保育のアルバイトには、かわいい子どもとふれあう保育士の業務を手伝う仕事や、ベビーシッター、小学生を預かる学童スタッフなど、さまざまな内容があります。仕事内容は保育士資格・幼稚園免許など資格のありなしで変わりますが、無資格の大学生や専門学校生、子育て経験のある人でも応募できる仕事があります。
保育士のアルバイト募集をしている場所や企業
「子どもが好き」という人であれば、一度は保育士やベビーシッターなど、子どもにかかわることができるアルバイトや派遣の仕事をしてみたい、と思うこともあるのでは。どのような場所・企業が、どのような仕事内容で募集しているのでしょうか?フルタイムではなく、時間を区切って働く保育のアルバイトをまとめました。
保育園・託児ルーム・企業に併設された施設・家庭保育室
子どもを預かって、身の回りのお世話をする仕事で、一般的な保育士とほぼ同じです。認可・認可外保育園で応募条件が異なることが多く、認可保育園では保育士資格がないと応募できなことがある一方で、認可外保育園では無資格でも手伝える「保育補助」としての募集があります。複数の園を運営している会社は、募集人数が多い傾向にあります。
幼稚園は「預かり保育」と呼ばれる延長保育時間などでパート勤務募集がありますが、教育施設なので幼稚園教諭免許か保育士資格が必要なことがほとんどで、無資格での募集はあまりないようです。
保育士を派遣する派遣会社
派遣会社に登録して働く場を紹介してもらい、時給制で働くことが可能です。無資格でも登録できますが、資格があったほうが働き方や働く場所の選択肢が広く、スタート時給もぐっとアップします。
ベビーシッター
ベビーシッターはは利用者の自宅へ行き、保護者が不在の間に代わって子どものお世話をするという、保護者からの信頼感が大切な仕事です。開業にあたって特に資格は必要ありませんが、資格があると利用者からの信頼感を得やすく、依頼を集めやすいという側面があります。
信頼が高まる資格としては保育士・幼稚園教諭・看護師など公的な資格以外に、チャイルドマインダーやベビーシッター資格など、講座を受講し認定試験を受ければ取得できる民間の資格があります。
学童スタッフ
放課後や休日の小学生を預かり、お世話をする仕事です。資格を問わず幅広く募集をかけているところが多く、夏休み期間など子どもを預けるニーズが高い時期は、同じく夏休みで大学生や専門学校生の短期バイトOKな募集もあります。
保育士アルバイトの資格あり・資格なしの違い
子どもと触れ合う保育のアルバイトは、資格のある・なしで、仕事内容や時給などの待遇面、応募できる求人の範囲に違いが出てきます。
資格がある場合
資格を生かしてさまざまな職種が幅広く選べる
保育・教諭(幼稚園、小学校、中学校など含む)・看護師などの資格は保育士バイトに応募するには非常に心強い資格です。また、近年の保育士不足で民間資格でベビーシッターやチャイルドマインダー、子育て支援員などの資格も注目を集めており、採用には有利につながります。
経験・実績次第で時給の相場が上昇
無資格と比べると、高い時給からバイトをスタートできます。また実際に資格を生かして働いていた経験・実績によっては、スタート時給が変動することがあります。
掛け持ちの注意点
保育士や幼稚園教諭の資格を持っている人の中には、本業以外の空いた時間を使って、アルバイトを掛け持ちする人もいます。保育士不足のため、資格を持っている人は副業を見つけやすい状況ですが、正社員や契約社員であれば、所属している園の規定で副業が許されているかどうかの確認が必要です。
黙って掛け持ちをしていても確定申告の際の住民税額でばれてしまうため、問題になる前に必ず確認・相談を。ちなみに公立保育園の保育士は地方公務員という立場上、副業は絶対NGなのでご注意ください。
無資格の場合
保育補助としての募集
現在は保育士などの資格をもっていなくても、「保育補助」という役割で保育の仕事にたずさわることが可能です。保育補助の仕事内容は、ほぼ保育士と同じ内容で働けます。ですが、あくまで補助なので、仕事をまかされる範囲が限られる場合もあります。
学生でも可能
保育士や幼稚園教諭免許の取得を目指している大学生・専門学校生を中心に、学生でもバイト応募をすることが可能です。高校生からOKの募集もあります。本来は保育士資格があったほうがいい認可保育園でも、資格をとるために勉強している人の支援になるよう応募可能にしている園もあります。
また、子どもを預けるニーズが高まる夏休み・春休みは学生の長期休暇と重なるため、学生に向けた保育士バイトの短期募集が多くなる時期です。
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保育士アルバイトの仕事内容
子どもとかかわる仕事
一般的な保育業務、子どもの遊び相手、おもちゃの準備、オムツや下着交換、食事の介助、トイレ補助、おもちゃの片付け・消毒といった、ほぼ保育士と同じ仕事です。一方で、日誌や保育計画といった書類・計画系にはあまり関わることは少ないでしょう。
掃除・清掃
資格なしでもすぐ手伝える仕事のため、無資格の場合はこちらの仕事に回ることが多くなることも。理想より、子どもとかかわる時間が少ないと感じるケースがあめかもしれませんが、仕事内容に理解が必要です。園や施設の清掃・おもちゃの片付け・消毒などは、預かった子どもの健康や体調・メンタル面をすこやかに保つためにとても大切な仕事です。
保育士アルバイトの勤務形態と平均時給
保育士アルバイトの平均時給
資格がある人のバイト時給は、保育士ニーズの高まりとともに年々上昇傾向にあります。現在、保育士アルバイトの三大都市圏(首都圏・東海・関西)の平均時給額は1083円(2018年10月現在)でした。
資格あり
保育士の資格がある方は採用されやすく、報酬も無資格での採用に比べて高めのスタートです。ただし、都市部と地方ではかなりの差があります。都市部では1000円~1300円からの募集時給が多いのですが、地方では1000円を下回る場合もあります。一方派遣では時給が高く設定している傾向にあり、首都圏は1600円以上の魅力的な時給での募集が目を引きます。
資格なし
保育補助はその地域の最低時給程度からというところが多いです。(東京都の最低時給は現在985円)継続期間の長さや、かかわっている業務の熟練度によって昇給することもあります。
勤務形態
施設や園・企業によって勤務形態は大きく異なります。
近年では保育士不足の解消のために、バイトの勤務形態がライフスタイルに合わせやすく、選びやすくなっており、さまざまな形での応募があります。早朝・昼・夕方~夜の短時間勤務のほかに、短期や1日だけの単発での保育士バイトが数多く求人サイト等でさがすことが可能です。
保育士アルバイトの面接内容と服装
保育士アルバイトに応募する際の面接では、どのような点に注意したらいいのでしょうか。無資格でも、正しい服装・身だしなみとしっかり自分の経験をアピールすれば、面接担当者に熱意が伝わるはずです。
面接内容
志望動機
子どもが好きという理由が多いと思いますが、なぜ好きなのかや具体的な経験などを添え空いてに具体機に伝わるよう話し方に工夫をしましょう。
アピールできる経験
子どもと関わった経験(子育てなども含め)や、ボランティア経験、ピアノ・造形・スポーツなどの特技・以前の職場で保育に役立ちそうな経験やスキルなど、保育と関係のある自分の引き出しはしっかり伝えられるよう、事前にアピールポイントをまとめていきましょう。保育は子どもの健康と命を預かる仕事のため、特に体力や責任感は重要なアピールポイントです。
服装
服装は指定がなければ、他業種と同じようにスーツがおすすめです。スーツを持っていない場合は、きちんとして見えるよう白シャツに落ち着いたテイスト・カラーのジャケット(テーラードなど)・ひざ丈スカートかパンツのコーディネートでそろえましょう。人と接する仕事なので、おしゃれさより清潔感と親しみやすさが第一です。
保育士アルバイトは資格があれば有利だが無資格でも働けます
子どもと触れ合い、成長を見守る仕事である保育士バイトは、保育士・幼稚園教諭・看護師など公的な資格があれば、働く環境や待遇面(勤務時間・時給)で、範囲を大きく広げて選ぶことが可能になります。民間資格のベビーシッターやチャイルドマインダーなども、雇用主や依頼主からの信頼を得るために有利であると言えます。
近年では、どの保育現場でも人手を必要としていて、シーズンによってもその需要はさらに高まる傾向にあります。無資格でもアルバイトで働ける場の選択肢が増えているため、「保育の現場で働きたい」という強い気持ちがあれば、きっと仕事につながるはずです。
参考
リクルート・ジョブズリサーチセンター「平均賃金レポート」2018年10月度版
https://jbrc.recruitjobs.co.jp/data/data20181115_993.html