保育士さんの中には、0~2歳児を担当している方も多いのではないでしょうか。今回はその未満児の特徴や、赤ちゃん用おもちゃの作り方などについてまとめました。また、赤ちゃんを育てるときに使えるグッズの作り方もいっしょにまとめてあるので、参考にしながら手作りして、普段の保育に活かしてみてくださいね。
未満児とは?
未満児とは「3歳児未満」という意味で、0~2歳までの子どものことを指します。日本では古くから「三つ子の魂百まで」ということわざで表されるように、この時期ではその後の長い人生においての土台を作る、大切な時期のひとつであると考えられています。
未満児の各時期にできること
未満児の各年齢・各時期に子どもができることの目安についてまとめてみました。
0歳児
0歳児の発達状況は大きく3つの時期に分けられます。
生まれて~3カ月
20cm~30cmぐらいの範囲内であれば、動いているものを目で追うことができます。また、だんだんと保護者の声を区別できるようになります。
3カ月~6カ月
首がすわり、寝返りができるようになります。手に持たせたものをつかんだり、握ったり、口に持っていったりすることもできるようになります。また、色のあるものや、音に反応します。
6カ月~12カ月
手先の動きが活発になり、物をいじったり、ひっくり返したり、両手で持つようになります。また、這いはじめたり立つような姿も見られるでしょう。早い子では、「あー、うー」などの意味のない言葉を話すようになります。
1歳児
1歳児の発達状況は大きく2つの時期に分けられます。
1歳~1歳半
上手に物がにぎれたり、歩けるようになったり、ボールを使って遊ぶこともできるようになります。歌やリズムに合わせて体を動かすこともします。お話については、意味のある単語を話せるようになってきて大人と会話を楽しめるようになります。また気持ちの面では、お気に入りのものができたりします。
1歳半~2歳
体や手、指の発達が進み、ちぎったり、つまんだりといった動作ができるようになります。また、家族以外の大人やお友達とのコミュニケーションに意欲がわき、対人関係が築けるようになってきます。
2歳児
2歳になるとできることが一気に増えます。手洗いや着替えを自分でしようとしたり、走ったり外で遊んだりします。2語以上の単語をつなげて、簡単な会話もできるようになってきます。また、積み木などを車に見立てて遊んだり、お友達に興味を持ったりします。
ただ、発達状況は個人差が大きい
乳幼児期の発達状況は個人差が大きく、あくまでこれらは月齢や性別などによって異なる可能性もあります。それを理解の上で、一つの目安として参考にしてくださいね。
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未満児に対しての保育のポイント
0~2歳児までの保育に関して、それぞれの年齢での保育のポイントについて考えました。
0歳児の保育のポイント
乳児の時期は24時間目が離せず、デリケートでとても手のかかる存在です。よって衛生管理や健康管理など、多くのことに気を払わなければなりません。そして0歳児はまだ言葉を発することができず、自分の意志を伝えづらいです。
そのため、快・不快を笑う・泣くことで表現するということが0歳児からの最もわかりやすい意思表示です。特に後者に関して、保育士さんはそこからなぜ泣いているのか、何に不快感を示しているのかを理解し、対処することが重要です。
1歳児の保育のポイント
1歳ぐらいになってくると、子どもに自我が芽生え始めてきます。自分で物事をやりたいという意欲も増すので、その楽しさを知り、そしてできることの幅がより増える時期となるでしょう。やりたいという意志を尊重して、できたときにはしっかり褒めてあげましょう。
同時に、言うことを聞かない「イヤイヤ期」の始まりでもあります。子どもがそういう気分のときは、無理強いはせず、「やりたくない」という意志も尊重してあげましょう。
2歳児の保育のポイント
走ったり跳ねたり、かがんだり、登ったりという動作ができるようになり、全身を動かす機会が多くなります。そのため、安全に配慮しながら保育を行うことが必要になります。また、自己主張が強くなり、何でもやりたがるようになりますが、まだできないことも多いのがこの時期の特徴です。
よって、子どもの意思を尊重しつつ、できたときにはしっかり褒めてあげて達成感を感じさせましょう。保育士さんがばれないようにさりげなく手助けすることも時には必要かもしれませんね。
赤ちゃんのおもちゃの作り方
赤ちゃんの手作りおもちゃの作り方を7つ紹介します。
ビー玉落とし
ペットボトルの中にビー玉を入れたおもちゃで、手首を上手に動かしてビー玉を下に落として遊びます。ボトルのネック部分を掴むことで手首の強化に、また手首を動かすことで手首を動かす練習になりますね。
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穴あきボール
赤ちゃんが握って遊ぶための、穴のあいたボールです。ハギレと綿で5cm角の小さなクッションを6つ作り、それをつなぎ合わせて作ります。綿が入っているのでふわふわしているものの、握っても形がすぐに復元してくれるので何度も遊べますね。
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でんでん太鼓
チーズの丸い入れ物を利用して作る、でんでん太鼓です。でんでん太鼓は日本の昔懐かしい赤ちゃん用のおもちゃで、ガラガラのように赤ちゃんをあやすためのもの。動いたり、音が鳴ったりする楽しいおもちゃですよ。
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にぎにぎドーナッツ
赤ちゃんが握って遊ぶドーナツ型のおもちゃです。先に紹介した穴あきボールと同様に、形がすぐに復元します。また中に鈴を入れて作るので、音を楽しむこともできます。振って音を鳴らしたり、握ったり掴んだりして遊ばせてみてくださいね。
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組み合わせキューブ
牛乳パックを使って作る、絵合わせパズルです。3つのキューブをくるくるさせ、絵を合わせて遊びます。ピースが大きいので誤飲の心配もなく、またゴムでつながっているので紛失の心配もないでしょう。子どもたちが好きな乗り物や食べ物などを絵に描いて作ってあげたいですね。
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マラカスと笛
乳酸菌飲料の容器を利用して作る、マラカスと笛の作り方です。マラカスは乳児からガラガラのようにして楽しむことができますね。笛は吹くことが必要になるので、1歳半~2歳頃を目安に遊ばせることができるでしょう。特にマラカスの中身は細かいものが入っているので、連結部分のテープは取れないようにしっかりとつけてくださいね。
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いないいないばぁ
牛乳パックを使って、いないいないばあのおもちゃを作ってみましょう。作り方は簡単で、2本の牛乳パックに画用紙を貼りつけ、絵を貼りつけたら完成です。「いないいないばあ」の掛け声とともに、乳児期の赤ちゃんに見せて遊びましょう。
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赤ちゃんグッズの作り方
赤ちゃん用グッズの作り方を9つまとめました。
抱っこひも よだれカバー
抱っこひもが赤ちゃんのよだれで汚れないようにするカバーです。表面は肌に優しいガーゼで、中に吸水性をプラスするためのタオルを入れて作ります。2種類のガーゼを使えば、気分や日によって使う面を変えて楽しめます。
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ベビーミトン
赤ちゃんの顔を守るためのミトンです。ミトンをつけたまま肌にふれてもいいように、ガーゼで作ります。赤ちゃんは顔に湿疹などができたりすると、自ら顔を掻いてしまいそうですが、ミトンがあれば安心ですね。
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おしゃぶりホルダー
抱っこひもにつけられる、おしゃぶりホルダーを手作りしてみましょう。おしゃぶりの落下や紛失防止になりますよ。抱っこひもにも、おしゃぶりにも簡単につけられるようになっています。外出するときのおしゃぶり忘れ防止にもなりそうです。
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マグケース
外に出るときに、スパウトなどを持ち運ぶ入れ物として使います。持ち手をつけて作るため、どんなカバンにもつけられますよ。カバンの中に入れずにマグケースに入れることで、すぐに取り出せるので助かりますね。
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クラウンピロー
赤ちゃん用に、かわいい王冠型の枕を作ってみましょう。見た目のかわいらしさはもちろんのこと、真ん中がへこんでいるので頭がフィットして、寝心地も良いでしょう。コットンボールなどで装飾すれば、かわいい写真を残すこともできますね。
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フェルトクラウン
フェルトで肌触りの優しいクラウンを作ってみましょう。園のお誕生日会などの機会で役立ちますよ。年齢の数字もいっしょに縫ってあげると、子ども自身も自覚しやすいかもしれません。また、紙で製作したものより傷みにくいので、次の年に使いまわせるのも保育士さんにとってはうれしいですね。
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おでかけ座布団
オムツ替えマットにもなる、持ち歩き可能なおでかけ座布団です。中にキルト綿を入れて作るので、ふわふわなミニ座布団を手作りできます。ゴム付きなので、たたむときにも便利ですね。外へお散歩に出かけたときなどに活躍しそうですね。
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ベビーモビール
ベビーベッドの上につるす、ベビーモビールの飾りの作り方です。ダンボールをハートなどの好きな形に切ったら、それに毛糸を巻きつけるだけで簡単に製作できますよ。毛糸のあたたかい見た目に、赤ちゃんも安心してくれそうですね。赤ちゃんが楽しめるように、ビビッドな色がよいでしょう。
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まとめ
未満児のできることや、保育のポイント、赤ちゃん向けのおもちゃの作り方などを紹介しました。未満児は乳幼児期の中でもコミュニケーションをとるのが比較的スムーズではなかったり、予想外のことが起きやすく、保育をするうえでも大変なことが多いかもしれません。
しかしそれを超えるほどの、「初めてできるようになった」「できることが増えた」という嬉しい場面を見守ることができ、子どもたちとの濃い時間を過ごすことができるのが、この時期の子どもを保育する一番の醍醐味ではないでしょうか。
手作りのおもちゃやグッズを上手に活用しながら、保育に取り組んでみてくださいね。