進級式や入園式の次にやってくるこどもの日のイベント。年少の3歳児クラスでこいのぼり製作を計画している保育士さんも多いのではないでしょうか。年齢に合わせたねらいや導入、作り方がわかるとやりやすいですよね。今回は、3歳児が楽しめるこいのぼり製作を紹介します。作り方のポイントや、保育園での飾り方もまとめました。
ANURAK PONGPATIMET/shutterstock.com
3歳児クラスのこいのぼり製作のねらい
子どもの健やかな成長や出世を願って飾られるこいのぼりは、こどもの日に向けて保育園でよく取り入れられる製作です。
こいのぼり製作のねらいとは、どのようなものなのでしょうか。
指導案を意識して、年少クラスの3歳児向けのねらいを考えていきましょう。
製作を通して表現の楽しさを味わう
3歳児は大人の模倣をしてさまざまなことができるようになり、お絵かきや工作などに挑戦することも増えてくるでしょう。
こいのぼりはこどもの日の風物詩で、入園式の次に初めて経験する季節のイベントの一つです。こいのぼり製作をきっかけに、その後の製作活動にも楽しさを感じるようなものにしたいですね。
お絵かきやちぎり絵、スタンプなど、3歳児の子どもたちが楽しく取り組める内容を考え、「できた!」「製作するのは楽しいな」という気持ちを育めるとよいかもしれません。
5月の行事に親しみ、季節の変化に気づく
5領域に「環境」の項目が設定されているように、環境の変化や文化、行事に気づき、親しみを持つのも保育の大きなねらいです。
こどもの日は、こうした1年の流れを感じるうえで、欠かせない季節のイベントです。
こいのぼりの製作を通して、子どもが行事と季節のつながりを感じ、環境の変化に気づくきっかけになるとよいですね。
保育園での生活に期待感を持つ
4月から入園した年少クラスの3歳児さんにとっては、園での生活にやっと慣れてきた時期でしょう。
また、在園児の子どもたちにとっては、初めての大人数クラスで新しい友だちが増える頃でもあります。
そこで少し緊張感がほぐれてくる5月の時期に、こいのぼり製作やこどもの日のイベントをじゅうぶんに楽しめるような工夫をしていきましょう。
その際、クラスみんなが楽しめる難易度に設定して意欲を引き出したり、日頃からこいのぼりの絵本や歌で親しんだり、製作が終わったら子どもたちが眺めて楽しめるよう飾り方を工夫したりといった配慮が大切になります。
「みんなといっしょに行事の工作をするのは楽しいな」という思いを育み、保育園生活により期待を持つきっかけとなる活動にしたいですね。
3歳児向けのこいのぼり製作のアイデア
ここからは具体的なこいのぼり製作の作り方を紹介します。
こいのぼりのうろこ模様の表現方法
画用紙で作ったこいのぼりの体に、さまざまな技法を使って「うろこ」を表現してみましょう。
クレヨンでかく
3歳児の力でもはっきりと発色するクレヨンは、定番の画材と言えるでしょう。
こいのぼりの形にカットした画用紙に色を塗ったり、紙コップなどの立体的な素材にお絵かきをしたりとアレンジが可能です。
関連動画:折れたクレヨンをリメイク♪マーブルクレヨン/保育士バンク!
折り紙のちぎり絵をする
折り紙のちぎり絵で模様をつけてうろこを表現する方法です。
ちぎるときのビリビリという音や、ちぎった破片の独特の形を楽しむことができます。
作る工程の一つひとつを楽しめるのがちぎり絵の魅力と言えるでしょう。
ちぎり絵ではのりづけが必要になるので、道具を使う練習にもなりそうです。
指を使って塗りつける「でんぷんのり」を使うときは、お手拭きを用意しておきましょう。
シールを使ってうろこを表現する
のりの使用が難しそうな場合は、シールでうろこを表現してみましょう。
ペタペタと簡単に貼ることができるため、お絵かきや絵の具など、ほかの技法と組み合わせて取り入れるのもよいかもしれません。
丸シールを半分にカットして、半円を作ればうろこのシールを作ることもできます。
台紙ごとカットすれば、簡単にたくさんのうろこシールが作れますよ。
関連動画:1歳児からできるシール貼り遊び。紙皿でカラフルなお魚を作ろう/保育士バンク!
スタンプでうろこをつける
スタンプを押して楽しくうろこをかいていきましょう。
乳酸菌飲料の空き容器や野菜の切り口、ペットボトルの底など身近な素材でスタンプを用意することができます。
保育士さんが好きな模様のスタンプを作ることができるため、子どもたちも興味を持ってくれるかもしれません。
スタンプ台を使用したり、絵の具をスタンプに塗りつけたりと、押し方にもさまざまあります。
3歳児の子どもたちに経験してほしい素材を活用して、製作アイデアを考えてみましょう。
以下のようなうろこの表現方法を使えば、子どもの個性がよく表れたこいのぼり製作を作れるので、参考にしてみてくださいね。
関連動画:フタを再利用してかわいいスタンプに♪/保育士バンク!
身近な素材を使ったこいのぼりの作り方
次に、素材を工夫して作るこいのぼりの製作を紹介します。
トイレットペーパーの芯を使った作り方
トイレットペーパーの芯を活用してマーブリングの技法を楽しめるこいのぼり製作を作ってみましょう。
<用意するもの>
- 洗面器
- 水 100ml
- マーブリング水溶液(または洗濯のり) 100ml
- 割りばし
- マーブリング専用インク 3色
- 竹串
- 画用紙
- トイレットペーパーの芯
- 目玉シール
- キリ
- はさみ
- 折り紙のカブト
<製作のポイント>
マーブリングには専用のインクを使用すると、水に絵の具が沈んだり、色が混ざりすぎたりすることなくきれいに仕上がるようです。
3歳児クラスで行うときには、絵の具が垂れても大丈夫なように、汚れてもよい服に着替えたり、床に新聞紙を敷いたりしておきましょう。
あらかじめトイレットペーパーの芯のサイズに画用紙をカットしておくとスムーズですね。(詳しい説明はこちら)
牛乳パックを使った作り方
牛乳パックでこいのぼりを作ってもよいでしょう。
4面それぞれにお絵かきができるので、目をかく位置を考えたり、立体図形に関心を深めたりなど、楽しみながらさまざまな工夫ができるとよいですね。
牛乳パックの表面はつるつるしており、お絵かきしづらいかもしれません。
事前に画用紙を貼って覆うなど、3歳児の子どもが模様付けしやすくしておきましょう。
紙コップ・紙皿を使った作り方
紙コップや紙皿は用意が簡単なので、製作に取り入れやすい素材の一つです。
紙コップは、全体が丸い曲線で構成されているので、模様づけが少し難しく感じるかもしれませんが、こうした素材の特徴にふれるのも製作の楽しみと言えるでしょう。
ちぎった折り紙やシールを貼って模様をつけてみてくださいね。
紙皿を活用する場合は、半分に折って揺らして楽しめるこいのぼりにしたり、半分に切って絵をかいたりとさまざまにアレンジしてみましょう。
折り紙を使った作り方
ここでは、折り紙を使った立体的なこいのぼりの製作を動画で紹介します。
<用意するもの>
- 折り紙 1枚
- のり
- ペン
- 割り箸
<作り方>
1.折り紙を四角に半分に折って開きます。
2.色のついた面を表にし、(1)の折り目を目印に下から折り上げます。
3.開いて(2)の折り目を目印に下から折り上げます。
4.筒状に丸めて、(3)の部分を重ねてのりで留めます。
5.端をねじって尾を作ります。
6.ペンでこいのぼりの目やうろこをかいたらできあがりです。
<製作のポイント>
折り方は簡単ですが、ねじったり、のり付けしたりと年少さんにとって少し複雑な工程も含まれるため、個別に指導したり、少人数グループで製作したりと活動の仕方を工夫しましょう。
ペンでお絵かきするほかにも、シールやちぎり絵を貼ったりすれば、3歳児の子どもも気軽に模様をつけられるかもしれません。
飾り方のアイデアとして、水色の模造紙にのりでこいのぼりを貼りつけて、空を泳いでいるように見せるのもよいですね。
割り箸やストローを用いた作り方
製作の飾り方として、こいのぼりを割り箸やストローに付けると本物のこいのぼりのように仕上がるでしょう。
完成した人から順に保育士さんモールやタコ糸を使って棒にくくりつけるようにするとスムーズです。
このように身近な材料を活用して、3歳児の子どもたちがさまざまな素材にふれるきっかけを作ってみましょう。
簡単1分登録!転職相談
保育士・幼稚園教諭・看護師・調理師など
保育関連の転職のご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
3歳児クラスでのこいのぼり製作のポイント
ANURAK PONGPATIMET/shutterstock.com
最後に、3歳児クラスにこいのぼり製作を取り入れるうえで意識するポイントをまとめました。
素材や表現の方法は少しずつ工夫して
3歳児は、2歳児までの工作からレベルアップして、平面にお絵かきするだけでなく、立体的な素材を使うなど、ひと工夫ある製作を行うと子どもはより楽しめるかもしれません。
また、表現方法に合わせて飾り方を工夫することも大切です。
絵のように壁に飾りやすいものであれば保育室に飾ってもよいですし、一つひとつの絵をこいのぼりのうろこに見立てて、大きなこいのぼりとして飾ってもよいですね。
自分でやりたい気持ちも受け止めた援助を
3歳児は保育士さんや周囲の大人の真似をするなかで、自分でできることが増え、新しいことに挑戦する姿も見られるようになるでしょう。
一方で、自分でやりたいと思っていても、うまくいかないことも多い年齢です。そうした場面でも、気持ちを受け止めたうえで適切に援助できるとよいですね。
絵本や紙芝居の読み聞かせを導入に
年少クラスの3歳児は、絵本のフレーズや雰囲気を楽しむ一方で、物語の内容も少しずつ理解できるようになるでしょう。
そのため、製作の導入として、こいのぼりに関する簡単な絵本を用いてみてはいかがでしょうか。
ほかにも、保育士が作る工作を見せて子どもの関心を集めたり、手遊びで導入をしたりして、スムーズに製作の活動に移っていけるとよいですね。
保育士・幼稚園教諭・看護師・調理師 etc.無料転職サポートに登録こいのぼりの製作を通して、3歳児クラスでこどもの日を祝おう
今回は、3歳児が楽しめるこいのぼり製作のねらいと導入、作り方や飾り方のアイデアを紹介しました。
こいのぼり製作は行事の製作活動を楽しいものにし、年少の子どもが園での生活により期待が持てるようにするというねらいや役割があります。
そして、3歳児は以前よりもできることが増え、お絵かきや工作などにも意欲が出てくる年齢でしょう。
こいのぼり製作に用いる導入や作り方を工夫して、子どもたちが表現の幅を広げるきっかけ作りができるとよいですね。
関連記事:【5月】こいのぼり製作の指導案の考え方。ねらいと作り方や飾り方のポイント/保育士バンク!
保育士バンク!の新着求人
お住まいの地域を選択して、最新の求人情報をチェック!