【2023年最新版】保育士と介護福祉士の資格取得に迷った人必見!試験の免除、ダブルライセンスのメリット

福祉分野への就職を考えて、保育士と介護福祉士の資格、どちらを取得すべきか迷う方もいるでしょう。片方の資格を取るともう一つの資格が取りやすいという、免除制度もあるようです。今回は保育士と介護福祉士の資格取得について徹底解説します。仕事内容や給与、ダブルライセンスのメリットなどもわかりやすくまとめました。


介護福祉士

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保育士と介護福祉士どちらの資格を取るべき?

福祉系の仕事に就きたいと考えたとき、保育士介護福祉士どちらの資格を取得するべきか迷う方もいるでしょう。


両方の仕事内容や給与、資格の取得方法などを把握すると自身の働き方が見えてくるかもしれません。


また、保育士と介護福祉士の両方の資格を取得することでメリットもあるようです。


まずはそれぞれの仕事内容について詳しく見ていきましょう。

保育士と介護福祉士の仕事内容


保育士

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保育士


保育士は、主に子どもや保護者の方と関わる仕事です。


例えば保育所で働く場合は、子どもたちの着替えやトイレの介助などの生活全般のお世話を担当します。また、運動会や生活発表会といったさまざまなイベントの企画・運営に取り組むことでしょう。


その他に保育日誌や保護者への連絡帳、おたよりなどさまざまな書類を作成することも多い仕事です。ときには保護者の方からの相談にのることもあるでしょう。


かわいい子どもたちに囲まれて成長を見守ることができるため、子ども好きな方にぴったりな仕事かもしれませんね。



介護福祉士


介護福祉士は、高齢者の家事や日常生活のサポートを行います。


身体をうまく動かすことができない方や高齢者の食事や入浴の介助などさまざまな仕事を任せられるでしょう。施設利用者が通所するサービスもあれば、介護福祉士が訪問して介護するサービスもあります。


利用者の方から「ありがとう」と感謝される場面が多く、日常的にやりがいを感じられそうです。また、業務中にさまざまな方の人生経験を聞く機会もあるようで、自身の見聞を広げたいという方にとっては魅力的な仕事ですね。


それぞれの仕事内容を紹介しましたが、保育士は子どもを中心に、介護福祉士は高齢者や障がい者を中心にサポートするという点が大きな違いといえそうです。


どちらも「人と深く関わる」「コミュニケーション能力が必要になる」という職業であるという意味では共通点が多いかもしれません。

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保育士と介護士福祉士の働く施設

保育士と介護福祉士の働く施設について見ていきましょう。



保育士


保育士が働ける施設は以下の通りです。


  • 保育園
  • 認定こども園
  • 企業内保育園
  • 小規模保育園
  • 乳児院
  • 児童養護施設
  • 児童発達支援センター
  • 病院内の保育施設
  • 学童保育施設(学童)
  • 放課後等デイサービス

保育士は子どもに関わる施設全般で働くことができるでしょう。


また、幼稚園で働く場合は保育士資格ではなく「幼稚園教諭免許状」が必要となります。


ベビーシッターとして勤務する際は、特に資格がなくても働ける場合もあるようです。ただ、保育士資格があると利用者が安心感を持って依頼してくれることが多いかもしれませんね。



介護福祉士


介護福祉士が働ける施設は以下の通りです。


  • 介護老人保健施設
  • 特別養護老人ホーム
  • 通所リハビリテーション施設
  • デイサービスセンター
  • グループホーム
  • 身体障がい者施設
  • 訪問介護サービス事業

この他にも介護福祉士の養成校の教員として勤務するケースもあるようです。


また、福祉に関するさまざまな相談や指導、助言を行う場合は「社会福祉士」という資格が必要となります。介護福祉士と同じ職場で働くことが多く、高齢者の生活を支えるうえで重要な役割を担います。

保育士と介護福祉士の給与


給与

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保育士と介護福祉士の給与について見ていきましょう。



保育士


厚生労働省の「2022年度賃金構造基本統計調査」によると、正社員保育士の平均給与額は以下の通りです。※調査年月は2021年度


平均年収額:338万円
平均給与月額:28万1666円


上記は賞与込みの年間の平均給与となります。



介護福祉士


厚生労働省の「2022年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると介護福祉士の平均給与額は以下の通りです。※調査年月は2022年度


平均年収額:397万円2960円
平均給与月額:33万1080円


資料では介護福祉士で資格がない方の月額給与は「26万8680円」と記載されています。有資格者と比較すると約6万円近く給与が低いことから、資格を取得した方が待遇面でよいことがわかります。


上記の平均給与の状況をふまえると保育士が介護福祉士よりも給与が低い傾向にあるようです。ただ、施設や地域によって給与に違いがあるため、好待遇の施設もあるかもしれません。


また、データの算出資料に違いがあるため、あくまでも参考程度におさえておくとよいでしょう。


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保育士と介護福祉士の資格取得方法

次に保育士と介護福祉士の資格取得方法を紹介します。



保育士


保育士になるための方法は以下の2通りです。

保育士養成校を卒業する

まず1つ目は、保育士の養成課程のある大学、短大、専門学校を卒業することです。特に養成校に入学するための年齢の上限はなく、高卒資格があれば受験可能です。


入試や面接を受けて合格すれば、卒業と同時に最短2年で保育士資格を取得することもできるでしょう。

保育士試験に合格する

もう1つは保育士試験に合格する方法です。基本的に受験資格を得られるのは「短期大学卒業程度」の方となります。


ただし、高卒者の場合も「児童福祉施設で実務経験2年以上かつ総勤務時間数2880時間以上従事した方」の場合は、受験資格が得られます。


試験は年2回開催されており、筆記と実技の両方に合格すると資格が取得できます。


養成校に通うことが難しい社会人の方や学費を用意することが困難な方などは、チャレンジしてみるとよさそうですね。



介護福祉士


介護福祉士になるには以下2つの方法があります。

福祉系の養成校を卒業して試験に合格する

福祉系の養成校を卒業すると、介護福祉士の国家試験の受験資格を得ることができます。


高等学校の場合は、福祉に関する所定の単位数を3年以上履修・修了し、卒業することが条件です。


専門学校、短大、大学の場合は、2年以上履修・終了し、卒業すると受験資格を得られます。


その後、試験に合格すれば資格を取得することが可能です。

3年以上の実務経験および研修を経て試験に合格する

3年以上かつ540日以上の現場での実務経験者が「実務者研修」を修了すると、介護福祉士の国家試験の受験資格を得られ、試験に合格すれば資格を取得できます。


実は、2016年の法改正によって、介護福祉士の資格取得には国家試験の合格が必須となりました。


そのため、2017年~2021年の養成校の卒業者については、以下の経過措置が設けられています。(2026年度まで)


  • 卒業後、5年以内に試験に合格すること
  • 原則卒業後5年間連続して実務経験を重ねること

上記のいずれかの条件をクリアすれば、介護福祉資格を取得することができます。


また、5年以内に試験に合格できていない場合も受験資格は得ているため、試験に合格さえすれば、介護福祉士の資格を取ることが可能です。


【保育士と介護福祉士】互いの資格取得に向けた免除内容は?


勉強する人

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保育士と介護福祉士のどちらかの資格を取得すれば、もう片方の資格を取る際に有利になる場合があります。


ここからは資格取得における免除内容についてケース別に見ていきましょう。



保育士から介護福祉士になる場合


保育士資格を取得した方が介護福祉士を目指す場合、養成校を卒業した方限定ではありますが一部履修科目が免除されます。


また、介護福祉士の養成校には通常2年以上通うことが条件ですが、保育士資格保有者は1年制の養成校に通うことで受験資格を得ることができるようです。



介護福祉士から保育士になる場合


介護福祉士の養成校の卒業者が保育士の養成校で学ぶ場合についても履修科目(社会的養護、児童家庭福祉、社会福祉)が免除されるため、比較的早く卒業できるかもしれません。


また、試験科目に対応した教科を履修した方は一部の試験が免除されます。


保育士の筆記試験科目は9科目あるため、受験される方にとっては大きなメリットですよね。


保育士と介護福祉士の両方の資格を取るメリット

保育士と介護福祉士の両方の資格取得を考える方もいるでしょう。


ダブルライセンスのメリットについて詳しく紹介します。



免除制度を活用できる


両方の資格を取ると互いの免除制度を利用できるため、早めに取得できるというメリットがあるでしょう。


また、保育士資格保有者は1年制の養成校に通うと介護福祉士の試験資格を得られるため、学費といった費用面も抑えられそうですね。


介護福祉士と保育士の履修科目や受験科目は共通点が多く、国家試験を受ける際に勉強しやすいようです。



福祉分野のスキルが身につく


ダブルライセンスがあれば、福祉の総合的観点を身につけることができるでしょう。


子どもから高齢者まで幅広い世代の知識や技術を修得すると、福祉分野のスキルのスキルアップにつながります。多様な視点で人と関わることができ、自信をもって仕事に取り組むことができそうですね。



転職時の選択肢が広がる


さまざまな福祉施設・保育施設で働けるということもダブルライセンスの強みとなります。


中には就職後に「保育所ではなく介護施設で働きたい」「介護施設で働いていたが子どもと関わる仕事をしてみたい」などと、転職を考える方もいるかもしれません。


そういった場合も二つの資格を持っていると、転職の選択肢が広がるでしょう。


また、保育・介護分野では人手不足の状況が続いているため、どちらも需要が高い資格といえそうです。さらに両方の資格を持っていることで働き方が広がりそうですね。

保育士と介護福祉士資格、どちらがよいか迷ったときの対処法


保育士

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最後に保育士と介護福祉士資格のどちらを取るべきか、迷ったときの対処法を紹介します。



資格の取りやすさ・最短ルートを考える


まずは資格取得のルートを比較して、最短で取得可能なものを考えてみましょう。


費用面の心配がないのであれば、保育士養成校に通うことを考えてみるとよさそうです。2年以上通うことで卒業と同時に保育士の資格を取得できるため、比較的取りやすいかもしれません。


ちなみにダブルライセンスの最短ルートは以下の通りです。


保育士養成校卒業し保育士資格を取得する

        ↓

1年制の介護福祉士の養成校に通う

        ↓

試験に合格して介護福祉士を取得する


迷っている場合は両方の資格を取得してみるという方法もあります。


また、どちらも難易度が高い試験となるため、しっかり勉強する必要があるでしょう。どのくらいの学習時間が必要なのかというのも、きちんと計算してみるとよいですね。



自分が仕事に求めるものを明確にする


資格取得に迷ったときは仕事にどのようなものを求めるのかを考え、自分自身と向き合ってみましょう。


以下の点を意識して考えをまとめるとよいですね。


  • 働く場所
  • 勤務時間、残業時間
  • 休日
  • 給与
  • やりがい
  • 不安なこと
  • 将来の展望

実際の働き方をイメージするとどちらの資格を取得して働きたいかが見えてくるかもしれません。


また、資格取得まで時間がある方は、ボランティア活動などを行ない、現場を見たうえで決められるとよいですね。


中には無資格の方のアルバイトを募集する施設もあるため、求人情報をチェックしましょう。


保育士有資格者で介護福祉士の資格を取得するべきか迷ったら

今回は、保育士と介護福祉士について詳しく紹介しましたが、中には、保育士有資格者で保育園に勤務後、介護施設への転職を考える方もいるかもしれません。


介護福祉士業界はやりがいのある仕事ですが、子どもと関わる仕事を選んだほうがよいかな…と迷われる方がいるでしょう。


そんな時は一度保育士バンク!にご相談ください。乳児院児童発達支援施設など保育系の施設の種類や求人状況について説明させていただきます。お悩みの方もまずはお問い合わせくださいね。



保育士バンク!に転職相談




出典:ハロー未来の保育士/厚生労働省

出典:介護福祉士資格の取得方法について/厚生労働省

出典:福祉系国家資格所有者の保育士資格取得への対応について(概要)/厚生労働省

出典:2022年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要/厚生労働省

出典:賃金構造基本統計調査

保育士と介護福祉士は両方やりがいのある仕事

保育士も介護福祉士も社会にとって欠かせない存在です。


どちらもやりがいのある職業のため、迷ったときは両方の資格を取得すると働き方の選択肢が広がりそうですね。


また、保育施設の仕事に興味がある方はぜひご相談ください。

求人状況はもちろん、働きやすい職場をご提案させていただきます。


  • 高齢者施設が併設された保育園で働いてみたい
  • お年寄りとのふれ合いを大切にする園を探している

などのご相談も大歓迎♪


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