保育中の服装について悩む保育士さんも多いのではないでしょうか。季節ごとにどのような服を選べばよいのかと迷うこともありそうですね。今回のコラムでは、NGな服装・OKな服装にふれながら、保育に適した服装の選び方について紹介します。実習期間や実際に仕事着を選ぶ際に迷われる方は参考にしてみてくださいね。
保育士の服装事情
まずは、保育士の服装事情にはどういったものがあるのか見ていきましょう。
どこまでがOKなのか
保育士の服装に関しては園によって決まりが違いますが、中には特に服装の決まりがない園などもあります。特に園を移った時などは「どこまでがOKなのか?」と悩む保育士さんも少なくありません。例えば、キャラクターがついている服はいいのか、気温によって着脱しやすいものを着たいけれど、カーディガンは着てもいいのかなど、細かいところにまで悩んでしまいます。
おしゃれもしたい
保育士の服装というと、オフィスで働く人たちとは異なり、ジャージやポロシャツなどのラフで動きやすい服が多いです。ただ、制約がある中でも仕事着でできるだけおしゃれをしたいと思う人も多いですよね。中には「保育士は子どもの憧れでなくてはならない」「見た目のおしゃれも自己表現の一つ」という考えからスカートの着用を認めるなど、保育士におしゃれは必要だと考えている園もあるようです。
保育士のNGな服装
では、保育士の服装としてNGなのはどのようなものなのでしょうか。安全性や、社会性の観点から考えてみました。
フード・ヒモつきの服
フードやヒモ付きのパーカーは、子どもたちを相手にするには危険なため避けましょう。なぜかというと、フードやヒモ付きの服を着ると、子どもに引っ張られて保育士や子どもが転倒する危険があったり、フードによって視界を遮られる可能性があるからです。
子どもたちは保育士の服装に興味津々なので、フードをかぶせたり、ヒモを引っ張ったり結んだりしかねません。それらが思わぬ事故の引き金になったり、動きや反応が制御されて子どもの安全を守れなかったりすることも十分に考えられます。
飾りボタンやビーズつきの服
飾りボタンやビーズなどの装飾がついている服装も、保育にあたるには危険なため避けましょう。これは、保育士が子どもといっしょに遊んでいるときに、その装飾が子どもの肌にふれてケガにつながったり、取れて誤飲の原因になったりする可能性があるためです。保育着を購入する際には、装飾が少ないものを選びましょう。
露出が多いもの、派手な色や柄のもの
露出が多い服や、派手な色柄のものも控えるようにしましょう。子どもへの影響はもちろんのこと、上司や保護者からの評価を下げることにもつながってしまいます。保育の説明が保護者にしっかりできていても、服装で信頼をなくしてしまったらもったいないですよね。常識の範囲で判断することも忘れないようにしましょう。
通勤服は保護者の目にふれる可能性も
通勤時の服装はプライベートの時間ですし、園に着いたら保育着に着替えることを考えれば、好きなものを着たいと思いますよね。ただ、通勤中に保護者の目にふれる可能性もあるので、休日のおしゃれとは分け隔てた方が無難です。
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保育士のOKな服装や考え方
保育士の服装として適しているのはどんな服装なのでしょうか。服の選び方についてもまとめました。
動きやすく、安全な服装
保育士の服装として適しているのは、まさに「動きやすく、安全であること」に尽きます。子どもといっしょに遊んだり、運動したりするのにピッタリなパンツスタイルで、ストレッチ素材のものを選ぶと動きやすくておすすめです。またNGな服装として先に述べたような、装飾やヒモ、フード、ファスナーなどの危険につながりそうなもののない、シンプルな服装を選びましょう。
自宅で洗えるもの
保育中に着る服装には、自宅で洗濯できるものを選びましょう。保育をしていると、お散歩にでかけたときや、園庭で遊んでいるとき、工作で絵の具やクレヨンを使うときなど、服が汚れるタイミングがたくさんあります。また、汚れることを避けていては子どもに寄り添った保育はできません。
特に乳児クラスの担当であれば、沐浴や調乳、ミルク戻しの処理などで汚れることが多いので、自宅で洗うことができて、さらに洗濯を重ねても傷みにくい洋服がよいでしょう。傷みにくさで言うと、毛玉が付きにくく、型崩れがしにくい綿100%の服が扱いやすいです。
保護者との信頼関係に身だしなみは重要
保育士の服装をはじめとした身だしなみは、保護者との信頼関係を築く上でも重要な一つの要素です。関わる時間が限られているからこそ、見た目や服装から判断される部分が多いかもしれません。子どもの命を預かる保育士としての立場を考えると、どちらかというと保守的な服装の方が好感を得やすいでしょう。
服装選びのポイント
保育着を選ぶ際に、何に気をつけたらよいのかをまとめました。
季節ごとの服装選びのポイント
季節ごとの服装選びのポイントについて見ていきましょう。
春
春は過ごしやすい気温の日が続きますが、注意したいのは紫外線です。夏ほどの暑さはないものの、紫外線の強さは夏に匹敵するほどで、くもりの日でもずっと外にいると焼けてしまうこともあります。薄手のカーディガンを羽織るなどして、暑くなったら脱ぎやすく、紫外線対策もしやすい服装にしましょう。
夏
夏はたくさん汗をかくので、熱中症対策のためにも吸湿速乾するものが好ましいです。また、暑い日でも薄手のカーディガンを常備して、日焼け対策かつ冷房対策をできるようにしておくと安心です。ズボンを七部丈にするのもいいですね。
秋
秋は朝晩の冷え込みは強いものの、お昼は暑く感じる時間帯もあったりと寒暖差が激しい季節でもあります。Tシャツの上にカーディガンや上着を羽織るなど、簡単に着脱できるもので体温調節を上手に行いましょう。
冬
とにかく身体を温める服装を心がけましょう。身体が冷えると抵抗力も低下し、子どもの風邪をもらいやすくなってしまいます。少し園庭に出る時間があったり、倉庫で作業したりというタイミングでも体を冷やさないように、フリースやボア素材のものなどで寒さから体を守りましょう。
近年では薄くても温かいインナーや、重ね着しても着ぶくれしにくいインナーダウンなど、寒さ対策できるものが豊富にそろっているので、そういったものを利用して工夫したいですね。
いつも同じ服装になりがち
保育着は制約が多いため、いつも同じ服装になりがちという保育士さんもいるでしょう。無地が多い方なら、ボーダーはデニムやチノパンなどいろいろなボトムに合わせやすいので取り入れてみてはいかがでしょうか。
また、トップスを襟付きのものにしたり、Vネックのものにするだけでも、雰囲気が変わります。いろいろな服を着てみたいという方には、近年盛んになっているフリーマーケットアプリで新品よりも安く購入し、いろいろな服装を気軽に着てみるのもよさそうですね。
まとめ 毎日着る保育着。安全性とおしゃれにこだわって選ぼう
保育士の服装について、NG・OKな服装や、服装選びのポイントを紹介しました。もちろん、それぞれの園によって決まりは異なるので、その決まりにしたがって選ぶようにしてくださいね。その上で悩むことがあれば上記のポイントなどを参考にしてみてください。
保育着が自分の好きなものであれば、仕事へのモチベーションを上げてくれたり、自信を持たせてくれたりします。毎日必ず着るものだからこそ、こだわって選びたいですね。