保育士は国家試験に合格しないとなれない?保育士資格についての初歩から試験科目や合格率、対策を解説!

「保育士は国家試験に合格しないとなれない?」と疑問に思ったことはありませんか。保育士は国家資格でかつ全国どこでも活かせる一生ものの資格ですが「国家試験」と聞くと難しそう……と尻込みする人も多いはず。この記事では、保育士資格や試験についての基本情報や科目、合格率、勉強のコツをわかりやすく解説します。

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保育士は国家試験に合格しないとなれない?

保育士になるためには「国家試験」に合格する必要がありますが、そもそも国家試験とはどういったものなのでしょうか。

ここでは、国家試験の概要や保育士資格のメリットについて解説します。

「国家試験」とは

国家試験とは、国が定めた基準を満たした人に資格を与えるための試験のことです。また、国家試験に合格することで得られる資格を「国家資格」と言います。

国家資格の種類にはさまざまありますが、医師や弁護士のように「有資格者以外が携わることを禁じられている業務を行える資格」のように、有資格者以外がその職に就くことができないと法律で定められているものが主になるでしょう。

なかでも保育士は「有資格者以外はその職種を名乗れない資格」に分類されます。

また文部科学省によると、国家資格については以下のように定められています。

国家資格とは、国の法律に基づいて、各種分野における個人の能力、知識が判定され、特定の職業に従事すると証明される資格。法律によって一定の社会的地位が保証されるので、社会からの信頼性は高い。出典:国家資格の概要について/文部科学省

一方、民間資格は特定の団体が発行するもので、資格の信頼性や活用範囲が国家資格ほど広くないことが多いようです。また無資格でもその職に就くことができるのも特徴と言えるでしょう。

働き方から見る保育士資格取得のメリット

保育士資格は「児童福祉法」で定められた国家資格です。

取得するメリットのひとつに、資格を活かして全国どこでも働けることが挙げられます。引っ越しや転職をしても資格があれば仕事を見つけやすく、ライフステージが変わっても活用できます。

なにより保育士資格は「一生もの」の職を手にすることができます。更新や年齢制限がないこともあって、ライフステージの変化で仕事を離れた後でも復帰しやすく、パートや派遣など多様な働き方が選べる点も魅力のひとつと言えるでしょう。

また、保育士資格は厚生労働省が定めた試験や養成校の課程をクリアした人だけが取得できるため、転職時やキャリアアップの際にも有利に働くでしょう。

保育士資格を持っていれば、保育園だけでなく、児童福祉施設や各種託児所、学童保育など、幅広い職域で活かすことができます。

国家試験だけじゃない保育士資格取得のルート

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保育士資格を取得するには、大きく分けると2つのルートがあります。
具体的には「国家試験を受験して合格する」と「養成校を卒業する」です。それぞれの特徴を比較してみましょう。

養成校で取得

養成校とは、大学や短大・専門学校など、保育士養成課程がある学校のことを指します。これらの学校では、卒業することで保育士資格が取得できるため、国家試験を受ける必要がありません

養成校では、保育の基礎から実習まで体系的に学べるため、実践的なスキルが身につきます。特に、ピアノや保育実習など、国家試験ではカバーしきれない実技面の指導や実践的な実習を受けられるのがメリットです。

ただし、卒業までに2~4年かかるため、すぐに資格を取りたい人や社会人にはハードルが高い場合もあります。また一般的な大学や専門学校として学費がかかることも考慮する必要があるでしょう。

国家試験で取得

国家試験を受験するルートは、試験に合格すれば最短で保育士資格を取得できます。特に、すでに社会人として働いている人や、子育てをしながら資格取得を目指したい人に向いています。

国家試験は年に2回実施され、筆記試験と実技試験に合格すれば資格を取得することが可能です。また、筆記試験では科目ごとに合格が認められるため、複数回に分けて受験できるのもうれしい特徴と言えるでしょう。

国家試験ルートは独学で挑戦する方も多くいますが、通信講座やスクールを活用することで、より効率的に合格を目指すことができるでしょう。

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保育士資格の国家試験、流れとスケジュール

保育士の国家試験を突破するには、8科目からなる「筆記試験」と、3つの分野から2つを選択して受験する「実技試験」の両方に合格する必要があります。

試験の日程や流れ、内容をしっかり押さえて、計画的に対策を進めましょう。

試験の日程

例年の保育士国家試験は、前期(4月)と後期(10月)の2回実施されます。各期とも筆記試験を合格すると、その年の実技試験を受験できます。

2025年の保育士国家試験の日程は以下の通りです。

【前期試験】
筆記試験:2025年4月19日(土)20日(日)
実技試験:2025年6月29日(日)

【後期試験】
筆記試験:2025年10月18日(土)19日(日)
実技試験:2025年12月7日(日)

※2025年3月12日時点の情報です。詳細は一般社団法人 全国保育士養成協議会の令和7年試験案内をご確認ください。

試験内容

保育士の国家試験である「筆記試験」と「実技試験」について詳しく見ていきましょう。

筆記試験

筆記では、以下の全8科目の試験を受けます。

  • 保育原理
  • 教育原理及び社会的養護
  • 子ども家庭福祉
  • 社会福祉
  • 保育の心理学
  • 子どもの保健
  • 子どもの食と栄養
  • 保育実習理論

上記のすべての試験に合格する必要があるため、保育に関する幅広い知識が求められます。

ただし、筆記試験には「科目免除制度」があるため、一度に8科目のうち合格できた科目があれば、次回の受験に持ち越すことも可能です。

実技試験

実技は、筆記に合格した方だけが進むことができる試験です。以下の3つの分野から2つを選んで受験します。

  • 音楽に関する技術
  • 造形に関する技術
  • 言語に関する技術

※2025年3月12日時点の情報です。詳細は一般社団法人 全国保育士養成協議会の保育士試験とはをご確認ください。

実技試験は、「保育所保育指針」「保育の内容」における5領域の「ねらい」と「内容」を達成するための技術や対応を見る試験のようです。

各分野50点満点で、保育士として現場で働くうえで必要な知識・技能・資質の観点から評価されます。

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    保育士の国家試験の合格率と難易度

    保育士の国家試験は難関と言われますが、はたして本当でしょうか。ここでは、筆記試験と実技試験の合格ラインと合格率、難易度について解説します。

    筆記試験の合格ライン

    各科目で満点の6割以上を得点することが合格ラインです。 

    ただし「教育原理」および「社会的養護」は、両科目とも満点の6割以上得点する必要があるため、片方のみ6割以上得点しても合格とはなりません。

    実技試験の合格ライン

    実技試験は、3分野から2分野を選択して受験しますが、合格するには、それぞれ50点満点の60%(30点)以上得点する必要があります。

    どの分野を選択する場合でも、基本的には課題と注意事項が事前に公式サイトに掲載されるので、早い段階で確認して、しっかり準備する必要があるでしょう。

    国家試験の合格率

    こども家庭庁が公表している資料から、2025年3月時点で最新のデータとして公開されている情報を見ていきましょう。

    2023年の前期・後期の合計66,625人の受験者数のうち、合格者は17,955人でした。この数字にもとづくと合格率は26.9%となります。

    ちなみに、上記の合格者数のうち2,125人は、幼稚園教諭免許状を取得していることで試験が全科目免除される制度を活用して試験に合格しています。

    読んでおきたいおすすめ記事

    国家試験を合格するための勉強法

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    国家試験に合格するのは大変というイメージがありますが、効率よく効果的な勉強を重ねれば、独学でも保育士の国家試験を突破するのは夢ではないでしょう。

    ここでは、保育士バンク!のお役立ちコラムから、保育士の国家試験に合格するためのヒントをつかむことができる記事をピックアップして紹介します。

    過去問題を確認してイメージをつかむ

    いきなり中身のしっかりしたテキストを開くより、まずは「過去問」を解きながら試験のイメージをつかんでみましょう。

    そのなかで、分からない用語や知識が足りない、苦手意識がある科目を重点的に参考書や問題集などで学んでいくのが効率的かもしれません。

    以下の記事では、過去問の活用方法や、過去問と併用して要点を押さえたい最新の法改正のポイントを確認できます。

    スキマ時間で効率よく勉強する

    家事育児や仕事などと両立しながら独学で保育士の国家試験合格を目指している方を応援する記事を見てみましょう。

    一問一答を活用したすきま時間での効果的な勉強法、また試験直前の対策のヒントにもなるスケジュール作成方法やスマートフォンアプリを使った学習方法などが提案されているので、参考にしてみましょう。

    独学が難しい場合は講座受講も

    保育士の国家試験を受験するための勉強に行き詰まりを感じたら、通信講座などを活用して勉強する方も多いようです。

    最新の保育士試験の現状や出題傾向などを把握したプロの講師から直接教えてもらうことで、最短で合格することも無理なく叶うかもしれません。

    以下の記事では、通信講座についての概要や活用方法、また社会人で合格を目指す方に向けて夜間学校などの選択肢についても紹介しています。

    出典:国家資格の概要について/文部科学省出典:保育士試験の実施状況(令和5年度)出典:一般社団法人 全国保育士養成協議会

    保育士の国家試験について知って、資格取得を目指そう

    保育士資格は、国家試験を合格する、もしくは養成校を卒業することで取得できる国家資格です。

    国家試験は筆記試験と実技試験があり、合格率は約26.9%と決して簡単ではありませんが、科目ごとの合格制度があり、計画的に学習を進めることが可能です。

    家事育児や仕事と両立しながら取得を目指す方は、効率的な勉強方法を取り入れながら、保育士資格取得を目指しましょう。

    なお「保育士試験に合格したら就職先を探さなきゃ」という方は、まずは保育士バンク!にご相談ください。

    保育士バンク!では、小規模保育園や託児所、児童発達支援施設などさまざまな保育施設への就職・転職のお手伝いをしています。

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