所を柔軟に調整できる場合が多く、副業としても人気です!初めてでも安心してベ...
【2024年最新版】子育て支援員とは?資格の取り方・研修、やりがいや仕事内容について解説
保育の仕事に興味がある方のなかには、子育て支援員とはどんな資格?と気になっている方がいるかもしれません。2023年に新設されたこども家庭庁が、放課後児童クラブ(学童保育)の人材確保に取り組んでいるなか...
保育士の転職の時期はいつが最適?後悔しないタイミング&スケジュールの立て方
保育士の転職の最適な時期とはいつなのでしょうか?スムーズに内定を獲得できるよう、いつから動き始めればよいのかなど、転職活動における適切なタイミングを知っておきましょう。今回は、保育士さんの転職に最適な...
【2024年版】幼稚園教諭免許の更新をしていない!期限切れや休眠状態の対応、窓口などを紹介
所有する幼稚園教諭免許が期限切れになった場合の手続きの方法を知りたい方もいるでしょう。更新制の廃止も話題となりましたが、更新していない方は今後の対応方法をくわしく把握しておくことが大切です。今回は、幼...
【2024年最新】調理師の給料、年収はどれくらい?仕事内容や求人、志望動機なども徹底解説
保育園の調理師は、子どもたちが毎日口にする給食やおやつを作る仕事です。成長する子どもの身体づくりを助ける存在として、やりがいをもって働けるかもしれません。しかし、年収はどれくらいなのでしょうか?今回は...
インターナショナルスクールに就職したい保育士さん必見!給料や仕事内容、有利な資格とは
保育士さんが活躍できる場所のひとつとしてインターナショナルスクールがあります。転職を検討するなかで、英語力は必須なのか、どんな資格が必要なのかなどが気になるかもしれません。今回は、インターナショナルス...
児童館職員になるには?必要な資格や仕事内容、給料
児童館は、地域の子どもたちへの健全な遊び場の提供や子育て家庭の育児相談などを行なう重要な施設です。そんな児童館の職員になるにはどのような資格が必要なのかを解説します。また、児童館の先生の仕事内容や20...
病児保育とはどのような仕事?主な仕事内容や給与事情、働くメリットも解説
病児保育とは、保護者の代わりに病気の子どもを預かる保育サービスのことを言います。一般的に、風邪による発熱などで保育施設や学校に通えない子どもを持つ保護者が利用します。今回は、そんな病児保育の概要を詳し...
保育士の給料・年収は?安いのはなぜ⁉年齢・地域別・パートの平均年収、給与UP術
「給料が安い」「上がらない」といわれる保育士の給料はいくらくらいなのでしょうか。子どものお世話や保護者対応など多くの仕事をこなす中で給与が低いと不満が募りますよね。今回は保育士の月給や平均年収を徹底解...
保育園事務は何がきつい?仕事内容や給料、業務で楽しいことについても紹介
子どもたちが通園する保育園で事務として働く場合の仕事内容とはどのようなものが挙げられるのでしょうか。中には、仕事に就いてから「きつい」「つらい」と感じることもあるかもしれません。今回は、保育園事務の仕...
- 同じカテゴリの記事一覧へ
認可外・無認可保育園の転職状況
beeboys/stock.adobe.com
認可保育園と認可外保育園(無認可保育園)で働くメリットをふまえたうえで、両施設の転職状況を知っておきましょう。
認可保育園
公立の認可保育園は、求人自体が少ないのが現状です。
これは、公立園で働く保育士さんは公務員であるため福利厚生が手厚く、長く勤めればその分昇給していくことから、保育士さんの勤続年数が長く、離職率が低い傾向にあるためです。
しかし、近年は公立保育園の民営化が進んでいることもあり、自治体が設置して法人が運営するタイプの求人が出ているケースもあります。
一方、私立の認可保育園は社会福祉法人や株式会社などの民間団体が運営しているため、なかには全国に系列園がある大規模な施設もあります。
求人票は転職サイトなどに掲載されていることが多いため、公立園よりもいろいろな園を見つけやすく、転職活動をスムーズに進めやすいかもしれません。
認可外保育園(無認可保育園)
認可外保育園(無認可保育園)は、開園時間の長さや日数などが園の形態によって異なるため、幅広い選択肢のなかから理想的な働き方を選べるのが特徴です。
施設によって保育内容が大きく異なるため、運動や英語、音楽など園ごとの保育方針・内容の違いをしっかりと見比べながら自分に合った園を見つけられるでしょう。
認可外・無認可保育園に転職するときのポイント
miya227/stock.adobe.com
最後に、認可保育園や認可外保育園(無認可保育園)に転職するうえで押さえておきたいポイントを紹介します。
園見学に参加して雰囲気を確かめる
求人に応募する前に、園見学に参加して園の様子を確認するとよいでしょう。
認証保育園などを含む認可外保育施設(無認可保育施設)では、広々とした施設環境が整備されていない場合もあります。
大規模園か小規模園か、また園庭やホールがあるかなどをチェックして、理想とする保育を実現できる環境が整っているかを確かめておくと、入職後にギャップを感じずに済むでしょう。
また、設備だけでなく保育士さんの雰囲気や実際の保育の内容、子どもの様子などもチェックしておくと実際に働いている自身の姿をイメージしやすくなりますよ。
保育時間をチェックする
認可外保育園(無認可保育園)への転職を考えている場合は、保育時間の長さをチェックしておきましょう。
認可保育園の基本的な保育時間は11時間とされており、保護者からの要望に応じて延長保育が行なわれることもあります。
しかし認可外保育園(無認可保育園)はもとから開園時間が長く設定されていることもあるため、勤務時間が長引いたり生活リズムが不規則になってしまったりすることもあるかもしれません。
仕事と私生活を両立させて働きたい方は、保育時間もしっかりチェックしておきましょう。
保育方針をしっかり確認する
認可、無認可を問わず保育園によって保育方針は異なります。
園や自治体のサイトなどで情報を集めて、自分の理想に近い保育を実践できそうか確認しましょう。
特に認可外保育園(無認可保育園)の場合、インターナショナルスクールのように特徴的なスタイルで保育を行なっている施設が多くあります。
のびのびとした保育や幼児教育を取り入れている保育などさまざまなスタイルがあるなかで、自分が目指す保育を実現できそうな園を選びましょう。
待遇を比較する
認可外保育園(無認可保育園)は、国や自治体からの補助金がない場合もあるため、施設によっては認可園よりも給料が低いことがあるかもしれません。
その反面、保育料を独自に設定できるため、認可保育園よりも経済的に余裕をもって運営している園もあることが考えられるでしょう。
また、認可外保育園(無認可保育園)は運営母体が一般企業であることが多いため、運営元が大規模であれば休暇制度や福利厚生などが整備されていることもあります。
園によって給料や福利厚生の充実度は異なるため、待遇面をしっかりと比較することが大切です。
人員配置を確認する
国が定める配置基準を満たしていない認可外保育園(無認可保育園)では、人手不足になっていたりギリギリの人数でまかなっていたりするケースがあるかもしれません。
もちろん定期的に自治体による立入調査が行なわれるため、一定の基準をクリアできていれば保育環境に問題はないでしょう。
しかし、余裕のある人員配置をしていなければ、休みを取りづらかったり残業が多くなってしまったりと保育士さんの負担が大きくなることも考えられます。
無理なく働き続けるためにも、保育士の人員配置に余裕があるかはチェックしておきましょう。
以上のような施設ごとの違いを確認するためには、保育園の求人情報を見てみるのが早いかもしれません。勤務時間や応募要項、雇用形態や待遇などを細かく確認でき、保育方針や理念なども見ることができます。
認可園・認可外園などを選択して一覧で見ることができる求人情報ページで、自分の働きやすい職場を見つけてみましょう。
認可外保育園の求人一覧を見てみる
出典:基準を満たさない認可外保育施設の無償化に関する経過措置について/こども家庭庁
認可外・無認可保育園と認可園の違いを知って転職に役立てよう
maroke/stock.adobe.com
今回は、認可保育園と認可外保育園(無認可保育園)の定義や、転職するうえで押さえておきたいポイントなどを紹介しました。
認可保育園と認可外保育園(無認可保育園)には、施設としての違いや保育料や補助金の有無などさまざまな差異があります。
保育士として働くうえでは、認可保育園にも認可外保育園(無認可保育園)にもそれぞれメリットがあるため、両施設の違いをしっかりと比較したうえで自分に合った園を見つけてみてくださいね。
保育士バンク!ではさまざまな保育施設の求人を取り扱っています!
企業主導型保育施設や事業所内保育施設、またインターナショナルスクールなど保育施設はさまざまな種類があります。あなたの理想とする保育を実現できる園との出会いがあるかも?
まずは下記よりご登録のうえ、あなたのご希望をアドバイザーにお聞かせくださいね♪
保育士バンク!の新着求人
お住まいの地域を選択して、最新の求人情報をチェック!