保育園や幼稚園では、ストローを使った工作をする場面もあるのではないでしょうか。ストローは息を吹き込むだけでなく、はさみで切って開いたり折り曲げたりと、さまざまな使い方ができます。今回は、幼児クラスの子どもが簡単に作れる、飛行機や動くおもちゃなどのストローを使った工作アイデアを紹介します。
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目次
ストローの特性・活用のしかた
保育園や幼稚園で工作をするときにストローを使うことも多いでしょう。ストローにはさまざまな活用方法があるため、活躍する場面がたくさんあるかもしれません。
では、ストローには具体的にどのような特性や活用のしかたがあるのか見ていきましょう。
切り開いて固定できる
ストローは柔らかい素材なので、子どもの力でも簡単にはさみで切れるでしょう。しかし、切り口が細く、子どもによっては難しく感じることもあるかもしれません。
そのため、先生がストローを持ちながらはさみを入れる位置を教えれば、子どもたちもやりやすくなり、ストローを切ったものを工作のなかで使うことができそうです。
ストローの先端を放射状に切って開くと、ストローを紙コップや空き箱の側面など、平面になっている場所に貼り付けることができるので、工作の幅が広がりますよ。
持ち手になる
ストローの細長い形を利用して、おもちゃの持ち手として使うことができます。
例えば、竹とんぼの持ち手として使えば、飛ばして遊ぶときにも回しやすいかもしれません。
また、ストローを持ち手にした伸びる剣は、周りに紙を巻きつけるためストローの丸い形が適しているでしょう。
筒状の通り道になる
ストローの空洞を活かして、中に竹串やタコ糸を通すことができます。
竹串を通して作るかめの工作では、中に通した竹ぐしを動かすことで、かめが顔を出したり引っ込ませたりする様子を表現しています。
また、動くちょうちょを作るときにも、竹串を中に通してちょうちょの羽の動きを再現することができるなど、通り道としての使い方があります。
空気を吹き込める
ストローに空気を吹き込んで遊ぶことができます。
保育園や幼稚園では、吹き絵をする際に使ったり、シャボン玉で遊ぶときに使ったりすることも多いかもしれません。
工作でストローを活用する場合は、先端にビニール袋をつなげ、息を吹き込んで膨らませて遊ぶなどのアイデアがありますよ。
ビーズになる
ストローを細かく輪切りにすれば、糸を通してビーズのように活用することも可能です。
糸にカラフルなストローを通せば、ネックレスなどのアクセサリーを作ることができるでしょう。また、細かく切ったストローを好きな形に並べ、アイロンで熱を加えてストローを固めると、かわいいコースターになりますよ。
曲がる部分を利用できる
ストローならではの曲がる部分をおもちゃ作りに利用することもできます。
例えば、箱の中にストローを通したいときは、曲がる部分を利用して側面に穴をあければ、その穴からストローを差し込むことが可能になります。
また、曲がる部分を上下に動かすことで、音を鳴らすおもちゃにも変身しますよ。
ストローを使った工作:持ち手として使うアイデア
ストローの特性を活かし、持ち手として使える工作のアイデアをまとめました。
的当てゲーム
子どもが大好きな的当てゲームができる工作を紹介します。
伸びる剣の持ち手部分にストローを使用している工作です。
はさみを使う工程も少なく簡単であるため、幼児クラスの子どもであれば作ることができるでしょう。工作したあとは、剣を持って的当てゲームを楽しんでみてくださいね。
竹とんぼ
昔ながらの竹とんぼを、ストローを利用して作ってみましょう。
牛乳パックとストローだけで簡単に作ることができます。
持ち手として使ったり、切って開いたりと、ストローの特性が生かされている工作といえるでしょう。
できあがった竹とんぼを使って、園庭や公園などで飛ばして遊ぶのも楽しいかもしれませんね。
室内で遊ぶときには広いホールなどで行うようにしましょう。子ども同士で飛距離を競ってみれば盛り上がりそうです。
飛行機
飛ばして遊ぶことができる飛行機を紹介します。
飛行機を飛ばすための仕掛けとしてストローを活用しています。
ストローやトイレットペーパーの芯を切る工程がありますが、切り方はそこまで複雑ではないため、幼児クラスの子どもなら挑戦できそうです。
実際に飛行機を飛ばして射的ゲームをしたり、飛ばした距離を競ったりと、さまざま遊び方を楽しんでくださいね。
風車
紙コップを羽に使った風車を作ってみましょう。
ストローを持ち手として使いつつ、割り箸を中に入れて通り道としても活用している工作です。
作り方はそこまで難しくないため、幼児クラスの子どもなら作ることができそうです。ただし、先生は紙コップの底に穴を開けたものを事前に用意しておきましょう。
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ストローを使った工作:通り道として使うアイデア
ストローの空洞を利用した工作のアイデアをまとめました。
亀さん
顔が伸びたり引っ込んだりする亀さんを、画用紙やストローを用いて作ってみましょう。
ストローに竹串を通すことで、亀さんの顔の動きを表現することができます。
胴体の部分を細長い画用紙で作れば、ヘビにアレンジすることも可能になります。他の動物も作ってごっこ遊びなどに活用して遊んでみてくださいね。
ひらひらちょちょ
ストローによって羽がひらひらと動くちょうちょの工作を紹介します。
ストローに竹串を通したり切って2つに開いたりと、ストローの特性を活かした工作になっています。
ストローを上下に動かすことで、ちょうちょが飛んでいるような羽の動きを再現することができますよ。
モビール
保育園や幼稚園に飾って楽しめるモビールの作り方を紹介します。
用意するもの
- 画用紙 1枚
- カラーセロハン 1枚
- ストロー 3本
- タコ糸 45cm×4本
- のり
- テープ
- はさみ
作り方
1.画用紙を好きな形に切ってのりを塗ります。(真ん中を空けて切るのがポイント)
2.(1)にカラーセロハンを貼ります。これをいくつか作ります。
3.ストローにタコ糸を通します。
4.(3)のストローの中心に余ったタコ糸を結びます。
5.(3)で通したタコ糸をの両端に他のストローを結び付け、モビール同士をつなげます。
6.(2)で用意した飾りをタコ糸に貼り付ければできあがりです。
いろいろなモチーフの切り絵にカラーセロハンを貼ることでステンドグラス風になり、光をきれいに通します。タコ糸をストローに通しながらうまく使うことで、モビール全体の形をきれいに作ることができますよ。
糸を結ぶ工程につまづいている子どもがいたら、先生が通す穴を作り「ここに通すんだよ」と教えながら進めるといいでしょう。
この製作は、保育士バンク!で公開している「セロハンでステンドグラス風に♪ハロウィンモビール」の動画での作り方を参考に紹介しています。くわしい説明を知りたい方は以下の動画を参考にしてみてくださいね。
関連動画:「セロハンでステンドグラス風に♪ハロウィンモビール/保育士バンク!」
アクセサリー
ストローを細かく切って糸を通し、アクセサリーを作ってみましょう。
ヒンメリ
ストローを使った、フィンランドの伝統的な装飾品の作り方を紹介します。
糸を通して三角形を作り、組み合わせたものをヒンメリと言います。
短く切ったストローにタコ糸を通せば、簡単にペンダントトップになり、首にかける部分もカラフルなストローに糸を通して作ることができます。
子どもたちが保護者の方へのプレゼントとして作るのもいいかもしれませんね。
松ぼっくりの首飾り
松ぼっくりを使ったオリジナルなネックレスを作ってみましょう。
松ぼっくりをトップの飾りとして、ひも部分を細かくカラフルなストローで作ったネックレスです。
ストローが細かいため、子どもにとってはひもを通す練習にもなるでしょう。
動画のようなカラフルなもの以外にも、子どもたちの好きな色の組み合わせで作れば、オリジナルの首飾りを作ることができそうです。
ストローを使った工作:空気を吹き込んで使うアイデア
ストローに息を吹き込んで活用できる工作のアイデアをまとめました。
お化けパック
牛乳パックとストローで作るおばけパックの作り方を紹介します。
息を吹き込むと、牛乳パックで作った棺桶の中からおばけが飛び出してくる、お化け屋敷のおもちゃです。
ストローの空気を吹き込めるという特性と、曲がった部分を利用して牛乳パックに設置できるという特徴を活かした工作になっています。
袋の中に折り紙を小さく切った紙吹雪を入れれば、息を吹きかけたときに紙吹雪が舞い上がり、子どもたちも面白がってくれるかもしれませんね。
ロケット
ストローに息を吹き込んで飛ばすロケットを作ってみましょう。
風船ロケット
風船とストローをつなげてできる簡単なロケットの作り方を紹介します。
<用意するもの>
- 風船
- ストロー
- セロハンテープ
- はさみ
<作り方>
1.ストローの曲がる部分をはさみで切り落とします。
2.風船の口を少し切り、(1)のストローを差し込みます。
3.風船の口をテープでとめて、空気が漏れないようにします。
4.ストローから息を吹き込んで、風船が膨らめばできあがりです。
風船にあらかじめ顔をかいたり、シールなどを貼っておいたりして、動物が飛んでいるように見立てて遊ぶのも楽しいかもしれません。
子どもが息を吹き込んでも風船が上手く膨らまない場合には、ポンプを使ったり先生が息を吹き込んだりしてみてくださいね。
紙コップロケット
紙コップを使ったロケットの工作を紹介します。
先生は事前に紙コップにストローを通す穴をあけたものを用意しておきましょう。
紙吹雪が入っているビニール袋とストローをつなぐことで、息を吹き込むとロケットが発射する際のシーンを再現することができますよ。
ぐーんと伸びる紙コップ動物
胴体がぐーんと伸びる動物を作ってみましょう。
ストローに細長い傘ビニールをつなぐことで、息を吹き込むと動物の身体が伸びる面白いおもちゃを作ることができます。犬以外にもヘビを作ってみたり、ゾウの鼻の部分にアレンジしてみてもかわいいですね。
先生は紙コップの側面に穴をあけておいたものを用意し、子どもたちに使ってもらうようにしましょう。
ストローを使った工作:曲がる部分を利用するアイデア
ストローの蛇腹の部分を活かして作る工作のアイデアをまとめました。
くるくるおもちゃ
ストローをくるくると回すだけの簡単なおもちゃの作り方を紹介します。
ストローの曲がる部分を活用して、簡単に体操選手がくるくると回るおもちゃを作ることができます。
体操選手以外にも、おさるさんやナマケモノなど、木にぶら下がる動物をモチーフにしたものを作ってみてもいいかもしれません。
ゆらゆら揺れるお花
左右にゆらゆらと揺れるお花を作ってみましょう。
ストローを茎に見立て、曲がる部分を持って動かすことで、お花が左右に揺れ動く姿を表現できます。
先生は事前にキリで紙コップに穴をあけ、ストローを通せるようにしておきましょう。
ブタさん
ストローを動かしてブーブーと鳴くブタさんの作り方を紹介します。
ストローの曲がる部分で鳴き声を出して楽しむブタのおもちゃです。
紙コップとストローのギザギザ部分が当たることで鳴き声が出る仕組みになっています。ストローの新しい使い方に、子どもたちの発想力も刺激されそうですね。
先生はあらかじめ紙コップの底に穴をあけたものを用意しておくことが大切です。
ストローを使った工作:メイン材料として使うアイデア
ストローをそのままメインとして使う工作のアイデアをまとめました。
飛行機
ストローを使って簡単な円筒飛行機を作ってみましょう。
用意するもの
- 画用紙 1枚
- ストロー
- クリップ
- はさみ
- テープ
作り方
1.画用紙を20cm×5cmと、25cm×5cmに切ります。
2.(1)を2つとも輪っかにしてセロハンテープでとめます。
3.ストローの蛇腹の部分を切ります。
4.(3)を(2)にセロハンテープで貼り付けます。
5.小さいほうの輪っかに、重りとなるクリップをつければできあがりです。
一見飛行機のように見えませんが、重りをつけていることで飛びやすくなっています。
画用紙の部分を自由にデコレーションして、子どもたちオリジナルの飛行機を作ってみてくださいね。
外遊びの時はもちろん、広いホールなどで行えば室内遊びのときにも飛ばして遊ぶことができるでしょう。
この製作は、保育士バンク!で公開している「紙と割りばしで簡単にできる飛行機」の動画での作り方を参考紹介しています。くわしい説明を知りたい方は以下の動画を参考にしてみてくださいね。
関連動画:「紙と割りばしで簡単にできる飛行機/保育士バンク!」
雪の結晶飾り
短く切ったストローを並べて雪の結晶飾りを作ってみましょう。
ストローを縦や斜めに並べ、輪ゴムで固定して作る雪の結晶です。複雑に入り組んだ形が雪の結晶そっくりできれいですね。
冬の時期の壁面装飾や保育室内の飾り付けにもぴったりでしょう。
ストローの先端を斜めにカットして、雪の結晶の繊細さを表現するのがポイントです。
ストロー笛
ストローにテープを貼って、音が鳴る笛を作ってみましょう。
長さの異なるストローをくっつけた笛の作り方です。ストローの長さを調節することで、「ドレミ~」の音階を表現することができます。
子どもたちは工作を楽しんだあとに音遊びもできるため、みんなで作って演奏会をしてみてもいいかもしれませんね。
ストローを使って子どもたちと工作遊びを楽しもう
今回は、ストローの特性や活用のしかたと、飛行機や風船を使ったロケットなどの簡単な工作アイデアを紹介しました。
ストローは素材も柔らかくさまざまな使い方があるため、幼児でも扱いやすく工作や遊びの場面でたくさん活躍するでしょう。
今回紹介したアイデアを取り入れて、ストローを使った新しい工作に挑戦してみてくださいね。